【青森】旅の魅力を探る5つのキーワードをチェック!
移り行く季節ごとに異なる表情を見せる絶景や祭り。アート作品や歴史的建造物に見る素敵な意匠、外せない温泉やグルメ。青森独自の方言をキーワードに、青森の魅力を探ろう!...
広大なブナ林が広がる白神山地は、ビギナー向けの遊歩道や熟練者向けの登山道など、さまざまな方法でアプローチできる。太古の森の中を歩いて、豊かな自然に抱かれてみよう。
※白神山地全体の面積はおよそ13万haという広さ
白神山地へのアクセス
JR新青森駅 → JR十ニ湖駅
リゾートしらかみ 3時間10分 2790円
JR新青森駅 → JR鰺ケ沢駅
リゾートしらかみ 1時間40分 1840円
JR秋田駅 (奥羽本線)→ JR東能代駅 (五能線) → JR八森駅
1時間50分 1490円
青森県南西部から秋田県北西部にまたがる山岳地帯。東アジア最大級の原生的なブナ林が広がり、貴重な動植物が生息している。1993年、中心部の約1万7000haが日本で初めて世界自然遺産に登録された。
00172-85-2810(白神山地ビジターセンター)
整備された散策コースなら歩きやすい靴でOK。本格登山ならトレッキングシューズ、リュックサック、カッパは必須。軍手やタオル、食料、水なども用意し、天候の変化に対応できる装備を。
初心者向け遊歩道「白神の森遊山道」の入山許可証が入手できる「くろもり館」では、エコツアーを実施。小動物の生態や植物の話なども聞ける(先着15名、1日3回。500円~)。
十二湖散策コースでは青色が美しい「青池」や透明度が高い「沸壺の池」などの湖沼群が必見。白神の森遊山道では自然のままの姿を残したブナの森を歩いて自然を満喫できる。
人気No.1の神秘的な湖、青池
なぜ青い色に見えるのかは謎だそう
白神ラインそばに立つマザーツリー
樹齢400年超のマザーツリーは津軽峠そばに
ブナの森を散策する白神の森遊山道
白神山地の核心地域と同じような光景が見られる
おすすめナンバー1コース!初めての白神は湖沼群を訪ねて
宝永元(1704)年に起きた大地震によってつくられた大小33の湖沼をめぐるコース。休憩所なども整備されているので、家族連れでも気軽に歩ける。このコースの見どころは青池。インクを流したような深い青さが神秘的だ。
所要時間 1時間30分
おすすめ時間帯 9:00〜16:00
おすすめシーズン 4〜10月
難易度 ★☆☆☆☆
森の物産館キョロロ →徒歩5分
鶏頭場の池 →徒歩5分
青池 →徒歩5分
ブナ自然林 →徒歩10分
沸壺の池 →徒歩5分
落口の池 →徒歩10分
森の物産館キョロロ
ここがSTART & GOAL、散策の情報と名産品をゲット
鶏頭場の池のほとりにある施設で、館内にはふかうら雪人参商品、手作りの工芸品、菓子など地元の名産品が並んでいる。
駐車場に隣接しているログハウス風の建物
記念撮影ならここがおすすめ
十二湖散策コースのスタート地点にある大きな池。形が鶏のトサカに似ていることからその名がついたという。周辺の遊歩道には大きなブナが目立ち、背後には崩山が間近に見える。迫力ある景観を楽しもう。
周辺の風景が穏やかな湖面に映ってきれい
一番人気のスポット!
バルコニーのような遊歩道から水面を見下ろすことができる。森に囲まれた池の水は、美しい青色に染まっている。小魚が泳ぐ水中には倒木が沈み、幻想的な風景が広がる。
透明度が高く、見る角度で色彩が変化する
湖の中には枯れた倒木がいっぱい!
