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鎌倉【金沢街道】行っておきたい寺社の基本情報をチェック! by PIXTA - ©RIKKA

まっぷるマガジン編集部

更新日: 2024年2月26日

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鎌倉【金沢街道】行っておきたい寺社の基本情報をチェック!

この記事の目次

瑞泉寺

【山々に囲まれた名勝】
【日本古来のアジサイも】
三方の山を背に名勝庭園と花の寺
鎌倉の北東、鎌倉アルプスといわれる天園を控えた地にある寺。背後の山頂は一覧亭という富士山も眺望する景勝の地(非公開)。夢窓国師による庭園は、岩盤を彫刻的手法で利用した、鎌倉に残る鎌倉時代唯一の庭園である。スイセンなど花の寺で知られる。

本堂

屋根の優美さ前庭にはいつも花
本尊を安置する本堂は昭和58(1983)年に再建。本堂前庭園には、見事な樹木が植えられ、季節を問わず花が咲いている。

本堂

庭園

【名勝】
現存する鎌倉時代唯一の庭園
名僧であり、すぐれた作庭家でもあった夢窓国師が鎌倉石の岩盤を生かした庭園を作成した。昭和45(1970)年に創建当時に復元した。

庭園
by fotolia - ©fotoriatonko

ムジナ塚

何かが出てきそうな古い塚
タヌキ(ムジナ)が老人に化け説法を聞きにきた、というこけむした塚。

ヒストリー

夢窓国師が禅宗寺院相応の勝地を選んで嘉暦2(1327)年に創建した。臨済宗円覚寺派。後に、足利尊氏の四男、初代鎌倉公方の足利基氏が中興し、以後、鎌倉公方足利家の菩提寺となる。鎌倉五山に次ぐ十刹の筆頭格。

季節の花々

季節の花々
by PIXTA - ©六根清浄

【アジサイ】
6月上旬~7月上旬
山門への石段の両側
境内の各所にアジサイが咲く。ヤマアジサイ、コアジサイなど日本古来の種類が多いのが特色である

【スイセン】
12月上旬〜2月上旬
本堂前の庭
本堂前に群生するスイセンの開花は鎌倉の春の便り。鎌倉の春は瑞泉寺のスイセンで始まるといわれる

瑞泉寺

住所
神奈川県鎌倉市二階堂710
交通
JR横須賀線鎌倉駅から京急バス大塔宮行きで10分、終点下車、徒歩15分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉門17:00)
休業日
無休
料金
大人200円、小人100円(障がい者手帳持参で本人と介護者無料)

杉本寺

【鎌倉の札所めぐりの起点】
【間近で御本尊が見られる】
鎌倉の札所めぐりは鎌倉最古の寺から
山門、本堂に通じる石段は、長い歴史を物語ってすり減りこけむしており、今は通行ができず、参拝には新しい階段を利用する。鎌倉最古の寺らしく、「十一面杉本観音」の白いのぼりが茅葺きの本堂を取り囲んでいる。周囲には年代を物語る古い石仏があり、独特の雰囲気が漂っている。

苔の階段

悠久の時を感じる
現在は使われていない鎌倉石の一枚石に段を刻んだものといわれる。もろく滑りやすいので現在は使われていない。

苔の階段

大蔵弁財天堂

【金運】
鐘楼前に立つ小さな社
苔の階段の右手にあり、古来より弁天尊をお参りすると大きな蔵が建つ程富に恵まれるという言い伝えがある。

大蔵弁財天堂
by PIXTA - ©runa

仁王像

観音様を力強く守る金剛力士像
階段を上った茅葺きの仁王門の左右には、運慶作といわれている阿形と吽形の金剛力士像の勇ましい姿がある。

仁王像

ヒストリー

天平6(734)年、行基を開山として創建された、鎌倉で最も古い寺。鎌倉では数少ない天台宗寺院。火災時に杉の木で焼失を免れたことが杉本観音の由来とされる。行基みずからが刻んだという十一面観音を安置する。寛和2(986)年、僧源信は花山天皇の命により十一面観音を刻み安置し、併せて坂東第一番札所と定めた。鎌倉に入った源頼朝も参拝、再興に寄与した。一番札所で巡礼参拝の人が多い。

季節の花々

季節の花々
by fotolia - © 7maru

【紅葉】
6月上旬~7月上旬
石段沿い、本堂周辺
石段のコケも冬季で少しくすんだ緑色になる頃、紅葉の赤色がまぶしく輝く

【梅】
12月上旬〜2月上旬
石段の両側、鐘楼付近
石段の両脇には紅梅、白梅が咲く。鐘楼近くに咲く紅梅が彩りを添える

杉本寺

住所
神奈川県鎌倉市二階堂903
交通
JR横須賀線鎌倉駅から京急バスハイランド循環または鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景駅方面行きで8分、杉本観音下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~15:00、土・日曜、祝日は~16:00
休業日
無休
料金
入山料=300円/ミニぞうりのお守り=700円/千羽鶴守り=700円/

覚園寺

【足利尊氏建立の本堂が残る】
【多くの仏像が祀られる】
中世鎌倉の自然と数多くの仏像
覚園寺のある谷戸は都市化の影響を受けず、中世鎌倉の面影を最も残している。境内は陽光をさえぎる高木の中に、茅葺きの本堂薬師堂、地蔵堂、愛染堂などがある。街の喧騒とはまったく無縁。薬師如来像、日光・月光菩薩像、十二神将立像、黒地蔵などの仏像が時の流れを静観している。

愛染堂

生きる力を与える愛染明王を祀る
山門入ってすぐ正面にある愛染堂。愛染明王は人の欲望、煩悩そのものをすべて受け入れ、生きる力にするといわれる慈悲深い仏様。

愛染堂
by PIXTA - ©RIKKA

百八やぐら群

谷戸の奥深くに眠る「百八やぐら」
裏山に相当する鷲峰山の山頂付近の谷あいに百八やぐらという大規模なやぐら群がある。中世の面影が色濃く残っている。

黒地蔵

【重文】
心やさしい黒い地蔵
鎌倉二十四地蔵の一つに数えられる。罪人のために火をたき黒くすすけてたといわれている。

【祭事】
黒地蔵盆
8月10日の深夜12時から施餓鬼法要が行なわれる。境内には食事の屋台なども出店する。

ヒストリー

鎌倉幕府2代執権北条義時が建てた大倉薬師堂が始まり。永仁4(1296)年、9代執権北条貞時は3度目の元寇襲来を危惧し、薬師堂を覚園寺とした。鎌倉幕府滅亡後は、後醍醐天皇や足利氏の祈願所となり、鎌倉公方足利氏の庇護を受けた。廃仏毀釈で廃寺となった理智光寺の仏像も祀っている。

季節の花々

季節の花々

【紅葉】
11月下旬〜12月中旬
本堂薬師堂前など
鎌倉でいちばんといわれるほど鮮やかな色になる。愛染堂周辺は拝観ツアーに参加しなくても見ることができるのでおすすめ

覚園寺

住所
神奈川県鎌倉市二階堂421
交通
JR横須賀線鎌倉駅から京急バス大塔宮行きで10分、終点下車、徒歩12分
営業期間
9~翌7月
営業時間
10:00~15:00(受付)、1時間ごとに境内を案内(土・日曜、祝日以外の12:00は除く)
休業日
期間中雨天時(12月20日~翌1月7日休)
料金
大人500円、小人200円

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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