鎌倉観光はこれでOK!押さえておきたいおすすめ観光スポットと各エリアの特徴
歴史ある寺社を中心にさまざまな見どころが集まる古都・鎌倉。 首都圏から近く、基本的に徒歩で回れる気楽さで人気の観光地です。 こちらの記事では、観光に必要な情報をぎゅぎゅっと集めてみました! ...
更新日: 2022年3月4日
臨済宗建長寺派の禅宗寺、報国寺。
「竹の寺」として有名で、約2000本の竹が茂る竹庭は外国人にも人気です。
鎌倉を舞台にした小説『山の音』の執筆の際、川端康成が使用したと伝わる机が本堂にあり、
足利氏ゆかりの史跡も多く残るお寺です。
金沢街道の名所として名高い名刹に訪れてみましょう。
鎌倉で竹林のある寺院といえば、報国寺が挙げられる。「竹の寺」として知られ、竹林見学のために訪れる人も多い。竹林の散策路に従って歩くと、竹の緑もすばらしいが、葉ずれの音も魅力がある。竹林は見るだけでなく、耳でも楽しめればさらに楽しい散策になる。
臨済宗建長寺派の禅宗寺で、開基は足利尊氏の祖父足利家時だが、上杉家との関わりも深く、上杉重兼も寺の創設にかかわったという。開山は、夢窓国師の兄弟子といわれ、建武元(1334)年の創建。足利氏は鎌倉では約90年にわたり栄えたが、永享11(1439)年の永享の乱で足利義久は敗れ、報国寺で自害した。境内奥の岩肌にあるやぐらには、足利家時、足利義久ら足利族が眠り、関東における足利公方終焉の地となっている。山門の屋根の瓦には、足利家の家紋が見える。
桜 3月下旬~4月上旬
鐘楼、迦葉堂近く
ツツジ 5月下旬〜6月上旬
山門から本堂への階段
紅葉 11月下旬〜12月上旬
鐘楼裏にあるイチョウの大木など。竹の緑とのコントラストが美しい
落雁1200円
和三盆を使用した上品な甘さのらくがんはみやげにどうぞ
御朱印帳1000円
表紙は竹の寺らしく、竹の緑色をイメージした色。右下に足利家の紋
御朱印300円
林立する竹に見とれる
約2000本のモウソウチクの林に整備された散策路は長く、道に沿って歩くと、喧騒を忘れて別世界に浸れる。外国人にも人気のスポット。葉ずれの音にも耳を澄ましてみたい。
ここでひと息
塔頭のひとつだった休耕庵にちなんでつけられた。竹庭を眺めながら抹茶をいただける。凜とした空気に包まれた空間で静かな時間を楽しみたい。
抹茶はお菓子付で500円。季節でお菓子は替わる
多数のやぐらは足利一族終焉の地
竹庭の奥にある岩肌をくりぬいたやぐらには、自刃した足利家一族が眠っている。
本尊の釈迦如来を安置
本尊は鎌倉市の文化財に指定されている。付近を好んでさんぽした川端康成が執筆に使用したという机が保存されている。鎌倉を舞台にした『山の音』を執筆したといわれている。
日曜朝は坐禅会に参加
本堂右手のお堂は坐禅堂として使用されていて、日曜坐禅会のときのみ公開。毎週日曜の7時30分から開かれ、誰でも参加できる。
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