【釧路】人気おすすめスポット!見る、食べる、泊まる!
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更新日: 2021年10月15日
大自然と絶景の宝庫・北海道には、さまざまな魅力があります。中でも、今年、令和3(2021)年の3月30日に「厚岸霧多布昆布森国定公園」が新たに登録されたことで、あらためて霧多布湿原やその周辺の湿原・海・沼・島など学術的にも貴重な道東の自然とその価値が評価されました。
最新の国定公園「厚岸霧多布昆布森国定公園」とはどのようなところなのでしょうか?
その自然の素晴らしさを体験するのに特におすすめの霧多布(浜中町)のアクティビティ&絶景スポットから、魅力の一端をご紹介します。
ラッコが日本で見られることをご存知でしょうか?
実は近年、北海道の浜中町の霧多布岬で見られるようになってきているのです。
ラッコは、もともと北海道沿岸部に生息していたものの、毛皮の乱獲で激減。しかし、ここ2~3年で北方領土海域にいたラッコが、根室から浜中エリアに広がってきているのだそうです。
その理由は何と言っても、ラッコ好みのおいしいごはんがたくさんあること。ウニ、カニ、ホッキ、イカ、タコ…海鮮丼で食べたくなるような海の幸の豊富な霧多布を気に入って棲みついているようです。
海岸から肉眼でラッコを高い確率で観察できるのは、日本広しといえども今のところここだけなのだそうです。
私たちが見に行った時は、日がだいぶ傾いた時間帯でしたが、昆布巻きのようにぐるぐる巻きになりながら波に揺られているラッコを発見。おやすみの準備万全というタイミングだったので、カメラ目線はもらえませんでしたが、望遠鏡で見れば手足を動かす様子が見えるほどでした。
灯台の風景が印象的な名勝・霧多布岬ですが、散策路を歩くときはラッコがいないか探してみてください。
ラッコが少しだけ手を動かしています!霧多布岬から見られて大感動でした!!
霧多布湿原は、さまざまな動植物を育む北海道の自然を凝縮したような場所です。初夏にワタスゲやエゾカンゾウ、秋には銀色のアシやススキに覆われ、幻想的な景色が一面に広がる様子は、一生に1度は見たい素晴らしい風景です。
特に、本州では高山でしか見られないような貴重な草花を、海岸近くの平坦な環境で手軽に散策できることが、霧多布湿原がおすすめできる理由の一つとなっています。
手軽に散策ができるのは、ナショナルトラスト活動の一環で歩きやすい木道が整備されているためで、地元に関係の深い企業のハーゲンダッツやタカナシ乳業などがその運動に参加しているのだそうです。
実際に木道を歩いてみると、季節の草花はもちろん、表面がキラキラと光る水たまりのようなものがそこかしこに見られます。光っているのは鉄などの湿原のミネラル分で、このミネラルが海に運ばれて浜中の昆布などの豊かな海産物を育んでいるそうです。
木道には案内板もあり、1人でも湿原のことをゆっくり楽しむことができます。より深く知りたい方は、霧多布湿原センターへ。ガイドさんと一緒に木道散策をすれば、より深く地域の自然や歴史について教えてもらえます。
より間近に自然を感じ、湿原と一体になるかのような感覚が味わえるのがカヌーです。
水の高さの目線で霧多布湿原の中を自分の力だけで漕ぎ進む感覚は、カヌーでしか味わえないものです。
途中、ガイドの瓜田さんが霧多布湿原の自然についてのお話をしてくださいます。特に湿原の水の底に堆積している植物の堆積物を見せてくださるなど、実物を見ながら聴くレクチャーは、とてもためになります。
早朝カヌーは、オールが水に入るチャプンという音しかしないほど、静かで穏やか。風のない時には、水鏡の上に浮かぶという素敵な体験ができます。
湿原の朝の静かなカヌー。360度見渡す限りの遮るもののない大パノラマ
