ワンピースの聖地巡礼旅・京都編 ワンピース研究家・神木健児がご案内!
2021年1月に『週刊少年ジャンプ』の連載が1000話を迎えた大人気漫画、『ワンピース』。 現在絶賛連載中のワノ国編には、京都からインスピレーションを得たと思われるシーンが多数登場しています。 ...
更新日: 2022年3月24日
昭和の時代、現在のカフェの源流のような喫茶文化が日本各地の街中を賑わしていました。古都・京都には、当時の光景がよみがえる、ノスタルジックな「喫茶店」が今も健在。
今回は、京都にある昭和レトロな喫茶店を10店ご紹介します。
古寺や美食から知る京都とは、ひと味ちがう京都が見えてくるかもしれませんよ。
最初にご紹介したいのは、昭和25年創業の「六曜社地下店『COFFEE & BAR(コーヒー・アンド・バー』」。地下への入り口は大人の隠れ家に入るような雰囲気です。
昭和40年の改装以来変わらない店内
こちらのお店の浅煎りコーヒーは、クリームと砂糖を入れて飲むのがおすすめ。コーヒー豆は自家焙煎で、注文ごとに豆を挽き、1杯ずつ、丁寧にハンドドリップで淹れられます。
豆は産地ごとに分けて焙煎。タンザニアは中深煎りと浅煎り、ブラジルは深煎りと中煎りの2種類の焙煎が揃い、好みやその日の気分で飲み比べてみるのもよいですね!
タンザニア520円、ホームメイドのドーナツ160円・各税込み
コーヒーはブラックで飲むのが通、という印象がありますが、動物性のクリームや砂糖を入れて飲む方が美味しいコーヒーもあるのだそう。酸味の利いた浅煎りコーヒーもそのひとつ。まろやかに変化して、酸味が苦手な人も、すんなり飲めるコーヒーに変身しますよ。
「飽きのこない懐かしい味」と評判のドーナツと一緒に、ぜひ味わってみてください。
※新型コロナウイルス感染症対策
入口ドア開放 換気管理 座席間隔の保持 設備備品の消毒 従業員の手指消毒 来店者用消毒液設置 店内のマスク着用喚起 人数制限
※まん延防止等重点措置ならびに緊急事態宣言中は京都市の要請に合わせた時短営業。当面の間、酒類の提供は終日ありません
正面がガラス張りの「スマート珈琲店」は、観光客も入りやすい店構え。とはいえここは、豊臣秀吉が作った歴史ある寺町通ですから、長年通う地元の常連さんもたくさんいます。
艶やかに磨かれた床、整然と並べられた清潔なテーブル、曇りなく磨き上げられたコーヒーポットやカップ
昭和7年に創業して以来、京都人に長く愛されてきた自家焙煎のオリジナルブレンドには、文化人や俳優にもファンが少なくありません。流行の味や技法に乗らないのがスマート珈琲店の流儀。昔から変わらず、わずかな酸味を残す丁寧な淹れ方が人気の秘訣です。
初代のレシピで作られるホットケーキは親子三代でファンという人も。シロップも自家製。 ホットケーキセット1,200円・税込み
ホットケーキも、昨今ブームの「フワフワパンケーキ」とは一線を画し、しっかりとした食感が魅力で、バターとシロップのコンビネーションがたまりません!
創業89年、味はもちろんのこと、伝統を守るその姿勢と心がけがファンを得ているのでしょう。
※新型コロナウイルス感染症対策
入口ドア開放 換気管理 座席間隔の保持 設備備品の消毒 従業員の手指消毒 来店者用消毒液設置 来店者のマスク着用喚起 人数制限
昭和23年に開店した「喫茶ソワレ」。ソワレとはフランス語で「夜会・素敵な夜」という意味で、店内は昼間でも夜を感じるような、ブルーのトワイライトが特徴です。
ブルーのライトが幻想的な雰囲気の2階 <画像提供・喫茶ソワレ>
喫茶ソワレの創業者が昭和の美人画家・東郷青児(とうごう・せいじ)の絵画の蒐集(しゅうしゅう)家で、店内にはその絵がたくさん飾られています。創業者が東郷青児と親交があったことから、絵やイラストをお店のために描き下ろしてくれたのだとか!
