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更新日: 2021年12月1日
心優しい作品を数多く残した金子みすゞが生まれ育った長門市仙崎は、
青い海が広がる港町。
詩人が愛した美しい風景が広がる町並みのゆかりの地をご紹介します。
王子山公園、弁天島、八坂神社、小松原など、
仙崎のなかでもみすゞが特に好んだ仙崎八景も訪ねてみましょう。
長門市仙崎生まれの童謡詩人。自然の風景をやさしく見つめた作品が多く、「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されました。
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
『金子みすゞ童謡全集』(JULA出版局)より
2011年の東日本大震災の際、ACジャパンのCMで起用され、話題になったみすゞの代表作のひとつ。人同士が寄り添ってほしいという思いを詠んでいる
みすゞの生涯がわかる記念館
書店を営んでいた、みすゞの実家「金子文英堂」の跡地に建てられた記念館。みすゞの遺稿集(レプリカ)や当時の雑誌などを展示しています。
2階にはみすゞの部屋を再現している
てのひら詩集880円
オリジナル一筆箋400円~
町を一望する緑豊かな公園
三隅と仙崎を結ぶ県道の途中の白潟トンネル入り口にある。金子みすゞの詩碑6基があり、桜など詩に出てくる木々が植えられています。
入り口には幼少時代のみすゞをイメージした像がある
仙崎のメインストリート
JR仙崎駅から海岸通りまで続く約1㎞の道。詩の題材になった寺や神社などが点在し、みすゞのモザイク画や詩札なども見られます。
通りには昔ながらの建物が立ち並ぶ
照明を消すと無数の魚と詩が浮かび上がる
JR仙崎駅でライトアップされるモザイク画
弁天島、八坂神社、小松原、極楽寺、大泊港、花津浦、波の橋立、王子山公園の八つの風景は、仙崎のなかでもみすゞが特に好んだ場所といわれています。
金子みすゞが夏祭りに行っていた八坂神社
島内には海路安全の神を祀る社がある
「鯨捕り」をテーマに作られたモザイク画
ホテルに併設のレストラン&ショップ
「KULABO大正館」にあるレストランと雑貨店。レストランでは地元の食材を味わえ、ショップではホテルで使われている雑貨などを販売しています。
ランチ長州鶏のグリルラタトゥーユ仕立て(1296円)
衣類やバッグなども取り扱っている
自家焙煎コーヒーでひと休み
店内は、広々としていて開放的な雰囲気。注文後に一杯ずつ豆をひく香り高い自家焙煎コーヒーは、みすゞ通りブレンドがおすすめ。
木製の家具でまとめられている
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。