山の辺の道
山の辺の道のおすすめのスポット
ガイドブック編集部が厳選した山の辺の道のおすすめの観光・旅行スポットをご紹介します。学業成就を願うならぜひ訪れたい「安倍文殊院」、藤原氏ゆかりの神社で紅葉観賞「談山神社」、古代の遺跡をもっと知ろう「桜井市立埋蔵文化財センター」など情報満載。
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山の辺の道の魅力・見どころ
社寺や古墳などが点在する道で古代の歴史ロマンに浸る
奈良盆地の東側の山々に沿うように、奈良から桜井へと南下する全長約30キロメートルの道で、わが国最古の道といわれる。道中には、「石上(いそのかみ)神宮」、「長岳寺」、「大神(おおみわ)神社」などの社寺をはじめ、大和古墳群、箸中古墳群などの古墳が数多く点在し、古代の歴史ロマンにたっぷりひたりながら散策が楽しめる。万葉集にも登場する畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま)、香具山(かぐやま)の大和三山の眺めも美しい。
安倍文殊院
学業成就を願うならぜひ訪れたい
日本三文殊にも数えられ、学業成就の寺として知られる。獅子にまたがった本尊の騎獅文殊菩薩像は国宝であり、日本最大(7m)。鎌倉時代の名仏師・快慶の手による傑作である。また、境内には遣唐使・安倍仲麻呂、陰陽師・安倍晴明をお祀りしている。


談山神社
藤原氏ゆかりの神社で紅葉観賞
のちに天智天皇となる中大兄皇子と藤原鎌足が本殿裏山で大化改新にまつわる談合を行なったのが名前の由来。鎌足の長男が鎌足にゆかりのこの多武峰へと墓を移したとされる。静かな山中に浮かび上がる朱色の社殿が美しい。


桜井市立埋蔵文化財センター
古代の遺跡をもっと知ろう
大和政権発祥の地といわれる3世紀の大集落の跡・纒向遺跡を特集したコーナーや、小立古墳、上之宮遺跡など、桜井市内各地から出土した考古資料を展示している。古墳の表面や周囲に立てられた家形や鶏形など形象埴輪の復元展示は見もの。


桜井市立埋蔵文化財センター
- 住所
- 奈良県桜井市芝58-2
- 交通
- JR桜井線三輪駅から徒歩10分
- 料金
- 入館料=大人200円、小・中学生100円/特別展=大人300円、小・中学生150円/ (20名以上の団体は入館料50円引、特別展は大人200円、小・中学生100円、障がい者と同伴者1名入館料無料)
石上神宮
おごそかな雰囲気に包まれた古社
古墳時代の豪族・物部氏の総氏神。境内は深い緑に囲まれ、神さびた雰囲気。古代より朝廷の崇敬があつく、多くのご神宝を収蔵している。老杉に包まれた境内に建つ檜皮葺きの拝殿は、白河天皇が宮中の神嘉殿を寄進したと伝わる。


福神堂
長年愛される老舗の味を心ゆくまで堪能したい
三輪山の麓、大神神社参道沿いにある店は、梅雨を2回越し、熟成させた高級そうめんのみを使う。冷やしそうめん、にゅうめんとも通年いただけるが、夏の限定メニューぶっかけそうめんは、第1回桜井グルメグランプリ優勝を果たした逸品。
千寿亭
コシのある手延べそうめんを四季折々の多彩な味わいで
嘉永3(1850)年創業のそうめんの老舗「池利」直営の食事処。大和地鶏のだしで味わうつけ麺をはじめ、葛入りそうめん、トマト味噌にゅうめんなど工夫を凝らした豊富なメニューが楽しめる。手ごろな会席風のお膳も人気。
玄賓庵
謡曲「三輪」の舞台となった小さな庵
平安初期、俗事を嫌って三輪山麓に隠棲した玄賓の庵で、世阿弥の作といわれる謡曲『三輪』の舞台として知られる。かつては三輪山の檜原谷にあったが、明治の廃仏毀釈の影響で現在地に移された。

マルツベーカリー
60年以上続くパン屋さん
バニラクリームをたっぷり詰めたパピロや食パンにこし餡を挟んで揚げたアンフライなどオリジナルのパンが人気。レトロなパッケージもいい。
山辺の道 花もり
旅に華を添える自然豊かな食事処
かわいらしい店内で、春はいちご、夏は梅、秋は栗といった季節の素材を使うデザートが味わえる。挽きたてのきな粉で味わうお抹茶とわらび餅のセットもおすすめ。庭先を彩る季節の花々も楽しみのひとつ。


平等寺
廃寺からよみがえった聖徳太子ゆかりの寺
寺伝では聖徳太子を開基とし、かつては大神神社の神宮寺だった。一時荒廃したが、現在は本堂や二重塔などが再興されている。聖徳太子作と伝わる本尊の十一面観世音菩薩や釈迦如来像、熱とり地蔵、聖徳太子像などを祀る。


西内酒造
明治初期より続く老舗
ドラマで老舗旅館のロケ地にもなった歴史ある蔵元は明治初期の創業。談山特製の生濁り酒は蔵元もイチオシの一品でおみやげにぴったり。
三輪山本 お食事処
老舗の技を伝えるなめらかな手延べ麺
享保2(1717)年創業の老舗で、創業300年を機に「三輪そうめん山本」から「三輪山本」に名前を変更。驚くほどの細さとコシの強さを追求した本場のこだわり麺を「冷やしそうめん」や「にゅうめん」で楽しむことができる。


長岳寺
晩春のツツジなど四季の花が彩る
天長元(824)年に弘法大師空海が創建。本尊の阿弥陀三尊やわが国最古という鐘楼門など、多くの文化財を有する。また、1万2000坪もの境内には、四季折々の花が咲き、秋の紅葉は「日本紅葉の名所100選」に選ばれている。10月23日から11月30日まで本堂にて大地獄絵の開帳がおこなわれ、住職によるコミカルな絵解き説法が楽しめる。


金屋の石仏
泥板岩に線彫りした2体の歴史ある石仏
古墳石棺の蓋だった泥板岩を利用して浮き彫りされた、釈迦如来像と弥勒如来像が祀られている。いずれも高さが2.14m、幅が83.5cm、厚さ21.2cmで、平安時代後期~鎌倉時代の作といわれている。

崇神天皇陵
大和王権を築いた天皇の墓とされる
全長242mで、古い文献には「山辺道勾岡上陵」と記されている。周囲には水をたたえた濠がめぐらされ、土堤沿いに一周歩くことができ、散歩コースとしてもおすすめだ。