北海道の大自然を馬に乗って感じる体験もあります。北太平洋シーサイドライン乗馬クラブでは、波打ち際を馬で歩くホーストレッキングが大人気。
乗馬初心者の人もトライできるよう、馬の乗り降りの仕方からレクチャーを受けることができます。手綱の扱い方や、足でお腹をポンと叩くとスタート、といった基本動作を覚えたら、いざ海に向かって出発です。
キラキラかがやく海、波の音と馬の足音。もうすべてが非日常で、別世界を旅しているような気持ちになります。馬は時折、波を避けたそうにもしますが、その辺もコミニュケーションをとりながら波打ちぎわで寄せる波を超えていくのは冒険者になった気分。
上級者向けの海岸を駆ける「暴れん坊将軍コース」というものもあるそうで、いつか自分もやってみたいと夢見ながらも、最初はゆっくりのホーストレッキングがとても気持ちよかったです。
今回私が お世話になった「すずのすけ」は17歳で、乗馬ビギナーにも優しく背中を貸してくれました。降りたら「ありがとう」と首をなでてお礼して終了となりました。
現地ではヘルメットと長靴は借りることができます。天候応相談で、わざわざ遠くから乗馬を楽しみに来る人も多いので、冬でも実施するそうです。
20~30kmのロングコースもあり、国道44号沿いのレストランで食べて帰ってくる場合もあるそうです。毎年1泊2日で来る人もいらっしゃるそうで、リピートしたくなる気持ちがよくわかるほど、素敵な乗馬体験でした。
今回、浜中町観光協会から特別に新しいE-bikeをお借りして、1~2時間ほど、サイクリングを楽しみました。
お借りした自転車はタイヤが太くしっかりているので、スピードを出しても安定した走り。展望台や岬に行くには、何か所か上り坂がありますが、電動式なので全く問題なく快適にスイスイと進むことができます。
ドライブするスピード、歩くスピード、そのどちらとも違う自転車のスピード。普段の見落としがちなその街の暮らしや日常風景などが少し多めに視界に入ってくる気がします。
気になるものがあればすぐに止めて写真を撮ってみたり、目的地まで一気に風を切って走るのも爽快です。広い霧多布の湿原とその周辺を自分のペースで巡るのもとても気持ちがいいです。
穴場は琵琶瀬小学校跡。こちらはエゾシカのたまり場にもなっているので、シカ写真を撮りに行くポイントとしてもお勧めです。
来年の春頃には、このE-bikeのレンタルを開始する予定だそうです。
沖に浮かぶ島が絶景を作り出しているアゼチ岬は、映画のロケ地にも使われる風光明媚な場所です。
青い海が映える昼間、幻想的な夕方の風景なども大変美しい絶景スポットですが、こちらからの景色が一番熱くなるのは早朝、日の出の時間。
6月から10月にかけての早朝に、この地区の昆布漁船が一気に出漁する様子が見られるのです。
天気が良いだけでなく、風が強くないことも条件の1つ。船の出漁は、当日の朝、最終的に決まるので、観光協会やガイドの方に教えてもらうと良いですよ。
嶮暮帰(けんぼっき)島は、ムツゴロウ王国で有名な畑正憲(ムツゴロウ)さんが住んでおられた島です。また、島には昆布小屋があり、夏の漁期に昆布漁の作業のために寝泊まりに使われていた歴史もあるそうです。
さらに、地形的にも面白く、砂州でつながる陸繋島だったそうですが、現在は漁船が通れるように砂州の一部を掘削しているため、歩いて渡ることはできなくなってしまったそうです。しかし、潮が引くと、確かに歩いて渡って行かれそうな砂の道がうっすらと見えます。
様々な歴史を経て、今は無人島となった嶮暮帰(けんぼっき)島ですが、現在では、この島に漁船で上陸してピクニックをする無人島ツアーが実施されています。運がよければ海を渡っている最中に間近にラッコに出会うこともあるそうです。
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まっぷるマガジン北海道を担当しています。プリン本もやってます。