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わざわざ訪ねたい!日本全国の個性的な本屋さん

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2021年3月10日

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わざわざ訪ねたい!日本全国の個性的な本屋さん

近年、店主のこだわりが詰まった個性的な本屋さんが日本のあちらこちらにできています。古民家を改装したすてきな本屋さんや、本を読みながらおいしいコーヒーがいただける本屋さん、街の人が集まってイベントを開けるような本屋さんなど、その種類は様々です。

今回は、ちょっと個性的な「本屋さん」をご紹介します。「本屋さんなんてどこでも一緒」と思っていた方も、きっと新しい発見があるはず。コロナがあけたら、街に隠れた「ちょっと変わった本屋さん」を訪ねてみてください!

※新型コロナウイルス感染拡大の影響で、営業時間や開店日が変更されている可能性があります。お店を訪ねる時にはWebサイトやSNSで営業状況のご確認ください。

本屋さんを巡る旅から生まれた一冊の本『日本の小さな本屋さん』

本屋さんを巡る旅から生まれた一冊の本『日本の小さな本屋さん』
本棚にはお店のこだわりが

個性的な本屋さんの情報は、探しても意外と見つかりません。WebサイトやSNSで積極的に情報発信しているお店もありますが、小さなお店だと発信まで手が回らず、ひっそり運営しているケースが多いからです。

そんなときにヒントとなるのが『日本の小さな本屋さん』という本。著者の和氣正幸さんが、日本各地で出会った個性的な本屋さん23軒を紹介した一冊です。それぞれのお店のこだわりが伝わってくる素敵な写真がたくさん掲載されており、ページをめくっているだけでもワクワクします。

元サラリーマンの和氣さんは本が大好きで、街の古本市に出店したり、本好きのコミュニティーを主宰したりと、本にまつわる活動を続けてきました。
「いつかは自分で本屋さんをしたい」という想いがあった和氣さん。リサーチを兼ねて全国の気になる書店を巡った時に、「本屋さんって旅の目的地になるんじゃないかな」と感じたことで、本屋さんと旅がテーマの本『日本の小さな本屋さん』を書くキッカケになったそうです。

「本屋さん旅行」スペシャリストの和氣さんに、ご自身のお店と『日本の小さな本屋さん』の中から特にオススメの本屋さんを6店ほど紹介していただきました。

『日本の小さな本屋さん』の著者の店 旅が始まる本屋さん「BOOKSHOP TRAVELER」(東京・下北沢)

『日本の小さな本屋さん』の著者の店 旅が始まる本屋さん「BOOKSHOP TRAVELER」(東京・下北沢)
お店の目印は外階段に掲げられたお店のロゴ入りTシャツ

『日本の小さな本屋さん』の著者・和氣さんご自身も、東京・下北沢で本屋さんを営んでいます。お店の名前は「BOOKSHOP TRAVELLER(ブックショップトラベラー)」。日本全国にある本屋さんや、本屋さんを始めたい人が本棚を借りて出店するという、いわば「本屋さんのアンテナショップ」です。

下北沢といえば、個性的な古着屋さんやカフェがたち並ぶ街。BOOKSHOP TRAVELLERはそんな下北沢にたたずむ、古いビルの一室にあります。昭和初期に建てられた、廃墟風の外観がひときわ目立つビルで、狭い外階段を3階まで昇ります。

外観とはうって変わって、店内は白を基調にした落ち着いた雰囲気。いくつかの小部屋に分かれた店内の壁一面には、小さく仕切られた本棚がずらりと並び、本屋独特の香りが漂います。

お店ごとに工夫の凝らされた小さな本棚が並ぶ店内

和氣さんがお店を始めるにあたり、テーマにしたのは「本屋と旅」。個性的な本屋さんを巡る旅が本当に楽しく、他の人にもぜひそういう旅を体験してもらいたいと考えられてのことでした。

遠出をすることは難しくても、ここに来ればいろんな本で旅することができる。ここで心惹かれた本をきっかけに旅が始まる。そんなお店になるようにとつけた名前が、「BOOKSHOP TRAVELLER」なのです。

