石見銀山【銀山地区】史跡めぐり♪おすすめスポット!
かつて銀の生産拠点として賑わったエリアで、最盛期には約20万人が住み、1万3000軒の住居があったと伝わる。現在は緑深い森の中に坑道跡や製錬所跡、寺社などが残り、往時の隆盛をしのばせる。...
かつて世界二大銀山のひとつとして海外にまで名を馳せ、2007年に国内14番目の世界遺産に登録された石見銀山。
登録エリアは広範囲にわたっており、仙ノ山を中心とした1000近くの間歩(坑道跡)が残る「銀山山跡と鉱山町」、銀を積みだした「港と港町」、これらを結ぶ「街道」のすべてが対象となっており、その面積は約530haにも及びます。
石見銀山観光の基礎知識からおすすめツアーまで、足を運ぶ前に知っておきたい必須情報をご紹介します。
●世界の経済、文化に影響を与えたから
最盛期には世界の銀産出量の約3分の1を占めた日本の銀のうち、その大半を占めていたのが石見銀山産。東アジアに輸出され、東西を交易で結ぶ原動力となった。
●銀生産の遺跡が豊富に残るから
大正時代に鉱山活動が休止された結果、採掘から製錬まですべての作業が人力と手作業で行われた生産遺構や、住居跡が状態よく残っている。
清水谷製錬所跡
●銀山運営の全体像がよくわかるから
坑道跡、銀や物資を運んだ街道、海外への積み出し港などから遺跡をとりまく自然環境まで、鉱山運営に関する痕跡が広範囲で保存されている。
政治経済の中心となった大森地区
仙ノ山を中心とした、1000近くの間歩(坑道跡)が残る「銀鉱山跡と鉱山町」、銀を積み出した「港と港町」、これらを結ぶ「街道」のすべてが対象。その総面積は、約530haに及ぶ。
石見銀山は緑深い山間にある
●どうやって掘っていたの?
左手に持った山箸(やまはし)で鉄子(てっこ)と呼ばれるタガネをはさみ、右手の山槌で叩いて鉱石を掘り出すという具合に、すべて手作業。このため、1日かけても掘り進めるのは30cmほどだったという。
●銀の作り方は?
掘り出した鉱石を砕くなどして、鉱石と素石に分ける。次に鉛と銀の合金を作り、これを溶かして、鉛を抜きさり銀を取り出す「灰吹法(はいふきほう)」という技法で銀を取り出していた。
電車・バス
●JR松江駅→JR山陰本線特急(約50分/2900円)→JR大田市駅→石見交通バス(約26分/640円)→大森代官所跡バス停
●出雲縁結び空港→出雲一畑交通(空港連絡バス)(約30分/720円)→JR出雲市駅→JR山陰本線特急(約23分/1880円)→JR大田市駅→石見交通バス(約26分/640円)→大森代官所跡バス停
車
●山陰自動車道 松江玉造IC→山陰自動車道・山陰道(約59㎞/約56分)→大田中央・三瓶山IC→9号線・174号線・375号線・46号線(約16㎞/約25分)→石見銀山世界遺産センター
●浜田自動車道 大朝IC→261号線・40号線・187号線・31号線(約50㎞/約1時間10分)→石見銀山世界遺産センター
環境保護のため石見銀山への観光目的の車の乗り入れは規制されている。石見銀山世界遺産センター駐車場に止め、路線バスで現地へ向かおう。
【バス情報】
・世界遺産センター→200円(所要5分)→大森バス停
・世界遺産センター→240円(所要7分)→大森代官所跡バス停
鎌倉
・延慶2(1309)年『銀山旧記』で初めて石見銀山が発見されたと伝わる
室町〜戦国
・大永7(1527)年 博多の豪商、神屋寿禎(かみやじゅてい)が石見銀山を発見
・天文2(1533)年 灰吹法を導入。以降、国内の他鉱山にも広まる
安土桃山
・慶長5(1600)年 関ヶ原の戦後、勝利した徳川家康が領有
・慶長6(1601)年 大久保長安が初代奉行に任命される
・慶長7(1602)年 年産4000貫(15t)の銀を産出
江戸
・寛永元(1624)年 銀産出量が減少し始める
明治・大正
・明治20(1887)年 大阪の藤田組による鉱山経営が始まる
・明治28(1895)年 清水谷製錬所が完成
