【伊勢・志摩・鳥羽・松阪】知っておきたい基本情報
多くの参拝者が訪れる伊勢神宮・二見エリアをはじめ、志摩、鳥羽、松阪は見どころがいっぱい。各エリアの見どころや位置関係をおさえて効率的にめぐろう!...
正式名称は「豊受大神宮」といい、御祭神の豊受大御神は、天照大御神の食事を司る神として、天照大御神の鎮座の約500年後に丹波の国から迎えられたとされる。外宮にある御饌殿では、外宮創建以後、天照大御神に毎日朝夕2度の食事をお供えしてきた。まずは正宮で日々の感謝を伝え、3つの別宮と4つの摂社、末社、所管社にも足をのばしたい。
橋を渡るとそこは神域
第一鳥居口御橋というが、火事の延焼を防ぐために造られた堀川に架かるため火除橋と呼ばれる。
参拝の前に必ず立ち寄ろう
参拝前に心身を清め、一礼して第一鳥居をくぐる。手水舎の向かいには幹の太さが10mにもなる清盛楠がある。
やわらかな木洩れ日を浴び、玉砂利の参道を行く
第一鳥居から続くメインストリート。明治時代に伊勢市駅ができるまでは順路が逆で、現在の裏口の北御門が入り口であった。
撮影ポイント
木々が大きく枝を伸ばしてトンネルのような雰囲気。鳥居や左右の建物などを入れて撮影しよう。
高倉山のふもとに鎮座する豊受大御神へおまいり
衣食住、産業の守護神である豊受大御神を祀る。唯一神明造の正殿は高床式倉庫から発展したといわれ、日本古来の建築様式を今に伝える。
耳寄り情報
神宮の祭典は「外宮先祭」といい、まず外宮で祭儀が行われる習わし。祭儀の順序にならい参拝も外宮からおまいりする。
参拝は二拝二拍手一拝
瑞垣、内玉垣、外玉垣、板垣の四重の垣根がめぐる
正宮に次いで格式の高い別宮
外宮にある別宮の第一位とされ殿舎は正宮に次いで大きく、ご祭神の荒御魂を祀る。「荒御魂」とは恵みを与える神「和御魂」に対し活発な側面を表している。
耳寄り情報
古くは「高宮」とも称され、その名のとおり小高い丘の上に鎮座する。
伊勢神宮 外宮, by Nao Iizuka, CC BY
正宮の次に必ずおまいりを!
古くからの土地の守護神を祀る
もとは外宮の地である山田原の鎮守の神の社で、平安時代に宮川の氾濫による被害が相次いだことにより堤防の守護神として別宮に昇格となった。
耳寄り情報
他の別宮がすべて南に面しているのに対し土宮は東に面している。理由は詳らかではないが、外宮鎮座以前の姿を今に伝えている。
元寇に神風を起こした神々の社
風雨を司る神を祀る。かつては風社と呼ばれる小さな社だったが、文永・弘安の役(元寇)に際し、猛風により10万の蒙古軍を全滅させ国難を救ったとして別宮に昇格した。
お守りやお札はここで授かろう
正宮に向かう参道の途中にある建物。お守りや神札などを授与するお神札授与所やご祈祷受付がある。また参拝記念の御朱印もこちらで受付する。
耳寄り情報
神楽殿では交通安全、開運、学業、安産、厄除けなどさまざまなお守りが授与される。
式年遷宮についてわかりやすく展示・解説
2013年に行われた、伊勢神宮の第62回式年遷宮に合わせて創設された。20年に1度行われる式年遷宮について常設展示しており、企画展も随時行われる。
※休館中。再開時期未定
第一鳥居の右側(正宮に向かう場合)にある楠。平清盛が参宮の折、枝が冠にあたったので切らせたという逸話が残る。
別宮の参拝に向かう御池に架かる大きな一枚岩の石橋。その姿形が亀に似ていることから、亀石と呼ばれている。
鳥居の近くにある、神饌を整える「神様のための台所」。忌火とは「清浄な火」という意味で、木と木をすり合わせて火をおこして調理する。
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