【京都】紅葉の愉しみ方!明治の京都をたどる!
近世から近代へ、大転換期のメイン舞台ともなった京都。2018年は、ダイナミックな時代の息吹を伝える旧跡に、当時と変わらない秋の風景を訪ねてみたい。...
更新日: 2023年4月14日
1200余年の長い歴史を持ち、日本の魅力が詰まった街・京都。
古い寺社や史跡、街並み、文化施設などが数多く存在し、外国の方にも人気の観光地です。
平成6(1994)年には「古都京都の文化財」として17か所もの寺社などが世界遺産に登録。
現在では、近代的な都市の側面と自然を生かした歴史的な景観が美しく融合し、四季折々に多彩な表情を見せてくれる街へと変遷を遂げています。
そんな京都のおすすめの観光・グルメスポットをエリア別にご紹介します。
また、京都の街中に点在しているみどころを効率的に回るコツも合わせてご紹介しますので、ぜひプランニングの参考にしてみてください。
京都旅行に出かける前に、各エリアの位置関係を把握して楽しい旅のプランを立てましょう!
京都といえば歴史ある寺社の数々や風情のある街並みを思い浮かべる方も多いでしょう。
文化・グルメともに魅力満載で、今や日本だけではなく世界から注目される観光スポットです!
京都は北、西、東の三方を山に囲まれた盆地で南側だけが開けています。道に迷ったり地図を見るときは、まず遠くを見渡して方角を確認しましょう。
平安京は碁盤の目のように東西南北の通りで区切られていました。中心部にはその町割りが今も残っているため、通り名を知っていれば位置がわかります。
市営地下鉄烏丸線・東西線、JRに京阪電車、阪急電車、叡山電鉄、嵐電と鉄道網が充実。渋滞知らずでスケジュールが立てやすいので、バスとうまく組み合わせてみましょう。
もはや京都観光の定番ともいえるレンタサイクル。電動アシスト自転車を選べたり、宿泊施設や駅までデリバリーしてくれるサービスもあるので活用してみましょう。
京都観光で絶対に行きたい場所ややりたいことなどをひとつ決めてそこから膨らませましょう。優先したいこと以外は何かあったら変更してもいいくらいの軽い気持ちでいるのがポイント。
京都の社寺はいくつかのエリアに集中しています。移動距離が長くないほうが効率よく京都観光できるので、行くべき場所が決まったら、なるべくその観光エリア内でスポットを選ぶのが正解。
一日にたくさん詰め込んでしまうと、どっと疲れたり、せっかくの感動がぼやけてしまった、なんてことも。京都観光の一日の目的地は3か所くらいに絞り、余裕をもったスケジューリングを。
思い出深い旅にしたいならテーマを決めてみては?カフェめぐりや、ご利益まいりや御朱印をいただくのもいいでしょう。ひとつの視点から見つめれば、より深く京都を味わうことができるはず。
□鉄道/飛行機
□宿(京都駅・河原町エリアがおすすめ)
□食事(懐石料理は予約が基本)
□体験(レンタル着物など)
さあ、京都観光へ出発です!
平安京のころから変わらない、碁盤の目のような路地が続く街並みが特徴の京都。由緒ある寺院や神社、国宝の建物なども多く、見どころの多いエリアです。
ここでは、日々京都の町を歩き回って情報を収集しているガイドブック編集者が選んだ、おすすめスポット5つをご紹介!
今回おすすめスポットをセレクトしたのは、こちらのまっぷるマガジン編集者です。
京都エリアを担当して丸4年。カフェ好きのため、レベルの高いカフェや甘味処がたくさん集まる京都は天国!京都でお気に入りのカフェは無碍山房とスマート珈琲店。
京都のカフェ巡りが趣味ともいえるH。京都に精通する編集者が厳選したスポットをコメントとともにご紹介します!
