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三種の神器「草薙神剣」が祀られている熱田神宮を歩こう 魅力やお参りのポイント

三種の神器「草薙神剣」が祀られている熱田神宮を歩こう 魅力やお参りのポイント

Ayako

更新日:2020年2月19日

令和への改元により、代々の天皇に受け継がれる「三種の神器」が改めて注目を集めました。

三種の神器のひとつ「草薙神剣」(くさなぎのみつるぎ)が祀られているのが、愛知県名古屋市熱田区に位置する熱田神宮です。
創建からおよそ1900年と神代の昔より続く神社でありながら、名古屋駅から電車で約6分とアクセスがいいのも魅力。

地元の人々からは「熱田さん」と呼ばれ親しまれている熱田神宮の見どころをご紹介します。

目次

  • 1.熱田神宮とは
  • 2.熱田神宮の魅力
  • 3.お参り前に知っておきたいポイント
  • 4.熱田神宮への行き方は、名古屋駅から電車で1本!
  • 5.熱田神宮を歩いてお参り
  • 5.熱田神宮境内のグルメをご紹介
  • 6.周辺のおすすめスポットをご紹介
  • まとめ:悠久の歴史を感じながら熱田の杜を歩こう!

1.熱田神宮とは

熱田神宮は国にとって重要な神剣を守るお宮であり、そのためもっとも大切なご利益は国家の安寧です。

熱田神宮のご祭神である「熱田大神」(あつたのおおかみ)は、草薙神剣を御霊代(御神体)とする「天照大神」(あまてらすおおかみ)のこと。天照大神といえば、すべての日本人の氏神様ともいえる存在です。

そのため日々の暮らしの中で大切な健康長寿や開運といったご利益を求める人からも信仰を集めています。

また、神剣をお祀りしていることから、戦いに勝つための祈願に訪れる人も少なくありません。

かの織田信長も、桶狭間の戦いへと赴く前に熱田神宮へ立ち寄り、必勝祈願したと伝えられています。

熱田神宮

住所
愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
交通
名鉄名古屋本線神宮前駅から徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
境内自由(宝物館は9:00~16:10<閉館16:30>)
休業日
無休、宝物館は最終水・木曜12月25~31日休
料金
見学料(宝物館)=大人300円、小・中学生150円、企画展・特別展は別料金/白鳥守(初穂料)=1000円/男守(初穂料)=1000円/女守(初穂料)=1000円/

2.熱田神宮の魅力

①三種の神器のひとつを祀る

およそ1900年前に祀られた、ご神体の草薙神剣は、皇位継承の証しとされています。

②歴史的遺構や樹齢1000年の楠

200mの長さに及ぶ信長塀など武将ゆかりの建造物や弘法大師の御手植えと伝わる大楠など悠久の歴史を感じられます。

③ 願いが叶うと伝わる清水社

祀られているのは水を司る罔象女神(みずはのめのかみ)です。社の奥に湧き出る清水の中央にある石に柄杓で三度水をかけると願いが叶い、この水で肌を洗うと肌がきれいになると伝えられています。

3.お参り前に知っておきたいポイント

①所要時間は?

ゆっくり見て回るのであれば2時間ほどみておくといいでしょう。熱田神宮の面積は約19万平方メートル、境内にお祀りされている神様は別宮・摂社・末社あわせて29社です。

②トイレは何か所?

境内案内図に7か所記載されています(多目的トイレ・おむつ換えシートあり)。

③境内は砂利道?

参道には細かい砂利が敷き詰められているため、歩きやすい靴での参拝がおすすめです。

④境内&周辺にランチスポットはある?

境内にある「宮きしめん」では名古屋名物のきしめんを味わえます。また、最寄り駅である名鉄神宮前駅の駅ビル「パレマルシェ神宮店」にはうどん店や豆腐料理店が入っており、手軽なランチスポットとして利用可能です。

⑤料金

拝観・駐車場ともに無料。ただし宝物館には別途拝観料(平常展示の場合は大人300円/小中学生150円)が必要です。

 

境内マップ

※工事により清め茶屋は2020年2月16日で閉店、宮きしめん神宮店は2月17日から2月29日まで休業、2020年3月より仮店舗にて営業

4.熱田神宮への行き方は、名古屋駅から電車で1本!

