【飛騨高山】アートめぐり♪見どころスポットをチェック!
機能性と美しさを兼ね備えた飛騨家具の工房や、ミュージアムなど、心を豊かにしてくれるスポットも点在。さんまちから少し足をのばして、出かけてみよう。...
更新日: 2024年2月25日
古くから続く飛騨の暮らしにふれられる「飛騨の里」。集落をそのまま野外博物館にしているこのスポットは、のんびりと楽しみながら飛騨の文化を知ることができる。
国の重要文化財を含む飛騨地方の特色ある民家約30棟を、約4万坪の敷地に移築した野外集落博物館。この地域特有の暮らしや、飛騨に伝わる季節行事、農山村の日常などを再現している。季節によってさまざまな表情を見せてくれる自然も魅力のひとつ。
見て、実感できる飛騨の個性を満喫できる場所です。
飛騨地方ならではの伝統的な茅葺き、榑葺きの建築物をゆっくり見学できる施設です。建物の中にはさまざまな資料が展示されていたり、地元の季節行事を再現したり、古き良き時代の農村を肌で感じていただける施設として整えています。
飛騨ならではの実演もあります。
季節や日によっては、昔からの方法で工芸品を作っていたり、車田で田植えや収穫をしていたりする様子が見られます。
季節によっては特別な光景です。
紅葉の秋や雪が積もる冬には、夜間のライトアップを行なう日があります。幻想的な光景はこの時期、この時間帯だけの素敵な思い出になりますよ。
*紅葉シーズンの金~日曜、祝日、雪深くなる12月のクリスマス期間中と1月上旬〜2月末は、夜間(17:30~21:00)にライトアップする(入館料300円)
知ってから行くと、もっと楽しい
飛騨の里にある建築物には、それぞれ個性があり、地域の風土に合わせた工夫がある。
飛騨地方と一言でいっても、豪雪地帯にあたる北部と、それほど雪の多くない中部とでは、異なる建築方法が使われていた。北部で採用された茅葺きの屋根は急勾配が特徴で、雪の重さを分散させることがおもな理由。中部の屋根は榑葺きと呼ばれるもので、当時の農家にとって瓦は高価だったため、豊富な木材を使いこなした。
旧富田家
飛騨地方と越中(今の富山県)をつなぐ街道沿いから移築された江戸時代後期の建物。乾燥させた茅(かや)を屋根に使用する茅葺きの屋根が特徴的で、雨漏りを避け、雪の重みを分散させるために急勾配がつけられている。内部の囲炉裏などによって、茅が燻されて丈夫になる。
旧中藪家
木材を薄く剥ぐようにして作った榑(くれ)材を積み重ねた、榑葺きの屋根で建てられた江戸時代中期の民家。木材の仕入れに不自由しない農村部で多く見られた。当時の生活は、床板を貼らない土間を中心に行われていたため、この建物でもその特徴が見られる。
雪が多く積もる地域では、その重みにどう耐えるかが課題となる。そのため、補強の役割で設けられた梁や柱が採用されている。現代ほど技術の発達していない時代ならではの、自然の木材をじょうずに使ったアイデアが盛り込まれている。
曲がって育った木をそのまま木材として使い、屋根の重みを柱に逃がすためのチョウナ梁。チョウナとは手斧のこと
ムカイ柱はクリの股木を使った柱で、家の隅に設置される。別名が「ノゾキ柱」
建物内部には当時の道具が展示される。写真は織物を作るための織機
合掌造りの家には屋根裏部屋が多く、おもに養蚕の作業場として使われていた
飛騨スタイルの豪華な名家
南飛騨にあった江戸時代中期の建物を移築したもの。代々名主を務めた大きな農家が住んだ。寄り合いなどの会場として使われており、広い板の間があり、部屋が多い。さらに隠し部屋まである。
1797(寛政9)年の建物で、ダム建築を機会に高山市へ移築された。代表的な合掌造りの構造で、近年の改修箇所が少なく良質な状態を維持していることもあって、国指定重要文化財に指定されている。【国指定重要文化財】
江戸時代後期に建てられた、飛騨の里では比較的新しい榑葺きの建物。雪深い旧清見村から移築された。
生活環境もわかる
高山市の周辺に住んでいた平均的な農民の暮らしが残る建物。「タタキ」と呼ばれる土間は作業場として使われた。
見学して購入もOK 職人の見事な技
一位一刀彫(不定期)など、伝統工芸品を作る様子が見学できる。なお、季節や曜日によっては他の建物でもさまざまな実演が行なわれている。
ゴーン♪もできる 鐘つき体験
かつて旧大野郡荘川村にあった、西願寺の住職たちが住んでいた建物で、江戸時代末期のもの。かつて本堂と廊下でつながっていたため、その名残の戸が残っている。鐘撞堂は撞くこともできるが、うまく撞くのは意外と難しい。
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