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【大阪】絵本をめぐる「絵本旅」! 子どもも大人も楽しめる!

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2021年12月21日

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【大阪】絵本をめぐる「絵本旅」! 子どもも大人も楽しめる!

ステイホームでお出かけの楽しみが制限された分、「読書に楽しみを見出した」という方も多いのではないでしょうか。家の中にいても、無限に広がる本の世界なら空想の世界をどこへでも旅ができると気づかされます。

そんな方にオススメしたいのが、2020年7月、大阪・中之島にできた「こども本の森 中之島」。安藤忠雄氏が設計した空間には絵本や児童書が並べられ、子どものみならず、大人も楽しめる施設です。

今回は絵本が楽しめるカフェや、ブックコンシェルジュのいる本屋さんもあわせてご紹介!子どもも大人も楽しめる「絵本旅」に出かけましょう!

9時半~11時頃 絵本カフェ「絵本と珈琲 ペンネンネネム」でブランチ

9時半~11時頃 絵本カフェ「絵本と珈琲 ペンネンネネム」でブランチ
絵本から飛び出てきた登場人物たちがたくさん出迎えてくれる「ペンネンネネム」

絵本旅の始まりは「こども本の森 中之島」の近隣にあるカフェ「絵本と珈琲 ペンネンネネム」から。少し遅い朝ごはんでおなかを満たしましょう。ペンネンネネムは、絵本をイメージしたとびきりかわいい料理ドリンクが楽しめる絵本カフェ。全国から絵本ファンが訪れる知る人ぞ知る人気のカフェです!

こちらのカフェは地下鉄御堂筋線の中津駅から徒歩4分、各線が停まる梅田駅からは徒歩12分。今回訪れる「こども本の森 中之島」へも御堂筋線で2駅の好立地にあります。

ペンネンネネムは事前予約ができず、当日先着順・座席入替制。1日を9つの時間帯に分けて予約を受け付けています。確実に席を確保するためには、開店の9時半に訪れることをおすすめします。希望の時間を伝えて整理券を受け取りましょう。

予約が取れた時間まで空き時間があれば、中津駅・梅田駅周辺を散策するのもよいですね。

時間がきたら、入口で整理券を見せてお店に入りましょう。書棚には絵本だけでなく、絵本に登場するキャラクターのぬいぐるみや雑貨が所せましと並んでいます。絵本の世界がぎゅっと詰め込まれた夢の世界に、入ったとたんに大興奮すること間違いなし!「うわぁ!」と歓声を上げたくなります。

子どもの頃に読んだ絵本の世界を再現してくれるペンネンネネムのメニュー

子どもの頃に読んだ絵本の世界を再現してくれるペンネンネネムのメニュー
ぐりとぐらの世界が現実になる「ぐりぐらホットケーキ」1,080円(税込)

カフェのメニューには、「ぐりぐら」「はらぺこ」「スイミー」など、想像が膨らむ名前が付いたメニューが並び、どれもこれも魅力的!メニューを決めたら、お店の中にある小さな券売機でチケットを購入し、お店の人に渡しましょう。

今回は「ぐりぐらホットケーキ」を注文しました。絵本の名作と言えばおなじみの『ぐりとぐら』。お話の中に出てくる、あのホットケーキです。

ふっくら焼き上がったホットケーキの周りには、ぐりとぐらの帽子も!まさに絵本の世界に飛び込んだかのよう。ホットケーキはふんわり甘く、おなかも心も満たされます。

ホットケーキ以外には、絵本『はらぺこあおむし』をモチーフにした「はらぺこプレート」(1,570円・税込)や、『スイミー』からは「スイミー・イン・クリームソーダ」(750円・税込)など、大人でも胸がきゅんきゅんするような、絵本の世界が表現されています。

森や海をイメージした、メルヘンな世界観たっぷりのメニューもオススメ。他の食事メニューにも、ミニサイズのホットケーキ(ミニぐり)つきが選べるのもうれしいところ。
絵本好きなら一度は行ってみたい、大満足間違いなしのお店です!

