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【高山陣屋】江戸時代の建物をそのまま残す唯一の御役所

by mapple

更新日:2018年5月27日

江戸時代に建てられ、今なお現存して見学できる高山陣屋は、当時の建築技術や文化、生活などの様子を知ることができる貴重な史跡。ここで注目したい見どころを事前にチェックして、見学の際に役立てよう。

高山陣屋

江戸時代の建物をそのまま残す“唯一”の現存郡代・代官所

窓口でガイドさんを頼める

高山陣屋には5人の専門ガイドさん「陣屋五人衆」が在籍しており、無料で建物の歴史や見どころなどを詳しく教えてくれる。窓口で頼むか、入口で直接相談してみよう。空いていれば当日でもOK。事前に予約しておくこともできる。所要時間は約1時間。

ガイドさんに聞く陣屋一問一答

Q. いつからあるの?

A. 江戸時代に使われた殿様の屋敷がルーツ
飛騨を統治していた金森氏が所有していた下屋敷を、1695(元禄8)年から江戸幕府が陣屋として使用するようになりました。一部で整備・改築・復元などの手が加えられていますが、基本的には江戸時代の建物ということになります。

Q. 陣屋ってそもそも何?

A. 現代でいう行政・警察・司法の官庁です
江戸から派遣された代官や郡代が、年貢を取り立てたり罪人を裁いたりしていた場所が高山陣屋です。当時の行政・警察・司法をここで取り仕切っており、また郡代は家族とともに陣屋内にある家屋=郡代役宅に暮らしていたので、公務員宿舎でもあります。幕末までは全国に60数か所の陣屋があったそうですが、主要な建物が現存している陣屋は高山陣屋だけで、国史跡に指定されています。

・大広間や役宅から眺める日本庭園は情緒がある。四季折々の表情を楽しもう
・玄関付近にはガイドが待機。無料で50〜60分の案内が受けられる。事前予約がおすすめ
・陣屋前では毎日、朝市が開催されている。少し早めに行ってのぞいてみよう

マニアックな見どころ

ウサギの釘隠し
釘に被せてある金具はウサギの形で「長い耳で民の声に耳を傾ける」や「跳ねる縁起の良い動物」といった意味があるとの説もある。高山陣屋内には合計152個ある。

畳のヘリ
その空間の格式によって、畳の種類が少し異なる。偉い人が使う場所は畳のヘリに紋が描かれているのに対し、休憩や食事をする場所にはヘリのない畳が使われている。

代官の生活空間

嵐山の間

庭園を望める居間
代官がゆったり過ごした居間にあたる空間で「嵐山の間」と名付けられている。過去には将棋の名人戦が行なわれたことも。

女中部屋

住み込みの使用人部屋
使用人(奥女中)が住む専用の部屋。女中の地位も比較的高かった。

女中部屋の無双窓には雨戸がない

台所と土間

広々とした台所
土間が隣り合う下台所と、板間に釜戸がある台所があり、合わせるとかなりゆったりとしている。

台所には当時の釜や調理道具なども展示される

台所の隣にある土間には樽などが置かれている

代官が住んだ役宅は、江戸時代としては珍しい3階建て。最上階は周囲を見渡せる物見櫓のような構造になっている

役人の仕事部屋

御用場

地元採用組の職場
御役所と仕切られた隣の空間は御用場。ここを執務室にしていたのは、地元採用を中心とした地役人。

こちらの畳は黒の無地ヘリ

御役所

幕府から来た役人の職場
幕府から派遣されてきた代官直属の役人(現代でいうキャリア組)が仕事をする部屋。当時における行政の中心がここだった。

紋様のある畳が使われる

書役部屋

西日が入る明るい部屋
江戸幕府などに提出する大切な書類をここで作成する、書き物専用の部屋。

隣の帳綴場で書類を綴じた

大広間

最大49畳の多目的ルーム
襖の仕切りを開放すると最大で49畳の広さになる大広間。儀式などに使われた。

板の間に無理矢理追加した一畳は奇数を好んだためとも

御蔵

年貢米を大切に保管
1695(元禄8)年に高山城から移築された米蔵。江戸時代当時は現在のおよそ倍の蔵があったとされる。1棟あたり8つの部屋に区切られており、1部屋で約2000俵の年貢米を収納できた。

蔵の中には俵のほか、江戸時代の飛騨に関する資料も展示される

見学ルートの最後を飾る御蔵は、陣屋の中で最も古い建物でもある

水の侵入を防ぐ工夫
木を薄く剥いで作る榑板を重ねて屋根にしている。板表面の溝が水はけを助ける

延焼を防ぐ工夫
蔵の通気口そばには同サイズの火伏石が用意されており、火災の際にはめて火の侵入を防ぐとも

御白洲

厳しい取り調べの部屋
主に刑事事件の取り調べや裁判が行われた空間。罪人を正座させるギザギザの台(責台)や、膝の上に一枚ずつ乗せていく重い石(抱石)がある。

抱石は1枚約40㎏

拷問の道具も展示されている

筆者:mapple

この記事の出典元は「まっぷる飛騨高山 白川郷・下呂温泉'19」です。掲載した内容は、2017年10月~12月の取材・調査によるものです。飲食店メニューや商品内容、料金ほか各種データが変更されたり、季節による変動や臨時休業などでご利用できない場合があります。また消費税の見直しにより各種料金が変更される場合があります。そのため施設により税別で料金を表示している場合があります。ご利用の際には改めて事前にご確認ください。

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