
更新日: 2024年12月3日
「星野村」で満天の星空に抱かれる!美しい里山で星を眺めてリフレッシュ‼
星野村は、日本にいくつかある星空が魅力の地域のなかでも近年注目を浴びている、福岡県八女市の里山。
福岡県南部に位置する八女市星野村は、福岡市内から車で1時間ほど、標高が200~1006m、総面積の84%を山林が占める緑豊かな里山。清らかな星野川が流れ、山の斜面に作付けされた茶畑や棚田が描く風景は、「日本の里100選」に選ばれているほど!一帯に美しい景色が広がります。
標高が高く、人口密度が低いことから、星空が美しく見えるということですね。
星空観測をはじめ観光の中心となるのは、レジャー公園の「星のふるさと公園」。広々とした敷地内には星が観察できる天文台や温泉施設、キャンプ場、宿泊施設などがあり、日帰りでも泊まりがけでも星空を楽しむことができる、魅力のスポットです!
まずは、星野村への行き方からご紹介しますね。
目次
星野村で満天の星空を楽しむなら星のふるさと公園」へ!行き方は?
星野村での星空観察は「星のふるさと公園」を目指しましょう!
【車で星野村へ行く】
九州自動車道を利用する場合は、八女ICから星野村方面へ、国道442号、県道52号を経由して約27.5km。
大分自動車道を利用する場合は、杷木ICから県道52号を経由して約69.5km。
【公共交通機関で星野村へ行く】
JR鹿児島本線の羽犬塚(はいぬづか)駅から堀川バスで20分の福島バス停で下車、星野行きに乗り換えて1時間20分の池の山バス停前で降ります。
※公共交通機関ではバスの乗り換えに加え、福島バス停から星野行きのバスは1時間に1本ほどと、バスの本数少ないため、車利用がおすすめです。
星のふるさと公園
- 住所
- 福岡県八女市星野村10816-5
- 交通
- JR鹿児島本線羽犬塚駅から堀川バス黒木行きで20分、福島で堀川バス星野行きに乗り換えて49分、池の山前下車、徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 入園自由(施設により異なる)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 施設により異なる
星野村の星空観測の中心となる「星のふるさと公園」ってどんなとこ?
星野村の星空観測の中心となる星のふるさと公園。敷地はなんと約23万㎡!
そんな広大な広さの星のふるさと公園の中で、ひときわ星野村らしさを体感できるのが、天文台の「星の文化館」です。園内のもっとも高い場所にある「星の文化館」が第1目標ならば、まずはその近くに車を止めましょう。
ほかにも、さまざまなスポットが点在します。
天文台の「星の文化館」、日本茶がテーマの「茶の文化館」、日帰り利用ができる温泉施設「池の山荘 きらら」、江戸時代には久留米有馬藩の御用窯だったという歴史を持つ星野焼を展示する「古陶星野焼展示館」、宿泊施設の「池の山荘」、「池の山キャンプ場」、さらに数か所に飲食施設があり、園内を散策するだけで星野村の魅力を満喫することができます。
広大な園内は車で移動することができます。入り口付近に大型駐車場がありますが、点在する施設の近くにも駐車場があります。目的の施設近くの駐車場に車を止めながら、園内を楽しみましょう!
星野村ならでは!星のふるさと公園にある「星の文化館」は昼間も星空の観察ができる天文台!
「星の文化館」は、星のふるさと公園内でもっとも高い場所にある天文台。
ドーム1とドーム2の2つのドームと、プラネタリウム、宇宙グッズや星グッズを販売するミュージアムショップ、天文や宇宙にまつわる書籍や映像にふれることができる天文ラボなど、あらゆる天文関係のものがそろっています。
「星の文化館」の最大の特徴は、昼夜問わず星空が観察できること。つまり、青空にきらめく星を見ることができるというわけです。人の目には見えなくても星はいつでも輝いているため、その様子を多くの人に観察してほしいと、昼間も望遠鏡を公開している全国でもめずらしい天文台なのです!
【星のふるさと公園】星の文化館で望遠鏡ではるか彼方の光の渦を見てみよう!
