【奥飛騨温泉郷】5つの温泉地が集まるエリアをチェック!
高山市街地から車で約1時間、自然豊かな山あいにある奥飛騨温泉郷。平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の5つがある各温泉地の特徴や温泉の泉質などを事前に確認して、温泉地をはしごする湯めぐりや名物、ご当地グル...
更新日: 2021年5月10日
奥飛騨温泉郷には平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉の5つの温泉地がある。古民家の湯宿から大露天風呂の宿までさまざま。湯巡りをして楽しもう!
露天風呂の数が日本一
奥飛騨温泉郷には110以上の露天風呂があり、その数は日本一といわれている。日帰りで楽しめる公共の露天風呂も多く、マナーを守りながら入浴を楽しもう。
豊富な湧出量
5つの温泉地を合計すると、毎分約3万ℓを超える豊富な湯が湧いている。なんとその湯量は日本第3位!
主な泉質はこちら
単純温泉
無色透明、無味無臭で肌ざわりがなめらか。pH値が高いアルカリ性単純温泉は美人の湯と称されることも。
炭酸水素塩泉
肌の不要な角質を取り、毛穴の汚れを落とす効果があるとされ、湯上がり肌はツルツルに。美肌の湯として知られる。
塩化物泉
全国各地に見られる泉質。湯上がり後には肌に塩分が付着し、湯冷めしにくいという特徴も。
硫黄泉
卵が腐敗したような独特の臭気がある「硫化水素型」が有名。単純硫黄泉の場合は無色透明、無味無臭のことも。
路線バスでめぐろう
奥飛騨を回る公共交通機関は、高山市街から乗り入れている濃飛バス。いちばん手前の平湯から、最奥地の新穂高までアクセスできる。
フリー乗車券がお得
平湯~新穂高間が2日間乗り放題になる「奥飛騨温泉郷2日間フリー乗車券」(1540円)がある。平湯~新穂高間を往復すると1780円必要なので、平湯からバスで新穂高ロープウェイへ行く予定などがあれば、フリー乗車券のほうがお得に。
お得アイテムを利用しよう
奥飛騨温泉郷の風呂をもっと楽しみたいという声から2014年にスタートした湯巡り手形「奥飛騨湯けむり達人」。現在は4つの温泉地、16の宿が参加している。
加盟宿や観光案内所などで販売している手形を1人1枚購入し、加盟宿のフロントで提示すれば入浴が可能だ。3枚の入浴シールが付き、1宿につき1~2枚のシールが必要。
はがした入浴シールの下に、シールと同じ「奥飛騨温泉郷」の印字マークが3つあれば、上質なオリジナルバスタオルがもらえる。湯巡りにおすすめの手形だ。
奥飛騨湯けむり達人(1200円)
湯巡り手形と記念品でもらえるバスタオル
奥飛騨温泉郷で最古の温泉地
奥飛騨温泉郷の玄関口にあたる温泉地。温泉郷と上高地や松本、高山を結ぶバスが発着するアクセス至便な温泉地でもある。武田信玄の軍勢が飛騨に攻め入る際に英気を養ったという言い伝えも残る。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、湯がなめらかな露天風呂と、美人の湯といわれる透明な内湯がある湯宿。2つの無料貸切風呂があり、どちらも内湯と露天風呂を楽しめる。
[温泉データ]
風呂の種類 露天風呂・内風呂:男女別各2カ所
立ち寄り湯情報 外来入浴は不可
A5ランクの飛騨牛を堪能
本館の風呂は2種類の泉質が楽しめる
自然林にぐるりと囲まれた、全10室の湯宿。すべての客室に露天風呂があり、茶褐色の自家源泉が惜しみなく注がれている。ロビーには琉球畳が敷かれ、大きくとった窓には四季ごとに姿を変える手つかずの森が広がる。
[温泉データ]
風呂の種類 露天風呂:男女別各1カ所
立ち寄り湯情報 外来入浴は不可
自然林の風情を湯船で体感する、露天風呂付客室「水楢」
奥飛騨平湯大滝公園内にある飛騨三大名瀑のひとつで、「日本滝百選」にも選ばれている。高さ64mから落下する水しぶきは大迫力。
初夏は新緑、秋は紅葉が見事
日帰り温泉施設・穂高荘倶楽部内にある食事処。飛騨牛料理が充実し、コロッケやハンバーグなど手ごろなものからA5等級ロースまで揃う。
やわらかいロース肉は口の中でホロリととろける。飛騨牛鉄板焼きご膳4200円
さまざまな飛騨の味を一度に堪能できる食事処。飛騨牛と野菜を蒸し焼きにするあんき屋特製飛騨牛鉄板焼や、朴葉味噌焼定食などが味わえる。
山の風情を感じる
奥飛騨温泉郷を縦断する国道471号から外れた場所にある小さな温泉地。山深い里にあり、色濃く残るその土地の独自の歴史や文化を感じることができる。毎日開催される朝市も必見。
4本の独自源泉を有し、湯量豊富で飲泉も可能な良泉と、広い岩造りの露天風呂が人気の宿。2015年夏にリニューアル。新たに檜造りの内風呂「大湯」が完成し、さらにゆったり温泉を楽しめるようになった。地元の食材を盛り込んだ会席料理も好評だ。
[温泉データ]
風呂の種類 露天風呂・内風呂:男女別各1カ所、貸切風呂:2カ所
立ち寄り湯情報 外来入浴は不可
山里の自然が身近に感じられる「帝の湯」
趣のある本館と鉄筋造りの天領館からなる
築170年以上を経た飛騨の古民家を移築再生した煙香庵、新潟の豪農屋敷を再生した木庵、持ち山を伐採して新たに建築した草庵の3つの建物からなる宿。煙香庵は国の登録有形文化財。
[温泉データ]
風呂の種類 露天風呂・内風呂:男女別各1カ所、貸切風呂:3カ所
立ち寄り湯情報
15:00~21:00、要予約
料金 800円(税別)
バスタオル なし
タオル 100円(税別)
シャンプー等 無料
川を望むロケーションが楽しめる半露天風呂
煙香庵にはロビーを兼ねた囲炉裏の間のほか、2つの客室がある
明治時代の庄屋屋敷など、約15軒の伝統的建築の古民家を移築した秘湯の宿。福地温泉の共同源泉のほかに3本の自家源泉を持ち、豊富な湯を広大な露天風呂や内湯、かわらの湯にかけ流している。囲炉裏端で味わう飛騨牛や素朴な山の味覚も滋味深い。
[温泉データ]
風呂の種類 露天風呂:男女別各2カ所、内風呂:男女別各1カ所、貸切風呂:3カ所
立ち寄り湯情報 外来入浴は不可
宿から少し離れた平湯川沿いにある名物風呂「かわらの湯」
天井が高く開放感を感じさせるロビー。古い家具や調度品がレトロな雰囲気を漂わせる
日本有数の化石産出地である福地から出土した貴重な化石を数多く展示。標高1000mの地で採取された海の化石など太古のロマンを感じさせる。
福地一帯に眠っていた豊富な化石を展示
昔ばなしの里 五平餅村に隣接した共同浴場。男女それぞれの内湯と露天風呂を備える。湯上がりには、五平餅をいただきながらくつろごう。
日差しが心地よい露天風呂
地元の農家が育てた旬の新鮮野菜や果物、山菜、キノコ、伝統民芸品などが所狭しと並ぶ。早起きしてのぞいてみよう。
店先にも特産品が並ぶ
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。