京都 紅葉の極上もみじ おすすめ社寺の見どころチェック!
京都は言わずと知れた日本有数の紅葉スポットです。 その中でも極上の紅葉名所社寺をご紹介します。 めまぐるしく変化する今こそ、毎年変わらずに同じように色づく京都の紅葉を見に行きませんか? ...
更新日:2022年1月18日
1200余年の長い歴史を持ち、日本の魅力が詰まった街・京都。
古い寺社や史跡、街並み、文化施設などが数多く存在し、外国の方にも人気の観光地です。
平成6(1994)年には「古都京都の文化財」として17か所もの寺社などが世界遺産に登録。
現在では、近代的な都市の側面と自然を生かした歴史的な景観が美しく融合し、四季折々に多彩な表情を見せてくれる街へと変遷を遂げています。
そんな京都のおすすめの観光・グルメスポットをエリア別にご紹介します。
また、京都の街中に点在しているみどころを効率的に回るコツも合わせてご紹介しますので、ぜひプランニングの参考にしてみてください。
京都旅行に出かける前に、各エリアの位置関係を把握して楽しい旅のプランを立てましょう!
京都といえば歴史ある寺社の数々や風情のある街並みを思い浮かべる方も多いでしょう。
文化・グルメともに魅力満載で、今や日本だけではなく世界から注目される観光スポットです!
京都は北、西、東の三方を山に囲まれた盆地で南側だけが開けています。道に迷ったり地図を見るときは、まず遠くを見渡して方角を確認しましょう。
平安京は碁盤の目のように東西南北の通りで区切られていました。中心部にはその町割りが今も残っているため、通り名を知っていれば位置がわかります。
市営地下鉄烏丸線・東西線、JRに京阪電車、阪急電車、叡山電鉄、嵐電と鉄道網が充実。渋滞知らずでスケジュールが立てやすいので、バスとうまく組み合わせてみましょう。
もはや京都観光の定番ともいえるレンタサイクル。電動アシスト自転車を選べたり、宿泊施設や駅までデリバリーしてくれるサービスもあるので活用してみましょう。
京都観光で絶対に行きたい場所ややりたいことなどをひとつ決めてそこから膨らませましょう。優先したいこと以外は何かあったら変更してもいいくらいの軽い気持ちでいるのがポイント。
京都の社寺はいくつかのエリアに集中しています。移動距離が長くないほうが効率よく京都観光できるので、行くべき場所が決まったら、なるべくその観光エリア内でスポットを選ぶのが正解。
一日にたくさん詰め込んでしまうと、どっと疲れたり、せっかくの感動がぼやけてしまった、なんてことも。京都観光の一日の目的地は3か所くらいに絞り、余裕をもったスケジューリングを。
思い出深い旅にしたいならテーマを決めてみては?カフェめぐりや、ご利益まいりや御朱印をいただくのもいいでしょう。ひとつの視点から見つめれば、より深く京都を味わうことができるはず。
□鉄道/飛行機
□宿(京都駅・河原町エリアがおすすめ)
□食事(懐石料理は予約が基本)
□体験(レンタル着物など)
さあ、京都観光へ出発です!
平安京のころから変わらない、碁盤の目のような路地が続く街並みが特徴の京都。由緒ある寺院や神社、国宝の建物なども多く、見どころの多いエリアです。
ここでは、日々京都の町を歩き回って情報を収集しているガイドブック編集者が選んだ、おすすめスポット5つをご紹介!
今回おすすめスポットをセレクトしたのは、こちらのまっぷるマガジン編集者です。
京都エリアを担当して丸4年。カフェ好きのため、レベルの高いカフェや甘味処がたくさん集まる京都は天国!京都でお気に入りのカフェは無碍山房とスマート珈琲店。
京都のカフェ巡りが趣味ともいえるH。京都に精通する編集者が厳選したスポットをコメントとともにご紹介します!
