【会津若松】おすすめ日帰り観光プラン!レトロさんぽが楽しい♪
はずせない見どころは鶴ヶ城。2018年は戊辰戦争から150周年なので、飯盛山へも足を延ばしてみよう。七日町通り周辺が会津観光のメイン。グルメやおみやげ探しを楽しんで。...
更新日: 2022年12月12日
地元のおいしい料理に出会うのは、旅の楽しみのひとつ。
幕末期の歴史を今に伝える城下町、会津若松には美味しいものがたくさんあります。
伝統の郷土料理から地元の人に愛されるローカルフードまで、会津若松を訪れたら、ぜひ食べてみたい料理をご紹介します。
山に囲まれた会津では山菜、きのこなどの山の幸や、保存性に優れた乾物の魚介を使った素朴な料理が生まれました。現代まで大切に受け継がれてきた伝統の味を、趣あるしつらいのなかで、ゆったり味わってみましょう。
わっぱ飯
木の器にご飯と具材を入れて蒸す。
田楽
食材に味噌だれをつけて焼きあげる。
馬刺し
馬肉の刺身はニンニク辛子味噌で。
こづゆ
根菜やキノコなどが入ったすまし汁。
ニシンの山椒漬
ニシンと山椒の葉を重ねて漬け込む。
棒タラ煮
乾物のタラを水で戻し甘辛く煮込む。
明治時代に「会津一」と謳われ、昭和40年代まで続いた海産物問屋。現在は大正時代に建てられた帳場蔵の中で、食事ができる。看板メニューの「祭り御膳」には身欠きニシンや棒タラなど、かつての海産物問屋らしい素材を使い、郷土料理をお膳の中に盛り込んで会津らしさが満点。料理が盛られた器も見事だ。同建物に洋風の喫茶レストランも併設している。【七日町通り周辺】
祭り御膳 2200円〜
食前酒に始まり、会津の味覚が満載。ニシンは山椒漬け、天ぷら、コンブ巻きで食す
囲炉裏のある座敷はかつて多くの商人が集っていた。障子や柱の存在感はもちろん、天井を這う電線が圧巻
大正時代の木造家屋や明治時代の蔵が今も活躍
帳場のところには古い売付帳が下がる。海産物問屋だった頃をしのばせる本物だ
掲げられた名簿から取引の声が聞こえそう
座敷へ続く通路は風情がある
座敷内に飾られた看板も年代物
重厚な建物は飯豊山麓にあった大地主の邸宅を移築したもの。歴史を感じる店内で、会津の郷土料理が味わえる。器に使われている会津漆器や会津本郷焼も見事だ。【東山温泉周辺】
会津の味丸かじり膳 1620円〜
さまざまな郷土料理を少しずつ楽しめる。会津伝統の器を料理ごとにセレクトする
黒光りする梁や柱は古い建物ならではの重厚感。欄間にも大工の技が冴える
東山温泉入口に店を構える
今では珍しい帳場が残っている
檜枝岐村の伝統食「わっぱ飯」を、せいろで蒸すスタイルに仕上げたのはこの店が初めて。山菜など地の素材や、鮭などの海産物を使った7種類のわっぱ飯を提供する。【市役所周辺】
五種輪箱飯 2160円
鮭やカニ、山菜などがのった名物のわっぱ飯。ふたを開けると、いい香りが漂う
会津西街道の陣屋を移築したもので、戊辰戦争時の傷跡が残る大黒柱や太い梁に注目
天保5(1834)年に味噌屋として創業。注文を受けてから囲炉裏で1本ずつ焼く田楽は、生揚げや丸餅、里芋、身欠きニシンなど。4種類の味噌を使い分けて仕上げている。【七日町通り周辺】
田楽コース(田楽6種盛り合わせ)1400円
赤味噌に砂糖や薬味を練り込んで作った味噌だれをつけて、炭火で焼き上げる
囲炉裏でじっくりと焼く
明治時代に建築された味噌蔵を店舗に利用。重厚な扉と白い壁が印象的
米どころ会津に「ごちそう」として育ったそばの文化。そばの生育に最適な気候や、清冽な水がもたらす会津ならではのそばを味わってみましょう。
会津のそばはなぜおいしいの?
昼と夜の寒暖差が大きく、空気の澄んだ会津の気候はそばの生育に最適。会津では、そばは米の代用食ではなく楽しむもの。ハレの日の振る舞い料理として、そば口上にのって登場した。
どんなそばが食べられるの?
