名古屋グルメ!【味噌おでん&どて煮】お酒もご飯も進む!
名古屋の居酒屋の定番の味といえば、濃厚甘辛な味噌おでん&どて煮。雰囲気のいい店も多いから、ワイワイ楽しく名古屋の夜を満喫しよう。...
更新日: 2023年11月13日
コーヒーを頼むと、トーストや玉子料理など、あれこれ付いてくる「モーニングサービス」は、名古屋名物の朝ごはん。
おしゃれカフェに押され、東京周辺では減りつつある昭和レトロな喫茶店も、この街では存在感を放っています。
名古屋の食文化の象徴でもあるモーニング。
その誕生エピソードとともに、喫茶店巡りが楽しみになる人気店とメニューをご紹介します。
「モーニングサービス」なるものが誕生したのは昭和30年代のこと。諸説ありますが、名古屋ではなく近郊の一宮市が発祥とされています。
繊維業が盛んだった一宮市では、工場から機械の音が響いてくる事務所ではうるさくて商談ができかったため、取引先の担当者が来ると喫茶店を利用することが多かったのだとか。そこで店主が常連のお客さんに朝のサービスとして、コーヒーにゆで玉子やピーナツを付けたのが始まりという説が有力です。
ゆで玉子とピーナッツのオマケから始まり、朝食代わりのトーストが加わるようになったモーニングサービス。やがてそれがビジネスマンが多く、喫茶店激戦区の名古屋に伝わりました。各店では他店との差別化を図るため豪華さを競うようになり、あれやこれやと工夫を凝らすようになったというわけなのです。
その内容はというと、トーストとゆで玉子が付くのは当たり前、人気メニューの小倉トーストが加わったり、さらには和洋折衷のメニューまで登場。郊外へ行くほど内容が豪華になるとも言われています。
地元の人から長く愛される老舗もあれば、店主のこだわりがギュッと詰まったユニーク店、1日中モーニングサービスを売りにする店まで、実際に食べ歩いたお店を厳選してご紹介します。
名古屋市内に9店を構える「コンパル」の創業は、戦後間もない1947(昭和22)年。濃くて深みがあるオリジナルブレンドのコーヒーと、10種類以上のサンドイッチメニューが評判で、地元の人から長く愛されている店です。
この店のモーニングは、ドリンク代に130円をプラスするシステムで、両面焼きのハムエッグとキャベツのコールスローを挟んだホットプレスサンドが付いてきます。ハムエッグは黄身の半熟加減がちょうどよく、ケチャップとやや強めの塩コショウを利かせてあり、食べ飽きない味。しっかりプレスしてあるので崩れにくく、新聞や雑誌を読みながら片手で食べやすいのも人気の理由です。
10種類以上あるサンドイッチも、開店から注文できます。一番人気の「エビフライサンド」(900円)は、エビフライとともに甘めの味付けの玉子焼き、キャベツが挟んであり、味付けはタルタルソースとトンカツソース。サックリと揚がったフライの衣にソースが浸み、ややしんなりしてきたところが美味しく、プリっとしたエビの食感もたまりません。名古屋を訪れるとこの味を思い出し、つい足が向いてしまいます。
ユニークなスタイルで提供されるアイスコーヒーも、名物のひとつ。デミタスカップのホットコーヒーと氷が入ったグラスが運ばれてきて、自分でグラスに注いで飲むのが“コンパル流”。熱々のコーヒーを急激に冷やすことで、淹れたての香りが損なわれにくいのだとか。最近ではすっきりした味わいのアイスコーヒーが多いなか、濃厚な味とまろやかなコクを楽しめ、ちょっと懐かしい香り味がしました。
訪れたのはJR名古屋駅・桜通り口に接続する地下街の「メイチカ店」。平日のオープン時間10分前に到着したところ、すでに開店を待つお客さんの姿がちらほらありました。近くにはすでに営業を開始している店もあるのに、それだけ人気があるということでしょう。
開店から15分ほどで店内はほぼ満席に。常連さんらしき人はメニューを手に取ることなく、「モーニング」とひと声。この店ではドリンク代だけで食べられるわけではありませんが、コーヒーとセットにしても550円。手ごろな価格で食べ飽きない味に、足繁く通いたくなるのがよくわかります。