名古屋のにぎやかな市街地の中にたたずむ熱田神宮は、公共交通機関でのアクセスがいいのもポイントです。

鉄道は名鉄(名古屋鉄道)、JR、地下鉄が利用できますが、もっとも利便性が高いのは名鉄で、名古屋駅から乗り換えなし1本で行くことができます。

名鉄名古屋駅から熱田神宮最寄りの名鉄神宮前駅までは約6分、駅に着いたら西口を出ると熱田神宮は目の前と、初めての参拝でも迷うことがなく安心です。

正参道を通りたいときは、敷地内を通って南側へ行くか、本宮参拝後に立ち寄るといいでしょう。

車で参拝する場合は、東門駐車場がもっとも広く、混雑時も駐車しやすいでしょう。

4.熱田神宮への行き方は、名古屋駅から電車で1本!

左手が熱田神宮、右手が名鉄神宮前駅(西口)。駅前の歩道橋を渡ればすぐに熱田神宮の東門というアクセスのよさが魅力

アクセス

<名古屋鉄道>
「名鉄名古屋」駅から約6分の「名鉄神宮前」駅下車、西口を出て東門まで徒歩3分

<JR>
「名古屋」駅から約8分の「熱田」駅下車、東門まで徒歩10分

<名古屋市営地下鉄>
「名古屋」駅から約20分の地下鉄名城線「伝馬町」駅下車、1番出口から南門まで徒歩6分

<駐車場>
東、西、南に計400台
※西門駐車場は2020年2月から2021年秋まで工事のため利用不可

5.熱田神宮を歩いてお参り

2020年1月下旬、熱田神宮にお参りしてきました。実際の参拝ルートに沿ってみどころを紹介していきます。

①東門から入ると、神鶏がお出迎え

①東門から入ると、神鶏がお出迎え
境内に住む神鶏

熱田神宮には野生の鶏が住み着いており、「神鶏」とも呼ばれています。朝早く参拝すると、さわやかな空気の中で高らかな雄鶏の鳴き声を聞くことができますよ。混雑時は木の影や茂みの中に身を隠していることが少なくありません。お目にかかるためには人の少ない参道を歩いてみましょう。

②本宮にお参り

②本宮にお参り
季節を問わず多くの人でにぎわう本宮

手水舎で身を清め、まずは本宮へと向かいました。

熱田大神が祀られている本宮は、伊勢神宮と同じ「神明造」という様式で建てられています。この形になったのは1893(明治26)年で、かつては「尾張造」という、尾張地方(愛知県西部)でよく見られる様式で建てられていました。

しかし、明治に建てられた社殿は第二次世界大戦中の空襲で大きな被害を受けます。このときすべてが焼失したわけではありませんが、焼夷弾の火がかかった社殿は全面的に取り壊されました。

現在の社殿は、1953(昭和28)年の伊勢神宮遷宮により出た古材を用いて、1955(昭和30)年に造られたものです。

③授与所で御朱印帳とお守りをいただく

③授与所で御朱印帳とお守りをいただく
本宮の右手にある授与所

熱田神宮のお守りや御朱印がいただける場所は、本宮の東側にある授与所です。

お守りは厄除け、交通安全、学業成就、安産などひととおり揃っています。中でも近年は、心の平穏を祈祷した「こころ守」が人気を集めているとのこと。

また、日本武尊(やまとたけるのみこと)が亡くなったあとに白鳥に姿を変えたという白鳥伝説にちなんだ「白鳥守」は、熱田神宮ならではといえます。

お守りは初穂料が定められていますが、御朱印はお気持ち料を納めることで授けていただきます。御朱印の授与所では熱田神宮オリジナルの御朱印帳も取り扱っています。

③授与所で御朱印帳とお守りをいただく
写真提供:熱田神宮

愛を育むカップルにおすすめの「白鳥守」は初穂料1,000円

知っておきたい豆知識<熱田神宮と日本武尊>

日本武尊は熱田神宮に祀られている神様であり、熱田神宮の由緒とも深い関係があります。

駿河国で草薙神剣を用いて難を逃れた日本武尊は、妻の宮簀媛命(みやすひめのみこと)の手元に草薙神剣を置いたまま能褒野(三重県亀山市)で命を落としました。

その後、宮簀媛命がこの熱田の地に草薙神剣を祀ったことが熱田神宮のはじまりなのです。

④1月1日に初神楽が行われる神楽殿へ

④1月1日に初神楽が行われる神楽殿へ

本宮の東側、授与所の裏手に建つのが毎年1月1日に初神楽が奉納される神楽殿です。

普段は厄除けや安産祈願といったご祈祷が行われています。個人のご祈祷もできますので、お願いごとのある人は授与所で申し込みを済ませましょう。予約は不要です。

1893(明治26)年まではここに拝殿があり、神楽殿の正面から南へ延びる道が正式な参道でした。

このことから、戦国時代に織田信長が戦勝祈願したのは現在の神楽殿付近だったと推測されています。

⑤宝物館には名刀がずらり

⑤宝物館には名刀がずらり
写真提供:熱田神宮 数々の刀剣が展示されている宝物館

神楽殿から南へ続く旧参道を南下すると、宝物館が見えてきます。

草薙神剣をご神体とする熱田神宮には、時の武将らが奉納した刀剣が数多く収蔵されています。境内の宝物館では、約450振の刀剣のうち15~20振が順番に展示されており、国宝「来国俊」をはじめとする名刀がずらり。