本棚ひとつひとつが1軒の本屋さんという感じで、東京近郊をはじめ、全国各地から出店されています。お店ごとに工夫をこらした小さな本棚は、本以外にも文房具や雑貨のコーナー、ギャラリースペースなどがあり、店内を眺めているだけで時間が経つのを忘れてしまいそうになる楽しい場所です。

■BOOKSHOP TRAVELLER
住所:155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目30−11BALLOND’ESSAI ART GALLERY 3F 奥
Webサイトはこちら>>
アクセス:小田急線、京王井の頭線下北沢駅徒歩2分
営業時間:12時〜20時(水、木曜定休)※緊急事態宣言中は18時まで

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 猫が店員の本屋さん「Cat's Meow Books」(東京・三軒茶屋)

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 猫が店員の本屋さん「Cat's Meow Books」(東京・三軒茶屋)
お店は住宅街の一軒家、目印はかわいい看板

まずは東京の都心、三軒茶屋にある「Cat’s Meow Books(キャッツミャウブックス)」をご紹介します。店内を歩き回って接客する猫たちが、このお店のスタッフ。本屋さんの売上は10%を猫の保護活動に寄付していて、「猫と助け合う本屋さん」を目指しているのだそうです。

このお店では、猫についての描写が一行でも出てくる本であればよしとして、本棚に並べるのだそう。背表紙を眺めていると「このタイトルで猫が出てくるの!」と驚かされたりもします。
店内ではコーヒーやビールも楽しむことができます。猫と本に囲まれて、ゆったり贅沢な時間を過ごしてみてください。猫店員さんは夜のほうが元気みたいなので、夜に訪れるのもおすすめです。

猫好きな人が本と出会い、本好きな人は猫をキッカケに読書の世界が広がる。猫と本が幸せな関係を結んでいる本屋さんです。

■Cat’s Meow Books
住所:東京都世田谷区若林1-6-15
電話番号:03-6326-3633
Webサイトはこちら>>
アクセス:東急世田谷線西太子堂駅徒歩2分
営業時間:平日・土曜 14-22 時頃、日祝 14-20 時頃(火曜定休)

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 本の中に埋もれられる本屋さん「SNOW SHOVELING」(東京・駒沢)

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 本の中に埋もれられる本屋さん「SNOW SHOVELING」(東京・駒沢)
ビルの2階にあるお店は、通り沿いからも、たくさんの本が並んでいるのがわかる

東京・駒澤にある「SNOW SHOVELING(スノウショベリング)」は、本が無造作に積み上げられた空間が素敵な本屋さん。

雑居ビルの狭い階段を登ると、だだっ広い空間が広がり、店内にはアンティーク調の家具や様々なアイテムが置かれています。
本屋さんを始める前には、古着のバイヤーやグラフィックデザインなどの仕事をされていたオーナー。内装はオーナー自らが手掛けたそうで、これまでの経歴がお店づくりにも活きているようです。

壁一面の本棚と、ところどころうずに高く積まれた本。店内は無国籍で雑然とした空間ですが、本好きの人にとって「本に埋もれる感覚」はとても居心地がよいものです。
駅からは少し離れていますしお店もわかりにくいのですが、それでも訪れる価値のある本屋さんです。

■SNOW SHOVELING
住所:東京都世田谷区深沢4丁目35−7 2F-C 深沢ビル
電話番号:03-6432-3468
Webサイトはこちら>>
アクセス:東急田園都市線駒沢大学駅徒歩20分
営業時間:13-19時(水曜定休)

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 路地裏の隠れ家的な本屋さん「本と音楽 紙片」(広島・尾道)

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 路地裏の隠れ家的な本屋さん「本と音楽 紙片」(広島・尾道)
画像:123RF路地裏が楽しい尾道

少し足を延ばして旅をするなら、広島県の尾道にある本屋さん「本と音楽 紙片(しへん)」がおすすめ。JR尾道駅前にある長い商店街を少し歩き、細い路地を抜けたところにある本屋さんです。