開店と同時に注文できるサンドイッチメニューはテイクアウトOK。朝はモーニングセットを味わい、帰りの新幹線の車内では、テイクアウトのサンドイッチを食べるのもいいでしょう。注文から出来上がりまで10~15分。事前に電話注文しておけば、待たずに受け取れますよ。
小倉あんをのせたトーストも、名古屋のモーニングには欠かせません。ほとんどの喫茶店のモーニングメニューにあり、どこで食べるか迷うところです。
“あんこ好き”の私が選んだのは、東京にも出店している和菓子専門店「ohagi3(オハギサン)」が手掛ける「yoake(ヨアケ)」。あんこが主役のおはぎが美味しいと評判の店が手掛けるなら、間違いなしと思ったのです。
廃校になった小学校をリノベーションし、地元のクリエーターや起業家が集まる「なごのキャンパス」内にあり、無添加の自家製あんをのせた小倉トーストのモーニングを食べることができます。
この店では「子供も安心して食べられる健康にいいもの」をコンセプトに、北海道産の小豆をミネラル豊富なきび砂糖で炊き上げています。トーストは、さっくりとした食感があり、引きが強いイギリスパン。たっぷりのせた小倉あんの上では、四つ葉バターがとろけます。
バターがトロリとしてきたところが、食べごろのタイミング。カリッと焼き上がったトーストと甘さ控えめの小倉あんに、バターの香りとまろやかさが加わって口いっぱいに広がります。お好みでキビ砂糖のシロップを垂らすと舌ざわりが滑らかになり、黒糖にも似た甘みとコクが後を引きます。
ドリンク代だけで食べられる「モーニングプレート」(440円~)は、トーストにゆで玉子とヨーグルト付き。お米派には、炊き込みご飯のおにぎりに根菜がたっぷり入った豚汁付き「おにぎりと豚汁セット」(650円~)がオススメです。
■yoake(ヨアケ)
住所:愛知県名古屋市西区那古野2-14-1 なごのキャンパス1F
電話番号:052-526-2288
交通:JR・市営地下鉄・名鉄線各名古屋駅から徒歩8分
営業期間:通年
営業時間:9:00~18:00(L.O.17:00) ※イベント時は変更あり
休業日:無休
料金:モーニングプレート=440円~(ドリンク代のみ)/小倉トースト=880円~(ドリンク代+440円)/おにぎりと豚汁セット=700円~(ドリンク代+300円)/自家製ジンジャーエール=660円/わらび餅ドリンク=720円、ほか
カード:利用可能
温かいミニうどん付きモーニングを目当てに、開店直後から常連さんで賑わうのが「ガロンコーヒー 藤が丘店」。トーストとうどんの組み合わせは一見、ミスマッチに思えますが、食べてみると温かいおつゆがいい具合にお腹を刺激し、コーヒーから始めるより胃にやさしい感じがします。ほんのり温かいゆで玉子は、うどんと一緒に食べると喉の通りがよくなります。
「常連さんへのサービスのつもりで試しに付けてみたら評判がよくて。夏には冷たいうどんに変えたこともあるのですが、温かいほうが食べやすいとのご意見が多く、一年中このスタイルが定着しました」と、社長の神谷浩己さん。パウチのいちごジャム、乳酸飲料も、小校時代の給食を思い出して和めました。
基本のドリンク代だけで食べられるモーニングに付くコーヒーは、苦みと酸味が穏やかなオリジナルブレンド。大きめのマグカップにたっぷり注がれてきて、平日に限り1杯まで無料でお代わりOK。追加料金で小倉あんやミニサラダをプラスしたり、ゆで玉子はベーコンエッグに変更できます。コーヒーもグアテマラ、マンデリン、ケニアなどのストレートに変更でき、お腹の空き具合とお好みに合わせてカスタマイズできるのはうれしいですね。