・大正12(1923)年 第一次世界大戦後、経営不振で休山
昭和
・昭和18(1943)年 銅採掘を試みるが水害により断念
・昭和62(1987)年 大森、銀山の町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定
平成
・平成13(2001)年 世界遺産暫定リストに登載
・平成16(2004)年 温泉津の町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定
・平成19(2007)年 ユネスコにより世界遺産に登録される
石見銀山遺跡の価値や魅力、全体像などを伝えるガイダンス施設。展示室では模型や映像を通して、世界に影響を与えた石見銀山の歴史や鉱山技術をわかりやすく紹介している。
石見銀山の歴史や鉱山技術を紹介
毎週水・木曜、エントランスホールで低融点合金を使った丁銀づくり体験ができる。水・木曜以外の体験は電話にて相談可。所要時間は30分から。
17世紀から19世紀半ばにかけて石見銀山の政治経済の中心地となった場所。約800mの町並みに代官所跡、地役人旧宅、武家屋敷、銀山運営に関する建物が並ぶ。町家を利用したカフェやショップも点在。ノスタルジックな大森の町並み
歩き方アドバイス
片道約800mの平坦な街道は徒歩で約20分。沿道の史跡やショップ、カフェなどに立ち寄りながら町並み散策を楽しもう。
ノスタルジックな大森の町並み
16世紀から20世紀にかけて銀生産の全作業が行われていた場所で、坑道や製錬所跡、寺社などが残る。最盛期には1万3000軒もの住居が並び、約20万人がここに暮らしていたという。
歩き方アドバイス
龍源寺間歩までは片道約2.3㎞の山道。ゆるやかな上り坂なので、電動タイプのレンタサイクルで移動するのがおすすめ。時間がある場合は歩くのもよい。
一般公開中の龍源寺間歩
仙ノ山の中腹、標高310mに位置する石見銀山最大級の坑道跡。江戸時代から明治時代にかけて開発された全長約900mの坑道のうち、約175mが公開されている。石見銀山の心臓部である福石場は必見。(予約制の限定ツアー)
0854-89-9091(大久保間歩予約センター)
●期間:3~11月の金・土・日曜、祝日、GW、お盆
●出発時間:10:00、11:00、12:30、13:30(出発の30分前に集合)
●集合場所:石見銀山世界遺産センター
●所要時間:約2時間
●料金:大人3700円、小・中学生2700円(入坑料・ガイド料・バス代・保険料を含む)
●予約:5日前までの予約制
●定員:各回10名
石見銀山の世界に誇れる価値や歴史について、地元ガイドから興味深い説明を聞きながらめぐるツアー。銀山地区と大森地区の各1コースがある。
龍源寺間歩コース
銀山公園から龍源寺間歩まで歩き、当時のノミ跡などが残る坑道内を見学する。
●出発時間:10:30、13:00(12〜2月は10:30のみ)
●集合場所:銀山公園
●所要時間:約1時間30分
●歩行距離:約4.6㎞
※龍源寺間歩の入場料が別途必要
大森町並みコース
大森代官所前から江戸時代の情緒が残る大森の町並みを散策し、銀山公園まで歩く。
●出発時間:10:30
●集合場所:大森代官所跡前(広場)
●所要時間:約1時間30分
●歩行距離:約1㎞
※大森町並みコースは予約が必要
銀山地区、大森地区の見どころ55か所を解説。マイペースで観光したい人にぴったり。
8:30~16:30、1台500円
貸出&返却場所
銀山公園の観光案内所
イオングループが世界遺産とタイアップした電子マネーカード。支払いに利用すると入館料が割引になる施設もある。
★購入&チャージはここで
観光案内所、石見銀山世界遺産センター
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まっぷるの奈良、山陰地方を担当。担当エリア以外にもオモシロネタを発信します!