また、1月と9月には大規模な企画展が開催され、日本の歴史や文化を学ぶ絶好の機会となっています。

さらに、2021年秋には境内西側の南神池付近に刀剣が一堂に会する「剣の宝庫 草薙館」がオープン予定です。

⑤宝物館には名刀がずらり
写真提供:熱田神宮
⑤宝物館には名刀がずらり
写真提供:熱田神宮

名刀が並ぶ館内

熱田神宮宝物館

住所
愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1 熱田神宮
交通
名鉄名古屋本線神宮前駅から徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:10(閉館16:30)
休業日
最終水曜とその翌日12月25~31日休
料金
大人300円、小人150円、企画・特別展は別料金(障がい者手帳持参で割引あり)

⑥杜の清らかな空気に包まれながら名物スポットめぐり

宝物館見学のあとは境内を歩きました。

熱田神宮の境内は南北に長く、そのほぼ中央に参道が通っています。

参道沿いのスポットを巡りつつ、2012(平成24)年に一般公開された「こころの小径」にも立ち寄りましたのでご紹介します。

参道

参道
多くの人が行き交う参道

背の高い木々に囲まれた参道を歩くと、すがすがしい気持ちになります。中央は神様の通り道ですので、少し端にずれて歩くことを心がけます。

信長塀

信長塀
400年以上経っても塀としての役割を果たしている信長塀

熱田神宮で必勝祈願をしてから桶狭間の戦いに臨み、勝利した織田信長がお礼として奉納した塀です。本宮のすぐ南側に、東西を横切る形で残されており、現在もその姿を見ることができます。

造られた当時は400メートルほどありましたが、現存しているのはその半分ほどです。

清水社

清水社
3回水をかけて祈願すると願いが叶うという石

本宮脇と神楽殿脇に出入り口がある「こころの小径」は本宮のさらに北側を巡る道で、2012(平成24)年に一般公開されました。

本宮脇から入って進むと、清らかな湧き水を湛える「清水社」があります。もともとは眼病平癒の神様でしたが、池の中央にある石が楊貴妃を祀る塔の一部という言い伝えがあり、近年は美肌の水として信仰を集めています。

こころの小径への立ち入りができるのは9時から16時の間のみです。撮影も原則的に禁止ですので、カメラやスマホはカバンにしまい落ち着いた心で参拝しましょう。

 

知っておきたい豆知識<熱田神宮と楊貴妃の関係は?>

伝説によると、中国の玄宗皇帝が日本侵略を企てた際、熱田大神(天照大神)が楊貴妃に姿を変え、それを阻止したそうです。

湧き水の中にある石は、熱田神宮の古図に描かれている楊貴妃の石塔の先端だといわれています。

土用殿

土用殿
かつて草薙神剣が納められていた神聖な場所

「こころの小径」を辿っていくと、清水社の南側に木々に囲まれてひっそりとたたずむ土用殿が現れます。1893(明治26)年まではここに草薙神剣が納められていました。

境内の名木

境内の名木
弘法大師お手植えといわれる大楠

境内には古くからたくさんの楠が植えられ、現在では大木となって根を張っています。樹齢1000年を超えるともいわれる大楠はその代表格。

また、楠のほかにも一度も実をつけたことがないという「ならずの梅」、薄紅色の美しい花をつける「太郎庵椿」などの奇木・名木にも注目してみましょう。

花の季節に赴けば、よりいっそう風情を感じられます。

二十五丁橋

二十五丁橋
美しいカーブを描く橋

西門から入ってすぐの南神池脇にある二十五丁橋は、25枚の石版から造られていることからこの名前で呼ばれている、名古屋市内で最古の石橋です。

西行法師(1118~1190年)がこの橋の上で「これほど涼しい宮を誰が熱田と名をつけた」と唄ったという伝説があります。

※2020年2月から2021年秋の工事期間中は近くで見られない可能性あり

別宮八剣宮

別宮八剣宮
規模はコンパクトながら、本宮と同じ神明造の社殿。手前左手の椿が名木・太郎庵椿

境内南側の正参道沿いにある、本宮と同じ熱田大神をお祀りしている社殿です。祭事なども本宮と同様に行われます。こちらでは別宮八剣宮独自の御朱印をいただくことができます。