この店は、自家焙煎工場を併設するコーヒー専門店。コーヒー好きなら、その日オススメのストレートコーヒーで味わうのもいいでしょう。平日のお客さんは比較的年齢層が高く、週末は家族連れが多いのだとか。名古屋の中心部から少し離れますが、周辺は緑が多くとても静かな環境。庭を眺められる窓際の席で、まったりとした朝の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
■ガロンコーヒー 藤が丘店
住所:愛知県名古屋市名東区高柳町215
電話番号:052-772-7330
交通:市営地下鉄東山線藤が丘駅から徒歩8分
営業期間:通年
営業時間:7:30~19:00
休業日:日曜
料金:モーニング=420円~(ドリンク代のみ)/ケーキセット=640円~/小倉トースト(単品)=470円/エビ&アボカドサンドウィッチ(単品)=780円、ほか
カード:利用不可
うどん、茶わん蒸し、お味噌汁付きなど、ユニークなモーニングに事欠かない名古屋。地元のメディアにたびたび紹介され老若男女から親しまれているのが、「ごはんカフェ ベニ」の「朝お茶かつ」(750円)です。トンカツをカツオ出汁ベースのしょうゆ味スープに浸したカツ煮風料理「お茶かつ」が誕生したのは35年前。あまりの人気から、「朝お茶かつ」(750円)としてモーニングのメニューにも加わるようになりました。
お店の人にオススメの食べ方を尋ねてみました。
「まず、ご飯とカツを別々に食べ、次はカツをご飯にのせスープを多めにかけると出汁茶漬け風になりますよ」とのこと。
「朝から揚げもの!?」なんて一瞬思ったのですが、そんな心配は無用でした。抗酸化作用が高いことで知られるノニのハーブティーをブレンドしたスープは、お吸い物よりやや濃い目の味付け。ご飯にかけるとちょうどいい塩梅になります。木曽川の水で育てた自家製米のご飯に、カツには鹿児島産豚肉を使用。キャベツをゆでてトッピングしているのは、野菜をたっぷり食べてもらうためなのだとか。さらに、ミネラルと食物繊維が豊富な刻み海苔をたっぷりのせてあり、栄養バランスも文句なし。
モーニングのメニューをチェックしてみると、種類の多さにびっくり!手書き文字とイラストが添えられた手作り感満載のメニューには、トースト、サンドイッチ、シフォンケーキから、ご飯ものではおにぎり、玉子かけご飯、お茶漬けまで22種類が並びます。お好みで野菜サラダ、赤出汁のお味噌汁、デザートの追加もでき、バリエーションは数え切れません。一番シンプルなものでは、コーヒーとトーストで380円の格安モーニングもありますが、ここまで足を延ばしたらやっぱり「朝お茶かつ」を注文したいですね!
■ごはんカフェ ベニ
住所:愛知県名古屋市名東区梅森坂5-217
電話番号 052-801-8108
交通:市営地下鉄東山線星ヶ丘駅からバス梅森荘行き「東名古屋病院前」下車、徒歩1分
営業期間:通年
営業時間:モーニング7:45~11:00、ランチ11:30~15:00
休業日:月曜
料金:レギュラーモーニング=400円/朝お茶かつ=750円/さくら(玉子かけごはんモーニング)=450円/あさがおS(おにぎりモーニング)=450円ほか
カード:利用不可
名古屋最大の繁華街・栄にあり、地下1階にある店内に入ると、そこは表通りの喧騒とは無縁の世界。壁際、テーブル、カウンターの置物まで猫をモチーフにしたグッズが並び、ゆったりとした空気が漂っています。圧巻は、壁一面を覆う陶器のニャンコ像。ヨーロッパの民話『長靴をはいた猫』をテーマに作られた巨大アート。ここは全国のネコ好きの間でもその存在を知られた喫茶店です。
お店に集まるのは、ネコ好きだけではありません。ハンドドリップでていねいに淹れるコーヒーとともに人気なのが、「月替わりモーニング」(900円)のトーストメニュー。「アラビアータ風」「焼きチーズカレー」「キノコのチーズクリーム」などレシピは20種類以上あり、毎月2種類ずつ登場します。
