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【2022年】いざ駅弁大会へ! 京王百貨店「有名駅弁と全国うまいもの大会」参戦日記

駅弁こんしぇるじゅマルワ

更新日:2022年1月27日

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【2022年】いざ駅弁大会へ! 京王百貨店「有名駅弁と全国うまいもの大会」参戦日記

駅弁こんしぇるじゅマルワです。
これまで全国を旅して食した駅弁は2,000個以上。今年はもっと旅先で駅弁が楽しめるようになることを願っています。

さて、毎年1月は『京王百貨店 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』(以下、「駅弁大会」)の季節。2週間にわたる熱き戦い、今年も駅弁愛好家たちの血湧き肉躍る合戦の火ぶたが切られました。
初回開催から半世紀以上の歴史を持つ名物催事とあって、公式サイトを通じた事前の情報提供は万全です。約300種類にも及ぶ「駅弁リスト」をダウンロードし、サイト掲載の「予習ポイント」などを熟読。このイベントに向けて士気を高めてきた筆者は、今年最初の3連休を皮切りに連日参戦してきました。

寒波到来で北日本や北海道が大雪に見舞われる中、一部商品の到着が遅延するなどハラハラする一幕もありましたが、会場は連日、駅弁を求めてやってきたお客さんで大賑わい! 従来の活気が戻り、大いに盛り上がった大会でした。

では、コロナ禍の下で2回目の開催となる会場の様子からお伝えしていきましょう。

「駅弁大会」開幕。コロナ前の活気が戻ってきた!

「駅弁大会」開幕。コロナ前の活気が戻ってきた!

大会開催前日(1月6日・木曜日)は、思いがけず大雪となった東京。都心も10センチの積雪を観測し、各地の駅弁が無事会場に搬送されるのか?と心配していましたが、翌日は一転して爽やかな晴天に。
筆者の現地到着は朝の9時40分。3連休初日の土曜日とあって、京王百貨店の地上正面入口には、開店を待ちわびる人たちの長い行列ができていました。

建物に沿って並ぶよう手際よく案内するスタッフから、駅弁大会のマニュアルともいえる「チラシ」をもらい、各地の駅弁やうまいものの写真に熱心に見入っていると、待ち時間の寒さもあまり気になりません。昨年は、駅弁大会の初日に東京都の緊急事態宣言が発表され、緊迫した雰囲気の中での開催となった会場の様子を振り返ると、今、自分が目にしている熱気や高揚感に満たされた光景が懐かしく、本当に嬉しく感じられました。
そして、開店の10時。鬨(とき)の声を聞いた勇者たち、いざ参戦!

▼今回参加した駅弁大会はこちら
『第57回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』
会期:2022年1月7日(金)~1月20日(木) 午前10時~午後8時
※最終日は午後5時閉場
会場:京王百貨店 新宿店
7階大催場:実演駅弁・全国うまいもの
4階特設会場:輸送駅弁
公式サイトはこちら https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2022/
京王ネットショッピングはこちら https://shop.keionet.com/

京王百貨店 新宿店

住所
東京都新宿区西新宿1丁目1-4
交通
JR新宿駅からすぐ
料金
要問合せ

人気駅弁屋 新作弁当の競演

昨年に引き続き、今大会も「会場分散型」による開催となりました。「実演販売駅弁」と「全国うまいもの」は7階の大催場、各地から直送される「輸送駅弁」は、4階に特設会場を設置。各会場の入口と退場口は1か所に固定され、来場者のマスク着用と手指の消毒が徹底されている様子は、何もかもが手探りだった昨年とは違い、コロナ禍での感染対策にも慣れて「あ・うん」の呼吸が感じられます。
まずは7階、大催場「実演販売駅弁(以下、実演駅弁)」の会場からご案内しましょう。

第57回大会のチラシのトップを飾るのは、人気駅弁屋の新作弁当。駅弁大会のレギュラーメンバーとして人気を誇る、北海道・函館本線森駅「いかめし阿部商店」、仙台駅「こばやし」、福島県の常磐線いわき駅「小名浜美食ホテル」の3社が、それぞれ自慢の食材を主役に新作弁当を開発しました。

その中でも、会場で特に注目を集めていたのが、『3代目のいかめし de 丼!!』。1966年(昭和41年)の第1回駅弁大会から50回連続売上個数第1位を記録、昨年ついに “殿堂入り” を果たした森駅の『いかめし』を、3代目社長が大胆にアレンジ。いかめしのタレで炊いたごはんに自慢のイカを2杯、さらに色鮮やかな野菜とチーズをたっぷりのせた洋風ごちそう丼が誕生しました。殿堂入りを記念して製作された専用の丼も購買意欲をそそります。

トレードマークの赤いエプロン姿で店頭に立つのは、2020年5月、父である2代目社長からバトンを受け継いだ3代目の今井麻椰(まや)氏。折しも、原材料となるイカの不漁にコロナ禍が重なり、いきなり逆風からのスタートにありながら、今大会も自ら先頭に立って会場を盛り上げる姿に頼もしさを感じました。平成生まれの若きエースの誕生に、これからの更なるご活躍を期待して応援したいと思います。

歴代「駅弁大将軍」が大集合!

