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【前編】今年も開催!全国駅弁大会 各地の駅弁を買って食べて「旅気分」

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2021年1月26日

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【前編】今年も開催!全国駅弁大会 各地の駅弁を買って食べて「旅気分」

年が明けると、北海道から九州まで全国各地の駅弁が東京・新宿に一堂に集まる『京王百貨店 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』(以下「駅弁大会」)の季節。

今年は新型コロナウイルス感染症渦中とあって開催が危ぶまれましたが、当初の予定どおり開幕に漕ぎつけた関係各位の尽力に、半世紀以上続く恒例催事のプライドと底力を見た気がします。

駅弁大好き歴20年で、毎年この「駅弁大会」に年始の全気合を投入する筆者ではありますが、旅行・観光業全体が大打撃を受け、売上の減少にとどまらない駅弁業界の窮状を耳にすれば、「今こそ私の旺盛な食欲を役立てたい」と、この日のために溜め込んでいた虎の子を握りしめて、いざ“参戦”してまいりました。

駅弁大会を制するには・・・予習とイメージアップ、そしてweb予約!

駅弁大会を制するには・・・予習とイメージアップ、そしてweb予約!

まずは、前もってチラシを入手して念入りに予習。……わかってはいるが高い。いつものランチやコンビニ弁当の2倍3倍の値段です。一瞬、少しばかり気持ちが引きますが、それは誤り。駅弁を「嗜(たしな)む」には、まず背景と付加価値を理解しなければ味わえません。自ら意識を高めます。

気持ちとしては、比較的手に入りやすい地域を後回しにして、なるべく遠い地域の駅弁を狙いたくなります。しかし、過去に食べたことのない駅弁ばかりを追いすぎると、好みと違ったときのショックが大きいので、そこは手堅く、以前食べて美味しかった記憶がある駅弁と半々くらいに組み合わせると、投じたコストに対してダメージが少なくなります。

コストバランスを把握するため、評価の定まったロングセラー駅弁を定期的に食べて、“舌の記憶”を上書きするのも大切なポイント。……なんてことを考えながら、チラシとリストに印をつけて戦略を練っていきます。

今大会は、毎年チラシのトップを飾っていた「対決シリーズ」が姿を消しています。23年続いた名物企画だっただけに、とても残念です。が、それに替わる特集が5本用意されているので、ここはぜひ押さえておこうと思います。

注目は、今大会で登場したインターネット予約。実演駅弁・輸送駅弁とも、「Net予約可」の印が付いた一部の駅弁は事前予約が可能になっていました。

京王百貨店の専用ページで受取希望日の3日前までに予約・決済すれば、指定した日時にピックアップできます。ふだんなら行列必至の商品が待たずに確実に買えるとあって、安心です。さっそく、特集で目玉となる商品を3点予約しました。

よし、準備は整った。いざ行かん、駅弁大会!

▼『第56回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』
会期:2021年1月7日(木)~1月20日(水) 午前10時~午後7時
※最終日は午後6時閉場
会場:京王百貨店 新宿店
7階大催場:実演駅弁・全国うまいもの
5階特設会場:輸送駅弁
公式サイト:https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2021/
京王ネットショッピング:https://shop.keionet.com/

京王百貨店 新宿店

住所
東京都新宿区西新宿1丁目1-4
交通
JR新宿駅からすぐ
料金
要問合せ

いざ参戦!ライブ感あふれる実演駅弁

「いらっしゃいませ!」「入口はこちらです。手の消毒をお願いします」

勇んで出かけたのは開催初日、開店から30分ほど過ぎた時間帯。催事場のある7階でエレベーターを降りると、例年なら「お休み処」が設置されているスペースが広くあき、マスクを着用したスタッフが来場者を入口へ案内していました。“密”を避けるため制限の多いなか、会場を盛り上げていこうという気概が感じられ好感が持てます。

7階の催事場に集結するのは、「実演駅弁」と全国の「うまいもの」。エンドレスで流れる『鉄道唱歌』のBGMに迎えられて会場に入ると、あぁ、駅弁大会に来たなという実感がムクムクと湧いてきました。

実演駅弁の楽しさは、何と言っても会場全体を包むライブ感です。肉や魚が焼ける匂いが漂うと、ついつい引き寄せられてしまいます。調理する音があちこちから聞こえて意気高揚、研ぎ澄ませた五感を頼りに心躍らせながら、何を買おうか考えるのも醍醐味です。

