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【円覚寺】建築意匠の技術をこの目で 国宝「舎利殿」

日本屈指の禅宗様建築で、神奈川県では唯一の国宝建造物に指定されている。もともとは尼五山の第一位だった太平寺の仏殿だったものを移築したといわれ、建築時期は15世紀とされる。建物は詰組という屋根を支える構造材を密にした形式、花頭窓などの特徴をもつ。ふだんは非公開で、正月、5月連休、11月の宝物風入に一般公開されている。

【円覚寺】建築意匠の技術をこの目で 国宝「舎利殿」
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ここが必見
密度ある垂木の組み
軒は垂木を上下二段とし、密度ある組み方が見どころ
花頭枠と花頭窓
両脇の戸口を花頭枠、両端を花頭窓の中国風飾り

【円覚寺】数々の彫り物に驚嘆する「唐門」

江戸時代の建立とされる。彫り物がすばらしく、松と鳥、獅子やゾウ、竜、雲など、細部のこだわりに思わず見とれる。

扉の彫り物
扉にある龍や波濤などの躍動的な浮き彫りに注目しよう

【円覚寺】石段を上ると厳粛な空気「総門」

北鎌倉駅の改札口を出ると、目の前が総門にいたる石段。山号の「瑞鹿山」の額が掛かっている。後光厳天皇の宸筆といわれる。

【円覚寺】石段を上ると厳粛な空気「総門」

【円覚寺】毎週土曜は予約なしの坐禅会「居士林」

毎週土曜日に「土曜坐禅会」が開かれる。参加は無料、予約も不要で体験できる。建物は東京・牛込にあった柳生家の剣道場を移築したもの。秋は紅葉が見事。

【円覚寺】毎週土曜は予約なしの坐禅会「居士林」
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坐禅体験

入れ替え制で、初めての人は13時20分~14時20分、2回目以降の人は14時40分~15時40分。

【円覚寺】フォトジェニックな季節の花々

【鎌倉・円覚寺×季節の花】梅

三門裏など 2月中旬~3月中旬
境内のあちこちに梅の花が咲くが、三門裏の百観音周辺に多くの梅の木があり、見事な風景を見せる

【鎌倉・円覚寺×季節の花】アジサイ

方丈までの境内の各所 6月上旬~下旬
境内各所で見られるが、総門の建物とのコントラストがいい。方丈までの道沿いにさまざまな種類が咲く

【鎌倉・円覚寺×季節の花】桜

総門下 4月上旬
総門の下あたりから三門にかけて、特に美しく、見応えがある。寺の周囲の山々に桜が開花した様も絶景だ

【鎌倉・円覚寺×季節の花】桜
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【鎌倉・円覚寺×季節の花】紅葉

総門から三門、妙香池 11月下旬〜12月中旬
全体が木に囲まれているので、迫力ある紅葉が楽しめる。三門の裏は巨木が多く、見逃せないポイント

【鎌倉・円覚寺×季節の花】紅葉
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【円覚寺】祭事もチェックしよう

年に一度の感動体験
●2月15日 涅槃会
●4月8日 降誕会(花まつり)
●6月上旬 夏期講座
●11月上旬 宝物風入
●11月28日 弁財天諷経
●12月8日 成道会

【円覚寺】知ってなるほどヒストリー

明治になって円覚寺は大きな変化を余儀なくされる。明治22(1889)年に開通した横須賀線である。横須賀線は東京と軍港横須賀を結ぶ重要な路線だった。線路は円覚寺境内を横切り、鎌倉駅付近では段葛を寸断して引かれた。円覚寺の踏切、白鷺池、北鎌倉駅前の鎌倉街道にはそんな歴史がある。開通時に北鎌倉駅はなく、仮停車場として開業したのは昭和2(1927)年、正式な北鎌倉駅開業はそれから3年後のことである。

北条 時宗

ゆかり人
5代執権北条時頼の子で、時頼死亡のときはまだ13歳。文永5(1268)年に8代執権となる。弘安4(1281)年の元寇襲来を撃退した後に、円覚寺を創建した。墓堂は円覚寺仏日庵である。

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