コツまでわかる国内観光旅行情報サイト|マップルトラベルガイドコツまでわかる国内観光旅行情報サイト

×

 >  >  >  >  >  >  飛騨高山【吉島家住宅】明治時代の豪商の家とは?

飛騨高山【吉島家住宅】明治時代の豪商の家とは?

by mapple

更新日:2018年5月16日

軒高など、江戸幕府の制限がなくなった明治期の町家建築。豪商の旦那衆のセンスと匠の技が光る、高山を代表する名建築をすみずみまで見学しよう!

飛騨地方の豪商の家とは?

造り酒屋や生糸など手広く事業を行ない、財を成していた商家の豪華な建築物が、高山市内をはじめ飛騨地方に多く残る。とくに建築制限が解かれた明治時代以降は、職人の技や意匠も発展し、美しい名建築が次々に誕生した。旦那衆の奉仕による神社仏閣や屋台なども多い。

吉島家住宅

繊細で女性的な明治時代の商家
1907(明治40)年に建てられた町家で、国の重要文化財にも指定されている。当時の造り酒屋の面影を伝える華麗な建物で、漆が施された柱や梁、立体的な格子など、すみずみまで神経のゆき届いた繊細で美しい造りが見どころ。

【住宅データ】

★敷地面積 … 880㎡
★間口 … 約26.3㎡
★奥行き … 約33m
★主屋の総部屋数 … 19
★蔵の数 … 3

Check!1 吹き抜けの空間

匠の技が際立つ大空間
高山の町家の典型的な吹き抜けの中でも圧巻のスケール。束と梁のむき出しの構造が美しい。

29cm角、高さ8mに及ぶ板目無節のヒノキが組まれている

木目の美しさが際立つ、アカマツに春慶塗りを施した梁

中抜き千本無双連子戸と呼ばれる漆塗りの1.8m×1.8mの板戸

Check!2 文庫蔵

ケヤキの玉杢が美しい
座敷の奥にある貴重品や大切な書物などを収めていた蔵。扉はケヤキの玉杢(渦のような木目)の部分を使用している。

京都の本願寺大門と兄弟木(同一材)という貴重な銘木

Check!3 ギャラリースペース

篠田桃紅やイサムノグチのリトグラフを展示
篠田桃紅作品のコレクターだったジャズピアニスト、ジョン・ルイスのピアノを中心にしたBGMが流れている井戸端ギャラリー。

篠田桃紅とは?

1913(大正2)年生まれ。現在104歳の現役の書家で岐阜出身。1956(昭和31)年に渡米し、NYを拠点に精力的に個展を開催し、世界でその名を広める。吉島家当主の縁戚にあたることから、屏風や掛け軸などの桃紅作品を住宅で展示している。

茶室に掛けられた「舟」という文字の茶掛け

仏間手前の8帖間に飾られる二つ折り屏風〈釋迢空(しゃくちょうくう)〉

1階の茶室の茶釜の後ろに飾られる風炉さき屏風〈あさきゆめ〉

Check!4 本庭

秋は紅葉、冬は雪景色が美しい
雪見灯篭と春日灯篭などがあったが、60年以上前から庭全体が野生化してしまった。季節の草花は楽しめる。

ココもcheck!!

A 春慶塗りの柱や梁
建物のいたるところに、木目を美しく見せる春慶塗りを施した技法が施されている

B 紋の入った暖簾
御台場建設資金上納により、将軍家の紋所の使用を許された「二つ引両紋の暖簾」

C 下地窓
文庫蔵の前室の、壁の下地を見せた窓。数寄屋風造りのモダンな演出の部屋

D 道路側の外観
造り酒屋を営んでいた家なので、酒神を祀る三輪神社の杉玉が軒先に下がる

Check!5 階段

建物内に2か所の階段
建物がスキップフロアで構成されているため、階段も流れるように溶け込む。

2階へ上がるとアートな休息所
外の格子窓から入り込む光が落ち着く、アートな雰囲気の休息所

Check!6 中2階

20世紀を代表する建築家チャールズ・ムーアも好んだ段差
スキップフロアの建築が斬新!踊り場のような座敷間とその奥に2段の踏み台を経て2間続きの部屋が続く。

折り上げ天井
屋根の勾配に折り上げて、前面の天井高をかせいだ形状のもの

中2階から一段上がる「高2階」。家中でもっとも高い位置にあり、家長が使用した

ほかにもある!明治の町家建築

1875(明治8)年の大火を逃れた建築物や再建された町家が界隈に点在する。豪商の豪華な住居だけでなく、この地方の標準的な町家を見ることもできる。

日下部民藝館

高山を代表する豪商の豪邸
1879(明治12)年の建築で、国指定重要文化財。豪壮な吹き抜け構造が特徴で、太さ約21mの大黒柱や、長さ約13mの梁などが見ものだ。江戸後期~明治の生活用具も展示している。

宮地家住宅

「うなぎの寝床」が特徴の家
1875(明治8)年の大火の後に再建された標準的な町家で、家主は米屋や酒屋と農業を行った半農半商だった。間口が狭く奥行きが深い「うなぎの寝床」の造りが特徴。

松本家住宅

趣のある市内最古の町家建築
1826(文政9)年ごろに建てられた住宅で、高山市内で現存する町家の中では最も古いとされる。町人が暮らしていた標準的な町家建築を伝える貴重な文化財。

筆者:mapple

まっぷる飛騨高山 白川郷・下呂温泉’19

発売日:2018年02月08日

Amazonで購入する

この記事の出典元は「まっぷる飛騨高山 白川郷・下呂温泉'19」です。掲載した内容は、2017年10月~12月の取材・調査によるものです。飲食店メニューや商品内容、料金ほか各種データが変更されたり、季節による変動や臨時休業などでご利用できない場合があります。また消費税の見直しにより各種料金が変更される場合があります。そのため施設により税別で料金を表示している場合があります。ご利用の際には改めて事前にご確認ください。

エリア

 >  >  >  >  >  > 
 >  >  >  >  >  > 

この記事に関連するタグ

×
×