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【伊是名島 大人旅】見知らぬ離島で島んちゅ気取り Re-VISIT OKINAWA by「Re」

Re(アール・イー)

更新日: 2019年10月1日

【伊是名島 大人旅】見知らぬ離島で島んちゅ気取り Re-VISIT OKINAWA by「Re」

沖縄本島の北西部に浮かぶ小さな島、伊是名島。
サトウキビ畑と沖縄特有の古民家集落、そして琉球王国の歴史が息づく島は独特の空気感が漂う。ここでは旅人ではなく島んちゅとして過ごす、濃密な時間を楽しむことをおすすめする。

「Re(アール・イー)」とは?

行動力があり目利き力も高い、今どきの大人世代(50~60代)をターゲットとした、旅のプランニングができて携帯性も兼ね備えた国内エリアガイドブック。

見ることも、食べることも、買うことも好き、さらに知的探求を満たしたい…。旅でやってみたいこと、若い時分にできなかったことなど、大人世代の旅の欲望を編集長独自の視点でおすすめ。
ホンモノ志向にトレンドをプラスした特集と、時にはユーモアを交えた情報紹介により旅の楽しさを再発見できる一冊。

待ちかねた島に上陸したらさっそく古い集落へ足を延ばす

沖縄へ何度か旅をしていると、“島行き”が旅の目的になるのはよくある話。今回の旅先はコバルトブルーの海に囲まれ、豊かな自然と沖縄の原風景が残る伊是名島である。

島へは、那覇空港から本島北部の今帰仁村にある運天港まで高速道路を使って約2時間。そこからフェリーで約1時間の船旅だ。ピラミッドのような三角山の伊是名城跡が見えてきたら、いよいよ伊是名島へ到着する。

待ちかねた島に上陸したらさっそく古い集落へ足を延ばす

フェリーいぜな尚円が伊是名島の仲田港に到着

待ちかねた島に上陸したらさっそく古い集落へ足を延ばす

運天港でチケットを買って乗船を待つ

待ちかねた島に上陸したらさっそく古い集落へ足を延ばす

フェリーは1日2便運航。船体には、若かりし頃の尚円王のイラストが描かれている

仲田港に到着して目にしたのが「ハブのいない島」という言葉。隆起と沈降を繰り返したことで、海水で一掃されたからだとか。サンゴの隙間を棲み家とするハブがいないため、この島の集落では、サンゴを積み上げた美しい石垣の町並みが昔のまま残っているのだ。

港のそばでさっそくレンタカーを借りて、外周約16㎞の島めぐりに出発。風情ある集落を歩き、波静かなビーチや城跡を訪ねる。島時間にゆるりと身を任せ、気の向くままに過ごしたい。

【島の名所】伊是名集落

【島の名所】伊是名集落

伊是名、仲田、勢理客、諸見、内花の5つの集落があるなかで、昔ながらの民家が最も多く残るのが伊是名集落。

赤瓦の古民家にサンゴの石垣、フクギ並木がつくりだす美しい町並みは、沖縄の原風景がそのまま残る貴重な場所。まるでここだけ、時間がゆっくりと流れているような錯覚を覚える。

TEL:0980-45-2534(伊是名村商工観光課)
営業時間:散策自由
所在地:伊是名村伊是名
駐車場:なし

【島の名所】伊是名ビーチ

【島の名所】伊是名ビーチ

毎年秋に開催されるトライアスロンのスタート地点

【島の名所】伊是名ビーチ

モクマオウやリュウキュウマツの木陰でひと休み

全長600mの白砂がまぶしいロングビーチ。キャンプ場が隣接していて、シャワーやトイレなどの設備が整っている。

伊是名集落を抜けた先にあり、開放感抜群。ゆっくりと散策したり、空と海がオレンジ色に染まる美しいサンセットも楽しみたい。

TEL:0980-45-2534(伊是名村商工観光課)
営業時間:入場自由
所在地:伊是名村伊是名
駐車場:なし

【島の名所】玉御殿

【島の名所】玉御殿

伊是名城跡北側にある玉御殿は国の重要文化財

琉球王国第二尚氏王統に深い関わりのある陵墓で、尚円王の家族、親族を葬る王国時代の聖墓のひとつ。沖縄の先祖の墓参り行事「清明祭」が、ここでは1870年から続く「公事清明祭」として厳粛に行われている。一般の清明祭では供えられない豚の頭や鶏などの品々が、尚家の家紋が入った琉球漆器に並ぶさまは壮観だ。