2012年(平成24年)に始まった、東日本エリアの駅弁ナンバーワンを選ぶ「駅弁味の陣」。購入者のアンケート投票で最も高い総合評価を獲得したグランプリ「駅弁大将軍」に輝いた、歴代の名物駅弁8種類が今大会に集合(第9回「諏訪弁 ほいじゃねぇ」、第10回「ワインのめし」を除く)しているのも見逃せません。いずれも全国の駅弁愛好家たちが納得する美味しさで、味の良さは保証付き。会場で何を買おうか迷った方は、この中から選べば、まず間違いありません。

ただし、秋田県大館駅「鶏めし弁当」と「比内地鶏の鶏めし」は、会期前半戦、1月13日(木)までの出店。通常は秋田県内でしか買えない駅弁なので、気になる方はお急ぎください。また、実演販売で出店していない「鱈めし」「さけめし」「えび千両ちらし」の3種類は、7階大催場に入って左奥の専用コーナーで購入できます。

歴代「駅弁大将軍」が大集合!

攻めるなら早朝!の「輸送駅弁」

攻めるなら早朝!の「輸送駅弁」

参戦初日、筆者は開店と同時に入店して、4階の「輸送駅弁」特設会場へ直行。でも、早朝から店頭に並んだ熱心な勇者たちに先を越され、入場制限された会場へすぐには入れませんでした。土曜日だったこともあり、特設会場入口に近い大階段に沿って案内された待機列は、みるみるうちに下の3階へ、さらには2階へと延びていきます。(会期3日目の日曜日は、上階へ向けて並ぶようになっていました。写真は日曜日に撮影)

会場の在庫状況はその都度スタッフの間で共有され、「○○、売り切れました!」とアナウンスされるたびに、待機列で小さなどよめきが起こります。チラシを片手にスタッフの方をつかまえては、「△△は残ってますか?」「大丈夫です! まだありました!」といった会話を交わして希望をつなぎ、欲しい駅弁を無事にゲットできるかどうか、入場の順番を待つ間はハラハラドキドキ。
でも、一度に10~15人程度が順に会場内へ案内されるので、回転は速く、実際に並んだのは30分弱でした。


「輸送駅弁」会場は、北海道地区を起点として、九州地区まで時計回りにぐるりと一周。開店直後の陳列棚に、全国から届いた約200種もの駅弁が並ぶ様子は本当に壮観! 期間中、都合がつけば一度は開店と同時に挑んでほしいと思う理由はここにあります。
入場制限しているのでラッシュ時の電車ほどではありませんが、買い物カゴを提げて、山と積まれた駅弁の中からお目当てを探す作業は一苦労。「カニづくしはどこ?」「シンカリオンは?」と右往左往するお客さんの要望に応えるべく、今年もスタッフが声を掛け合いながら、息の合った連携プレーを発揮しているのは、心強い限りです。

輸送弁当の一番人気は『JR貨物コンテナ弁当』

見たところ、今回の「輸送駅弁」一番人気は、神戸「淡路屋」の新作弁当、その名も『JR貨物コンテナ弁当・神戸のすきやき編』。元旦の発売開始直後から、見た目と着眼点の良さがSNSで話題になり、この日も開店とほぼ同時に売り切れた様子。
陳列棚に本来コンテナが積まれていた箇所だけがぽつんと更地になっているのを確認して、狙っていた筆者も肩を落としました。その横ではスマホから電話を掛け、「0系新幹線ならあるんだけど……」と、コンテナ売り切れの無念を訴えていたお客さんも。こうしたスピード感溢れる展開こそが、「駅弁大会」が “狩り” に例えられるゆえんかもしれません。

