【沖縄旅行】やりたいコト10選!とっておきの思い出に!
透きとおった青い海が島を取り囲む南国パラダイス、沖縄。古座間味ビーチやムーンビーチなど、美しいリゾートビーチでバカンス気分を満喫するもよし。ジンベイザメやマンタに会える人気スポット「沖縄美ら海水族館」...
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「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」が、2021年7月ついに世界自然遺産への登録されました。
2003年5月の候補地選定からその動きがスタートし、2016年2月のユネスコ世界遺産センターへ暫定リスト提出、2018年に一度は登録延期を勧告されましたが、内容を修正することによって再度推薦され、新型コロナウイルス感染症の流行による世界遺産委員会開催の1年延期を経て、今回の登録となりました。
そんな世界自然遺産登録目前で盛り上がる4エリアの押さえておきたいポイントと観光スポットをご紹介。
世界が認めた大自然を満喫できるエリアへ出発しましょう!
※各施設の営業状況は、状況により変更する可能性があるため、随時公式ホームページをご確認ください。
奄美群島最大の島である奄美大島は、古の時代に大陸から離れてできた島で、独自に進化した固有種が生息しています。島の中南部は多くが山林となっていて、亜熱帯性広葉樹林や熱帯系の樹林などが豊かな森を形成。金作原(きんさくばる)原生林や国内第2位の規模を誇るマングローブ原生林などを見ることができます。
国内第2位の規模を誇る奄美のマングローブ原生林です。枝や根元には小さなカニなどたくさんの生き物が生息しています。初心者でも安心して楽しめるカヌーツアーが設定されていて、マングローブのトンネルを進むことができます。
奄美大島のほぼ中央に広がる金作原原生林は、太古の恐竜時代を彷彿とさせる亜熱帯植物の宝庫です。散策ツアーもあり、往復約2kmの道中、経験豊富なガイドさんから珍しい動植物の名や生態、知る人ぞ知るパワースポットなどを案内してもらうことができます。
奄美大島南部にある展望台で、複雑に入り組んだ湾や海、近くの古仁屋(こにや)集落の町並みが眼下に広がります。亜熱帯の緑の森や、透明度が高い海のグラデーションは、息をのむほど美しい景色です。
宇検村(うけんそん)の湯湾岳(ゆわんだけ)を源流としていて、岩肌を滑り落ちるように流れる落差30mの滝です。滝は3段になっていて、最下段の滝は2本に分かれています。滝の近くには歩道やあずまやが整備され、のんびりと眺めることができます。
奄美群島のほぼ中央部にある徳之島。山岳地帯には、常緑広葉樹の森林が広がり、アマミノクロウサギをはじめとする希少な動植物が多数生息しています。また海岸部まで出ると、隆起サンゴ礁が浸食されてできた奇岩や南の島では珍しい花崗岩の海岸などが見られます。
島の海岸のうち、ここだけ南北3km、東西150mにわたって花崗岩が広がっています。岩石がムシロを敷き詰めたように見えるため、この名が付いたといわれています。冬場は北風が吹きつけるので、豪快なしぶきが上がり豪快な眺めです。
島北東部の金見崎(かなみざき)にあり、樹齢300年を超える巨大なソテツが長さ200mのトンネルをつくっています。そこを抜けた展望台からは、荒波が砕ける釣りの名所、トンバラ岩を見ることができます。
琉球石灰岩海食崖が続く奄美十景のひとつ。スロープ地帯には、昭和20(1945)年に沖合で撃沈された戦艦大和を旗艦とする特攻艦隊戦没将士の慰霊塔が海を見渡すように建っています。
東シナ海に面していて、強風や波の浸食を受けた断崖、奇岩が約1km続いています。大海原に水平線が広がり、とくに夕景の眺めはすばらしく、訪れた人々を魅了。大飢饉のとき、人を襲った野犬をこの周辺に投じたという逸話から名が付きました。
「沖縄島北部」に含まれる大宜味村、東村、国頭村は世界的に貴重な亜熱帯照葉樹林の森で希少な動植物が生息・生育しているほか、紺碧の海、マングローブやヘゴが群生する川や山などが豊富なエリアとなっています。
慶佐次川の下流に広がる沖縄本島随一のマングローブです。周辺には遊歩道が整備されて、ゆったりと散策することができるほか、慶佐次川の河口から上流に向かって、間近にマングローブを観察できるカヌーツアーが人気となっています。
