【金沢】フォトジェニックな旅!1泊2日モデルコース!
写真を撮ってSNSに上げるのも旅の楽しみのひとつ。アートスポットやインパクトのある料理、風情ある街並みなど、いろいろ工夫しながら撮影を楽しもう!...
更新日: 2021年5月5日
金沢は伝統工芸だけじゃない!現代アートという新しい風を吹き込んだ金沢21世紀美術館。街なかにある公園のような美術館には、大人も子どもも楽しめるアートがあふれています。
そんな金沢21世紀美術館の見どころや鑑賞のコツ、館内のショップ・レストランをすみずみまでご紹介します。周辺のおすすめアートスポットの情報もありますので、ぜひあわせて楽しんでください。
金沢21世紀美術館は、その丸い建物の形から「まるびぃ」という愛称が付けられている。「まちに開かれた公園のような美術館」というコンセプトのもと、建物と街が一体になるデザインで、入り口は4か所あり、いろいろな方面から入りやすい。
2004年のオープン以来、話題を集め入館者数は国内トップクラスを誇る。北陸新幹線開業後の2015・2016年度は2年連続で200万人を超える来館者数を記録し、開館以来通算では2000万人を超え、国内はもとより海外からも多くの人が訪れている。
美術館の設計は建築界のノーベル賞とされる「プリツカー賞」に輝いた妹島和世氏と西沢立衛氏の建築家ユニット・SANAA。透明性のある設計デザインで「出会いと開放感の演出」をするなど、金沢を代表する現代建築のひとつとなっている。
設計はこの二人!
(左)西沢立衛さん(右)妹島和世さん建築家ユニット/SANAA
まずは建物をじっくり鑑賞!
総合案内
「展覧会ゾーン」(有料)のチケットが購入できる総合案内窓口。
シアター21
地下にある小ホールでは、映画や演劇、音楽イベントなどを実施。
プロジェクト工房
アーティストの制作スペース。ワークショップも行なっている。
キッズスタジオ
休日には子ども向けのイベントやワークショップなどで賑わっている。
美術館には展示作品を無料で公開する交流ゾーンもある。「まる」や「ブルー・プラネット・スカイ」など、恒久展示のうちの半数近くは無料で見学できるので、気軽に立ち寄ってみよう!
交流ゾーンは22時までオープン(開館日)している。ライトアップされた作品など、昼とは違った雰囲気が楽しめるので、金沢に泊まるならディナー後に再び訪れてみては。
美術館では周辺の商店街と連携した「アートdeまちあるき」を実施している。多くのショップで、観覧券の半券を見せると、飲食や買い物が割引になるなどの特典がある。
展示会ゾーン(有料)
体験型の不思議なアートは幅広い層から大人気!
光庭のひとつに設置されたプールは、上からのぞけば普通のプールに見えるが、その下は人が入れる水色の空間が広がっている。下から上を見上げれば、光を反射しながらキラキラとゆらめく水面が美しく、まるで水の中にいるような不思議な感覚を楽しめる。
※上部は「交流ゾーン」(無料)、下部は「展覧会ゾーン」(有料)となっているのでご注意を!
レアンドロ・エルリッヒ/2004年制作
不思議! 洋服がぬれないプール?
1973 年アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。ユーモアとウィットに富んだ、だまし絵のような手法の作品は、作品を体験する人同士の関係を解きほぐし、人々が共有できる場を生み出す。
展示会ゾーン(有料)
季節によりその姿を変える緑のアーチ
ガラスの廊下を覆うように多種多様な植物が絶妙なバランスで配置されている作品。14㎝の厚さの壁の両面に金沢の気候に適した約100種類の植物が植栽され、季節により装いを変え、見学者の目を楽しませてくれる。作家は植物学者でもあり、「環境が変わっても、植物は必ず順応する」という考えが表現されている。
パトリック・ブラン/2004年制作
植物のパワーってすごい!
1953年フランス・パリ生まれ。10代の頃に植物が育つ環境条件に興味を抱き「垂直庭園」のアイデアを思いつく。以来、そのシステムと植物に関する研究を重ね、世界各国で「垂直庭園」を手がける。
展示会ゾーン(有料)
黒い楕円はくぼんでる!?盛り上がってる!?
薄暗い展示室に入ると、傾斜したコンクリートの壁面に巨大な黒い楕円形が見えてくる。その正体を見極めようと目を凝らすと、その黒い面は平らにも盛り上がっているようにも、さらにくぼんでいるようにも見え、不思議な感覚に包まれる作品。正面だけでなく下や横から眺めてみたり、見る角度を変えてみると面白い。
アニッシュ・カプーア/2004年制作
これは何!?見れば見るほど不思議
1954年インド・ムンバイ生まれ。鉱物や漆、アクリルなど多様な素材、表現方法を取り入れて、視覚や空間概念を揺さぶり、存在の有無を意識させる作品を発表し続けている。
展示会ゾーン(有料)
“まるびぃ”ではトイレも立派なアート
金沢21世紀美術館ではトイレも立派なアート。トイレは誰もが必要とする浄化の場所として捉えた作品。洗面台のそばに30㎝四方の祭壇を設け、中にクリスタルと美術館をモデルにしたオブジェを配している。オブジェには飲食物が体内で血液や涙、組織になる様子のイメージ映像や排泄物への感謝の言葉を投影し、トイレを神聖化している。
ピピロッティ・リスト/2004年制作
えっ!ここは展示室!?それとも
1962年スイス・ラインタール生まれ。グラフィックデザインや写真、ビデオなど多岐にわたる分野の習得、さらにロックバンド活動の経験が作品の独自性を際立たせている。
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