札幌必食グルメ!【ローカルグルメ】地元熱愛!
札幌には北海道各地のご当地グルメを提供する店が豊富。現地に行けなくても、札幌でならまとめて味わえる!...
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北海道を代表する絶景、タウシュベツ川橋梁。
水の中から現れる古き鉄道橋をひと目見ようと、上士幌に全国から人が訪れます。
また冬には雪化粧をまとった特別な景色を求めて見学ツアーに参加する人も近年増えているとか。
まっぷる編集部は地域応援プロジェクトとして、ここ上士幌に注目。
近年、橋の劣化により崩落が進んでいるため、ぜひ今のうちにその姿を見てほしいという思いからご紹介させていただきます。
糠平ダム湖に沈むタウシュベツ川橋梁は、水位が下がる冬から夏にかけて湖面に姿を現します。
とくに新緑の6月頃がベストシーズン。
橋の近くに行くには林道の鍵を借りる、またはツアーに参加するなどが必要となるため、アクセス方法について、ぜひ記事でチェックしてださいね。
北海道の十勝地方北部にある上士幌町は、森林地帯が広がり、自然豊かな町。東京ドーム350個分以上もの敷地をもつナイタイ高原牧場や、三国峠などダイナミックな景色が広がっています。8月に行われる北海道バルーンフェスティバルや2月のウィンターバルーンミーティングなど、熱気球の町としても名を知られ、遊び疲れたら、源泉かけ流しの湯が楽しめるぬかびら源泉郷で心ゆくまで心身をリラックスさせることができる、そんな町です。
旅の玄関口となる空港へは、羽田~とかち帯広空港間が所要約1時間35分、とかち帯広空港から帯広駅は連絡バスで約40分の距離となります。帯広駅バスターミナルから北海道拓殖バス・十勝バス(2社)が運行しており、約1時間10分ほどで上士幌に到着します。また、とかち帯広空港でレンタカーを利用して上士幌に向かう場合は、約63㎞、所要2時間ほどでアクセスできます。
帯広市の中心部から国道273号を北上しながら向かうルートは、道沿いに現在廃線となった旧国鉄士幌線が走っています。この旧線に架けられていたのがタウシュベツ川橋梁です。
十勝には旧国鉄民営化の1987年を境に廃線となった旧国鉄士幌線や広尾線があります。タウシュベツ川橋梁のある旧国鉄士幌線は、起点となる帯広駅から北上し、上士幌町の旧十勝三股駅までの全長78.3kmを結んでいました。なお、士幌線についての貴重な資料は、上士幌町鉄道記念館で見ることができます。かつての士幌線は、大雪山系の山中にコンクリートのアーチ橋が多数見られ、十勝平野に延々と続く一直線の線路がいかにも北海道らしい情景を見せていました。沿線にある糠平湖は、発電用のダム湖として建設され、これにより士幌線は路線が変更され、旧線は湖に沈みました。この旧線に架けたられていたのがタウシュベツ川橋梁です。
タウシュベツ川橋梁はコンクリート造りの全長130mのアーチ橋。古代ローマ時代の水道橋を思わせるような美しい鉄道橋です。糠平湖の水量が多い夏は固定に沈みますが、渇水期の冬から春にかけて姿を現します。季節によって見え隠れすることから「幻の橋」とも呼ばれています。アーチ橋の直径は10mで、それが11個連なっており、水を湛えた湖にアーチが映える姿は感動ものです。
士幌線にはタウシュベツ川橋梁以外にも多数のアーチ橋が残り、「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」として準鉄道記念物に指定されています。
糠平湖の水位はダムの放水によって変化し、水位が高くなる6月頃からタウシュベツ川橋梁は湖に沈み始め、8~10月頃は湖底に沈み見えなくなります。ただし、その年の雨量などにより放水の時期は決まるので、夏でも放水があればアーチ橋が姿を見せることもあるそうです。
氷結した糠平湖から姿を現します。スノーシューを履き湖の上を歩く冬期(1月上旬~3月上旬)の湖上横断タウシュベツツアーが人気です。
湖の水位が下がる春には、11連のアーチが姿を現します。4月頃までは雪も残り、水位も下がりきっていますが、5月下旬には水位が徐々に上がってきます。
6月頃に湖面にアーチが映り、眼鏡橋となります。風のない朝がシャッターチャンスです!
