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愛知「ジブリパーク」 第1期開園の先行3エリアで楽しむジブリの世界観! 2022年11月1日に開園したエリアの一つ「ジブリの大倉庫」ⓒ Studio Ghibli

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2023年2月17日

愛知「ジブリパーク」 第1期開園の先行3エリアで楽しむジブリの世界観!

構想が明らかにされてから約4年、スタジオジブリ作品のファンが待ちに待った「ジブリパーク」の第1期が2022年11月1日に開園!
場所は愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」内。既存の建物や豊かな自然を生かしながら整備される公園施設です。

その全体像が少しずつ明らかになってきたジブリパーク。
施設のコンセプトから各エリアの見どころまで、イメージビジュアルとともにたっぷりと紹介していきます!

ジブリ作品ファンが待ち望んだ「ジブリパーク」とはこんなところ

ジブリ作品ファンが待ち望んだ「ジブリパーク」とはこんなところ

ジブリパークのエリアは5つに分かれ、まずオープンするのは、「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3エリア。「もののけの里」「魔女の谷」の2エリアは2023年度に開園が予定されています。それぞれにジブリ作品の世界観が表現されているそうです。

ジブリパークが整備される愛・地球博記念公園は2005年、『自然の叡智』をテーマに開催された愛知万博の会場だった場所。その理念を次世代に伝えるため、パートナーとなったのがスタジオジブリです。ジブリ作品に描かれる世界観と公園の理念に共通点が多く、作品世界を表現する施設をつくるには最適な環境として事業計画がまとまっていきました。

スタジオジブリと公園の関係は既に愛知万博開催時から始まっており、映画『となりのトトロ』に登場する「サツキとメイの家」をパビリオンの一つとして再現。ジブリパークでもそのまま施設として残されます。

また、愛・地球博記念公園の面積は約194haと広大ですが、ジブリパークは公園内にエリアを点在させ、全体で約7.1ha。公園の自然をできるだけ守り、一体化を目指すジブリパークの考え方がよく表れています。

愛知県民の憩いの場としての公園はそのままに、ジブリパークとして新たな機能を持つことで魅力がアップ。3エリア開園時には年間約200万人(うちジブリパークの3エリアに約100万人)が訪れると予想されています。

2022年11月1日ジブリパークの開園エリアはこの3つ

ジブリパークは「風になって、遊ぼう。」のキャッチフレーズのもと、楽しんで歩けることを大切にしています。そのため巨大なアトラクションや乗り物は設けられません。自然に恵まれた園内を自分の足で歩き、風を感じながら秘密を発見する場所なのです。まずは先行開園する3エリアで自分なりの秘密を探してみましょう!

ジブリパークの先行開園エリア ①青春の丘

ジブリパークの先行開園エリア ①青春の丘
ⓒ Studio Ghibli エレベーター塔(奥)と、「地球屋」

メインゲートとして来園者を迎え、ジブリパークに導く象徴的エリアとなるのが「青春の丘」(約0.8ha)。既存のエレベーター施設が改修され、映画『天空の城ラピュタ』や映画『ハウルの動く城』などの世界観を感じさせる内外装となります。19世紀末の空想科学的要素を取り入れているとか。ジブリの世界に浸れる演出がされ、この地にやって来た来園者のワクワク感を盛り上げます!

「青春の丘」にはこのほか、映画『耳をすませば』に登場した、アンティーク家具や時計の修理・販売を行う「地球屋」を再現。同じく「ロータリー広場」を整備して電話ボックスや掲示板を設置。映画で表現した時代の雰囲気を演出します。

また、映画『猫の恩返し』に登場する「猫の事務所」もこのエリアに設けられます。ミニチュアサイズで制作される家具や小物などがどう再現されるか楽しみですね。

ジブリパークの先行開園エリア ②ジブリの大倉庫

ジブリパークの先行開園エリア ②ジブリの大倉庫
ⓒ Studio Ghibli ジブリの大倉庫 入り口

「ジブリの大倉庫」(約0.8ha)は、もともと公園にあった温水プールを改装したエリア。ジブリ作品にまつわる品々の展示のほか、大倉庫の名のとおり保管・保存の役割を担います。「倉庫」らしさと懐かしさが感じられる和洋折衷の建築空間は、どのジブリ作品のイメージとも合う造りとなるでしょう。

内部は常設展示室(5室)、企画展示室、映像展示室(約170席)、休憩施設となるカフェ棟で構成。見どころも盛りだくさんで、「床下の家と小人の庭」は、映画『借りぐらしのアリエッティ』の主人公、アリエッティと家族が暮らす家と庭を表現。

「天空の庭」は、映画『天空の城ラピュタ』に登場する廃墟となった庭園を制作。「空飛ぶ巨大な船」は、同じく映画『天空の城ラピュタ』に登場する巨大船を全長約6mのスケールで設置。

そして、映画『となりのトトロ』の世界で遊べる子ども向けの部屋などもあり、子どもから大人まで楽しめるエリアとなっています。

映画『となりのトトロ』の世界で遊べる部屋 ⓒ Studio Ghibli

天空の庭 ⓒ Studio Ghibli

ジブリパークの先行開園エリア ③どんどこ森

ジブリパークの先行開園エリア ③どんどこ森
ⓒ Studio Ghibli サツキとメイの家

映画『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」を中心とした「どんどこ森」(約1.8ha)。昭和の田園風景をイメージしており、子どもが楽しめる遊具や散策路等が整備されます。

特に子どもたちに喜ばれそうなのが、トトロをモチーフにした木製遊具「どんどこ堂」。高さは約5.2mで、小学校低学年の児童なら5~6人が中に入って遊ぶことができます。

どんどこ堂 ⓒ Studio Ghibli

ジブリパークの基本情報 料金・営業時間・休園日・アクセスは?

