浅草 仲見世通りの名物を食べ歩き!周辺のおすすめグルメ情報も
浅草のシンボル浅草寺と浅草駅を結ぶ仲見世通り。 年中人でにぎわっており、下町風情たっぷりの仲見世通りの周辺には、浅草ならではのお菓子や、店頭でできたてのおやつを販売する店がずらりと並んでいます。 ...
更新日: 2022年10月12日
東京の下町を代表する観光スポット浅草。寺社や街めぐりの締めくくりは、散策で冷えた体が喜ぶ温かいお鍋はいかがでしょうか。
ここでは、伝統の味を守り続ける老舗のすきやきやしゃぶしゃぶ、おでんをはじめ、ほかではなかなか味わえないねぎま鍋やどじょう鍋など、浅草ならではの鍋料理を紹介します。
江戸情緒にあふれた粋なお店の味を、心ゆくまで堪能しましょう。
江戸時代に庶民の間で食べられていたという、伝統の江戸ねぎま鍋。ねぎま鍋とは、ねぎとまぐろのトロが主役の鍋料理です。昔は保存がきかず捨てられていたというトロを、無駄にしないようにと考え出されたのが江戸ねぎま鍋です。
ここでは、主人が厳選した本まぐろやめばちまぐろのトロを使用。脂ののったトロは鍋に入れるとうまみが溶け出し、脂が野菜にからんで深い味わいに。ねぎは浅草近くの千住にある、日本で唯一といわれる長ねぎ専門市場から仕入れる「千寿ねぎ」を使っています。甘くとろける千寿ねぎは、トロとの相性もバッチリです。
ねぎま鍋のほかにも、最高級のくじらを使った刺身や煮込み、竜田揚げなど、くじら料理もおすすめですよ。
もともと旅館だったという、築70年以上の一軒家を改装した建物も下町情緒たっぷり。囲炉裏が配された趣ある店内は、まるで昭和の初めにタイムスリップしたかのよう。どこか懐かしい雰囲気が漂う部屋で、伝統の味をゆっくりと味わいましょう。
昭和初期に建てられた一軒家を改装した趣のある店
※コロナの影響により営業時間短縮中
お出かけの際は、最新情報をご確認ください
明治19(1886)年創業の老舗。牛鍋ブームの草分けといえる名店で、4代にわたりその味を守り続けています。店に入ると、店員さんが和太鼓をドンドンと人数分叩いてお出迎え。下町の粋を感じる演出に気分が高まります。
米久のメニューは近江牛を使った「牛鍋」のみ。ここではすきやきではなく「牛鍋」と呼びます。肉はやや赤身の多い「上」1人前3,160円と、サシがしっかり入った「トク」3,790円の2種類。上質な肉がリーズナブルな値段で楽しめると評判です。
鍋はスタッフが準備をしてくれるので初心者でも安心。野菜や豆腐などを入れた鍋に肉を並べ、割り下が注がれます。牛肉のうま味を逃がさないよう割り下は少なめ。それを焦がさないよう煮込むのがうまさの秘訣です。とろけるような肉のうまみが甘辛い割り下とからんで、もう食欲が止まりません。
おみやげ用にはすきやきを牛しぐれにした、牛肉の佃煮(200g1,890円)はいかがでしょう。上質でやわらかい肉の佃煮は、肉と脂のバランスが絶妙で、甘辛い味がご飯のお供にぴったりです。
浅草ひさご通り商店街に建つ店。ずらりと並んだちょうちんが目印
江戸情緒あふれる、どぜう(どじょう)料理の店。創業は徳川11代将軍・家斉公の時代の、享和元(1801)年と古く、歌舞伎や小説にも登場するほどの歴史あるお店です。当時から浅草寺の参詣ルートにあった駒形。この場所で初代がめし屋を開き、「どぜうなべ」や「どぜう汁」を出したのが始まりとされています。