宝石のようなゼリーポンチ750円・税込み <画像提供・喫茶ソワレ>
喫茶ソワレのゼリーポンチは昭和50年から始めた5色ゼリーメニューのひとつ。
その後、ゼリーのメニューはバリエーションを増やし、よりカラフルに。ゼリーの甘さは控えめで、ソーダは100年以上製法を変えていないという優しい炭酸です。
しっとりとしたブルーライトに包まれて、ゆったりとしたひとときを過ごしてみませんか。
※新型コロナウイルス感染症対策
窓開放 換気管理 座席間隔の保持 設備備品の消毒 従業員の手指消毒 来店者用消毒液設置 来店者のマスク着用喚起 席数制限
昭和9年創業の「フランソア喫茶室」。イタリアン・バロック建築様式の荘厳なデザインと、白い漆喰壁やステンドグラスが魅力の建物で、まるでヨーロッパの教会に来たような感覚にさせてくれます。
店内に流れるのはクラシック音楽。創業当初から曲目を厳選し、店内にそのプログラムを掲示していたほどのこだわりがあります。
昭和16年に増築された喫茶室は豪華客船のホールをイメージ
店内の壁を飾る絵画は名画ばかり!レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナリザ』は、イタリア・フィレンツェのウフィッツィ美術館を創設したメディチ家が限定出版した、由緒ある複製なのだとか。ほかにもパブロ・ピカソの200枚限定版画など、名画がズラリと並びます。
珈琲650円、レアチーズケーキ(フレンチ)650円・各税込み
俳優・寺尾聰の父、宇野重吉も常連客のひとりでした。苦味が好きでなかった宇野重吉のために、生クリームとエバミルクを入れたコーヒーを提供したのだそう。宇野重吉はこれを大変気に入り、やがてこのコーヒーが、お店のスタンダードになりました。
コクがあるのに、口の中で消えていくような軽やかさがあるレアチーズケーキも人気で、長年のファンが多くいます。
コーヒーゼリー900円・税込み
フランソア喫茶室のクリームはとても繊細な味わい。これを存分に楽しめるのがコーヒーゼリーです。クリーム、バニラアイス、ゼリーを一緒に口に入れることで味が完成するような、絶妙なバランスです。
何もかもが洗練されているフランソア喫茶室で、目で、耳で、そして舌で、とっておきの時間を体感してみませんか。
※新型コロナウイルス感染症対策
換気管理 座席間隔の保持 設備備品の消毒 従業員の手指消毒 来店者用消毒液設置 来店者のマスク着用必須
※緊急事態宣言中は10:00〜20:00(L.O.19:30)
四条通に面した「祇園喫茶カトレヤ」は、八坂神社の西楼門から150m足らず。街歩きの休憩には抜群の立地で、祇園の芸妓さんも通うお店です。
長年の紫煙で燻されたかのような色調の店内
今となっては希少な「全席喫煙可」の喫茶店。コーヒーを飲みながらタバコを吸う時間をこよなく愛す、80歳を過ぎた常連のおじいちゃんたちが通い続けるお店です。「禁煙も考えましたが、常連さんたちの楽しみを奪えなかった」と店長の高橋智樹さん。入口には、未成年と妊婦さんは入店できない旨を掲げています。
コーヒーはドリップとエスプレッソが多数。古(いにしえ)珈琲660円・税込み
コーヒーはヨーロッパの人が好むエスプレッソと、日本人やアメリカ人が馴染んでいるドリップを揃えています。昭和の味を堪能するならば、深煎りの古珈琲がおすすめ。しっかりとした苦味が特徴で、酸味はありません。
白いクリームソーダと赤いクリームソーダ各700円・各税込み
こちらの楽しみはコーヒーだけではありません。クリームソーダのバリエーションがすごいのです!
