松江【塩見縄手】城下町歴史さんぽ♪おすすめスポット!
塩見縄手は国宝松江城の北側、堀川沿いにある閑静なエリア。武家屋敷や松並木が並ぶしっとりとした雰囲気の町並みを歩いて、城下町の歴史に思いを馳せよう。...
2015年に天守としては63年ぶりの国宝に指定された松江城。松江タウンの観光でハズセない歴史ある城と、まわりを囲む松江城山公園を散策してみよう。
このお城は必見!
国内に現存する12天守のひとつで、慶長16(1611)年、関ヶ原の戦の功績により出雲・隠岐の大守となった堀尾吉晴が築城。今日まで400年以上にわたり、雄々しい姿で松江城下町の中心にそびえ立ち続ける。天守に千鳥が羽を広げたような形の破風が用いられており、別名「千鳥城」とも呼ばれる。4重5階地下1階付きの造りで、最上階からは松江の街や宍道湖が一望できる。
鯱鉾
現存する木造のものでは日本一の大きさ
望楼
周囲に手すりをめぐらせた最上階の部屋
入母屋破風
三角形の飾り屋根部分が「千鳥城」の由来とも
附櫓
天守に侵入しにくいようにする櫓
鬼瓦
屋根の端っこにある鬼瓦は一枚ごとに風変わりなデザイン
下見板張り
黒くて厚い雨覆用の板がぐるりと天守を囲む
野面積み
自然石を積み上げた強固な石垣は400年を経ても崩れていない
【歴代藩主/堀尾氏】
■慶長5年(1600年)関ヶ原の合戦で功績を上げた堀尾吉晴の子・忠氏が出雲・隠岐の国を拝領。
■慶長16年(1611年)堀尾吉晴と孫の忠晴の手により松江城が完成。城下町を建設し、松江の礎を築く。
【歴代藩主/京極氏】
■寛永11年(1634年)堀尾家の跡を継ぎ、京極忠高が若狭国(現在の福井県)から出雲に入国。跡継ぎに恵まれず短期の藩主に終わる。
【歴代藩主/松平氏】
■寛永15年(1638年)京極家の跡を継ぎ、松平直政が信濃国(現在の長野県)から出雲に入国。以降10代にわたって松江を統治する。
【廃城令から現在まで】
■明治8年(1875年)廃城令で売却・取り壊しが決まるも、地元有志の尽力で買い戻され取り壊しを免れる。
■昭和10年(1935年)「国宝保存法」により、当時の国宝(現在の重要文化財に相当)に指定。
■昭和25(1950)年文化財保護法制定により、国の重要文化財になる。
【国宝に指定!】
■平成27年(2015年)7月、正式に国宝の指定を受ける。
城の入り口に立つ堀尾吉晴の銅像
国宝の天守内はチェックしておきたい見どころがいっぱい。隅々までをじっくり見て歩こう。
最上階はかつて司令塔としての役割も担っていたところで、松江の城下町を360度ぐるりと見渡す絶景スポット。
地階の井戸や柱の包板など、城を長く保つための工夫を凝らした遺構の数々がそのまま残る。
常時飲料水が得られたという深さ24mの井戸
柱の一部にハートの木目が!
甲冑や築城にまつわるストーリーが描かれた襖絵など、歴代藩主や松江の歴史がわかる多くの品を展示。
防火・防腐のために桐を使った板の厚さ約10cm、幅1.6mの階段が1階から4階までをつなげている。
ほかの城では見られない特殊な階段
近づく敵に石を落とす「石落とし」が2階の四隅と東・西・北壁にある幅広い穴に設けられている。
外部から発見しにくいようにつくられている
天守といっしょに楽しもう!
松江城の周囲は自然あふれる公園。城の歴史を感じるさまざまなスポットが点在するので訪ねて歩きたい。
四季折々の自然の中を歩けば気分スッキリ
松江の歴史を知るならここへ
松江城の東側、堀川沿いにある博物館。多彩な資料に映像、模型、切り絵などを通じて松江城と城下町の歴史や文化、産業を紹介している。
武家屋敷をイメージした和風の外観
模型と絵図で城下町の変遷がわかるコーナー
館内に日本庭園と国宝松江城を眺めながら抹茶や和菓子がいただける喫茶、和小物などを販売するショップがあり、観光のひと休みに利用すると便利。
喫茶きはるでは季節で変わる上品な和菓子が楽しめる
展示図録(書籍)や茶道具なども買えるミュージアムショップ縁雫
ハートの絵馬で縁結びをお祈り
松江藩松平家初代藩主の松平直政をはじめ、松江の発展に貢献した人物を祀る神社。観光案内所でハート形の絵馬を手に入れ、奉納して恋をお願いしてみよう。
一の門を出た石段をおりてすぐにある神社
絵馬(610円)はぶらっと松江観光案内所で販売
明治時代に建てられた貴重な洋館
明治36(1903)年、松江市が明治天皇の行幸を願って建てたもの。天皇の行幸は実現しなかったが、時の皇太子(後の大正天皇)の御宿泊所として利用された。県指定有形文化財。
リニューアルで明治45(1912)年当時の輝きを取り戻した
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。