奈良【ならまち】町家レストラン&カフェ! 素敵な空間で美食ランチ!
どこか懐かしい落ち着いた空間で、奈良の食材を使ったほっとする料理をいただく。新旧の魅力が入り交じったお店で過ごす、素敵なひととき。...
麻織物「奈良晒(さらし)」の問屋として江戸時代中期に創業し300有余年。
時代は変わっても日々の暮らしがととのう道具や人に寄り添うものを扱う「中川政七商店」により、2021年春にオープンした複合施設が「鹿猿狐ビルヂング」です。
中川政七商店が商いを始めた地、ならまちエリアの元林院町にあり、同店初の直営店として1985年にオープンしていた「遊 中川 本店(現・中川政七商店)」、茶道の新しい楽しみ方・学び方を提案してきた「茶論 奈良町店」と行き来もできるように隣接して建ち、ならまちのランドマーク的存在になっています。
約126坪の敷地面積にある3階建ての近代的なビルながら、瓦葺きの屋根が街並みと調和。ここには、旗艦店「中川政七商店 奈良本店」に、奈良初出店となった飲食店「猿田彦珈琲」や「㐂つね」、まちづくりの拠点となるコワーキングスペース「JIRIN」があり、「路地を巡り出会う、触れ、学び、味わう奈良。」というコンセプトを実感させます。また、町家の貯蔵庫を改装した、中川政七商店300年の歴史がアーカイブされる「時蔵(ときぐら)」と、お店の原点 “麻”に関わる道具や布が保管され手織り体験などもできる「布蔵(ぬのぐら)」もあります。
そして、鹿猿狐ビルヂングとともに巡れる、築100余年の町家を活かした「遊 中川 本店」は、店内をリニューアルして「中川政七商店」として新しくなり、同じく「茶論 奈良町店」も茶道体験を気軽に愉しめる初のテイクアウトメニューも登場しました。
歴史ある奈良で培われてきた価値観や美意識を感じる、日用品や雑貨、食品など約3000点がそろいます。一つ一つ見ていくと機能性の高さや地球環境のことを考えたものなど、どれも800を超える作り手の思いが伝わるものばかり。
中には、奈良本店限定、赤膚焼など奈良の伝統工芸品、奈良といえば…の鹿アイテム、最近人気の奈良雑貨の靴下、ビル名を意識した鹿・猿・狐の限定グッズも!
1階には「鹿猿狐ビルヂング」らしい奈良本店限定みやげも販売しています。置物として使える陶製の「鹿猿狐みくじ」 495円、鹿の首がかわいく揺れる「張子飾りの鹿猿狐」4180円もあります。そもそもこのビルの名前は、中川政七商店のトレードマークの「鹿」、スペシャルティコーヒー専門店の猿田彦珈琲の「猿」、すき焼きレストラン㐂つねの「狐」から。洒落のきいたネーミングです!
2階には、台所用品から服飾雑貨、食品まで、デザイン性の高さも注目したい商品がそろいます。種類の多さに驚くのは、中川政七商店の代名詞ともいえる“ふきん”。通気性・吸水性・速乾性の良さを活かしたかや織ふきんは、台拭きから食器用などに重宝すると人気ですが、これだけの種類があると絵柄により使い分けをするのもいいですね。何より選ぶ楽しみがあります。
奈良本店限定のふきんをまとめてみました!一つは2階で買える「植物で染めた花ふきん」各1320円。植物で染めた優しい色合いが使うほどに愛着がわいてくるといいます。写真のピンクは桜で、青っぽいのは藤の花で染めています。そしても一つは、1階で買える「かや織ふきん 鹿猿狐 」440円。こちらは使うほどに…楽しく奈良の旅を思い出すきっかけとなりそうです。
鹿グッズも豊富にある2階。靴下、箸置き、カバンなど、ちょこんとカワイイ鹿の刺繍や、シカの形をしたアイテムなどいろいろ。奈良本店限定として「奈良の鹿角守り 花鹿」各1320円(写真手前)もあります。正倉院宝物に描かれている、大きな花のような角をつけた霊獣の花鹿が刺繍されていて、金色の角が印象的。春日山に生息する鹿の角が入った珍しいお守りです。
奈良初出店としてオープンした「猿田彦珈琲 奈良 鹿猿狐ビルヂング店」。東京・恵比寿にて創業した「たった一杯で、幸せになるコーヒー屋」をモットーとするスペシャルティコーヒー専門店です。厳選した高品質のコーヒー生豆を焙煎から抽出までにこだわり提供されています。
ドリップコーヒーは500円~、カップかコーンが選べるアイスクリームはシングル350円~。猿田彦のカフェラテや猿田彦のぜいたくクリームソーダ、季節の飲み物など、メニューがいろいろあるのでお好きなものを選んで。
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気軽なのは、サラダや味噌汁、アイス最中が付いた「
1716年(享保元年)に創業してから今までの中川政七商店ストーリーを展示で紐解きながら紹介。それぞれの時代に合わせて改革をして現在に至る300年の歴史が語られています。
中川政七商店の祖業である、手績み手織り麻(てうみておりあさ)の織機や道具を展示する「布蔵」。土・日曜のみ事前申し込みをすれば、麻のポーチのおみやげ付き「布蔵体験(約1時間)」3850円ができます。
築130年の町家の佇まいを活かした、創業地に建つ原点ともいえる中川政七商店初の直営店がリニューアル。天井には麻布を検品するための長い竿が掛かり、壁には1925年のパリ万博に出展した際の手績み手織り麻のハンカチーフが飾られるなど歴史を存分に感じられます。
日本の染織技術を活かし
ここでは、箱の中から好きなハンカチを買えば、イニシャルや花鹿といった好きな図柄を選んで刺繍することができます(一文字440円~)。15分ほどで完成するので、お願いした後に鹿猿狐ビルヂングを見て回るのもおすすめです。
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中でも京都・奈良・滋賀の神社仏閣、カフェや和食店を老舗から新店まで情報を網羅しています。『京都社寺めぐり』をはじめ「まっぷるマガジン」シリーズに関わり約15年。「ことりっぷ」シリーズなどのガイドブックの制作も行うなど、さまざまな角度から情報を紹介します。