京都のなかでもひときわ存在感を放つ大鳥居がある、平安神宮。
とにかく広い境内もまた存在感があり、京都の平安を守ってくれているような雄大さを感じますが、ここはおまいりだけではなく、ぜひ裏に広がる神苑にも行ってほしいです。みごとな池泉回遊式庭園で、京都に多い「眺める庭」ではなく「歩いてめぐる庭」が楽しめます。
桜をはじめ四季折々の花に出会えますが、それぞれに植物の名前だけではなく和歌も添えられているのも素敵です。
NHKのEテレ『びじゅチューン!』でも取り上げられた、重要文化財の空也上人像があるお寺です。
空也上人像や平清盛坐像も大きな見どころではありますが、こちらのおみくじもおすすめです! 運にまかせて引く通常のおみくじとは異なり、「開運推命おみくじ」という四柱推命をもとにした占いとなっていて、性別と生年月日をもとに一年の運勢を知ることができます。
読み応えがあり、目標を立てる際の参考にもなると思うので、ぜひ。
京都で近年人気が高まっているのが、襖絵。なかでも、シックで重厚感のある社寺を彩る襖絵に注目が集まっています。
建仁寺はそんな襖絵を楽しむのにぴったりで、歴史ある『風神雷神図屛風』と、眩しいほど鮮やかな『舟出』、モノトーンで心が落ち着く『凪』の、異なる3種の襖絵を見ることができます。
ゆっくり庭を眺められる場所も多く、アクセスがいいうえに敷地が広大なため、混雑時でも落ち着いて見られるのがポイント。京都に初めて行く方におすすめです!
京都駅や河原町からは離れ、静かな紫野にある神社です。周りに観光スポットが少ないからか、観光客が少なめなのも嬉しいですが、名物のあぶり餅がとても美味しくておすすめです。
参道には「一文字屋和輔」さんと「かざりや」さんの2軒がありますが、どちらも風情があって、何よりあぶり餅が美味しいです!あぶり餅目的でも今宮神社をおまいりしてほしいほど。
普段は静かな今宮神社ですが、毎月1日には手作り市が開かれていて、その雰囲気も楽しいですよ。
京都はたくさんの川が流れていて、川沿いさんぽが楽しめますが、なかでも京都の市街地を南北に流れる鴨川は視界が開けていておすすめです。
とくに上京区の丸太町橋から北側は、自然豊かで地元の方も多く、のんびりした雰囲気が気持ちいいです。
また、夏の三条大橋付近にひろがる納涼床は、これぞ京都の夏!という風景がたまりません。暑い京都の夏だからこそ、涼やかな川の夜風も楽しんでほしいです。
京都の基本情報をチェックしたら、次は観光エリアの位置関係や特徴を押さえておきましょう。各エリアのおすすめ観光スポット、人気のグルメスポットもあわせて紹介するので、行き先に迷っている方は要チェックです!
京都駅からバスで40分
自然を楽しみながらゆったり散策
南禅寺から始まる疏水沿いの旅は、哲学の道と合流して足利義政の理想郷である銀閣寺へと続きます。
・奥ゆかしい東山文化の原点銀閣寺
・三門からの眺めは元祖絶景南禅寺
・疏水を染める桜と紅葉哲学の道
銀閣寺
哲学の道
室町幕府8代将軍・足利義政が、祖父義満の造った北山殿(金閣寺)にならって建立した山荘、東山殿が前身。義政の遺言によって寺になった。正式な寺号は慈照寺。華やかな金閣寺に比べると、侘び寂びの世界を表現した銀閣寺には静かな気品が感じられる。名前とは異なり、銀閣に銀箔が施されたことはない。上下2段に分かれている庭園は上が枯山水、下が池泉回遊式。池の東には銀閣と同年に完成した東求堂がある。
亀山天皇の離宮、禅林寺殿が前身で、大明国師の開山によって寺に改められた。後醍醐天皇が官寺の格制度を定めた際は、京都五山の第一位に、足利義満の相国寺建立後は、五山の上位を与えられ最高位の禅寺になった。その後大火によって衰退したが、江戸初期に再興。「虎の子渡し」と呼ばれる枯山水庭園のほか、江戸期の名庭が多い。歌舞伎で、石川五右衛門が三門の上から「絶景かな~」と大見得を切る名ゼリフも有名。
