トップ >  関東・甲信越 > 首都圏 > 鎌倉・三浦・湘南 > 鎌倉・江の島 > 金沢街道・二階堂 > 

鎌倉 報国寺 竹の寺の竹庭は必見!

まっぷるマガジン編集部

更新日: 2024年4月19日

この記事をシェアしよう!

鎌倉 報国寺 竹の寺の竹庭は必見!

臨済宗建長寺派の禅宗寺、報国寺。
「竹の寺」として有名で、約2000本の竹が茂る竹庭は外国人にも人気です。

鎌倉を舞台にした小説『山の音』の執筆の際、川端康成が使用したと伝わる机が本堂にあり、
足利氏ゆかりの史跡も多く残るお寺です。

金沢街道の名所として名高い名刹に訪れてみましょう。

報国寺の歴史、御朱印、竹庭

「竹林」を歩いて目と耳でも楽しむ

鎌倉で竹林のある寺院といえば、報国寺が挙げられる。「竹の寺」として知られ、竹林見学のために訪れる人も多い。竹林の散策路に従って歩くと、竹の緑もすばらしいが、葉ずれの音も魅力がある。竹林は見るだけでなく、耳でも楽しめればさらに楽しい散策になる。

ヒストリー

臨済宗建長寺派の禅宗寺で、開基は足利尊氏の祖父足利家時だが、上杉家との関わりも深く、上杉重兼も寺の創設にかかわったという。開山は、夢窓国師の兄弟子といわれ、建武元(1334)年の創建。足利氏は鎌倉では約90年にわたり栄えたが、永享11(1439)年の永享の乱で足利義久は敗れ、報国寺で自害した。境内奥の岩肌にあるやぐらには、足利家時、足利義久ら足利族が眠り、関東における足利公方終焉の地となっている。山門の屋根の瓦には、足利家の家紋が見える。

季節の花々

季節の花々

桜 3月下旬~4月上旬
鐘楼、迦葉堂近く

季節の花々

ツツジ 5月下旬〜6月上旬
山門から本堂への階段

季節の花々

紅葉 11月下旬〜12月上旬
鐘楼裏にあるイチョウの大木など。竹の緑とのコントラストが美しい

お守り・御利益

お守り・御利益

落雁1200円
和三盆を使用した上品な甘さのらくがんはみやげにどうぞ

お守り・御利益

御朱印帳1300円
表紙は竹の寺らしく、竹の緑色をイメージした色。右下に足利家の紋

お守り・御利益

御朱印500円

竹庭

林立する竹に見とれる
約2000本のモウソウチクの林に整備された散策路は長く、道に沿って歩くと、喧騒を忘れて別世界に浸れる。外国人にも人気のスポット。葉ずれの音にも耳を澄ましてみたい。

竹庭

休耕庵

ここでひと息
塔頭のひとつだった休耕庵にちなんでつけられた。竹庭を眺めながら抹茶をいただける。凜とした空気に包まれた空間で静かな時間を楽しみたい。

休耕庵

抹茶はお菓子付で500円。季節でお菓子は替わる

休耕庵

住所
神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目7-4報国寺
交通
JR横須賀線鎌倉駅から京急バスハイランド循環または鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景駅方面行きで9分、浄明寺下車、徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
9:00~15:30(閉店)
休業日
無休(12月29日~翌1月3日休)
料金
抹茶(菓子付)=600円/報国寺竹庭拝観料=300円/(鎌倉市福寿手帳、障がい者手帳持参で拝観無料)

足利一族のやぐら

多数のやぐらは足利一族終焉の地
竹庭の奥にある岩肌をくりぬいたやぐらには、自刃した足利家一族が眠っている。

足利一族のやぐら

本堂

本尊の釈迦如来を安置
本尊は鎌倉市の文化財に指定されている。付近を好んでさんぽした川端康成が執筆に使用したという机が保存されている。鎌倉を舞台にした『山の音』を執筆したといわれている。

本堂

迦葉堂

日曜朝は坐禅会に参加
本堂右手のお堂は坐禅堂として使用されていて、日曜坐禅会のときのみ公開。毎週日曜の7時30分から開かれ、誰でも参加できる。

迦葉堂

報国寺

住所
神奈川県鎌倉市神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目7-4
交通
JR・江ノ電鎌倉駅東口より、京急バスで約12分、浄明寺バス停下車徒歩3分またはタクシーで約7分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:00(抹茶の受付は15:30まで)
休業日
12月29日〜1月3日
料金
拝観料=300円 (竹の庭)

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。