注文したのは「焼きチーズカレー」のトースト。チーズがとろけて、ひと口めはクリーミーでまろやか。食べ進めるうち、口の中にジワジワと辛さが押し寄せてきて、なかなかの辛口です。ドリンクにアイスコーヒーを組み合わせて大正解でした。
基本の「トーストモーニング」(800円)に付くジャムは自家製。ブルーベリー、イチゴなど季節によって変わります。この日、月替わりトーストでお腹いっぱいになってしまい、食べられなくて残念だったのが、「小倉モーニングセット」(900円)。数種類の小豆をブレンドして甘さ控えめに炊きあげ、黒ゴマのアクセントを加えた自家製小倉あんのトーストは男性にも人気とか。次回はぜひ、味わってみたいと思っています。
モーニングタイムはオープンから正午まで。9~10時は平日でも混雑することが多く、ニャンコグッズを愛でながらゆっくり楽しむなら11時以降がオススメです。
■長靴と猫
住所:愛知県名古屋市中区栄3-7-13 コスモ栄ビルB1
電話番号:052-263-8653
交通:名古屋市営地下鉄名城線・東山線栄駅から徒歩3分
営業期間:通年
営業時間:9:00~17:00(土・日曜、祝日8:00~18:00) ※感染対策等により、変更になる場合あり。
休業日:不定休
料金:トーストモーニング(自家製ジャム付き)=800円/月替わりモーニング=900円/小倉モーニングセット=900円/シフォンケーキ=650円/ブレンドフレーバーティー=550円、ほか
カード:利用可能
最近、増えてきているのが、一日中モーニングサービスを提供するお店。その名も「喫茶モーニング」は名古屋駅から徒歩圏内の便利なロケーションにあり、時間を選ばず利用できます。
古民家をリノベーションしたお店は一人でも利用しやすく、とてもくつろげる雰囲気。通りを見渡せる1階のソファ、ノマドワークにも適した中2階のカウンター、2階のテーブル席とそれぞれインテリアが異なり、ファミリーには子ども用チェアがある専用席も用意されています。
ドリンク代だけで味わえる「レギュラーモーニングセット」(500円~)は、バタートーストにゆで玉子とサラダ、ヨーグルト付き。ほかに、「小倉トーストセット」「サンドイッチセット」「バターチキンカレーセット」があります。
トーストのパンは、中京エリアでは高級食パンとしてホテルやレストランで使われている「本間製パン」のもの。キメが細かく、トーストにしたときのサックリした歯触りともっちり感に加え、小麦のコクが感じられます。爽やかな酸味と、ほのかな苦みが感じられる自家製柚子ジャムを付けたら、美味しくて止まらなくなりました。ジャムは季節によって変わり、ほかにイチゴやキウイがあります。
小倉トーストのあんは、北海道産大納言小豆を使った自家製。固めに炊きあげた小倉あんには小豆の風味がしっかり残っていて、甘さ控えめなのでそのまま食べても美味しいです。
朝カレーメニューもあり、「バターチキンカレーセット(750円~)」はトマトの酸味が効いたさらりとした食感。寝起きでもするする食べられます。
オリジナルブレンドに限り、コーヒーのお代わりは無料。ほかに、コロンビア、エチオピア、
インドなど10種類以上のシングルオリジンの豆があり、すべて自家焙煎で提供しています。お気に入りの豆を見つけてお土産にするのもいいですね。
■喫茶モーニング
住所:愛知県名古屋市中村区則武2-32-4
電話番号:052-451-2800
交通:JR・市営地下鉄・名鉄各名古屋駅から徒歩9分
営業期間:通年
営業時間:8:00~15:30(L.O.15:00)
休業日:火曜
料金:自家製ブレンドコーヒー=500円/レギュラーモーニングセット=500円~(ドリンク代のみ)/小倉トーストセット=650円~(ドリンク代+150円)/バターチキンカレーセット=750円~(ドリンク代+250円)、ほか
カード:利用可能
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