■絵本と珈琲 ペンネンネネム
住所:大阪市北区豊崎3-6-4 上野ビル3階
電話:なし
交通:地下鉄御堂筋線・中津駅から徒歩4分
営業時間:9:30~18:30(LO17:00)※座席入替制
休業日:平日(土・日曜、祝日のみ営業)
カード:利用不可
駐車場:無し
http://nenemu.com/

13時半 待ちに待った「こども本の森 中之島」で絵本探し♪

13時半 待ちに待った「こども本の森 中之島」で絵本探し♪
画像提供:こども本の森 中之島 安藤忠雄氏の想いが込められた青リンゴ像

絵本へのワクワクする気持ちが高まったところで、いよいよ「こども本の森 中之島」へ向かいます。ペンネンネネムの最寄り駅である中津駅から地下鉄御堂筋線に乗り、2駅目の淀屋橋で下車。大阪市公会堂など歴史ある建物を観ながら歩くこと5分、堂島川と土佐堀川にはさまれた、中之島公園内の「こども本の森 中之島」に到着です。

建物は有名な建築家である安藤忠雄氏が設計、故郷である大阪市に寄付したものです。コンクリート造りの建物は、シンプルかつ美しい曲線が特徴です。入り口では、安藤忠雄氏の想いが込められた青リンゴ像がお出迎えしてくれます。

入館には人数制限がありホームページからの事前予約が必要です。2020年11月現在は90分制で、9:30~11:00、11:30~13:00、13:30~15:00、15:30~17:00の1日5回、入場することができます。各回、一度に入ることができる人数は75名まで。2020年7月のオープン以来注目を浴びている施設のため、ホームページの予約も約20分で定員に達するのだとか。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入館時の検温だけでなく、入替えの時間を利用した館内の清掃、読み終えた本の消毒など、丁寧に対策がとられています。また、上述の通り人数制限をしているため、安心して、ゆったりと読書が楽しめますね。

さて入館時間毎に色分けされているリストバンドを受け取ったら、いよいよ入館!ワクワクがとまりません!

すべての壁が本棚に! 厳選された絵本や児童書などが並ぶ

すべての壁が本棚に! 厳選された絵本や児童書などが並ぶ
3フロアの壁一面の本棚

中に入ると、本好きにはたまらない空間が広がっています。3階建ての建物は、その壁一面すべてが本棚!約1万8,000冊もの蔵書数を誇ります

「この国のこれからを支えていく子どもたちに、豊かな感性を育んでほしい。読書は心の栄養になる」という安藤氏の思いが込められた空間は、子どものみならず、大人をも魅了します。川の景色を眺めながら読書ができるカウンター席もあり、慌ただしい日常を離れ、ゆったり読書を楽しむ大人の姿もありました。

大階段に座って本を読むこともできる

木の温もりを感じる大階段や、モダンな設えのグレーの階段。床には絨毯が敷かれており、子どもたちが走り回っても音が響きません。廊下や階段下の隠れ家的スペースにも本を読む場所があり、まるで本に囲まれる秘密基地のようで楽しさにあふれています。

興味あるテーマから新しい本と出会う

興味あるテーマから新しい本と出会う
「生きること/死ぬこと」をテーマにした本棚

館内の本はクリエイティブディレクターの幅允孝(はば・よしたか)氏による選書で、 「自然とあそぼう」「動物が好きな人へ」「まいにち」など12のテーマに分けて並べられています。絵本や児童書だけでなく、各テーマに沿って興味が広がっていくように、専門書や辞典なども揃えられています。

「生きること/死ぬこと」というテーマの部屋は小さな個室のような空間になっており、本が伝えたいこととゆっくり向き合える時間が持てそうです。

1階の奥では「本のかけら」と題して、本の世界がプロジェクションマッピングで表現されています。日の光が天井から差し込む円筒状のスペースで、物語の世界を感じるのも素敵な時間です。毎時5分、20分、35分、50分に上映されていて、予約は不要。好きな時間に観に行きましょう。

物語がある本棚。本から飛び出した言葉たち

本棚をよく見ると、何やら文字が……。本の中から抜粋された印象的な言葉が、彫刻となって本棚から飛び出すという斬新なアイデア!「聞いたことある!」「このフレーズ気になる」という興味から未知の本と出会えるなんて、素敵ですね。

子どもたちのお気に入りの場所。椅子の下の引き出しにも絵本が入っている

本は本棚のみならず、引き出しの中にも。こういうちょっとした意外性が、子ども心をくすぐります。子どもが読書を好きになるよう、安藤氏は様々な仕掛けを考えてくれています。普通の本屋や図書館ではできない体験をすれば、子どもの世界も広がりますね!