そばどころ・福島にふさわしい品種の開発を進め、2009年に品種登録されたのが福島県オリジナルのそば「会津のかおり」。香りと弾力のあるコシが特徴で、「桐屋」のほか会津若松市内のいくつかのそば店で味わえる。
↑良質のそば粉と水、熟練の技で打つ絶品そば
豊かな風味と強いコシが特徴。福島県のオリジナル品種「会津のかおり」をはじめ、一番粉のみを使った飯豊権現そば、石臼挽き十割そばの会津頑固そばなどが味わえる。【市役所周辺】
会津のかおり 1620円
香りと弾力あるコシが美味。会津に来たらぜひ味わってみたいイチオシのそば
会津の古民家の古材で内装した店内
厳選された会津産や山都産の粉を使う。香り用と食感用で挽き分けてブレンドすることで、甘みや香り、食感が出るように工夫している。5日かけて仕込むつゆも味わい深い。【鶴ヶ城周辺】
鴨ざるそば 1250円
まずはそばだけ食して風味や食感を堪能してから、鴨汁との味わいを楽しみたい
和モダンでくつろげる店内
南会津町田島にある畑で自家栽培したそば粉を用いる。石臼で粗めに挽いてから、つなぎを一切使わずに湯と水だけで練り上げる。香りが高く甘みがあり、コシが強い。【飯盛山周辺】
天ざるそば 1620円
店主みずから畑に出向き、無農薬で育てたそばが味わえる。陶器に盛られるのが珍しい
テーブル席、座敷席、個室、囲炉裏席がある
山都産玄そばを使った品種「会津のかおり」の中心部を使って打つそばは、上品な香りとツルっとしたのどごしが抜群。ざるそばや天ざるそばでその魅力を堪能したい。【会津若松駅周辺】
天ざるそば 1560円
透明感のあるそばは盛り付けもていねい。そばちょこには会津本郷焼を使用する
広々とした店内は、居心地がよくゆっくりできる
南会津産の「会津のかおり」を100%使用し、自家製粉して仕込む十割そばを提供する。ほのかな甘みや香りを感じながら、みずみずしい食感やのどごしが存分に楽しめる。【鶴ヶ城周辺】
天ざるそば 1360円
天ぷらはそばの風味を損ねないさっぱりとした味わい。旬の野菜を中心に6品付く
古民家の梁を再利用している。店内にジャズが流れる
会津でカツ丼といえば、ご飯の上にキャベツを敷き、揚げたてカツをオリジナルソースでからめてのせたものです。戦後、洋食店から広く作られるようになったといわれています。
カツ
やはり決め手はトンカツ。ロースだけでなく、ヒレカツを使用している店もある。
ソース
基本はウスター系。店によってさまざまな工夫を凝らし、ソースに魂を注いでいる。
キャベツ
シャキシャキのキャベツが敷かれているのが会津若松流。縁の下の力持ち的存在だ。
脂身をカットしたやわらかい上質なロースと、創業から約80年、3代にわたりつぎ足し続ける濃厚なソースが絶妙な巨大カツ丼。器からはみ出るほどのカツをガブリと豪快にいただこう。【御薬園周辺】
名物カツ丼 1250円
甘めのソースは、カツ、ご飯、キャベツとの相性が抜群。見た目より軽い口あたり
品質にこだわった豚肉や会津産コシヒカリを使用。オリジナルソースで煮込み、卵でとじるのはこの店だけ。店主の中島さんは「伝統会津ソースカツ丼の会」会長も務めている。【市役所周辺】
元祖煮込みソースカツ丼1050円(ロース)
オリジナルの旨みソースで煮込み、卵でとじたカツの味わいは絶品
人気ラーメン店の名物メニューが、特大サイズのソースカツ丼。国産豚の肩ロース、千切りのキャベツ、甘酸っぱいソースの組み合わせは、食べ飽きないよう工夫されたもの。【御薬園周辺】
大名ソースカツ丼 1188円
たっぷりの千切りキャベツの上に特大カツがのる。そのボリュームにびっくり
45年前の創業以来、徹底的に地元食材にこだわった伝統的な会津の味を提供し続けている。ソースかつ丼の肉はエゴマ豚か健康豚、キャベツや米もオール会津産の逸品だ。【御薬園周辺】
会津こだわり丼1380円
創業以来つぎ足しで手づくりされている「とろみソース」は味が濃厚でインパクト絶大
福島の豊かな自然・水・米に恵まれた酒どころ・会津では、おいしい地酒との出会いも旅の醍醐味です。厳選された地酒とともに会津の美味を楽しみましょう。
郡山の市場から直送される新鮮な魚を使った料理は30種類以上。生産者から直接仕入れる会津地鶏や地元産の有機野菜で作る料理も酒にぴったり。【市役所周辺】
新鮮な刺身盛り合わせ2160円、貴重な部位を使った馬刺し918円
<この地酒とともに>
飛露喜 810円
写楽 純米吟醸 810円
國権 純米大吟醸生酒 918円
江戸時代末期に建てられた商家を改装した店内。明るい接客で活気がある
地元の契約農家から仕入れた米や野菜、会津高田の地鶏など、厳選された食材を使っている。末廣酒造のオリジナルラベルの大吟醸「籠太」をはじめ、地酒も納得したものだけを提供する。【市役所周辺】
蹴飛ばし(馬刺し)1080円、にしんの山椒漬け340円、こづゆ500円
<この地酒とともに>
大吟醸 籠太 1200円
会津娘 860円〜
泉川 純米吟醸 860円
明るく清潔感のある店内
会津にある全蔵元の地酒をそろえているのが魅力。会津地鶏を使った料理が充実し、串焼き、せいろ蒸し、玉子焼きなど多彩な味わいが楽しめ、酒がすすむ。【市役所周辺】
5種類の串焼セット1296円、ヘラ田楽430円など
<この地酒とともに>
写楽 純米吟醸 702円
会津中将 純米吟醸 702円
玄幸 大吟醸 1620円
種類豊富な地酒490円~
会津の地酒を中心に常時12種類ぐらいの日本酒をそろえており、おまかせの3種類の地酒を少量ずつ飲み比べできるメニューもある。料理は女将さんが丹精こめた小料理が中心。【野口英世青春通り周辺】
手前から朝鮮人参の天ぷら800円、そばがきの山芋かけ600円など
<この地酒とともに>
飛露喜 特別純米 880円
円山廃純米 750円
会津中将 純米吟醸 780円
古い蔵を改装した店内には囲炉裏席もある
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