おすすめメニューの「どぜうなべ」は、まず生きたどじょうをお酒に漬けて酔わせ、独自の下ごしらえをして1枚1枚浅い鉄鍋に並べます。それを炭火にかけ、甘辛い割り下をこまめに差しながら、薬味のねぎをたっぷりかけていただく味わい深い逸品です。江戸時代から続く調理方法によってていねいに作られるどぜうなべは、臭みがなく骨まで柔らかいので、丸ごとパクリといただけます。
このほか、どじょうを卵でとじた柳川なべや、どぜう蒲焼、どぜう唐揚げなどもぜひ味わってみてください。創業時の店舗を再現した2階建ての木造も趣たっぷりで、お江戸の旅気分を盛り上げます。
入れ込みの座敷でゆっくりと味わおう
初代が牛肉に着眼し、明治28(1895)年に牛めし屋として創業。以来、最高品質の牛肉にこだわり続け牛肉ひと筋に歩んできた、しゃぶしゃぶとすきやきの老舗です。
自慢のしゃぶしゃぶは、全国から選りすぐった最高級黒毛和牛を使用。グランドメニューの御膳の肉は、霜降り、極上霜降り、銘柄牛、神戸牛、特選牛ヒレから選べます。
もうひとつの看板メニューのすきやきも、黒毛和牛を使った最高級品。江戸前の秘伝の割り下で、肉を1枚ずつサッと焼くように煮るのがポイントです。
しゃぶしゃぶ御膳や、すき焼御膳は、ともに9,680円〜(サービス料込み)。もう少しリーズナブルに味わいたいなら、ランチタイムのしゃぶしゃぶ昼膳4,180円がお得。また、今半のすきやきが丼になった、1日限定20食の明治すきやき丼2,200円もおすすめですよ。
老舗の趣と現代風の意匠が融合した建物の店内は、テーブル席や小上がり、個室、大広間など、用途によって使い分けられて便利。いずれもソーシャルディスタンスを考慮した客席なので、安心して食事を楽しみましょう。
国際通り沿いに建つ、風格のあるビル
大正4(1915)年、大阪の浪速千日前(法善寺境内)のおでん屋からのれん分けをして、浅草へ移って開業。関東大震災や大戦災を経ても、おでんの味を守り抜いた老舗です。ていねいに仕込んだうまみたっぷりの関西風おでんは、100年以上にわたり江戸っ子の舌も魅了し続けています。
関西仕込みの透明なだしは、昆布と鰹節から取っただしに白醤油を加えて仕上げます。そのつゆをつぎ足しつぎ足しで煮込んで深い味わいとなり、おでんにしっかりと染みて極上の味が生まれるのです。
おでんの種類は常時30種類以上とバラエティ豊か。なかでもおすすめは、いわしで作る自家製つみれや、豆腐と山芋を合わせたたねに野菜を入れた特製がんもどき、だしがしっかり染み込んだ高野豆腐など。女性にはたまねぎと挽肉をごま油で炒めてキャベツで巻いた、ロールキャベツ風の「キャベツ巻き」も評判です。
カウンターの前で煮込まれるしみしみのおでんを見ていると、お酒もぐいぐい進みそうですね。
おでんはカウンターの前でじっくり煮込まれる
■大多福
住所:東京都台東区千束1-6-2 NS言問ビル1F
電話番号:03-3871-2521
営業時間:17:00~22:00(L.O.21:00)、土・日曜、祝日は16:00~
定休日:月曜
※コロナの影響により営業時間短縮中
お出かけの際は、最新情報をご確認ください
江戸っ子の鍋は具をあれこれ入れるのはヤボとされ、ひとつの食材にこだわった鍋こそが粋といわれていたそう。ここで紹介した店も選び抜いた食材を使った、江戸っ子の粋とこだわりが詰まった鍋料理ばかりです。
もちろん鍋のおいしさだけでなく、お店の雰囲気も大切なポイント。古民家を改装した店や、創業当時の面影を残す店、老舗の風格を放つたたずまいなど、浅草らしい店の雰囲気も素敵です。お鍋の味だけでなく、歴史を感じるお店の空気感も一緒に堪能したいですね。
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