糠平湖の西側を走る国道273号沿いにあるタウシュベツ展望台があります。駐車スペースに車を停めて約200m、散策路を進むと湖の反対側にタウシュベツ川橋梁を臨むことができるのですが、距離があるため望遠レンズなどを持っていくとよいでしょう。
交通事故の多発などの理由から、タウシュベツ川橋梁までの林道は許可車両以外通行禁止となっています。道の駅かみしほろで林道ゲートの鍵を借りて、マイカーで行くことになります。WEBで事前予約をしてから現地に向かいましょう。(期間は4月29日~10月末日の予定。冬季間は、林道に除雪が入らないため立ち入りできません)
こちらのサイトから事前に予約をしましょう
https://kamishihoro.info/key/index.php
料金:1人1,000円
事前予約の期間…利用日の2か月前~前日14時まで
道の駅かみしほろで受け付けして、利用料を払い、鍵を受け取ります。(受付時間は9:00~14:00、身分証明書が必要)
利用後は道の駅かみしほろにて、当日16:30までに鍵を返却します。鍵を紛失した場合5,000円の支払いが必要となるので注意。なお、車(バイク)1台につき、鍵の貸し出しは1つとなります。
鍵の貸し出しに空きがあった場合に限り、9:30~11:00の間で窓口で申し込みができます。なお「当日貸し出し」については先着順とし、WEBや電話での事前予約はできません。
ひがし大雪自然ガイドセンターが実施。ぬかびら温泉にある「糠平温泉文化ホール」が集合場所となっています。
春〜夏:早朝タウシュベツ橋ツアー、旧国鉄士幌線アーチ橋ツアーなど
秋:晩秋/初冬のアーチ橋ツアー
冬:湖上横断冬のタウシュベツツアー、タウシュベツ対岸ツアー
【問い合わせ先】NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター
近年、コンクリートの風化や老朽化が進み、一部で陥落が進むタウシュベツ川橋梁。アーチ橋の形を保っていられるのはいつまでなのかわからないと言われています。崩壊してしまう前に幻想的で貴重な絶景を見に行ってみてはいかがでしょうか。
タウシュベツ川橋梁のある大雪山国立公園はヒグマの生息地。橋付近まで行く糠平三股林道は、ヒグマの多発地帯として知られ、徒歩で通るのは厳禁。タウシュベツ展望台周辺でもヒグマ出没の目撃情報がたびたび出ているので、散策する場合は注意しましょう。
橋が糠平湖の中に完全水没してしまう9~12月。リアルタイムのタウシュベツの様子はひがし大雪自然ガイドセンターのTwitter(@shizen5)でも見ることができますよ。
タウシュベツ川橋梁に通じる林道ゲートは冬季間は除雪が入らないため閉鎖になります。しかし、糠平湖が完全結氷後は、国道駐車場から、凍結した湖上を歩いて橋まで行くことができます(往復4km)。充分な防寒装備をし、天候に注意して行動しましょう。安全に行きたい人は、ひがし大雪自然ガイドセンターの有料のガイドツアーに参加しましょう。スノーシューで氷結した糠平湖を横断して橋の見学ができ、条件が合えば、キノコ氷など糠平湖ならではの貴重な自然現象が見られることも!例年1月上旬〜3月上旬に実施され、参加費はスノーシューレンタル込で5000円。
橋周辺にはトイレがないので、行く前には必ず用を済ませてから行きましょう。ひがし大雪自然ガイドセンターのガイドツアー参加の場合は集合場所の「糠平温泉文化ホール」を利用できるので安心です。
橋の周辺には飲食店はありません。食事をするなら、五の沢橋梁駐車場から車で6分ほどの場所にぬかびら温泉街が一番近いです。近郊の山海の幸を使った料理が味わえるレストランなどがあります。少し足を伸ばして上士幌市街に行くと、「道の駅かみしほろ」をはじめ、食事処も豊富なので、橋見学前後に観光がてら立ち寄ってみるのもおすすめです。
「道の駅かみしほろ」では、タウシュベツ川橋梁のイラストがプリントされたオリジナルのマスキングテープやひがし大雪アーチ橋ポストカードセットなどを販売し、おみやげにぴったり!道の駅では他にも、上士幌町のシンボルでもある気球をモチーフにした雑貨や、地元の食材を使ったお菓子などが種類豊富。旅の記念にいかがですか。
1956年に竣工した人造のダム湖。冬は結氷し、アイスバブルやキノコ氷などの貴重な自然現象も見られる。
タウシュベツ川橋梁を約750mの距離から見学できる展望台。気軽に橋を見るならここから見るのがおすすめ。
大雪国立公園の東大雪地域を中心とした自然や歴史、リアルタイムな地域の情報を発信。湖周辺散策前に立ち寄りたい。
「旅の目的地になる道の駅」がコンセプト。上士幌の食材を使ったレストランやテイクアウトのほか、パンやスイーツも販売。
旧国鉄士幌線の路線図や工事写真、ジオラマなど各種資料を展示。士幌線現役時代に運転席から撮影した映像も見られる。
古代ローマ時代の水道橋を彷彿とさせるタウシュベツ川橋梁。1年の中でもその姿を見せるのは湖底に沈まない約半年間ほどです。また崩落の恐れがあることもあることから「幻の橋」と呼ばれるのは2つの理由あってのことでしょう。上士幌町にその姿を見に行く際は、近代産業の遺構も見学しつつ、昔日のロマンに思いを馳せながらめぐってみてくださいね。
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