浜松でスイーツを堪能できるスポット nicoeでスイーツ食べ歩き!
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かつて林業で栄え、流通の要だった静岡県浜松市にある、天竜区二俣地区。
まっぷる編集部は、近ごろちょっと話題になっているこのエリアを「地域応援プロジェクト」の一環として取材し、訪れてみて発見した「クローバー通り商店街」の魅力を、ぜひ多くの人に知ってほしいという思いでご紹介します。
近年シャッターが目立っていた商店街を、週末ともなれば多くの人が行き来する天竜区二俣地区。
さて、どんな地域なのでしょう。
地域の盛り上がりのきっかけの1つが、地元出身の中谷さんによるカフェ「Kissa&Dining山ノ舎」のオープン。
駅舎ホテルのリノベーションを手がけた西村さんが拠点を移し、自転車店やはちみつ屋など、こだわりあるお店も自然とこの商店街に集まりました。
昔ながらのお店の味わいも混ざり、ここだけの居心地と風景が生まれています。
こちらの記事では、新しい風が吹く商店街とともに、古くから愛される定番観光スポットもご紹介。
気になる天竜区二俣地区をさっそくチェックしましょう。
浜松市を構成する7つの行政区の1つで、もっとも北に位置するのが浜松市天竜区です。市の面積の約6割を占めますが、その大部分が森林。浜松と聞いて思い浮かぶ浜松駅周辺や浜名湖エリアにはない、豊かな緑とのどかな雰囲気が魅力です。
火伏せの神を祀る秋葉神社を有する秋葉山をはじめとする北遠五名山には、四季折々の自然を求めるハイカーの姿。天竜川の支流は渓流釣りの好ポイントとして知られるほか、点在するキャンプ場は多くの家族連れでにぎわいます。
特産品としてまず名前が挙がるのが、朝晩の寒暖差が大きく、深い霧が発生するような環境で育まれる良質なお茶。直売所や道の駅には椎茸や自然薯などの山の幸も豊富に並びます。
車での行き方
新東名高速道路・浜松浜北ICから国道152号を北に向かって約4.5km
鉄道での行き方
JR浜松駅から徒歩約5分で遠州鉄道新浜松駅。そこから西鹿島駅まで約32分480円、天竜浜名湖鉄道に乗り換えて天竜二俣駅まで約4分200円
国道362号(通称二俣街道)の1本西側を走る長さ約800mの通りで、4つの町内会の商店街が母体となったことがその名の由来とされます。
最盛期は120を越えていたという加盟店が1/4ほどまで減りましたが、近年はUターンの若者や移住者による店舗が次々にオープン。古い建物がもつぬくもりが、リノベによりもたらされた洗練やオーナーの個性と絶妙に溶け合って、一般的な観光地や新しく開発されたスポットにはない雰囲気や景色が生まれています。
2021年秋にオープンした森のマルシェ「きころ」には、地域の特産品やお店の名物が並ぶとともに、コミュニティスペースとしての役割も。
地元住民と訪れた人々が出会い、交差し、クローバー通り商店街の変化はさらに進んでいきそうです。
“物語”のあるクラフトアイスを、店主が仕上げたリノベ空間で
空間デザインやプロダクトデザインに従事する西村さんが、駅舎ホテル「INN MY LIFE」のリノベを手がけたことをきっかけに、当地の雰囲気に魅かれオープン。かねての知り合いで、自然栽培を中心とするこだわりの野菜を取り扱う「青果ミコト屋」のアイスを販売しています。規格外の野菜や間引いた果物を使ったアイスは、どれも素材本来の風味がふわり。メニューは時期ごとに変わり、珍しいものも多いので、訪問するたび、メニュー選びが楽しいです。店舗は築100年以上という建物をご自身でリノベーション。つい写真を撮りたくなる空間が待っています。
天竜ハムの味わいと店主の人柄が地元民に愛され続ける
昭和9(1934)年創業の精肉店の看板メニューは、変わらぬ製法で手づくりされる「天竜ハム」です。素材は質の高い地元産の豚肉を100%使用。加水をせず、卵や小麦などのつなぎも一切入れないので、肉の旨みがダイレクトに広がります。「量はできないけど、喜んでもらえるものをつくりたいからね」とご主人。製造室やスモーク室を見学させてもらいましたが、驚くほどに手間ひまが掛けられ、1本1本丁寧につくられていることがおいしさの秘密なんだと実感できました。職人気質のご主人と朗らかな奥さまの人柄も、長年に渡り地元民に愛される理由です。
飼育から販売まですべてこの手で。ハチミツでつながりを紡ぐ
