【高野山】宿坊に泊まる!高野山の伝統を体感!
高野山では52もの寺院が宿坊として宿泊を受け付けている。修行体験できる宿坊も多いので、ぜひ挑戦してみよう。心静かに自分と向き合う時間を過ごして心身をリフレッシュ!...
弘法大師が『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経』という経典から命名。山内にある117の寺院の中心で、住職である座主が高野山真言宗管長を務め、高野山真言宗全体の宗務も行う。境内は4万8295坪と広大。
拝観前にチェック!
□全国3600ヵ寺の高野山真言宗の総本山
□境内の石庭、蟠龍庭は日本最大の石庭
□話題の「阿字観」が気軽に体験できる
モデルコース【所要時間:約30分】
正門(・経蔵・鐘楼)⇛主殿(・大広間・持仏間・梅の間・柳の間)⇛新別殿⇛別殿⇛蟠龍庭⇛主殿(・書院上段の間・中庭・台所)
皇族や高野山の重職のみが通るのを許されていた門
昔は天皇、皇族、高野山の重職しか出入りを許されていなかったそう。今でも僧侶たちは正門の右手にある小さなくぐり戸を使っている。
紅葉の季節には、また違った表情を見せてくれる
檜皮葺きの大屋根が圧巻 高野山の中心となる本坊
文久3(1863)年に再建された東西54m、南北63mに及ぶ山内最大規模の建物。内部も公開されていて、順路に沿って見学できる。大広間では涅槃会や花祭りなどの法要も行われる。
屋根の上にある天水桶に雨水をためておいて、火災に備えているんだって
大広間
涅槃会や花祭りなどの法会が行われる重要な部屋。斉藤等室筆の群鶴と松が描かれている。
台所
江戸期以降僧侶たちの食事を作っていた場所で、まだまだ現役。今でも行事ごとの炊き出し用に大きなかまどが使われている。
柳の間
山本探斉により柳鷺図が描かれていることから、柳の間と呼ばれる。豊臣秀吉の甥にあたる秀次が、28歳の若さで自害したことから秀次自刃の間ともいわれる。
随時開催されている法話を気軽に体験しよう
昭和59年(1984年)の「弘法大師御入定1150年御遠忌大法会」の際に新設。169畳の大広間ではお茶の接待のほか、僧侶による法話も随時行われているのでぜひ聞いてみよう。
オリジナルのお菓子はふわっと軽い麩焼き
高野山草創の名場面が美しい襖絵に
昭和9(1934)年に建てられた桃山様式建築で、西・東両側に各四つの部屋が並ぶ。四季の花鳥や弘法大師の入唐から高野山草創までを描いた守屋多々志画伯作の襖絵が見事。
広大な庭に表現された日本の美意識を感じて
雲海の中で雌雄の龍が向かい合い、奥殿を守る姿が表現されている。龍を表す石は弘法大師のふるさとである四国の花崗岩が、雲海を表す砂は京都の白川砂が使われている。
勅使門より向かって左に雄、右に雌の龍が向かい合って奥殿を囲む
奥殿の横から眺めると、石の連なりが龍の背中のように見える
障子の間から眺めると、まるで一幅の絵のようだ
阿字観とは真言宗独自の呼吸法・瞑想法のこと。初めてでも僧侶の導きによって瞑想の世界に入っていける。金剛峯寺の阿字観道場で定期的に行われているので参加してみよう。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。