宋から禅と茶を持ち帰った栄西が建てた臨済宗の名刹。京都最古の禅寺であり、喫茶発祥の地ともいわれている。法堂の『双龍図』は小泉淳作筆。有名な俵屋宗達筆の国宝『風神雷神図』は、京都国立博物館に寄託されているが、レプリカで鑑賞できる。
平安初期、空海の弟子の真紹が創建。第7世永観が浄土念仏の道場としたことから永観堂と呼ばれるようになった。正式には禅林寺。古くから紅葉の寺として名高く、秋には特別拝観とライトアップが行なわれる。
平安遷都1100年を記念して明治28(1895)年に創建。桓武天皇と孝明天皇を祭神とし、平安京の大内裏を8分の5の大きさに縮小して造られた社殿は朱塗りの柱に碧の瓦が空に映える。広大な神苑は小川治兵衛の作庭で、四季折々に美しい花木に彩られる。10月22日の時代祭が有名。
銀閣寺から熊野若王子神社まで続く疏水沿いの散策路。道の名は、明治時代に哲学者の西田幾多郎がこの道を散策しながら思索にふけったことに由来する。法然院近くには西田が詠んだ歌「人は人、吾はわれ也、とにかくに吾行く道を吾は行くなり」の石碑も見られる。道沿いの桜は日本画の巨匠、橋本関雪の夫人が寄贈したもので関雪桜と呼ばれ、春にはソメイヨシノをはじめ約450本の桜が約2kmの道を華やかに彩る。
昭和38(1963)年に東京の国立近代美術館の分館として開館し、その後独立。京都を中心にした関西の近現代の作家たちの絵画、陶芸、写真、版画などを多数収蔵。
自家製のお米と京丹後で育った野菜をふんだんに使った、新鮮な料理がいただける。食後の楽しみであるオリジナル珈琲でゆっくり癒しのひとときを。
京都駅からバスで20分
京都観光の王道を押さえたい
清水寺と高台寺を結ぶ風情ある石畳の二年坂・産寧坂。門前の賑わいもいい雰囲気。
・京都めぐり東の横綱清水寺
・恋のパワスポといえばここ地主神社
・秀吉と妻ねねの夢の跡高台寺
二年坂・産寧坂
「清水の舞台」で知られる本堂舞台が有名な寺院。そもそもは奈良時代末期、宝亀9(778)年に延鎮上人が、音羽の滝の近くに草庵を結び、千手観音を祀ったのが始まり。鹿狩りに訪れた坂上田村麻呂が水を求めて立ち寄った際、延鎮上人に殺生をいさめられたことから信仰し、長岡京の紫宸殿を移築して創建した。鮮やかな朱塗りの仁王門や三重塔は日本最大クラスの建築物で、多くの国宝や重要文化財を目にすることができる。
長寛2(1164)年、後白河上皇の離宮に建てられた仏堂が始まりで、造営には平清盛の協力があったとされる。正式名は蓮華王院という。全長120mの本堂には、鎌倉時代の仏師・湛慶の手による国宝の千手観音坐像を中心に、それぞれ表情の異なる1001体の千手観音立像と、建物両端には風神雷神像・二十八部衆立像(ともに国宝)が安置されている。南大門は豊臣秀吉が建てた方広寺の旧南門。
慶長11(1606)年、豊臣秀吉の菩提を弔うため正室のねねが建立した。開山堂、霊屋、観月台、茶室の傘亭・時雨亭など開山時の建物が現存。美しい庭園は小堀遠州によるもの。
約13000件の文化財を収蔵し、修復施設も併設している。明治古都館は、明治半ばに建てられたバロック様式を取り入れたレンガ造りで、国の重要文化財である。
小ぶりな鈴のような炙り団子は、白みそ、黒ゴマ醤油、みたらしきなこ、いそべ焼き、粒あんの5種。香ばしいほうじ茶と生クリームとクリームチーズをひとつにした鈴なり最中もおすすめ。
茶問屋直営のカフェ。種類豊富な本格茶葉はもちろん、濃厚茶スイーツや抹茶エスプーマ仕立てのかき氷などのスイーツから、天然まぐろ丼や茶漬などのランチまでリーズナブルな価格設定で提供している。卸売価格の販売コーナーも見逃せない。
京都駅からバスで20分