2億5000万年前の歳月を経て姿を現した、世界最北端の熱帯カルスト地形です。切り立った岩が林立する絶景や山頂からの大パノラマ、亜熱帯の森を歩くコースやガイドツアー(予約制)があり、やんばるの大自然を体感できます。
高さ26mから豪快に流れる沖縄本島最大規模の滝で、併設のキャンプ場から森の中を散策する遊歩道が整備されています。キノボリトカゲや鮮やかな原色のチョウなどに出会える、初心者でも気軽に楽しめるトレッキングコースとなっています。
安田くいなふれあい公園にある展示施設です。ヤンバルクイナの生態などに関する資料ブースや、実際にヤンバルクイナが生息している環境を再現した観察ブースがあり、目の前で本物を観察することができます。
ノグチゲラ、ヤンバルクイナなど、やんばるの貴重な野生生物を保護、調査研究している環境省の施設。展示室では音や映像を使って、やんばるの自然や固有種の生態などについて詳しく知ることができます。
八重山諸島最大の島である西表島は、島の面積の90%が亜熱帯の自然林で覆われ、浦内川下流を中心に、豊富な種類のマングローブが生育するほか、熱帯系の生物が多く、西表島が北限の植物もあります。イリオモテヤマネコをはじめ、生息する動物たちも独特の生態系を維持しています。
全長17.5kmの仲間川流域は、仲間川天然保護区域として国の天然記念物に指定された貴重なエリアです。約160haに及ぶ日本最大のマングローブ現生地や日本最大級、推定樹齢400年のサキシマスオウノキ、1000本以上群生しているヤエヤマヤシ群落などが点在。クルーズ船に乗って川をめぐるツアーも行われています。
西表島中央を流れる浦内川は、延長19kmと沖縄県で最も長い河川です。マングローブに埋め尽くされた広大な河口(写真)から8km上流まで、西表島ならではの雄大な自然を体感できる遊覧船が往復し、さらに山奥の滝までは亜熱帯の森のなかをトレッキング道が続いています。
西表島で人気No.1のアドベンチャースポット。カヌーやトレッキングで滝をめざす、さまざまな趣向を凝らしたツアーが開催されています。落差約55mは沖縄県最大クラスで、滝の流れが“あごひげが下がったように”見えることから、島の言葉でこの名が付いたといわれています。絶景の滝つぼで気分をリフレッシュしよう。
大見謝川の河口一帯に広がるマングローブの中に、観察路が整備されています。大見謝橋の下にはポットホール(水流で岩石に穴が空く現象)が多数見られ、せせらぎは水遊びに最適な場所です。
イリオモテヤマネコをはじめ島の野生生物の保護活動の拠点として整備された施設。西表島の生き物たちの生態を調査・研究し、資料や剥製などを展示するほか、パネルや映像を見ながらわかりやすく学ぶことができます。
このエリアは、固有種を含む多数の希少生物の生息地となっています。このうちには絶滅危惧種となっている生物も含まれていて、世界自然遺産の登録によってそれら生き物たちの保護への弾みも期待されています。
ケナガネズミ (写真提供:環境省沖縄奄美自然環境事務所)
ヤンバルクイナ (写真提供:環境省沖縄奄美自然環境事務所)
イリオモテヤマネコ (写真提供:環境省沖縄奄美自然環境事務所)
世界自然遺産登録が目前となっている4エリアは、それぞれ異なる貴重な自然と生息する生き物たちの姿を豊富に見ることができます。また密を避けてアウトドアでのんびりと過ごすことができるスポットも充実しています。この夏はこれから注目度が上がりそうな南の島のネイチャースポットへ足を運んでみませんか。
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岡山と沖縄にオフィスを構える、キャリア約30年の編集プロダクションです。旅行情報やタウン情報を中心に約1万件を超える取材や執筆の実績があります。旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」や「ことりっぷ」で岡山・四国・沖縄エリアの編集を担当しています。
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