京都のなかでもひときわ存在感を放つ大鳥居がある、平安神宮。
とにかく広い境内もまた存在感があり、京都の平安を守ってくれているような雄大さを感じますが、ここはおまいりだけではなく、ぜひ裏に広がる神苑にも行ってほしいです。みごとな池泉回遊式庭園で、京都に多い「眺める庭」ではなく「歩いてめぐる庭」が楽しめます。
桜をはじめ四季折々の花に出会えますが、それぞれに植物の名前だけではなく和歌も添えられているのも素敵です。
NHKのEテレ『びじゅチューン!』でも取り上げられた、重要文化財の空也上人像があるお寺です。
空也上人像や平清盛坐像も大きな見どころではありますが、こちらのおみくじもおすすめです! 運にまかせて引く通常のおみくじとは異なり、「開運推命おみくじ」という四柱推命をもとにした占いとなっていて、性別と生年月日をもとに一年の運勢を知ることができます。
読み応えがあり、目標を立てる際の参考にもなると思うので、ぜひ。
京都で近年人気が高まっているのが、襖絵。なかでも、シックで重厚感のある社寺を彩る襖絵に注目が集まっています。
建仁寺はそんな襖絵を楽しむのにぴったりで、歴史ある『風神雷神図屛風』と、眩しいほど鮮やかな『舟出』、モノトーンで心が落ち着く『凪』の、異なる3種の襖絵を見ることができます。
ゆっくり庭を眺められる場所も多く、アクセスがいいうえに敷地が広大なため、混雑時でも落ち着いて見られるのがポイント。京都に初めて行く方におすすめです!
京都駅や河原町からは離れ、静かな紫野にある神社です。周りに観光スポットが少ないからか、観光客が少なめなのも嬉しいですが、名物のあぶり餅がとても美味しくておすすめです。
参道には「一文字屋和輔」さんと「かざりや」さんの2軒がありますが、どちらも風情があって、何よりあぶり餅が美味しいです!あぶり餅目的でも今宮神社をおまいりしてほしいほど。
普段は静かな今宮神社ですが、毎月1日には手作り市が開かれていて、その雰囲気も楽しいですよ。
京都はたくさんの川が流れていて、川沿いさんぽが楽しめますが、なかでも京都の市街地を南北に流れる鴨川は視界が開けていておすすめです。
とくに上京区の丸太町橋から北側は、自然豊かで地元の方も多く、のんびりした雰囲気が気持ちいいです。
また、夏の三条大橋付近にひろがる納涼床は、これぞ京都の夏!という風景がたまりません。暑い京都の夏だからこそ、涼やかな川の夜風も楽しんでほしいです。
京都の基本情報をチェックしたら、次は観光エリアの位置関係や特徴を押さえておきましょう。各エリアのおすすめ観光スポット、人気のグルメスポットもあわせて紹介するので、行き先に迷っている方は要チェックです!
京都駅からバスで40分
自然を楽しみながらゆったり散策
南禅寺から始まる疏水沿いの旅は、哲学の道と合流して足利義政の理想郷である銀閣寺へと続きます。
・奥ゆかしい東山文化の原点銀閣寺
・三門からの眺めは元祖絶景南禅寺
・疏水を染める桜と紅葉哲学の道
銀閣寺
哲学の道
室町幕府8代将軍・足利義政が、祖父義満の造った北山殿(金閣寺)にならって建立した山荘、東山殿が前身。義政の遺言によって寺になった。正式な寺号は慈照寺。華やかな金閣寺に比べると、侘び寂びの世界を表現した銀閣寺には静かな気品が感じられる。名前とは異なり、銀閣に銀箔が施されたことはない。上下2段に分かれている庭園は上が枯山水、下が池泉回遊式。池の東には銀閣と同年に完成した東求堂がある。
亀山天皇の離宮、禅林寺殿が前身で、大明国師の開山によって寺に改められた。後醍醐天皇が官寺の格制度を定めた際は、京都五山の第一位に、足利義満の相国寺建立後は、五山の上位を与えられ最高位の禅寺になった。その後大火によって衰退したが、江戸初期に再興。「虎の子渡し」と呼ばれる枯山水庭園のほか、江戸期の名庭が多い。歌舞伎で、石川五右衛門が三門の上から「絶景かな~」と大見得を切る名ゼリフも有名。
宋から禅と茶を持ち帰った栄西が建てた臨済宗の名刹。京都最古の禅寺であり、喫茶発祥の地ともいわれている。法堂の『双龍図』は小泉淳作筆。有名な俵屋宗達筆の国宝『風神雷神図』は、京都国立博物館に寄託されているが、レプリカで鑑賞できる。
平安初期、空海の弟子の真紹が創建。第7世永観が浄土念仏の道場としたことから永観堂と呼ばれるようになった。正式には禅林寺。古くから紅葉の寺として名高く、秋には特別拝観とライトアップが行なわれる。