京都一の繁華街をそぞろ歩き
錦市場や河原町でショッピング。八坂さんへお参りしてお茶屋が軒を連ねる祇園界隈へ。
【祇園周辺】
・宗達の風神雷神に会える建仁寺
・朱門が鮮やかな祇園の氏神八坂神社
・ポップな襖絵に見とれる青蓮院門跡
【河原町周辺】
・京の夜遊びはコチラ先斗町・木屋町
・京グルメを食べ歩き錦市場
・デザインとカルチャーの街河原町
錦市場
花街さんぽ
和スイーツ
厄除け・疫病退散・商売繁昌のご利益を授かる神社として知られる、京の街の守り神。全国の祇園社の総本社で、素戔嗚尊(すさのをのみこと)・櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)・八柱御子神(やはしらのみこがみ)を祭神とする。地元では「八坂さん」「祇園さん」の名で親しまれ、京都三大祭りのひとつである祇園祭は、この神社の祭礼として知られている。
法然上人が念仏の教えを広め、入滅した地に建つ浄土宗の総本山。国宝の三門や日本三大梵鐘の銅鐘など、見どころが多い。「鶯張りの廊下」ほか知恩院七不思議でも有名。
一時仮御所になったことから「粟田御所」とも呼ばれる、皇室とゆかりのある門跡寺院。相阿弥の作と伝えられる龍心池を中心とする室町時代の池泉回遊式庭園は、四季折々に異なる趣で美しい。
京の食材がそろう商店街。約400mの通りに130もの店が軒を連ねる。鮮魚、京野菜、京漬物、塩干物など多彩な店が並ぶ。旬の京野菜を探す八百屋めぐりも楽しい。イートインができる店も豊富。
四条通を挟んで南は京風情たっぷり。広めの石畳の路にお茶屋や料亭が並ぶ、祇園の中心地。舞妓さんが歩く姿も多く見られる。夜の雰囲気もまた風情がある。
佛光寺境内の2棟を改装したセレクトショップとカフェ。京都人が長く愛用する老舗の食材や伝統工芸品を中心に販売する。カフェでは、ショップで取り扱う調味料を使った定食や珈琲、アルコール類が楽しめるほか、和スイーツがいただける。
個人のセンスや人となりの伝わる品ものをセレクトし、ストーリーを添えて販売する新感覚のショップ。京都の伝統工芸とのコラボ商品も見逃せない。
■PASS THE BATON KYOTO GION
住所:京都府京都市東山区末吉町77-6
交通:京阪・祇園四条駅から徒歩4分
営業時間:11:00~20:00
濃厚な抹茶とマスカルポーネチーズの和風ティラミスが枡に入って提供される、抹茶の緑が見た目にも美しい。
河原町通に面した甘党の店。店頭で焼く四角い形のみたらし団子が名物。抹茶や小豆を使った甘味メニューも充実している。夏場のかき氷も宇治金時をはじめ、人気がある。
大きなカウンターが印象的で、適度な距離感が心地よい店内では幅広い年齢層が集う。京都の地元野菜を使い、素材の味を活かした炊き物や、店主自ら市場で仕入れた魚介を使う新鮮な魚料理が自慢。
祇園の名店で料理長も務めた主人が、その日の仕入れでメニューを決める「おまかせ」で、旬の味を提供。京焼の器を使った盛り付けや創作料理などに、主人の遊び心が見え隠れするのも魅力。
京都駅から電車で5分
洛南で出会う「ザ・京都」
東寺の五重塔や伏見稲荷の千本鳥居など、京都といえばイメージされる景色がここにあります。
・日本一の五重塔と仏像たち東寺(教王護国寺)
・紅葉の海を空中さんぽ東福寺
・旅の始めと終わりを飾る京都駅
伏見稲荷大社
駅みやげ
全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮で稲荷山の麓にある。室町時代に再興された荘厳な本殿が建ち、その背後には崇敬者より奉納された千本鳥居が幽玄に建ち並ぶ。千本鳥居の先には、山中の塚や祠を参拝するお山巡りの道が続く。初詣は京都一賑わう。