「こども本の森 中之島」は絵本だけでなくショップグッズも充実

「こども本の森 中之島」は絵本だけでなくショップグッズも充実
アートディレクター監修のオリジナルグッズも人気

館内には「こども本の森 中之島」でしか購入することができないオリジナルグッズが購入できるショップがあります。オリジナルグッズはアートディレクターの尾原史和(おはら・ふみかず)氏がデザイン、マーチャンダイザーの山田遊(やまだ・ゆう)氏が企画したもので、館の成り立ちを描いた安藤忠雄さんの絵本や、クーピーなどの画材も人気です。

エントランスの青リンゴ像にちなんだ青リンゴアメ(300円・税込)は、あのパインアメを製造しているパイン株式会社とコラボして作られたもの。来館の思い出と共に大阪の文化も感じられる素敵なお土産になりそうですね。

■こども本の森 中之島
住所:大阪市北区中之島1-1-28
電話:06-6204-0808
交通:京阪中之島線「なにわ橋」駅すぐ、地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」駅、地下鉄堺筋線・京阪本線「北浜」駅から徒歩5分
営業時間:9:30~17:00(90分の事前予約入替制)
休業日:月曜(祝日の場合は翌平日)
料金:入館無料
カード:利用可、交通系IC、PayPay、クイックペイ、メルペイ、iD
駐車場:無し
https://kodomohonnomori.osaka/

16時 「枚方 蔦屋書店」でブックコンシェルジュと一緒に絵本選び

16時 「枚方 蔦屋書店」でブックコンシェルジュと一緒に絵本選び
本選びの味方になってくれるブックコンシェルジュ

「こども本の森 中之島」を出たら、京阪電車・なにわ橋駅から約40分で枚方市駅へ移動し、「枚方 蔦屋書店」に行きましょう。
枚方 蔦屋書店は枚方市駅隣接の「枚方T-SITE」という施設内にあり、テーマに沿った書籍や専門店がフロアごとに揃っています。絵本・児童書があるのは5階の「子どもと学びのフロア」

わざわざここまで来る理由は蔵書の充実度もありますが、一番は各ジャンルに詳しい専門のブックコンシェルジュがいること。より多くの本を読み、日々勉強しているブックコンシェルジュは頼もしい絵本のアドバイザー。「子どもの頃、読んでいたあの本を探したい」と記憶のかけらをお伝えすれば、ずっと探していた本に出会えるお手伝いをしてくれます。
もちろん、子どもの年齢に合った絵本も選定してくれますので、どんな本がオススメなのかぜひ相談してみてください!

おすすめのテーマで選定した絵本が並べられたコーナー

書棚の間にはブックコンシェルジュたちが「今はこんな季節だから、こういう本をオススメするのがいいのではないか」と相談して決めたおすすめコーナーがいくつか設けられています。子どもがワクワクするようなものから、大人がしっとり読みたいものまで幅広いジャンルで選定されています。おすすめコーナーは時期によって変わりますので、訪れる度に楽しめます。思いがけず心にぴったりと合う絵本に出会えるかもしれません。

5階の書棚には本棚の間に子どもたちが座れる読書スペースがある

子どもたちが楽しく読書して本を選べるように、本棚の間に入り込めるスペースや、かくれんぼしながら本を探せる仕掛けがあるなど、楽しい工夫が満載。もちろん、大人も座れるソファや椅子もありますよ。

■枚方 蔦屋書店
住所:大阪府枚方市岡東町12-2
電話:072-844-9000 ※7:00~23:00
交通:京阪本線「枚方市」駅から徒歩1分
営業時間:7:00~23:00 ※5階 児童書10:00~20:00
休業日:1月1日ほか、不定休
カード:利用可、Tポイント、Tマネー、楽天Edy、交通系IC、WAON、iD、クイックペイ、NFC Pay
駐車場:無し
https://store.tsite.jp/hirakata/

想像する楽しさに心満たされる絵本旅

本の世界は自由で無限大。プリンセスにも冒険家にもなれる読書の世界で、楽しく幸せな想像に浸ってみるのも素敵な時間になりそうです。

良書は読む人の年齢を選ばず、子どもも大人も夢中にさせる魅力に満ちています。
デジタル世代の子どもたちは、改めて読書の楽しさを知ることができるはず。大人の私たちも子どもの頃に読んでいた絵本を読み返すことで、新たな発見があるかもしれません。

ぜひ「絵本旅の休日」を体験してみてくださいね。

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