上知我麻神社

上知我麻神社
緑色の屋根が特徴的な上知我麻神社

別宮八剣宮に隣接する上知我麻神社は知恵の文殊様といわれ、学業成就の信仰が厚い神様です。

また、社殿の両脇には大黒様と恵比寿様が祀られており、毎年1月5日の「初えびす」では商売繁盛を祈願する参拝客でごった返します。

こちらでも独自の御朱印をいただくことができます。

上知我麻神社

名古屋市民にとって、商売繁盛のご祈祷ならここ

5.熱田神宮境内のグルメをご紹介

5.熱田神宮境内のグルメをご紹介
写真提供:宮きしめん 名古屋名物が境内で味わえる

お腹がすいたときに立ち寄りたいのが、境内にある「宮きしめん」。熱田神宮のさわやかな空気に包まれながら、名古屋名物のきしめん(700円)をいただくことができます。

※2020年2月17日から2月29日まで休業、3月1日から2021年初夏のリニューアル工事期間中は宝物館東側の仮店舗にて営業。きしめんメニューは仮営業中・リニューアル後も変更なし

宮きしめん 神宮店

住所
愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1 熱田神宮境内
交通
名鉄名古屋本線神宮前駅から徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(ラストオーダー)
休業日
無休
料金
宮きしめん=700円/白えび入りかき揚げきしめん=850円/ 平均予算(昼):850円

6.周辺のおすすめスポットをご紹介

熱田神宮参拝の所要時間はおよそ2時間ですので、半日滞在するとしてもあと1か所ほどは見て回れます。

「もう少し観光したい」というときにおすすめのスポットをご紹介します。

宮の渡し公園

宮の渡し公園
かつての面影を感じさせる公園

熱田神宮周辺には、かつて東海道五十三次の「宮宿(熱田宿)」が置かれていました。ここから桑名宿(現在の三重県桑名市)までは東海道で唯一の海路であり、「七里の渡し」の船着場があったことで知られています。

熱田神宮は、江戸方面から伊勢参りのために東海道をゆく旅人が立ち寄る場所でもあったというわけです。

「宮の渡し公園」は、当時の常夜燈や船着場が復元されている歴史公園で、熱田神宮からは南門を出て徒歩15分ほど。歩いていけば江戸時代の旅人の足跡を辿ることができます。

宮の渡し公園

住所
愛知県名古屋市熱田区内田町、神戸町
交通
地下鉄伝馬町駅から徒歩12分
営業期間
通年
営業時間
入園自由
休業日
無休
料金
情報なし

きよめ餅総本家・喜与女茶寮

「きよめ餅」は、江戸時代のころ熱田神宮を訪れる旅人に休息を提供していた「きよめ茶屋」から名前を取った和菓子です。

境内のきよめ茶屋は工事にともなって閉店されるため、購入は熱田神宮東門の向かい側にあるきよめ餅総本家がおすすめ。きよめ餅総本家の建物は、思わず写真に収めたくなるほど和の風情たっぷりです。

また、総本家から名鉄神宮前駅方面へ歩くと、おいしいお抹茶ときよめ餅をいただける喫茶店「喜与女茶寮」があります。ここはほっとひと息つける休憩スポットです。

こしあんの入った白くやわらかなきよめ餅(おみやげ用5個入り600円から、イートインはきよめ餅と抹茶のセット560円など)は、名古屋名物のひとつ。熱田神宮参拝のおみやげにもおすすめです。

きよめ餅総本家・喜与女茶寮
写真提供:きよめ餅総本家

熱田神宮東門を出てすぐの風情ある店舗

きよめ餅総本家・喜与女茶寮
写真提供:きよめ餅総本家

きよめ餅は熱田神宮参拝みやげの定番

きよめ餅総本家

住所
愛知県名古屋市熱田区神宮3丁目7-21
交通
名鉄名古屋本線神宮前駅からすぐ
営業期間
通年
営業時間
8:30~18:30
休業日
無休
料金
きよめ餅=1200円(10個入り)/栗入りきよめ餅=1800円(10個入り)/
筆者:Ayako

のんびり気ままな一人旅が大好きなライターです。コンサート遠征のついでにプチ観光を楽しむうちに旅が好きになりました。お寺や史跡めぐりを中心に、気の向くままに出かけています。旅先での楽しみは、写真撮影、温泉、知らない道をドライブすること。ローカル電車の旅にも憧れています。

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