公家の九條家を祀るために、孫の道家が京都最大の寺を造ろうとしたのが始まり。京都五山の一つとなって大いに栄えた。現存する禅堂、愛染堂、仁王門、六波羅門などはすべて重要文化財、三門と龍吟庵、方丈は国宝という貴重な寺。なかでも三門は室町初期の建築で、日本最古といわれている。方丈を取り囲む「八相の庭」は昭和を代表する作庭家・重森三玲が手がけたもので、現代の名庭といわれる。
親鸞聖人を宗祖とする浄土真宗本願寺派の本山。極彩色の唐門、北能舞台、書院、黒書院、飛雲閣は国宝に、御影堂や阿弥陀堂などは重文に指定されている。桃山文化の粋を集めた建物が数多くあり、金閣、銀閣とともに京都三名閣に数えられる飛雲閣は、聚楽第の遺構を移したものと伝わる。
「東寺」「弘法さん」と呼ばれているが、正式な寺号は教王護国寺。平安遷都の折に、平安京を守る官寺のひとつとして創建された。
歴代天皇や足利将軍家の庇護のもと隆盛を極めたが一時期荒廃。その後、豊臣家と徳川家の援助を受けて再興を果たした
。密教美術の宝庫といわれるほど寺宝を多く持ち、宝物館には2万5000点余もの国宝や重要文化財が収められている。
また、毎月弘法大師の命日に開かれる弘法市は、北野天満宮の天神市と並ぶ京の二大縁日として、古くから賑わっている。
京都駅前に建つ高さ131mのタワーは灯台をイメージして建てられたもの。地上100mの展望室からは360度眺望が楽しめ、市街全体が見渡せる。ビル内にはレストランや大浴場、土産売り場がある。
京都駅からほど近く、梅小路公園内に位置する「京都水族館」。水に住む生きものたちの生態系を再現した展示が特徴です。人気の展示エリア「クラゲワンダー」やイルカやペンギンなどのほか、世界最大級の両生類であるオオサンショウウオがたくさんいることでも知られています。
■京都水族館
住所:京都市下京区観喜寺町35-1
電話番号:075-354-3130
アクセス:「京都駅」中央口より西へ徒歩約15分/JR山陰本線「梅小路京都西」駅より徒歩約7分
稲荷山の山裾でキュートなスイーツを
八島ヶ池のほとりにたたずむ茶寮で、伏見稲荷大社に茶を献上してきた椿堂が営む。SNSで人気に火がついたのが稲荷パフェ。五穀豊穣にちなんで、揚げた米やポン菓子が使われている。
洋館をリノベーションした真っ白な空間は、階段と床だけの自由なスペース。なめらかで風味豊かな一杯と自慢の焼菓子でくつろごう。
京都駅から電車で10分
歴史が動いたドラマチックなエリア
徳川幕府の盛衰を見つめた二条城や都の象徴・京都御所など歴史上重要な史跡が多くあります。
・社寺以外で唯一の世界遺産元離宮 二条城
・エレガントな王朝文化が香る京都御所
・雨乞い伝説が残る天皇の庭神泉苑
元離宮 二条城
京都御所
もとは関ヶ原の戦に勝った徳川家康が上洛するときの宿泊所として造営された。寛永元~3(1624~1626)年、3代将軍家光が天皇の行幸を仰ぐために大改修。本丸・二の丸・天守を建て、ほぼ現在の規模が完成した。幕末には坂本龍馬の起案による「船中八策」が後藤象二郎を通じて幕府に提案され、15代将軍徳川慶喜が大政奉還を二の丸御殿の大広間で発表。政権を朝廷に返上し、約265年続いた江戸幕府に幕を降ろした。
南北朝時代から明治にいたるまでの500有余年にわたり、天皇が居住した禁裏で、広大な面積を持つ京都御苑内にある。古来の内裏の形態が今日まで保存されている。平成28(2016)年から一年をとおして一般公開されているので、予約不要で見学できる。
祭神は上賀茂神社に祀られている雷神の祖父神と母神で、正式名は賀茂御祖(かもみおや)神社。平安時代は王城鎮護の神としてあがめられていた。世界遺産にも登録されていて、国宝の本殿をはじめ、重文に指定されている社殿53棟が建ち並び、おごそかなたたずまいを見せている。