TEL:0980-45-2318(伊是名村教育委員会)
営業時間:見学自由
所在地:伊是名村伊是名元島1
駐車場:10台

車ときどき歩きで集落をさまよう。島での暮らしを肌で実感する旅の醍醐味

島の西側、勢理客集落を歩いていると、サトウキビ畑で作業する島の人がいた。「観光ですか?」とにこやかに声をかけてくれた。人よりもヤギに出会う確率が高いのが、なんとも離島らしい。

車ときどき歩きで集落をさまよう。島での暮らしを肌で実感する旅の醍醐味

勢理客集落に広がるサトウキビ畑

車ときどき歩きで集落をさまよう。島での暮らしを肌で実感する旅の醍醐味

作業の手を休めて、島の人がサトウキビを味見させてくれた。ほんのり甘く懐しい味がした

島の穏やかな営みに触れながらも、なんだか人恋しくなり休憩がてら共同売店に立ち寄り、飲み物などを買い求めた。

琉球王国第二尚氏王統の初代国王、尚円王の出身地とあって、島にはゆかりの史跡が残る。

島出身の版画家、名嘉睦稔さんが制作した若き日の金丸(のちの尚円王)像を尚円王御庭公園で発見。かなりの男前だ。才知にあふれ、女性にもてたという話に納得した。金丸が指さしている方向は沖縄本島国頭方面だという。

愛らしいヤギを発見

公民館を兼ねた建物の一角にある勢理客共同売店

島で唯一、泡盛を製造している伊是名酒造所。伊是名集落にある

【島の名所】尚円王御庭公園

【島の名所】尚円王御庭公園

凜々しい表情の金丸像

尚円王生誕580年を記念して、尚円王生誕の地である屋敷跡に公園が整備されている。尚円王が産湯を使った潮平井があるほか、名嘉睦稔作の金丸像が立つ。尚円王のへその緒を埋めたといわれる「みほそ所」があり、聖地として島の人が大切に守っている。

TEL:0980-45-2534(伊是名村商工観光課)
営業時間:見学自由
所在地:伊是名村諸見
駐車場:10台

【島の名所】銘苅家住宅

【島の名所】銘苅家住宅

芝生の庭も美しい上級士族屋敷

【島の名所】銘苅家住宅

曲線のある端正な相方積みの石塀が格式の高さを物語る

【島の名所】銘苅家住宅

ハイビスカスが訪れる人を出迎えてくれる

銘苅家は、尚円王の叔父にあたる子孫で、琉球王国時代に代々、この島で夫地頭職を務めた旧家。伝統的な琉球建築様式の建物で、美しい赤瓦の屋根が母屋と離れの2棟をつないでいる。1906年に再建された建物で、沖縄戦の被害を免れたことから保存状態が良く、1977年に国の重要文化財に指定された。

TEL:0980-45-2318(伊是名村教育委員会)
営業時間:外観のみ見学自由
所在地:伊是名村伊是名902
駐車場:5台

標語は島民の傑作ぞろい。さらに渡船を求めて内花港へ

島の見どころは、ほぼ南半分に集中し、島みやげは港の売店が充実している。買い物はJAスーパーや共同売店、商店が頼りになる。それぞれの集落には味自慢の食事処が点在し、夜は居酒屋として営業する店もあった。
集落のあちらこちらで小・中学生が書いたとおぼしき標語を見かけるたび、切ない思いが心をよぎる。

標語は島民の傑作ぞろい。さらに渡船を求めて内花港へ

思わず「なるほど」と手を打ちたくなる標語が島内のいたるところに

標語は島民の傑作ぞろい。さらに渡船を求めて内花港へ

なか川館で夕食を味わう。新鮮な魚介に箸がすすむ

標語は島民の傑作ぞろい。さらに渡船を求めて内花港へ

民宿まる富の近くにある居酒屋「まる富亭」

標語は島民の傑作ぞろい。さらに渡船を求めて内花港へ

おみやげは港の売店で。伊是名島産米ひとめぼれ「尚円の里」(3㎏)1480円

標語は島民の傑作ぞろい。さらに渡船を求めて内花港へ

伊是名島の海水を使ったゼリー各250円

標語は島民の傑作ぞろい。さらに渡船を求めて内花港へ

伊是名酒造所の泡盛「金丸」(35度、180㎖)1200円

内花港では予約しておいた民間の渡船が待っていた。目と鼻の先にある伊平屋島の野甫港に渡してもらう算段だ。フェリーで運天港へ戻り、また伊平屋島へ向かう時間を省くことができる。大人の島めぐりはこれだから楽しい。

内花港から伊平屋島の野甫港までは渡船で約20分

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