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埼玉県の農業産出額トップを独走する深谷市

「深谷ねぎ」で知られる深谷市は、 市町村別のねぎ産出額でも全国1位。ほかにもブロッコリー(全国1位)やきゅうり(同4位)などの栽培も盛んで、 県内では断トツです。

深谷市で野菜類の栽培が行われるようになったのは明治時代以降。それまでは藍を主要作物としていましたが、 化学染料が輸入されるようになり急激に衰退。 その後は養蚕を主力産業としましたが、それも下火になり昭和40年代になると野菜へ転換していきました。

現在は農業と最先端技術の融合を促進。農業のシリコンバレー化を狙い、農業関連企業と農業従事者とのマッチングを積極的に行っています。

埼玉県の農業産出額トップを独走する深谷市

埼玉県の農業産出額2位は農地に不向きだった土地開発に尽力した川越市

埼玉県の農業産出額2位は農地に不向きだった土地開発に尽力した川越市
写真:123RF

川越市の農業は江戸期の大規模な河川改修、 新田開発に起因しています。関東ローム層に覆われた武蔵野台地に位置するため、 本来農業には適していませんでしたが、コナラやクヌギなど広葉落葉樹の落ち葉を堆肥として還元する循環型農業を取り入れ、次第に農地が拡大しました。

1751(宝暦元)年にはサツマイモが地域にもたらされ、1800年代には有名産地として定着。今では「川越いも」は広く知られています。

埼玉県が都市型農業県として発展する可能性

埼玉県の農作物は、大消費地である都心に近いこともあり、 需要が高くなっています。

農地や農家は減少しているものの、 新規就農者は増加中。今後、最新技術などとの融合が進み、効率的な生産体制が確立されれば、 都市型農業県として発展するかもしれません。

埼玉県が都市型農業県として発展する可能性

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国鉄・大宮工場に始まり鉄道の町に成熟した大宮/日光を巡る鉄道バトル、国鉄vs東武鉄道のゆくえ/東北新幹線の開通と埼京線敷設の苦難の歩み/埼玉ほか首都圏をぐるり、最強の貨物船・武蔵野線/西武新宿線は「新宿」ではなく国分寺~川越線で始まった!/「おとぎ列車」でSLも走っていた3駅2.8㎞、西武山口線の魅力・・などなど、意外と知られていない埼玉の鉄道トリビアを厳選してご紹介。

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9基が現存するさきたま古墳群と稲荷山古墳で出土した鉄剣の意味/直径74mの巨大円墳・八幡山古墳が「関東の石舞台」と呼ばれるわけ/秩父で産出された同を使った日本初の流通貨幣、和同開珎/源頼朝による鎌倉幕府樹立と武蔵国を根拠地とした武蔵武士/太田道灌が長尾景春を討ち、難攻不落の鉢形城が遂に落城/江戸湾に注ぐ坂東太郎を東へ、利根川東遷と荒川西遷の大工事・・・などなど、興味深いネタに尽きない埼玉の歴史。知れば知るほど埼玉の歴史も面白い。

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