樹齢100年以上の巨木の間を歩こう
青池を抜けると500mにわたってブナの自然林が続く。白神山地のブナ林の様子をじっくり観察しながら、広い散策路を歩いてみよう。澄んだ空気のなかでは深呼吸も気持ちいい。
木漏れ日を浴びながら森林浴を楽しもう
名水ファンなら訪れたい美しい池
十二湖の湖沼のなかでもとりわけ透明度が高く、水面の青さは青池と並ぶほどだ。霧に包まれる早朝も幻想的。近くには、「平成の名水百選」にも選ばれた沸壺池の清水がある。
カツラの大木の根元から湧き出た水が流れ込む
ここでひと休み
湖とブナ林に囲まれた茶屋。「平成の名水百選」に選ばれた沸壺の池の名水で淹れた抹茶と菓子のサービスを行なっている。十二湖の自然に包まれながらひと休みしよう。
落口の池が目の前に広がる素晴らしい場所
抹茶と菓子が無料という心遣いがうれしい
清らかな水が流れ込む美しい池
沸壺の池から水が流れ込む池。水深は20mあり、その水面が鏡のように周囲を映し込んで美しい。カモやアオサギなどの野鳥が訪れることもあり、夏にはホタルも見られる。
池のそばにある茶屋でのんびり眺めよう
地震による山崩れで川が堰き止められてできた十二湖。実際には33の湖沼群がある。背後にある大崩から見える湖沼が12だったため十二湖と呼ばれるようになった。
自然のままの森に出会える道
初心者向けに整備された遊歩道で、ここを歩けば白神山地の核心地域と同じような光景が楽しめる。距離の異なる2つのコースが用意されていて、外回りコースでは、木々の間をぬうように設けられた張り出し木道を歩くことができる。
所要時間 内回り1時間/外回り2時間
おすすめ時間帯 9:00〜16:00
おすすめシーズン 4〜10月
難易度 ★★☆☆☆
外回りコース
くろもり館 →徒歩30分
聴診器の箱、熊の爪あと →徒歩30分
張り出し木道 →徒歩20分
森の湧きつぼ →徒歩40分
くろもり館
内回りコース
くろもり館 →徒歩25分
森の湧きつぼ →徒歩35分
くろもり館
ここがSTART & GOAL、森歩きの前にはここに立ち寄ろう
展示室や休憩室が備わった総合案内所。白神の森に入山する許可証はここで入手できる。もらった入山許可証は必ず携帯しておこう。長靴、杖などの貸し出しも行なっている。
周辺の景色にマッチしたウッディな外観
木々の鼓動を聞いてみよう
鳥かごを思わせる小さな木箱に入っているのは聴診器。ブナの木に聴診器を当てて耳を澄まし、木々の生命を感じてみよう。
聴診器はこの箱の中に入っている
聞こえるかな?
聴診器を使うときには木を傷つけないように
森に動物たちがいることを実感
木にはっきりと刻まれている傷は、木の花芽を食べようとしたクマの爪あと。リアルな爪あとを眺めていると、どこからかクマが現れそうな気分になる。
森と動物が共存しているあかしが刻まれている
ブナの森を一望できる木道
外回りコースの一画に設けられている木道は、森の木を一本も切らずに造られたもの。白神の豊かな自然に包まれながら歩いてみよう。眺めも良く、森の中を一望できる。
樹齢300年を超えるブナの森を見よう
水をたくわえた豊かな森のあかし
内回りコースの目的地が水源地のこちら。ブナの原生林に浸透した水が集まって少しずつ湧き出している場所だ。この一帯のブナ林が水源地になっていることのあかしだ。立入は禁止。
森の湧きつぼへは高低差のある道を歩く
くろもり館ではガイドツアーを受け付けている。森の中で見つけた木の実からわかる小動物の生態や可憐に咲く花々についてなど、わかりやすく解説してくれる(先着15名、1日2回、500円〜)。
世界自然遺産に登録されているのは人為的影響をまったくといっていいほど受けていない白神山地中心部の核心地域。ここは自然保護のため入山が規制されている。一般的に観光できるのはその周辺の緩衝地域と呼ばれているところや古くから残される天然林となる。
緑のシャワーを浴びて散歩
世界遺産エリアの中を気軽に散策できる、山歩き初心者にも安心のコース。道中には標識が3つ。2つ目の標識で、小廻りコースに進むこともできる。季節ごとに表情を変える自然を感じながらめぐってみよう。
所要時間 1周約2km(約60~120分)
おすすめ時間帯 9:00〜15:00
おすすめシーズン 5〜10月
難易度 ★★☆☆☆
アクアグリーンビレッジANMON →徒歩すぐ
暗門大橋 →徒歩10分
暗門休憩所 →徒歩すぐ
標識① →徒歩約5分
標識② →徒歩約10分
標識③ →徒歩約60分
アクアグリーンビレッジANMON
ここがSTART & GOAL、白神山地散策のベースキャンプ
白神山地の入口にあるキャンプ場。遺産エリアに隣接しているので、散策前の情報収集に立ち寄ろう。センターハウスには売店やレストランもある。
ガイドを予約して同行してもらうのもおすすめ
大自然のなかに身を委ねて
木漏れ日が差し込むと、緑が映えてより美しい
上り下りもあるのでトレッキングシューズがおすすめ
根元の林床植物にも目を留めて観察してみよう
本格的な登山にトライしよう
秋田県側から白神山地にアプローチする登山コース。遊歩道が完備されているコースではないが、ガイドに同行してもらえば初心者でもトライすることができる。山頂から見下ろす白神山地の眺めは格別だ。
所要時間 3時間30分~4時間
おすすめ時間帯 9:00〜15:00
おすすめシーズン 6〜10月
難易度 ★★★☆☆
白神ふれあい館 → 車で45分
登山口 → 徒歩50分
山頂 → 徒歩50分
登山口 → 車で45分
白神ふれあい館
ここがSTART & GOAL、ガイドの手配もおまかせ
無料で休憩でき、トイレは24時間利用可能。白神山地の見どころ案内や白神ガイドの手配(要予約)も行なっている。
ぶなっこランドの中にある案内所
存在感たっぷりのブナに出会おう
神が宿るといわれている巨大ブナ
白神山地をパノラマビューで見渡せる
途中には険しい道もあるので気をつけよう
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。