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日本の城ランキングTOP40 一度は行ってほしい人気のお城をご紹介!

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2023年11月24日

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日本の城ランキングTOP40 一度は行ってほしい人気のお城をご紹介!

今回は「名城」と呼ばれる日本の城をランキング形式でご紹介。各城にまつわる歴史や関連人物も詳しく解説します。

一口に「城」といってもその定義は曖昧で、わかりやすく「天守が建っている」ものから「土が盛り上がっているだけ」のように見えるもの。すべてをカウントしていくと、およそ数万の城跡があるといわれています。

現地へ赴き天守を見上げるのもよし、残された石垣の前で往時に思いを馳せるのもよし。ぜひお気に入りのお城を見つけてくださいね!

※日本の城ランキングは、お城と石垣好きである筆者の独断で選定しています

この記事の目次

日本の城ランキングの前に!お城用語について知ろう

本文内には、ときおり専門用語のようなワードが出てきます。「専門用語のような」ですから、見慣れないだけで難しいことはありません。

一つずつチェックしていきましょう。

現存天守

戦災や天災、明治維新の廃城令で失われることなく、現在も保存されている12の天守のこと。頭に思い描く「日本のお城」は、十中八九この12コのどれかです!

国宝5城

現存12天守のなかで、国宝に指定されている5つのお城。

平城、平山城、水城、山城

お城は、築かれた土地の状態によって4つのグループに分類されます。

  • 平野部であれば「平城」
  • 丘陵地帯や小高い山であれば「平山城」
  • 海や川、湖など水辺に面した場所であれば「水城」。「海城」や「湖城」と表記されることもあります
  • 山の頂上や中腹に築かれたお城は「山城」

※記事中の「日本3大●城」に関しては、文献によって諸説あります

天下普請

関ヶ原の戦いで多くの所領を得た徳川家康は、戦国大名の頂点・天下人となります。そんな家康が開いた江戸幕府の命令で、全国の大名たちが力を合わせて作ったお城が「天下普請の城郭」と呼ばれています。

日本100名城

「公益財団法人 日本城郭協会」が選定した、日本国内にあるお城100選のことを指しています。

【日本の城ランキング】40位.縄張りの規模は九州一「福岡城」<福岡県>

【日本の城ランキング】40位.縄張りの規模は九州一「福岡城」<福岡県>

朝鮮の名城を手本に築城された、黒田勘兵衛最後の城

「関ヶ原の戦い」で功を得た黒田官兵衛・長政父子は、筑前国52万3千石へ大幅に加増。利便性に優れた福岡に築いたのがこのお城です。

豊臣秀吉の朝鮮攻めで苦戦を強いられた「晋州城」がモデルともいわれる強固な構造で、櫓などが現存しています。

福岡城のおすすめポイント

【日本100名城に選出】
九州最大の規模を誇ったといわれているお城です。普請奉行・野口左助一成が手掛けた堅固な高石垣は必見。

福岡城跡

住所
福岡県福岡市中央区城内舞鶴公園
交通
地下鉄赤坂駅から徒歩8分
営業期間
通年
営業時間
入園自由
休業日
無休
料金
情報なし

【日本の城ランキング】39位.南海の鎮・紀州徳川家の居城「和歌山城」<和歌山県>

【日本の城ランキング】39位.南海の鎮・紀州徳川家の居城「和歌山城」<和歌山県>

紀州徳川家55万5千石の格式にふさわしい連立式天守

虎伏山の頂きに最初に城を築いたのは、豊臣秀吉の弟・秀長。普請奉行は築城の名手といわれた藤堂高虎です。

その後城主となったのは、「関ヶ原の戦い」で武功をあげた浅野幸長。幸長の没後は弟・長晟が城主となりますが、元和5(1619)年に広島へと移封。同年に、徳川家康の第十男・頼宣が入城します。この時に大幅に拡張され、日本三大連立式平山城の一つと称される姿となりました。

和歌山城のおすすめポイント

【日本100名城に選出】
豊臣氏時代の「紀州青石」、浅野氏時代の「和泉砂岩」、徳川氏時代の「花崗岩」と、時代ごとに異なる素材・工法で築かれた石垣が最大の見どころです。

和歌山城

住所
和歌山県和歌山市一番丁3
交通
JR和歌山駅から和歌山バス和歌浦口行きで7分、和歌山城前下車、徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉門17:30)
休業日
無休(12月29~31日休)
料金
天守閣=大人410円、小・中学生200円/(団体割引あり、障がい者・市内在住の高齢者は割引あり)

【日本の城ランキング】38位.壮大な石積みの城郭「竹田城」<兵庫県>

【日本の城ランキング】38位.壮大な石積みの城郭「竹田城」<兵庫県>

総石垣の曲輪に守られ、雲海に包まれた神秘の城

標高353.7mの古城山の山頂部に築かれた後、城主を次々とかえた山城です。江戸時代に廃城となったものの、石垣が状態よく保存され、「完存する石垣遺構」としては全国屈指の規模を誇ります。

