
更新日: 2024年2月15日
【函館市電】坂の街を走る絵になる風景♪
市電は函館市内の名所を効率よくまわることができる主要な交通手段。一方で、市民の足として暮らしに密接している。のんびり市電に揺られ、観光しながら函館市民の生活を感じてみたい。
函館市電とは?
坂の街・函館を走る市電その姿はどこをとっても絵になる
函館市内中心部を走る路面電車。十字街から函館どつく前へ行く5系統、十字街から谷地頭へ行く2系統に分かれる。便利でお得な乗車券も販売されており、観光名所めぐりに役立てたい。
基坂を通過する市電。坂の付近には元町公園や旧函館区公会堂、旧イギリス領事館といった観光スポットが集中している。
青柳町の坂は勾配がきついため、力いっぱい上る。映画やドラマでもたびたび登場する風景である。
運転席後ろからは、慣れた手つきで機器を扱う運転手の姿や大窓の外に広がる景色が楽しめる。
床や壁、天井、扉と木がふんだんに使われた内装。ハイカラ號車内でのみ流れる観光案内も必聴。
大正7(1918)年から昭和11(1936)年まで函館市内で客車として運行後、ササラ式除雪車に改造された車両を、当時の姿に復元。
安定した姿勢を保ちつつ、下り坂のカーブを走り抜ける姿も頼もしさを感じる。
繁華街の明かりの下を駆け抜ける姿も凛々しい
ネオンが輝く繁華街・五稜郭を走る市電。朝も夜も、人々の暮らしを支えている。
函館山を背にゆっくり過ぎ行く市電市民の暮らしを乗せて観光地を横切る
八幡坂からは函館湾にある函館市青函連絡船記念館 摩周丸までを眺めることができる。
停車時に赤く灯るランプや計器など見ているだけでわくわくする運転席。
車内の広告、人々の様子からふだんの函館を垣間見ることができる市電旅。
市電の基地である駒場車庫。さまざまな車両に出会えたり、メンテナンスの様子が見られる。市電ファンならずとも訪れたい。
さまざまなラッピングを施された車両が走っており、その期間にしか見られない車両も多数ある。
ハイカラ號位置案内サービス
ハイカラ號の現在位置情報提供サービス「ハイカラGO」がスタート。URLにアクセスすると、現在どこを走行中かがひと目でわかる。かわいい車体の写真撮影にも便利!
「ハイカラGO」http://haikarago.jp/
坂とのコラボ写真を撮ろう!
函館市電 箱館ハイカラ號
- 住所
- 北海道函館市市内各所
- 交通
- JR函館本線函館駅からすぐ
- 営業期間
- 要問合せ
- 営業時間
- 区間により異なる
- 休業日
- 火・水曜、区間により異なる
- 料金
- 乗車料=210円(2kmまで)/(料金は車内で車掌に行先を告げ、精算)
元町坂道図鑑
元町には多くの坂がある。道沿いに和洋折衷の建物が並び、エキゾチックな街並みを形成している坂や、普段の市民の暮らしが垣間見える坂など、坂によってさまざまな姿がある。
二十間坂
防火帯となった広い坂
明治12(1879)年の大火後、どんな火事でもくいとめられるよう、二十間 (約36m)の広い坂が整備された。坂の幅が名前の由来となっている。
チャチャ登り
教会を見下ろす絶景
名前のチャチャとはアイヌ語でおじいさんの意味。おじいさんのように腰を曲げて上るほど、急な坂ということからこの名前がついた。
大三坂
石畳の美しい坂
名前は江戸時代に「大三」という郷宿があったことから。郷宿とは公用で出てきた人が泊まる宿のこと。「日本の道100選」にも選定されている。
八幡坂
教会を見下ろす絶景
名称はかつて坂の頂上に函館八幡宮があったことに由来する。函館八幡宮は大火で移転したが、坂の名前は今なおそのまま残されている。
日和坂
海の天候判断が由来
船の出入りを見る小山を日和山という。名前の由来はこの坂の上から港を眺め、空模様を判断したためといわれているが、定かではない。
基坂
街づくりの基点に
街づくりの基点となった坂。かつては、元町公園周辺に各時代の行政機関が置かれており、坂下には距離を測る元標が立てられていた。
東坂
心臓やぶりの坂
最大傾斜は14.36度という急な坂道。東坂という名は明治12(1879)年の大火後の区画整理の際に名付けられた。
幸坂
函館湾の先に横津連峰も
明治の大火の前は坂の途中に神明社があり、「神明坂」と呼ばれていた。その後、幸町という当時の町名に合わせ、幸坂に改められた。
魚見坂
最も西側に位置する
海に集まる魚群を発見するのにこの坂が最適だったことから名づけられた。車の少なかった頃はソリなどで遊ぶ子どもの姿が見られたという。
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】まっぷるマガジン編集部
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