平安遷都1100年を記念して明治28(1895)年に創建。桓武天皇と孝明天皇を祭神とし、平安京の大内裏を8分の5の大きさに縮小して造られた社殿は朱塗りの柱に碧の瓦が空に映える。広大な神苑は小川治兵衛の作庭で、四季折々に美しい花木に彩られる。10月22日の時代祭が有名。
銀閣寺から熊野若王子神社まで続く疏水沿いの散策路。道の名は、明治時代に哲学者の西田幾多郎がこの道を散策しながら思索にふけったことに由来する。法然院近くには西田が詠んだ歌「人は人、吾はわれ也、とにかくに吾行く道を吾は行くなり」の石碑も見られる。道沿いの桜は日本画の巨匠、橋本関雪の夫人が寄贈したもので関雪桜と呼ばれ、春にはソメイヨシノをはじめ約450本の桜が約2kmの道を華やかに彩る。
明治期に敷設された全長582mの傾斜鉄道跡。春には線路沿いに約90本のソメイヨシノが花を咲かせ、線路内を思い思いに散策しながら風情ある一味違う花見が楽しめる。
濃厚なだしが、艶やかな麺にからみ絶妙な味わいを楽しませてくれる、つけ麺の「名代おめん」が名物。旬の野菜ときんぴらごぼう、風味豊かなゴマが薬味につくので、自分好みの味を探し出そう。
京都駅からバスで20分
京都観光の王道を押さえたい
清水寺と高台寺を結ぶ風情ある石畳の二年坂・産寧坂。門前の賑わいもいい雰囲気。
・京都めぐり東の横綱清水寺
・恋のパワスポといえばここ地主神社
・秀吉と妻ねねの夢の跡高台寺
二年坂・産寧坂
「清水の舞台」で知られる本堂舞台が有名な寺院。そもそもは奈良時代末期、宝亀9(778)年に延鎮上人が、音羽の滝の近くに草庵を結び、千手観音を祀ったのが始まり。鹿狩りに訪れた坂上田村麻呂が水を求めて立ち寄った際、延鎮上人に殺生をいさめられたことから信仰し、長岡京の紫宸殿を移築して創建した。鮮やかな朱塗りの仁王門や三重塔は日本最大クラスの建築物で、多くの国宝や重要文化財を目にすることができる。
長寛2(1164)年、後白河上皇の離宮に建てられた仏堂が始まりで、造営には平清盛の協力があったとされる。正式名は蓮華王院という。全長120mの本堂には、鎌倉時代の仏師・湛慶の手による国宝の千手観音坐像を中心に、それぞれ表情の異なる1001体の千手観音立像と、建物両端には風神雷神像・二十八部衆立像(ともに国宝)が安置されている。南大門は豊臣秀吉が建てた方広寺の旧南門。
慶長11(1606)年、豊臣秀吉の菩提を弔うため正室のねねが建立した。開山堂、霊屋、観月台、茶室の傘亭・時雨亭など開山時の建物が現存。美しい庭園は小堀遠州によるもの。
高台寺の塔頭寺院。通称「ねねの寺」。秀吉の正室北政所ねねが没するまでの19年間を過ごした寺。伏見城化粧御殿前庭を映した豪快な石組みの北庭や長谷川等伯による「山水図襖」がある。
小ぶりな鈴のような炙り団子は、白みそ、黒ゴマ醤油、みたらしきなこ、いそべ焼き、粒あんの5種。香ばしいほうじ茶と生クリームとクリームチーズをひとつにした鈴なり最中もおすすめ。
20種類の京漬物と3種類のご飯が食べ放題の、お茶漬けバイキングが名物。米は有機栽培のコシヒカリを使用している。数寄屋風の外観に和モダンな内装の京都らしい店。
【京都・洋食】京都で訪れたい洋食店おすすめ15選をご紹介
京都で焼き菓子を買うならおすすめは?人気パティスリーの定番焼き菓子から創業数百年の和菓子店の変わり種焼き菓子まで!おさえておきたいおすすめ7軒
河原町で居酒屋に行くならここ!おすすめ8選をご紹介
京都で居酒屋に行くならここ!「おばんざい」に「創作料理」うまい「伏見の酒」も!使い勝手もいいおすすめの14選をご紹介
京都で和菓子を買うならどこがいい?老舗から見た目もキュートな今どき和菓子まで!自信をもっておすすめする和菓子厳選18選をご紹介!
King&Princeの聖地巡礼おすすめ9選【関西編】ティアラさん必見のとっておき聖地をご紹介!
SixTONESのおすすめ聖地10選【関西編+】!大阪・京都・奈良+広島で巡りたいスポットまとめ
京都の温泉地ランキング!みんなが調べた人気の温泉地TOP10!
【京都のうなぎ】きんし丼の「京極かねよ」、うぞふすいの「わらじや」など、わざわざ行きたいうなぎの人気店5選
【関西編】ジャニーズWESTの聖地10選!関ジュ時代からデビュー後の軌跡をたどるスポット巡り
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!