ジブリパークの料金

ジブリの大倉庫

平日:大人2,000円、子ども(4歳~小学生)1,000円
土:日・休:大人2,500円、子ども(4歳~小学生)1,250円

青春の丘

大人:1,000円、子ども(4歳~小学生)500円

どんどこ森

大人:1,000円、子ども(4歳~小学生)500円

※上記は税込み金額
※3歳以下は入場無料

ジブリパークの営業時間

ジブリの大倉庫

9:00(※)/10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:00

青春の丘

:00(※)/9:30(※)/10:00/10:30/11:00/11:30/12:00/12:30/13:00/13:30/14:00/14:30/15:00/15:30/16:00

どんどこ森

9:00(※)/9:30(※)/10:00/10:30/11:00/11:30/12:00/12:30/13:00/13:30/14:00/14:30/15:00/15:30/16:00

※は9時営業開始の日のみ

ジブリパークの休園日・アクセス情報

休園日

火曜日、ほかに年末年始休、メンテナンス休、火曜日が祝日の場合はよく平日※冬休みなどの学校長期休暇期間は営業

アクセス

電車:愛知高速交通 東部丘陵線(リニモ)「愛・地球博記念公園」駅下車すぐ

バス:名古屋駅・名鉄バスセンター4階24番のりば「愛・地球博記念公園(ジブリパーク)」行き、中部国際空港第一ターミナル「藤が丘」経由「愛・地球博記念公園(ジブリパーク)」行き ※詳しい時刻表、料金は名鉄バス公式HP参照

駐車場

ジブリパークには駐車場なし、愛・地球博記念公園の駐車場を利用

2023年度に第2期オープン予定の2エリアでさらに充実

公園内の北東と東側に2023年度、さらに2エリアが第2期開園することが決まっています。こちらも先行する3エリア同様、もしくはそれ以上に、自然の恵みを生かした施設が整備される予定。現状で発表されている情報をまとめてみました!

ジブリパークの第2期オープン予定エリア ④もののけの里

ジブリパークの第2期オープン予定エリア ④もののけの里
ⓒ Studio Ghibli タタラ場

愛・地球博記念公園内にはもともと県民による里山づくりの場があり、「あいちサトラボ」の愛称で親しまれています。この「あいちサトラボ」の里山景観と一体となった体験の場が「もののけの里」(約0.8ha)です。

映画『もののけ姫』に登場するエミシの村とタタラ場をイメージする和の里山風景として整備。体験学習施設の「タタラ場」「炭焼き小屋」のほか、遊具や休憩施設などが設けられます。

ジブリパークの第2期オープン予定エリア ⑤魔女の谷

ジブリパークの第2期オープン予定エリア ⑤魔女の谷
ⓒ Studio Ghibli ハウルの城

5つのエリアで最も広くなるのが「魔女の谷」(約2.9ha)。映画『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』などをイメージする北ヨーロッパ風の空間として整備されます。遊具やレストラン棟も新設され、展示と遊びの複合空間となる予定です。

注目したいのは「ハウルの城」「ハッタ―帽子店」「オキノ邸」「グーチョキパン店」「魔女の家」など、映画の各シーンに登場する建物がいくつも再現されること。開園前から大きな話題を集めそうですね!

愛知観光を盛り上げるロゴマーク完成

ジブリパーク開園を機に愛知県全体の観光を盛り上げようと、株式会社スタジオジブリの協力で「ジブリパークのある愛知」ロゴマークが完成しました!

制作したのは、愛知県出身のスタジオジブリプロデューサー、鈴木敏夫さん。黒1色の手書き風文字に、映画『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』に登場した「マックロクロスケ」(ススワタリ)が力強く描かれています。

お土産の包装や観光ポスターなどをはじめ、様々なものへ利用が広がっているそうです。

スタジオジブリによる愛知県観光動画も

今回、愛知県全体の観光PRのための動画も、新たにスタジオジブリの制作で作成。スタジオジブリにとって初の観光動画制作だったそうです。

タイトルは「風になって、遊ぼう。」。豊かな自然やモノづくりの伝統、多くの武将を生み出した歴史など、愛知県の魅力が感じられる場所を、一人の少女が風と共に駆け抜けていく映像となっています。

愛知県公式観光サイト「Aichi Now」内特設サイト
>>観光動画『風になって、遊ぼう。』

ジブリパークの今後の充実にますます期待!

ジブリパークは県が管理する愛・地球博記念公園内に整備されることもあり、手ごろな入園料金になる予定。また、ジブリの世界観をじっくりと楽しめるよう、来園は事前の予約制になるようです。

先行開園する3エリアと、約1年後に開園する2エリアでいったんジブリパークは完成しますが、公園の広さを考えると、今後さらに新たなエリアが増える可能性もあるのではないでしょうか。大いに期待したいと思います!

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