近江牛 滋賀の人気店大集合!近江牛ランチができるお店情報も♪
全国でも名高い食材がそろい、湖国ならではの名物や食文化も注目されている滋賀県。 なかでも必ず味わいたいのは、全国に誇る滋賀グルメの代表格、近江牛です。 やわらかな肉質を贅沢に味わう定番店と、気軽に...
日本一大きな湖、琵琶湖。
およそ400万年もの長い歴史をもつ日本最古の淡水湖「琵琶湖」の最北端に、隠れ里と呼ばれる「菅浦」があります。
訪れると日本の方なら誰もが懐かしいと思えるような、水辺にある日本の原風景を静かに楽しむことができる場所です。
また「菅浦の湖岸集落」は、国の重要文化的景観に選定されています。
日本遺産「琵琶湖とその水辺景観 – 祈りと暮らしの水遺産」でもあります。
奥琵琶湖をドライブやバイクで楽しむのにちょうど良い、おすすめスポット。
内湾なので穏やかで、晴れた日は太陽の陽射しでキラキラ輝くような湖を眺めることができます。
琵琶湖の最も北にあるまち、長浜市の中でも湖に隣接する北のまちとして知られるのが「西浅井町菅浦」です。随筆家の白洲正子が「かくれ里」と記した集落は、昭和30年代に道路ができるまでは、船でしか行けない陸の孤島だった場所。今も残る湖と山に挟まれた小さな村には、中世の惣(自治組織)の面影が残ります。
実は、学術的にも貴重とされています。奈良時代の悲劇の天皇・淳仁天皇の御陵があるとされる須賀神社や、浅井長政の子・万菊丸を匿ったと伝わる安相寺、東西南北の入口に置いて村への出入りを見張った四足門など史跡や伝説もさまざま。
湖岸沿いの集落を歩いてめぐれば、中世の物語を肌で感じることができそうです。
長浜市西浅井町菅浦エリアを訪ねるのなら、車が便利です。最寄りは、北陸自動車道の木之本I.C.で、ここから国道303号線で、まずは菅浦集落へ行きます。もし公共交通機関を使用するなら、JR永原駅からレンタサイクルを使って、菅浦集落へ。
1000年以上の歴史を持つ菅浦集落。山々と琵琶湖に挟まれた隙間のような場所には、今も60軒程度の家があります。そして、コンビニなどはありませんが、氏神さんや史料館、何よりも美しい風景があります。とても静かなまちへは、車を集落の入り口に置いて、ゆったりとさんぽをするのがおすすめ。みどころや集落ならではの伝承を幾つか紹介しましょう。
淳仁天皇ゆかりの神社。社殿の奥には、淳仁天皇の船形御陵があります。鎮守の木々に囲まれながら石造りの長い階段を上り参拝をします。4月第1土・日曜日に鎌倉時代から続く「春の例祭」があり、神輿巡行や幣祭りなど集落をあげてさまざまな行事を行います。
石段を上りきると神域になる
その1
須賀神社の境内は神域。地元の氏子は神様の崇敬の念が篤く、素足でお参りします。一般の方にはスリッパが用意されています。
須賀神社は四足門などに守られた菅浦の集落入口あたりにある
その2
現在、菅浦には4社寺がありますが、小さな集落にもかかわらず、もともと25以上の小さな寺社があったといいます。実は、余裕のある家が、子どもを修行に出し一人の小さな寺を構えさせたといいます。宗派はばらばらで、それぞれの宗派を後ろ盾にして、村を守ってもらうための方策の一つだったと伝わります。
その3
織田信長と戦い敗れた、北近江の戦国大名で、小谷城の浅井長政。その嫡男の万福丸は処刑されてしまいます。しかし実は、もう一人「万菊丸」という息子がおり、菅浦の安相寺にかくまわれたと伝わります。
その4
車の通る道ができるまでは四足門の横まで、琵琶湖だったそうです。平地の少ない菅浦集落内は、湖岸の石垣の上も畑にするなど工夫も凝らして生活をされていたといいます。
その5
南に向かって開けているため、寒いイメージのある湖北にありながら、山の斜面に夏みかんや八朔が実っています。
鎌倉期から明治初年までの集落の掟を記した国宝「菅浦文書」の複製、室町時代の末期に制作されたという能面などを展示。菅浦に残る貴重な史料を公開しています。
菅浦は昔ながらの良き日本の風景と出会える場所。素敵な写真を撮影できるスポットです。
湖面がキラキラと光る風景と出会えることも
菅浦集落は夕陽が似合うまち
菅浦集落から湖に落ちる秋の日の夕陽
歩いて見つけたいフォトジェニックスポット
最北端の琵琶湖に突き出た葛籠尾半島を縦に走る全長18.8kmのドライブコース「奥琵琶湖パークウエイ」。琵琶湖北岸を走りながら、四季折々の風景が楽しめます。なかでも春の櫻は素晴らしい風景と評判です。約3,000本の桜が咲き乱れ、4月の見頃には花見客で賑わいます。
つづら尾崎展望台からの開放感あふれる眺め。遠くに伊吹山が見える
車窓から眺める奥琵琶湖と竹生島特有の自然美、つづら尾崎展望台から見渡す眺望は最高です。またこの展望台は、平成27年に恋人の聖地に認定され、びわ湖の水運で活躍した「丸子船」のハートのモニュメントが印象的です。そのまわりにはカワイイ動物たちもいます。
また、展望台には近江牛コロッケや蕎麦などの軽食販売もあるので、小腹すいたら買いましょう!
つづら尾展望台は楽しみ方がいろいろある
展望台の駐車場脇にある広場「どうぶつの森」は、うさぎやぞう、シマウマといった動物がいる中に、恋人の聖地となっているモニュメントがあります。ハート型の帆には「恋愛成就」「永久の愛」を願って赤いリボンが結び付けられます。
菅浦集落の周辺にあるおいしいカフェやおせんべいのお店、道の駅で、グルメを堪能して、おいしいおみやげを買って帰りましょう。
琵琶湖を行き交った丸子船にちなんだ銘菓。三代目が受け継ぐ昔から変わらぬ味のせんべい「丸子船」は、蜂蜜を使った生地は香ばしいピーナッツ入り。サクサク食感が後を引く味わい。
自家米のご飯に、野菜のおかずをあれこれ盛り込んだ手作りの日替わりランチが人気。高島市「COFFEE WORKS PLUS」の焙煎豆で淹れるコーヒーとシフォンケーキでくつろごう。
地元のとれたて野菜、湖魚の佃煮といった西浅井地区のおいしいものが集結。おみやげを買うのはもちろん、鴨そばが好評の蕎麦メニューが味わえるレストランもあるので、食事に立ち寄るのもおすすめ。
美しい自然の風景が楽しめる菅浦集落は、いかがでしたか?
琵琶湖の最北端で静かに過ごすと、ゆったりのんびりとした癒しの時間が流れます。
素晴らしい景色を古き良き日本をみつけにでかけてみませんか。
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中でも京都・奈良・滋賀の神社仏閣、カフェや和食店を老舗から新店まで情報を網羅しています。『京都社寺めぐり』をはじめ「まっぷるマガジン」シリーズに関わり約15年。「ことりっぷ」シリーズなどのガイドブックの制作も行うなど、さまざまな角度から情報を紹介します。