秋から冬にかけてのよく晴れた早朝には周辺で朝霧が発生。雲海に石垣群が浮かぶ姿から「天空の城」や「日本のマチュピチュ」と称されています。

竹田城のおすすめポイント

【日本100名城に選出】
山頂にある天守から、3段の区画(曲輪)を放射状に配置。虎が臥せている様子に見えることから、別名「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」と呼ばれています。

竹田城跡

住所
兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169
交通
JR播但線竹田駅から全但バス「天空バス」竹田城跡行き(12~翌2月運休)で20分、竹田城跡下車、徒歩20分
営業期間
3月1日~翌1月3日
営業時間
8:00~18:00(3月1日~5月31日)、6:00~18:00(6月1日~8月31日)、4:00~17:00(9月1日~11月30日)、10:00~14:00(12月1日~翌1月3日)、入城が制限される場合もあり
休業日
期間中無休
料金
見学料=大人(高校生以上)500円、中学生以下無料/年間パスポート=1000円/(20名以上の団体は1割引、障がい者手帳持参で本人と同伴者無料)

【日本の城ランキング】37位.ここから始まる天下布武「岐阜城」<岐阜県>

【日本の城ランキング】37位.ここから始まる天下布武「岐阜城」<岐阜県>

清流を眼下に、天下統一を決意した難攻不落の山城

清流・長良川を眼下に、濃尾平野を一望する、標高329mの金華山の山頂に建つお城。斎藤道三が城郭と城下を整備した後、織田信長が永禄10(1567)~天正4(1576)年に在城。城下を発展させながら、天下統一の足がかりとした拠点です。

昭和31(1956)年に復興された天守は、1~3階が岐阜城の歴史を紹介する史料展示室、最上階が展望台になっています。

岐阜城のおすすめポイント

【日本100名城に選出】
信長時代のものとされる石垣が最大の見どころです。近年になり天守台石垣が発掘。「日本最古の天守は岐阜城では?」という説が浮上しています。

岐阜城

住所
岐阜県岐阜市金華山天守閣18
交通
JR岐阜駅から岐阜バス長良橋方面行きで15分、岐阜公園歴史博物館前下車、徒歩5分の山麓駅からぎふ金華山ロープウェーに乗り換えて3分、山頂駅下車、徒歩8分
営業期間
通年
営業時間
8:30~17:30(閉館、時期により異なる、期間限定で夜間開館あり)
休業日
無休
料金
入場料=大人200円、小人100円/(団体30名以上は2割引、高齢者・障がい者は入場無料)

【日本の城ランキング】36位.石垣までも美しい「金沢城」<石川県>

【日本の城ランキング】36位.石垣までも美しい「金沢城」<石川県>

加賀百万石の格式を感じさせる端正な姿

優美さと格式を兼ね備えた姿と讃えられる北陸の名城。多彩な様式により築かれた石垣が現存していて、「石垣の博物館」とも呼ばれています。

平成に入り、櫓や門、長屋などが次々と復元。隣接する日本三名園の一つ「兼六園」とともに、古都・金沢に来たら外すことのできない観光スポットです。

金沢城のおすすめポイント

【日本100名城に選出】
現存する石川門や三十軒長屋はもちろんですが、忠実に復元された菱櫓や橋爪門も要チェックです。多種多様な石垣の存在も見逃せません。

金沢城公園

住所
石川県金沢市丸の内1-1
交通
JR金沢駅から城下まち金沢周遊バスで15分、兼六園下・金沢城下車、徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
7:00~18:00(閉園)、10月16日~翌2月は8:00~17:00(閉園)
休業日
無休(玉泉庵は年末年始休)
料金
入園料=無料/菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門=大人320円、小人100円/抹茶(玉泉庵、オリジナル生菓子付)=730円/(65歳以上は証明書持参で無料、障がい者は障がい者手帳持参で無料)

【日本の城ランキング】35位.戦国最後の戦場「小田原城」<神奈川県>

【日本の城ランキング】35位.戦国最後の戦場「小田原城」<神奈川県>

ほぼ無血開城させた黒田官兵衛の功が伝わる

戦国時代に関東一帯を治めた後北条氏の本拠であり、中世城郭として日本最大級を誇った小田原城。

豊臣秀吉は天下統一の総仕上げとして、天正18(1590)年に小田原を攻撃。軍師として参陣した官兵衛が丸腰で城内へ入り、和睦への道を開いたという逸話が残っています。

小田原城のおすすめポイント

【日本100名城に選出】
城と城下のすべてを土塁・堀で囲む「総構え」により、戦国時代最大級の規模となった小田原城。今も残る空堀・小峯御鐘ノ台大堀切からも、その堅固さを知ることができます。

小田原城 天守閣

住所
神奈川県小田原市城内6-1
交通
JR東海道新幹線小田原駅から徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉館17:00、時期により異なる)
休業日
無休、12月は第2水曜(12月31日~翌1月1日休)
料金
入館料=大人500円、小・中学生200円/2館共通券(天守閣、常盤木門)=大人600円、小・中学生220円/3館共通券(天守閣、常盤木門、歴史見聞館)=大人700円、小・中学生250円/(障がい者手帳持参で本人と同伴者1名無料)
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