「輸送駅弁」は、関東圏内では通常入手しづらい北海道や関西以西の駅弁が届くのも魅力です。ほかにも、 “くまモン” や “阪神タイガース” などのキャラクターを用いた商品、「WEST EXPRESS 銀河」の上り列車で提供される『銀河一番星』などが、午前中早々に売り切れていました。一方、従来空輸に頼っていた人吉の『栗めし』や宮崎の『椎茸めし』といった古参の駅弁は、コロナ禍の影響で今大会に参加せず、次回開催での復活が待たれます。

そうこうして厳選した駅弁を手にして会計の列に並んで待つ間、ついつい前後の人のカゴの中身に目が行ってしまうのは、筆者の悪いクセかもしれません。
アニメのキャラクターばかりであれば「お子さんへのお土産かなぁ」、一つだけ手に持っていれば「きっと今日のランチ」、穴子の駅弁ばかりなら「本日のMYテーマなのね」、自分が大好きな駅弁であれば「それ、素敵に美味しいですよ!」と声を掛けたくなったり。大勢の人が共通して選んでいる駅弁があれば、それは人気の証拠。食べたことがなければ、真似して次は自分も買ってみようと思ったりします。

事前予約でささっとゲット!

事前予約でささっとゲット!

今大会の会場には、従来の活気がかなり戻ってきました。でも、密を回避するためのさまざまな対策が功を奏し、「実演駅弁」「輸送駅弁」ともに、極端な行列は少なかったように思います。

また、昨年から始まったネットショッピングによる事前予約サービスを使って、店頭の受取希望日の2日前までに申し込めば、2階に設置された専用お渡し場で希望の時間帯にピックアップ可能。初日は窓口がかなり混雑したものの、その後の様子を見る限りでは順調のようでした。必ずゲットしたい駅弁があれば、事前にぜひ在庫数をチェックしてください。

「駅弁大会」は新たなフェーズに突入?

「全国の駅弁が一堂に集まる」イベントだった従来のスタイルが、昨今では、催事専用に開発された弁当が「駅弁」と称して出品されることも多く、なお一層「駅弁の見本市化」が進んでいるようにも感じられた今大会。
現地で販売されていない弁当が「駅弁」と呼べるのか、そうした傾向については消費者側にも賛否両論があると思いますが、時代の流行りや購入者層のニーズをモニタリングするには絶好の機会であり、それが新たな商品開発につながるとすれば、この企画の継続は確実に地元の産業にも寄与しているのではないでしょうか。
また、スーパーの担当者が、実演会場のブースで商談と思しき会話をしているのも耳にしました。駅弁大会は調製元と直接コンタクトできる機会であり、双方で販路のチャネルを開拓するチャンスにもなっているようです。

会場に活気が戻ったとはいえ、買った駅弁をその場で食べられる「お休み処」や、癒しの『赤福茶屋』は併設されていません。そのぶん空いた7階大催場のスペースには「全国のうまいもの」が拡大進出。もはや「駅弁大会」に付随する企画ではなく、会場の広さを等しく二分する勢力を見せていました。
駅弁は4階にも「輸送駅弁」の特設会場を設けているので、取り扱う駅弁の全体数が減っているわけではないのですが、7階大催場に限れば、「うまいもの」の中でも大阪名物の豚まん「551HORAI」の人気がすさまじく、開店と同時に、長蛇の専用待機列が発生。Twitterでは1時間半~2時間待ちという書き込みもざらで、7階会場から大階段をつたって最後尾が2階まで延びていたのには驚きました。

駅弁の陣地では、恒例の『鉄道唱歌』をBGMに会場を盛り上げますが、実演駅弁の調理のライブ感をもってしても、豚まん特有の“におい”と集客力に圧されてしまい、ややもすれば形勢不利な状況にも見えました。催事の好敵手があらわれ、もはや「駅弁」同士が対決している場合ではなく、業界が一丸となって挑んでいく局面に突入したのかもしれません。「551HORAI」は1月13日(木)までの出店、後半戦では大阪から「玉出木村家」のパンが参入します。さて、こちらも、どんな勝負を見せてくれるでしょうか。

後半戦に続きます…

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駅弁大好き歴25年。平成の”Windows95”時代から某IT企業のインストラクターとして全国の官公庁・小中学校へのパソコン導入に携わりながら、各地の駅弁や名産品を食べ続けるうち「うまいもの」「みやげもの」で日本地図が描けるようになりました。これまで全国を旅して食した駅弁は2,000個以上、「駅弁大会」と聞けば連日通って“大人買い”、休日は朝昼夕と駅弁が食卓に並ぶような家庭です。時々ちょっと苦手な食材もありますが、そこはすべて「実食」してのルポがモットー。食味の感想には個人差がありますので、その点はご容赦ください。

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