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三陸鉄道「こたつ列車」走る! みかんと絶景と海の幸~冬から春への三陸海岸列車旅

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三陸鉄道「こたつ列車」走る! みかんと絶景と海の幸~冬から春への三陸海岸列車旅

クイズです。バスや飛行機にはなくて、列車にあるものはなんでしょう?
答え・・・「こたつ」・・・

時折雪が舞うような三陸海岸の冬。厳しい自然の中を走り沿岸の町を結ぶ三陸鉄道に今年も「こたつ列車」が運行されます。運転期間は12月から4月下旬なので、冬ばかりでなく春の景色までも楽しむことができます。

今年も走る! 三陸鉄道名物「こたつ列車」は和・洋の2種類

今年も走る! 三陸鉄道名物「こたつ列車」は和・洋の2種類

全国でも珍しい三陸鉄道の「こたつ列車」は2種類、和風な掘りごたつ式のお座敷車両と、向かい合わせの椅子席のテーブルがこたつになっているちょっとレトロ調な洋風車両があります。

ぬくぬくとこたつにあたりながら、冬から早春への三陸海岸の絶景を眺めつつ、海山の幸でお酒やビールを一杯、なんという贅沢でしょう。
しかもこの列車に乗るための「特別料金」はたったの税込み300円!(運賃は別途)

大きな鉄道会社の観光列車では、運賃のほかに特急料金とかグリーン料金で数千円頂きます、という「値段も豪華」なケースもあるなか、とても良心的というか、本当にこの値段でよいのですか? という大サービス価格です。

しかも乗車記念証や「みかん」が貰え、地元の銘菓までついてくるという大盤振る舞い、さらに乗車中はアテンダントの観光案内はもちろん、列車によっては「なもみ」まで出現するそうです。
「なもみ」ってナニ? それはここでは書けません。

事前に予約すれば、三陸名産のウニやアワビ、ホタテなどをどっさり使ったお弁当を購入して車内のこたつで味わうことができます。メニューにはなんと舟盛りもあります。
これはもう、乗ってみるしかありません。

今年も走る! 三陸鉄道名物「こたつ列車」は和・洋の2種類

こたつにあたりながらのお弁当、もちろんセンターには「みかん」ですね。列車の中でこんなこともできます!? ※写真は数年前の「和風お座敷 こたつ列車」

今年も走る! 三陸鉄道名物「こたつ列車」は和・洋の2種類

「洋風こたつ列車」は椅子席。意外と年配の方にも好評だそうです。

今年も走る! 三陸鉄道名物「こたつ列車」は和・洋の2種類

レトロ調(洋風こたつ列車)の車内では「ハイカラさんガイド」の沿線案内もあります。1両編成なので遭遇率は100%?

今年も走る! 三陸鉄道名物「こたつ列車」は和・洋の2種類

三陸にもなまはげ? いえいえこれは「なもみ」というそうです。

「こたつ列車」に乗るにはルール? があります。

「こたつ列車」に乗るにはルール? があります。

「こたつ列車」への乗車には予約が必要です。

さっそくスマホで検索してポチっと、と。。。
そう簡単にはいきません。予約は「電話」です。三陸鉄道へ直接電話での予約が必要なのです。しかも受付は営業時間内というルールもあります。

「えーっ今どきWEB予約できないの???」と思った方、このハードルこそが”三陸こたつ”への正しい道であり、愉しみです。諦めないで電話をしてみてください。電話の向こうは宮古の町です。謎のコールセンターではなく、列車を企画して走らせている三陸鉄道旅客営業部の方です(たぶん)。その1本の電話が今までとは違う「旅」の始まりになるかもしれません・・・。

もちろん、お弁当の予約も「ルール」(?)です。

「こたつ列車」に乗るにはルール? があります。

三陸鉄道「こたつ列車」の運行情報をチェック!

三陸鉄道「こたつ列車」の運行情報をチェック!
三陸鉄道リアス線は三陸海岸に沿って盛から久慈まで163kmを結ぶ。「こたつ列車」は全線を2本で運行 地図:地理院地図Vectorを加工

三陸鉄道リアス線「こたつ列車」は久慈~宮古間と宮古~盛間それぞれの運行。どちらに乗るか迷うところですが、いっそのこと土曜日に宮古で1泊すれば両方に乗ることもできます!

乗車時間も約2時間から3時間近くになりますので、乗ったら急いでお弁当食べて慌ただしく降りる、ということもありません。冬ならではの景色や味に出会える三陸海岸の旅。便利でおトクな各種のフリーきっぷもチェックしてみてください。

【こたつ列車】
■和風お座敷車両を使用
久慈発12:00→宮古着13:47(定期列車に増結)
宮古発14:40→久慈着16:40(臨時列車)
運転日 12月18日から3月27日までの土休日と1/1~1/3
※お弁当は久慈駅から乗車の場合のみ(要予約)

【洋風こたつ列車】
■洋風レトロ車両を使用
宮古発11:05→盛着13:55(臨時列車)
運転日 12月11日から4月27日までの土休日
※お弁当は宮古駅から乗車の場合のみ(要予約)

・こたつ列車の予約:乗車日の2ヶ月前から受付です。
・お弁当の予約:列車の予約と同時がよいそうです(乗車日2日前の13時まで)。
・詳しい運転時刻や停車駅、お得なきっぷやお弁当などについては、三陸鉄道のWEBサイトまたは下記の「電話」から。
■三陸鉄道のWEBサイトはこちら https://www.sanrikutetsudou.com/
■三陸鉄道 旅客営業部 0193-63-7727(9:00~17:30)

この冬は「列車でこたつ旅」

各地に豪華絢爛・奇抜な観光列車も登場していますが、ぬくぬくとこたつで「冬の海岸風景と地元の味」をのんびり楽しめる三陸鉄道の列車は、”みちのく”ならではの着飾らない、素朴なおもてなしのひとつなのかもしれません。
この冬、「列車でこたつ旅」はいかがでしょう。

※写真提供:三陸鉄道株式会社

鉄道の旅におすすめ! 鉄道路線を通して「日本」がわかる地図「レールウェイマップル」

鉄道の旅におすすめ! 鉄道路線を通して「日本」がわかる地図「レールウェイマップル」

「レールウェイ マップル 全国鉄道地図帳」には、現在営業中のすべての鉄道路線が掲載され、駅はルビつきで表示されています。車窓から眺められる景観を地理的視点から解説した「車窓地理コメント」や、最近注目されている「鉄道遺産」スポットなど盛りだくさん。

三陸鉄道沿線の鉄道情報も地図から楽しむことができます。

さらに1945年(昭和20年)の終戦以降に廃止となった鉄道、路線名や駅名の変遷も地図上に表示。戦後日本の発展を支えた鉄道の姿を俯瞰することができます。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

ややヲタ系ネタを主流に昭和平成懐かし系を経由して昔は良かった方面に参ります。