間口が狭く、奥に長く伸びた町家の作りはこの地域独特の建築スタイル。表通りを歩いているだけでは、その奥に書店があるなんて少しも気が付きません。実は筆者も、この商店街を何度も歩いたことがあるのですが、奥に本屋さんがあったとは知りませんでした。

「本と音楽 紙片」という店名の通り、本と音楽にこだわりがあるお店。置かれているのは書籍とCD。並べる作品によって、本がきれいに見えるように、音楽が心地よく聞こえるようにと、店主自ら内装を変えるこだわりよう。

日常から切り離された静かな時間が楽しめる本屋さんです。

■本と音楽 紙片
住所:広島県尾道市土堂2-4-9あなごのねどこの庭の奥
Webサイトはこちら>>

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 深夜に営業している本屋さん「弐拾dB」(広島・尾道)

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 深夜に営業している本屋さん「弐拾dB」(広島・尾道)
画像提供:弐拾dB元病院の建物をいかした雰囲気のある店内

続いては「本と音楽 紙片」と同じく、尾道にある本屋さん「弐拾dB(にじゅうでしべる)」をご紹介。こちらの本屋さんは夜に寄ってみてください。

「どうして夜に本屋さん?」と思ういますが、実はこのお店、平日の営業開始時間が夜の23時からなのです。オーナーが昼間別の仕事をしているからなのですが、深夜に本屋さんが開いているなんて、それだけでもなんだかわくわくしませんか?
夜のリラックスタイムにふらりと出かけ、新しい本と出会えるなんて素敵ですよね。

建物は路地裏にある元病院。ところどころに、当時病院で使われていた椅子やソファーがそのまま置かれていたりして、他では味わえない独特な雰囲気を醸し出しています。近くには古い飲み屋街もあって、ほろ酔い気分のお客さんが来ることもあるのだとか。

土・日曜は昼間も営業しているので、旅の途中に立ち寄ってみたいですね。

■弐拾dB
住所:広島県尾道市久保2-3-3
電話番号:080-3875-0384
Webサイトはこちら>>
アクセス:JR尾道駅徒歩20分
営業時間:平日23時-27時 土日11時-19時(木曜定休)

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 南阿蘇の駅ナカ本屋さん「ひなた文庫」(熊本・南阿蘇)

『日本の小さな本屋さん』の著者おすすめ 南阿蘇の駅ナカ本屋さん「ひなた文庫」(熊本・南阿蘇)
画像提供:ひなた文庫かわいい駅の待合室にある本屋さん

最後にご紹介するのは、熊本県の南阿蘇村にある「ひなた文庫」。なんとこのお店、駅の待合室で、週末だけ営業するという異色の本屋さんなのです!このお店があるのは、数年前まで日本一長い名前の駅として有名だった「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅(南阿蘇鉄道)」ということで、興味深い点が満載です。

過疎が進み、書店や図書館などがない地域にひなた文庫はあります。
「地元の人が文化と出会える場所を作りたい」「ここをめがけて遠方からも人が訪れてくれるようにしたい」。店主はそんな思いで始められたのだとか。
店内の棚にはジャンルを問わず、南阿蘇の自然の中で読むのにおすすめな本を中心に陳列しているそうです。

やさしい光につつまれた店内 <画像提供:ひなた文庫>

静かな店内からは阿蘇の山々が望め、景色とともに、ゆったりした時間が流れています。『日本の小さな本屋さん』の著者・和氣さんによると「そのまま寝てしまいたいくらい居心地のいい」場所なのだそう。

2016年の熊本地震の影響で、南阿蘇鉄道は一部運休中。「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」も、2020年2月現在は閉鎖中です。ただひなた文庫さんは営業していますし営業日以外でも駅舎に入ることはできますので、車のある方はぜひ訪れてみてください。

■ひなた文庫
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松 南阿蘇水の生まれる里白水高原駅構内
Webサイトはこちら>>
アクセス:南阿蘇鉄道 南阿蘇水の生まれる里白水高原駅内
営業時間:金・土曜日11時-15時

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