正式名称は賀茂別雷(かもわけいかづち)神社。創建年代は不詳だが、京都最古の社といわれる。同じく賀茂氏の祖先神を祀る下鴨神社とともに、皇城鎮護の社として敬われ、伊勢神宮に次ぐ格を与えられた。国宝の本殿と権殿、重要文化財41棟を含む約60もの建築物がある。
ほのぼのとした小さな町屋で、全国の作家がていねいに作った陶器や木の器、生活の道具のほか、絵本や美術などに関する本を販売。
建築と陶芸を学んだ姉妹が営む。料理によってだしを変えるていねいな仕事が評判で、一汁三菜の滋味あふれる料理がいただける。スイーツも夜飲みもカバーする使い勝手の良いカフェ。
京都駅から電車で20分
平安貴族も好んだ景勝の地
雄大な嵐山を借景とした天龍寺庭園から一転、嵯峨野では隠れ寺でしっとりした京情緒を満喫できます。
・スケールの大きな庭園が魅力天龍寺
・なが~い橋は嵐山のシンボル渡月橋
・心に染み入る嵯峨野の美竹林の道
天龍寺
渡月橋
保津川下り
臨済宗天龍寺派の大本山で足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために建てた寺。開山は夢窓疎石。尊氏と後醍醐天皇は、鎌倉幕府を倒すためにともに戦ったが、のちに南朝と北朝に分かれて戦うことになった。莫大な建立費用に元との貿易で得た収入を注ぎ込んだため、元との貿易船は「天龍寺船」と呼ばれた。夢窓疎石作と伝えられる大方丈西側の曹源池庭園が創建当時の面影を伝える。加山又造が描いた八方睨みの『雲龍図』も有名。
室町幕府の管領・細川勝元によって創建された、臨済宗妙心寺派の禅寺。方丈の南側にある枯山水の石庭が有名。作者も年代も不明だが、禅の庭らしい簡素で虚飾のない風情が、多くの人の心をひきつける。白砂を敷きつめ、築地塀に囲まれた広さ250平方メートルの庭に大小15個の石が配され、「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」とも呼ばれる。
正式な寺号は鹿苑寺。
もとは公家の西園寺家の山荘を、室町幕府3代将軍・足利義満が譲り受け、さらに手を加えて豪勢で個性的な山荘に造り上げた。
晩年には後小松天皇を招いて幾晩も盛大な宴を催すなどして、この山荘を自慢したという。
義満の死後、夢窓疎石が勧請開山して禅寺となった。応仁の乱でほとんどの堂宇を焼失し、残った金閣ものちに放火により焼失。
この事件は、三島由紀夫の『金閣寺』や水上勉の『金閣炎上』など、数多くの小説のテーマになった。
現在の金閣は1955(昭和30)年の再建。【世界遺産、桜見頃:4月上旬、紅葉見頃:11月下旬〜12月上旬】
学問の神様、菅原道真公を祀る。全国におよそ1万2000社鎮座する天満宮・天神社の総本社であり、古くより「北野の天神さま」と仰ぎ親しまれている。天暦元(947)年の創建以来、北野を発祥とする天神信仰は全国各地に広まり、学問の神、至誠、芸能、厄除の神として信仰されあがめられてきた。現在では、春には梅苑、秋にはもみじ苑を公開し、全国屈指の景勝地としても有名。
平安時代に6代の天皇に仕えた天文陰陽博士、安倍晴明を祀る。もとは晴明の住居跡といわれ、近くの一条戻橋には、式神を隠していたという話や死者を甦らせたという話など、さまざまな不思議が伝えられている。
宇多天皇が父・光孝天皇の遺志を継いで平安時代に創建した真言宗御室派の総本山。国宝の金堂をはじめ、左右に金剛力士像を安置する二王門、五重塔、観音堂など、数多くの重要文化財が建ち並ぶ。平安時代から明治初期まで代々皇子や皇孫が門跡を務め、隆盛を極めた。樹高が低い御室(おむろ)桜が有名。また、宇多天皇を流祖と仰ぐ御室流華道の家元としても知られている。
出し巻きサンドは「NYと京都を結ぶ」をコンセプトに考案されたメニュー。その厚みや甘さ控えめのだしは京風だし巻きそのもの。パンとの相性を考えた濃いめのだしが香り豊か。