「星の文化館」の望遠鏡は2種類で昼と夜で使い分けてられています。昼の部は口径65cmのニュートン式反射望遠鏡で、夜の部はリッチー・クレチアン式望遠鏡で観察します。
昼の部で使わえるニュートン式反射望遠鏡は、人の目と比べて約8800倍の集光力をもつため、1等星くらいの星ならば、青空に輝くダイヤモンドのように見ることができるのだそう。
夜の部で使用する口径100cmのリッチー・クレチアン式望遠鏡は、九州最大の口径。大きな口径であるほど光を集める能力が増し、人の目と比べると約2万倍もの集光力があるというから驚きです!
近くの惑星や衛星だけでなく、はるか遠くにある星雲や星団と呼ばれる天体もとらえることができるのです。
天体望遠鏡の観望時間は1回25分ほどで、定員は15名。曜日によって時間帯が変わるので、公式ホームページでチェックしましょう。
【星のふるさと公園】美しい星空をプラネタリウムのスクリーンで!
星野村に訪れた日が、あいにくの曇天や雨模様の場合は、プラネタリウムの星空を見るがおすすめ!星をテーマにした約25分間のプログラムが毎日放映され、最新のデジタル投影機によって、よりくわしく星の世界を知ることができますよ。
プラネタリウムのプログラムは「ほしぶさくんのリュウグウ探検」、「今夜の星空案内と4D2Uコズミック・ビュー」、「今夜の星空案内と4D2U天の川銀河」の3種類(変更の場合あり)が交替で投影されます。これらのうち「ほしぶさくんのリュウグウ探検」は星の文化館のオリジナル番組。小惑星探査機はやぶさ2のミッションを、星野村のゆるキャラ「ほしぶさくん」がたどるという内容です。
投影プログラムのスケジュールは曜日によって異なるため、詳しい情報は公式ホームページで確認しましょう。また、プラネタリウムは30分ごとの完全入れ替え制で、途中の入退場はできないため、時間に余裕をもってのおでかけをおすすめします。
【星のふるさと公園】泊まれば、星空に天の川が見られることも!?
せっかく星野村に行くのなら「リアルに夜の星空を見たい!」という人には、泊まるのがベスト!
「星の文化館」は宿泊施設を併設していて、宿泊者専用に21時過ぎからプラネタリウムと、22時からの天体観測会を無料で案内してくれる特別プログラムがあります。
星野村は夏から秋の初め頃は、天の川が見られる時期。確実に天の川を見るためには、時間や月齢、天候、見る場所などの条件が整わなければなりません。
そして、天文に詳しい人と見るのがベスト!
天の川だけでなく、夜が更け、空気がいちだんと澄み切ってくると、星空がもっとも美しく見える時間帯が訪れます。満天の星空に手が届きそうな「星の降る里」が実感でき、数えきれないほどの宝石をちりばめたような夜空が、すべての人に心安らぐ時間を届けてくれるでしょう。
星の文化館
- 住所
- 福岡県八女市星野村10828-1星のふるさと公園内
- 交通
- JR鹿児島本線羽犬塚駅から堀川バス黒木行きで20分、福島で堀川バス星野行きに乗り換えて49分、池ノ山前下車、徒歩20分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:30~21:30(閉館22:00、時期により異なる)
- 休業日
- 火曜、祝日の場合は開館(春・夏・冬休みは無休、GWは開館)
- 料金
- 入館料=大人700円、小学生400円、幼児(4歳~)100円/天体観測・プラネタリウム=大人500円、小学生300円、幼児100円/(障がい者は入館料の割引あり)
星野村は温泉も!星のふるさと公園内の星野温泉は美人の湯と評判!
星のふるさと公園は、温泉も湧くという贅沢さ。公園の入り口近くに建つ宿泊施設「池の山荘」が、隣には、温泉館「池の山荘 きらら」があり、宿泊でも日帰りでも、温泉を楽しむことができます。
【星野温泉】日帰り入浴施設「池の山荘 きらら」
星野温泉は、無色透明、無味、無臭のアルカリ性単純温泉で、なめらかな肌触りの湯は美人の湯と評判。石の露天風呂がある「みはらしの湯」と、岩の露天風呂を設けた「もりの湯」があり、日替わりで男女の浴場が変わります。宿泊すれば両方のお風呂が楽しめ、夜には露天風呂に浸かりながら星空も眺められますね。
プライベート感を重視するなら貸切風呂がおすすめ。和の趣が漂う貸切風呂が2室あり、それぞれ50分1530円で利用できます。
湯船から星野村を一望する露天風呂「みはらしの湯」。開放感抜群!夜には満天の星空を眺められるかも?!