屋号に込められるのは、ミツバチとのつながりを育んでくれた人々への感謝と、さらにハチミツを介して新たなつながりを紡ぎ養っていきたいという思い。抗生物質不使用、非加熱などのこだわりよりも、塩見夫妻とミツバチの近さや自然を見つめる眼差しの優しさこそがファンを増やしている理由だと感じます。飼育から採蜜、パッケージングまで、すべての工程を自分たちで行い、「日によって味が違うから」とビンには採蜜日を表示。おいしいハチミツに出会えることはもちろんですが、地域の環境のことや体にとって何が大切かを考える機会を与えてもらえるお店です。
浜松市天竜区の定番観光スポットを5つご紹介。本田宗一郎ものづくり伝承館、浜松市秋野不矩美術館、マルカワの蔵 叉水、秋葉山本宮秋葉神社、道の駅くんま水車の里、いずれもこのエリアの観光には外せない魅力的なスポットです。
天竜出身で自動車メーカー・HONDAの創業者である本田宗一郎氏の記念館。歩みや名言をエピソードと併せて紹介するとともに、開発に関わった初期の車両を中心に展示されています。図書スペースでは本田氏やHONDAに関連する書籍を閲覧することも可能。入場無料。
地元出身でインドの風景に魅せられた女流画家・秋野不矩氏の作品を収蔵・展示。信仰に生きる人々や神々をダイナミックに描いた作品を鑑賞できます。建築家・藤森照信氏が手がけた建物も印象的。展示室では靴を脱ぎ、座って眺めることもできる鑑賞スタイルが、作品との距離を縮めます。
明治・大正時代の建物を守りながら活用しているショップ&ギャラリーです。月替わりでさまざまな催しが開かれ、地元作家の手によるものを中心に多彩な作品が展示されます。土間スペースでは地域の物産品を販売。天竜地区の観光案内の拠点としても機能しています。
創建は和銅2(709)年。日本全土に存在する秋葉神社の総本宮で、標高約866mの秋葉山の山頂付近に上社、麓に下社を構えます。御祭神は火の神様である火之迦具土大神(ヒノカグツチノオオミカミ) 。火防はもちろん、悪火を鎮めて諸厄諸病を祓い除くとして、深い信仰を集めています。
清流や山里の風景を求めて訪れるライダーや家族連れの憩いの場になっています。名物は地元のお母さんたちが切り盛りする食事処「かあさんの店」で提供されるそばや定食です。物産館「ぶらっと」には特産品や手づくりの味がズラリ。体験工房「水車の里」では、そば打ちや五平餅づくりを楽しめます。
浜松市天竜区のランチにおすすめしたいスポットをご紹介。ラーメン店は創業70年に迫る老舗!地元で長く愛される1杯を求めて、いざ!
素材が香り、余韻が残る地元で親しまれる一杯
昭和25(1950)年創業。懐かしさを感じるルックスの一杯は、あっさりしつつも複雑な余韻が口に広がります。味の決め手は鶏がらと野菜をベースに、甘みの出る椎茸の粉や風味のいいさばの削り節を加えること。ツルッ&モチッとした食感がうれしいワンタンメンもおすすめです。
ローカル線の無人駅を利用した1日1組限定の貸切ホテル
クローバー通り商店街の盛り上がりのきっかけとなった「Kissa&Dining山ノ舎」の店主が、空いていた駅舎をホテルに。そこには「天浜線や天竜の魅力をもっとじっくり味わってほしい」「遠くから来てくれた方に旅の拠点にしてもらえる場所を」という思いが込められています。内装は心地いいシンプルさ。床には天竜ヒノキが敷かれ、浜松市内の作家が手がけたオリジナル家具や照明がゆったりと配されます。遠州織物を使ったパジャマや地元食材の朝食も、“この地ならでは”のもの。ここで過ごすひとときは、旅の思い出をさらに豊かなものにしてくれるはずです。
山と山の間を縫うように大きくうねりながら天竜川が流れる天竜区は、浜松市の行政区の1つですが、その面積はじつに大阪府の半分ほどの広さ。9割以上を森林が占め、移動中に目にする景色は似ているものの、春野、佐久間、水窪といった地域ごとに、特色ある風情や文化が今も息づいています。
今回注目したクローバー通り商店街は、天竜区の南端にあたる二俣地区に位置します。ここを玄関口として、地元住民と観光客の交差が増え、山と街、懐かしさと新しさが心地よくブレンドされていき、さらに魅力の多いエリアになっていきそうです。緑の風景やほっとする時間が必要なときは、どうぞ天竜区へ。
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
静岡や伊豆、日光、栃木、岐阜エリアの旅行ガイドブックの編集から取材執筆、撮影などに携わっている、静岡を拠点とする編集プロダクションです。
代表の志水は、静岡のローカル情報番組のコメンテーターを歴任するなど、20年以上にわたり旅と暮らしに関わり続けています。乗り鉄&呑み鉄旅が好き。日本各地の手ぬぐい収集癖がある一方、引っ込み思案。
その他にも多彩で個性的なライター陣により、現場の空気感を拾い上げたレポートをお伝えしていきます。