・源氏物語の雅とお抹茶を楽しむ宇治
京都駅から電車で約20分
・龍馬が愛した町で酒蔵めぐり伏見
京都駅から電車で約15分
・秀吉好みの豪華な桜と国宝建築醍醐
京都駅から電車で約20分
平等院
・京都屈指の聖なるパワースポット鞍馬・貴船
京都駅から電車とバスで約1時間10分
・心ほどける里山の風景と古寺大原
京都駅からバスで約1時間10分
・いにしえより都を守る霊峰への旅比叡山
京都駅からバスで約1時間
・天地が錦に染まる紅葉の名所高雄
京都駅からバスで約50分
神護寺
旅行といえばおみやげがつきもの。京都には現地でしか手に入らない逸品が揃っています。数多くの京都土産を食べ比べた編集者が厳選した、おすすめの5品を紹介します。
大極殿本舗は創業明治18(1885)年。しっとりと焼き上げるカステラが人気の和菓子店です。
このお店で、夏限定(例年5月下旬~9月上旬ごろ)で販売されるとっておきの涼おやつが「レース羹」(1本1296円)。
寒天のなかに薄く切った檸檬が詰まっていて、名前の通りレースのような美しさ!
レモンのさわやかな風味と、わりと歯ごたえのある硬めの寒天があわさり、お茶にもコーヒーにもよく合います。
しゃりっとした食感の寒天は、少し冷やして食べるとさらに美味しく、暑い夏にぴったりのお土産です。
天保3(1832)年創業の和菓子の老舗。
看板商品の「御池煎餅」(1缶・22枚入1458円)は、版画家の棟方志功が手がけたラベルが有名ですが、クールなパッケージとは裏腹に、中身はふわっと溶けてしまう麩焼きせんべいが入っています。
ほんのり甘い蜜が塗られているおせんべいは、とっても上品で京都らしい味。食感だけでなく商品自体がとても軽く、またパッケージが缶で型崩れの心配もないので、持ち帰りやすいのも嬉しいポイントです。
京都は綿菓子がブーム中! かわいい箱に、ドライフルーツなどと一緒に詰まった綿菓子は、味だけじゃなく見た目も重視したい方におすすめしたいおみやげです。
JEREMY&JEMIMAH(ジェレミーアンドジェマイマ)は京わた菓子の専門店で、味も、桜餅、黒蜜きな粉、梅干し、柚子、ほうじ茶など京都らしいフレーバーが揃っています(1箱600円)。
御池煎餅よりさらに軽いので、荷物が重いときでも買いやすいのも嬉しい!
京都伊勢丹店・祇園店・古川町商店街店の3店舗が京都市内にあります。
老松(おいまつ)はやわらかな口あたりのわらび餅が人気の老舗菓子店です。
4月から初夏限定の、夏みかんをまるごと使った贅沢スイーツ「夏柑糖(なつかんとう)」(1個1620円)は特におすすめ。
夏みかんの果汁と寒天でできているので、酸味とほろ苦さが楽しめ、甘いものが苦手な方にもおすすめです。
個人的には、食べたあと、器の代わりになっている夏みかんの皮を砂糖で煮詰めて、トーストにのせて食べるのがお気に入りです!
北野店、嵐山店、大丸京都店、JR京都伊勢丹店の他に、新宿伊勢丹にも店舗があります。
お取り寄せも可能なので、気になる方はぜひ。
「誕生日やクリスマス専用の紅茶」など、特別な感じが好きな方におすすめしたいのが、大福茶と呼ばれる「お正月専用のお茶」です。
お茶屋さんによって種類は異なるのですが、一保堂さんのこの商品は、上等な茶葉を使用したちょっと贅沢な玄米茶で、とってもいい香りが楽しめます。
11月中旬から年明けにかけて販売される限定商品なので、紅葉を見に京都へ行く方などはぜひ、この大福茶でお正月を楽しんでほしいです。
全国の百貨店などにも店舗がありますが、京都・寺町通りの路面店が本店になります。
こちらもお取り寄せが可能です。
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