星の温泉館 きらら
- 住所
- 福岡県八女市星野村10780-58
- 交通
- JR鹿児島本線羽犬塚駅から堀川バス八女方面行きで20分、福島で堀川バス星野行きに乗り換えて50分、池の山前下車、徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~21:30(閉館22:00、貸切内風呂は11:00~18:00)
- 休業日
- 無休(点検期間休)
- 料金
- 入浴料=大人520円、小人(4歳~小学生)260円/貸切内風呂=1530円(50分)/
【星野温泉】温泉宿「池の山荘」
「池の山荘」の宿泊料は2食付きで10350円からとリーズナブル。全14室の客室には、内風呂付きの客室が2室あり、子供連れのファミリーなどに人気です。
宿泊料は客室や曜日によって変更するので、事前に必ず確認を。
池の山荘
- 住所
- 福岡県八女市星野村10780-58
- 交通
- JR鹿児島本線羽犬塚駅から堀川バス黒木行きで20分、福島で堀川バス星野行きに乗り換えて49分、池の山前下車、徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- イン15:00、アウト10:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- 1泊2食付=9800~12880円/外来入浴(10:00~21:30、貸切風呂は11:00~18:00)=500円・1500円(貸切風呂50分)/外来入浴食事付(10:00~15:00、広間利用、要予約)=3600円~/(外来入浴は障がい者と八女市在住の65歳以上は、手帳などの証明書持参で割引あり)
星野村でのキャンプは美しい星空が夜を演出! 星のふるさと公園 池の山キャンプ場
豊かな自然が息づく星野村は、アウトドアスポットとしても人気!
星野ふるさと公園内の「池の山キャンプ場」は、周囲700mの自然湖「麻生池」を彩る木立の中に、28棟のロッジやバンガローが建っています。少し離れた場所にはテントサイトもあり、シーズンにはキャンプやバーベキューを楽しむ人達でにぎわいます。
そして夜は、もちろん星空観賞。静かな里山でのキャンプを、美しい星空が星野村らしく演出してくれます。
ところで、麻生池には弁天様の小さなお社があり、扁額には白ナマズの絵が描かれています。言い伝えによれば、池には白いナマズの神様が棲みついているのだとか。ナマズを祀っている神社は全国でも少なく、参拝すれば何かご利益があるかもしれませんね。
池の山キャンプ場
- 住所
- 福岡県八女市星野村10874
- 交通
- 九州自動車道八女ICから国道442号、県道52号で星野村へ。星のふるさと公園入口案内板に従い現地へ。八女ICから27km
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- イン12:00、アウト12:00(宿泊施設はイン14:00、アウト10:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- サイト使用料=テント1張り2200円、タープ1張り550円、ゴミ分別収集袋100円/宿泊施設=ロッジ4人用13200円~、5人用16500円~、追加1人(小学生以上)2200円・幼児1100円、バンガロー8人用8800円~、10人用11000円~、追加1人(小学生以上)1100円・幼児550円/
星野村は、季節ごとに訪れたい魅力あふれる農山村
星野村は、その名のとおり星の美しい里山です。季節によって星座の位置が動くように、自然や田畑が描く景色は変わっていきます。
日常にちょっと疲れたら、ぜひ星野村へ。日本の里100選に選ばれたのどかな風景と降るような星空は、四季折々に目と心をなごませてくれますよ。
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【筆者】クロス編集事務所
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会社創立は平成元年。以来、『まっぷるマガジン』『ことりっぷ』などなど、福岡市の編集プロダクションとしての立地を生かし、見どころ、グルメ、温泉、宿など九州一円の観光情報誌の制作にかかわってきました。
これからも、これまで培ってきたノウハウを存分に発揮して、個性あふれる九州の魅力と元気のよさを多くの方々に伝えていきたいと思います!