【上高地&周辺エリア】旅の基本情報をチェック!
見どころが充実した上高地・奥飛騨温泉郷・乗鞍・白骨温泉の4エリアの楽しみ方と、アクセスの起点となるエリアをご紹介。行ってみたいエリアをまずチェックしよう!...
更新日: 2024年2月10日
日本有数の山岳リゾートとして名高い上高地や、名峰・乗鞍岳の麓に広がる乗鞍高原は、北アルプスの穂高連峰や乗鞍岳を望む絶好のスポット。周辺に湧く乳白色の名湯・白骨温泉や奥飛騨温泉郷も、山並みを楽しめる温泉地だ。山々がつくり出した絶景スポットを紹介しよう。
雄大な山々と清流に癒される日本屈指の山岳リゾート
壮大な穂高連峰や透き通った美しさの梓川、幻想的な大正池や明神池、自然の息吹を感じる原生林などの景色が魅力的な上高地。山岳リゾートとして発展してきた上高地を、ハイキングをしながらゆっくりと満喫したい。
ベストシーズン
5月下旬~6月上旬:新緑
7~8月:花
10月上旬~下旬:紅葉
梓川に架かる吊り橋は上高地のシンボル
梓川に架かる河童橋は上高地を代表する名所。芥川龍之介の小説『河童』にも登場する。カラマツ材で造られた長さ約36mの吊り橋からは上流に穂高連峰、下流に焼岳が望める。
立ち枯れの木々が絵になる幻想的な池
1915(大正4)年の焼岳の噴火によって誕生した大正池。立ち枯れの木々が水面から突き出す光景は、一夜にして水没した林を物語っている。早朝に見られる朝もやに包まれた池も幻想的で美しい。
湿原化が進んでいく静寂の池
霞沢岳などの伏流水がたたえられてできた浅い池。湧き水なので水温が一定で、夏は冷たく、冬は全面凍結しない。少しずつ土砂が流れ込み、埋まりつつあるといわれている。
穂高神社の神域に広がるパワースポットの池
明神池は一之池と二之池からなるヒョウタン形の池の総称。穂高神社奥宮が池畔にあり、「鏡池」「神池」とも呼ばれている。池からは尖った山容が印象的な明神岳が見える。
六百山を望む花咲く湿原
河童橋から明神方面へ徒歩15分のところにある、湧き水をたたえた湿原。ニッコウキスゲやレンゲツツジが湿原周辺を鮮やかに彩る6〜7月にぜひ訪れたい。
雄大な明神岳を眺める眺望抜群の橋
梓川上流に架かり、河童橋~明神橋コースの折り返し地点となる橋。名峰・明神岳の眺めが見事で、記念撮影のスポットとして人気がある。
標高1500mに広がる高原や豪快な滝から標高3026mの山頂まで移り変わる景色を堪能
名峰・乗鞍岳の麓に広がる乗鞍高原は、ハイキングや滝巡り、シャワークライミングなどアクティビティが充実。標高2702mの高山植物の宝庫、畳平からは乗鞍岳への登山も楽しめる。山頂から見渡す日本の名山の数々は圧巻の風景だ。
ベストシーズン
7~8月:高山植物
9月下旬~10月下旬:紅葉
木々や山、空までもが、鏡のように水面に写る美しさ
乗鞍高原中央部にある標高1500mの一の瀬園地は、白樺林や池、滝などが点在する。遊歩道が整備されているので2時間30分ほどで一周することができる。周辺にはサイクリングコースもある。
高山植物が咲き誇る運上の楽園
乗鞍高原や平湯温泉からシャトルバスで行く畳平は、乗鞍岳登山の玄関口。登山客だけでなく、高山植物を目当てにお花畑の散策に訪れる人も多い。7月中旬~8月上旬が見ごろ。
豪快な音をたてて流れ落ちる勇壮な滝
落差40m、幅15mという乗鞍高原で最大を誇る滝。新緑や紅葉の時期はとくに美しい。水量も多く、飛沫をあげて岩肌を流れ落ちる光景は豪快そのもの。
3000m級の名山から眺める大パノラマ
日本百名山に選ばれている標高3026mの乗鞍岳(剣ヶ峰)は、標高2702mの畳平が出発地点となるので登りやすい。山頂から眺める、山々が織りなす壮大な風景は登った人へのご褒美だ。
北アルプスを望む山間に湧く個性豊かな5つの温泉地
平湯温泉・福地温泉・新平湯温泉・栃尾温泉・新穂高温泉の5つが集まる奥飛騨温泉郷。開放的な大露天風呂や古民家宿の木造の湯船などがあり、湯巡りもおすすめだ。新穂高ロープウェイでは絶景の空中散歩を楽しみたい。
ベストシーズン
5月:新緑
10月上旬~下旬:紅葉
12月下旬~2月:冬まつり
野趣あふれる新穂高温泉の湯船
奥飛騨温泉郷の最奥に位置する新穂高温泉は、野趣に富んだ大露天風呂を持つ宿が揃う。新穂高温泉近くを流れる蒲田川沿いには大露天風呂が多く、山々や清流を眺めながら開放的な湯浴みが楽しめる。
2階建てロープウェイで空中散歩
山麓の新穂高温泉駅と標高2156mの西穂高口駅を2つのロープウェイがつなぐ。山頂展望台からは晴れていれば槍ヶ岳や笠ヶ岳など、雄大な北アルプスを眺められる。
四季の移ろいを楽しめる山中に湧く白濁の名湯
標高1400mの山深い地に乳白色の湯が湧く白骨温泉。鎌倉時代にはすでに湧出していたという歴史ある温泉地だ。弱酸性の湯は肌にやさしく、飲泉も可能。温泉宿では朝食に温泉粥が味わえ、温泉を存分に堪能できる。
ベストシーズン
7~8月:夏の温泉
10月中旬~下旬:紅葉
全国から温泉ファンが訪れる憧れの真っ白な湯
白骨温泉は「3日入れば、3年風邪をひかない」と昔から伝わる温泉。とくに胃腸病に効果があるといわれている。泡の湯旅館の大露天風呂は混浴だが、女性でも入りやすい配慮がされている。
自然に包まれた温泉街はどの季節に来ても癒される。新緑の美しい春、夜風が涼しい夏、山全体が黄色く色づく秋、水墨画のような雪景色になる冬など何度でも訪れたくなる。
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