昭和のクリームソーダといえば、緑色のメロンソーダがお決まりでしたが、祇園喫茶カトレヤには赤、白、黄、無色透明、さらになんと黒いソーダまであります!
何色がどんな味かはお店でのお楽しみ。クリームソーダは5月から9月の期間限定。京都の暑い夏に、ぜひお試しください。
※新型コロナウイルス感染症対策
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■祇園喫茶カトレヤ
住所:京都府京都市東山区祇園町北側284
電話:075-708-8670
交通:京阪線祇園四条駅より徒歩6分
営業期間:通年
営業時間:10:00〜22:00、10:00〜19:00(日曜日)
※まん延防止等重点措置ならびに緊急事態宣言中は京都市の要請に合わせた時短営業
休業日:不定休(Facebookで告知)
料金:エスプレッソ=S500円・W700円/ブレンドコーヒー=550円/マキアート=600円/黒いクリームソーダ=770円・各税込み
カード:利用不可
「喫茶マドラグ」の開業は平成23年。しかし、建物は60年前から半世紀の間「セブン」という喫茶店が営業していたもので、喫茶マドラグはその店舗を引き継いで営業を始めました。古びた看板もそのまま掲げています。
通りに面した吹き抜けの一角
店内は吹き抜けになっており、2階部分の窓から柔らかな光が広がります。室内なのにテラスにいるような、開放的な気分になれますよ。時を経た材が醸し出す、居心地のいい落ち着いた空間です。
伝説のたまごサンドイッチは驚きの厚さ。コロナのたまごサンドイッチ800円・税込み
平成24年に閉店した木屋町通の洋食店「コロナ」の名物、たまごサンドイッチを復活させたことでも話題となりました。フワッフワのぷるんぷるんな食感に、驚くこと間違いありません。
一切れがコーヒーカップよりも大きいサンドイッチですが、ひとりで行っても大丈夫。食べきれなければ包んでもらえます。
※新型コロナウイルス感染症対策
入口ドア開放 換気管理 座席間隔の保持 設備備品の消毒 従業員の手指消毒 来店者用消毒液設置 来店者のマスク着用喚起 人数制限
「喫茶チロル」の創業は昭和43年。お店を開いたのは現在のご主人、秋岡誠さんのご両親です。
昭和の喫茶店はどこも喫茶チロルのように新聞や雑誌が置いてあった
コーヒー豆を仕入れているUCCさんにコーヒーの淹れ方を教えてもらい、創業当時からずっとその通りにやってきただけだと、照れ臭そうに謙遜されるオーナーの秋岡さん。昔と変わらないからこそ、常連さんが通い詰めるのでしょう。
ハム玉子トースト600円、ブレンドコーヒー400円・各税込み
こちらのお店玉子サンドは、パンがトーストされサクッとした食感がひと味違います。カラシバターとキュウリがまたまた昭和の懐かしい味。世の中は「フワフワ・まろやか」な玉子サンドがブームですが、喫茶チロルの懐かしの味は、かえって新鮮に感じられるかもしれません。
昭和時代、喫茶店の王道だった味、ナポリタンは「イタリアンスパゲッティー」として健在。700円・税込み
パンメニューは13種、特製カレーのトッピングは11種。ほかにもハヤシライス、焼きめしなどもあり、まるで食堂のような喫茶店です。
喫茶チロルの見ものがこの古い写真の展示
店内には、古い京都の街並みを写したモノクロ写真が並びます。旧京都駅舎、今は道路である大正時代の堀川、八坂神社の西楼門前は舗装されておらず、質素な着物姿の人々が写っています。
あまたのコレクションは不定期で掛け替えているそうなので、もはや写真ギャラリーも兼ねているといえるでしょう。
店構えもメニューも味も、そして家族経営のスタイルも、昭和感がいっぱい。期待を裏切らない貴重なお店のひとつです。
※新型コロナウイルス感染症対策
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