調理や盛り付けの過程を眺め、手際の良さに感心しながら完成を待つのも楽しい。売り場に立つ調製元のスタッフがおしゃべり上手だといろいろな話が聞けて面白いのですが、今年は感染予防を意識してか、全体的にコミュニケーションは控えめな印象です。

案じたとおり、来場者の数は例年よりも少ないようです。行列していたのは今大会を記念する数量限定の特製どんぶり企画だけで、どこもスムーズに人が流れています。

いつもなら、人をよけながら通路をうねり歩き、狙いを定めた人気の駅弁やうまいものを根気強く並んで買うのがお約束でした。「お休み処」で出来たての駅弁を食べたり、「赤福茶屋」で一息つくのも味わいのひとつだっただけに、少し寂しい気がするのは否めません。

でも、目当ての駅弁を待たずに買えるのは滅多にないチャンス。実演駅弁は、遅い時間でも比較的売り切れなく買えることが多いようです。

仕事場が近くであれば、休憩時間や仕事帰りに立ち寄ってお気に入りを選んで「テイクアウト」、職場や家でゆっくり味わえます。

運試し!全国から200種以上の輸送駅弁

今年は感染拡大防止で売り場が分散され、各地から届けられる「輸送駅弁」は5階に別会場が設けられました。

エントリーされた輸送駅弁は200種類以上。担当バイヤーが足で稼いだ情報をもとに選りすぐった駅弁がずらりと並ぶ様子は壮観です。しかも今日は開店直後とあってその数も半端なく、まさに選びたい放題。選択肢の多さを求めるなら、やはり早い時間帯がベストのようです。

細長い5階会場の入口を入ると、手前が北海道、突き当たりが九州の順に商品が並んでいます。

それぞれの駅弁に見本写真が用意されていますが、身長の低い筆者には、奥側に積まれた駅弁が少し見づらく、何が並んでいるのか確認しようと爪先立って見ていたら、すかさず傍にいたスタッフが助けてくれました。

他にも、チラシを見てアンパンマンの駅弁を探していた女性に呼応した店員さんが、「はい、アンパンマンは向こうにありますよ」「アンパンマン、ここです!」と、輪唱のようにバトンリレーしていく様子がとても微笑ましく、楽しい気分になりました。

駅弁の在庫状況は、受付近くに貼られた「都道府県別駅弁早見表」に掲示されています。

輸送駅弁は到着順に次々と積まれていますが、その日の天候や交通事情によって入荷しないこともあり、お目当てに会えるかどうかは運しだい。開店直後は山と積まれた駅弁も、時間の経過とともにどんどん「売り切れ」の表示が増えていき、悲壮感も増すというものです。

しかし、そこで意気消沈してはいけません。むしろ、これこそが駅弁大会の醍醐味でもあります。その日の気分で“ジャケット買い”したり、同じ食材を使ったほかの駅弁に挑戦したり――。そんな遊び心が、思わぬ収穫をもたらすのです。

買って応援、食べて応援

この日は輸送駅弁を6つ購入。その後、ネットで事前予約した実演駅弁3つピックアップして、合計9つになりました。

なかなか重い。これを大切に抱えて持ち帰り、夫と共に昼夜をかけてひたすら食べます。食べ飽きしないよう入念に考えて選んだつもりですが、後半になると、もはや修業を超えて修行だな、と自虐しながら、舌に味の記憶を叩き込むのです。

これを20年以上毎年続けているのだから……。

例年と違い、今大会はすべてが異例づくし。“密”にならないか心配しましたが、とくに混乱もなく、感染防止対策が施されて安心して買物ができました。

会期後半となる1月14日(木)以降は商品のラインナップが一部変わり、駅弁をめぐる冒険はまだまだ続きます。

1966年(昭和41年)から56回目となった名物催事の心意気を受け止めながら、今こそ“買って応援、食べて応援”。以前のような熱気が会場に戻ることを祈りつつ、楽しく盛り上げて味わうとしましょう。

次回は後半戦の状況と、今回購入した各駅弁の「独断レポート」をお届けします。
(文・写真:食神マルワ)

>>【後編】今年も開催!全国駅弁大会 各地の駅弁を買って食べて「旅気分」はこちら

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