宮崎のエリア別おすすめ宿
利便性が高い宮崎タウン、温泉が魅力の霧島をはじめ、宮崎で人気の高い宿をエリア別に紹介。...
更新日:2021年10月25日
街中を季節の花が彩り、海も近くて南国ムード満点の宮崎県。
日向灘の絶景や神秘的な高千穂など、フォトジェニックな観光スポットが点在しています。
ご当地グルメが豊富にそろう宮崎タウンエリアや、日向灘の絶景が堪能できる日向・延岡エリア、パワースポットと温泉が点在する霧島・えびのエリアなど、魅力がいっぱいです。
また、山海の幸を使った郷土色あふれる多彩なご当地グルメも要チェック。
宮崎旅行に出かける前に、各エリアの位置関係を把握して楽しい旅のプランを立てましょう!
堀切峠や青島などの見どころに近い宮崎タウンは、ぜひとも抑えておきたい。チキン南蛮や鶏の炭火焼きなどの名物グルメも楽しみ。
宮崎県は縦長の地形のため、県内の移動に時間がかかる。
宮崎タウンと、その他のエリアの組み合わせなら1泊2日がベスト。高千穂や日南海岸の都井岬まで足をのばすなら2泊3日がおすすめ。
関東や関西など、遠方から宮崎にアプローチするなら飛行機が便利。
高千穂などの県北へは阿蘇くまもと空港、霧島や都城など鹿児島との県境付近へは鹿児島空港、宮崎タウン、日南海岸方面へは宮崎空港を利用しよう。
九州新幹線を利用する場合は、新八代駅から高速バスに乗り換えて宮崎タウンへ。近県からの訪問者はマイカー、高速バスを利用する人が多い。
宮崎タウンや西都原などバスや鉄道が発達した一部の地域を除いて、宮崎県内の移動は車が便利。
霧島や日南海岸は、景色を眺めながらのドライブが楽しい。
宮崎の基本情報をチェックしたら、次はエリアの位置関係や特徴を押さえておきましょう。各エリアのおすすめ観光スポット、人気のグルメスポットもあわせて紹介するので、行き先に迷っている方は必見です!
美しい自然に囲まれた神話の里
天孫降臨の伝説が息づく高千穂には、神話にまつわるスポットが多い。開運などさまざまなご利益があるとされるパワースポットめぐりが、高千穂観光の定番。
五ヶ瀬川へ流れ出した阿蘇の火砕流が急激に冷え、長い歳月をかけ浸食されてできたV字峡谷。7kmにわたって柱状節理の断崖絶壁が続く景観はみごとで、国の名勝、天然記念物に指定されている。手漕ぎのボートから眺める落差17mの真名井の滝は圧巻。観光シーズンの午後6時から10時には、「真名井の滝」のライトアップイベントを開催。
創建は1900年前と伝わる古社。高千穂郷八十八社の総社として信仰を集め、縁結びの神様としても知られる。老木に囲まれた神域に本殿、拝殿、神楽殿が建ち並び、厳かな雰囲気。本殿にほどこされた彫刻や夫婦杉、祈ると悩みが鎮められるという鎮石(しずめいし)なども必見だ。
天岩戸神社からゆっくり歩いて10分ほど。岩戸川の上流にある「天安河原」は、天照大神が岩戸隠れした際に、八百万の神々が相談したといわれる場所。一角には仰慕窟(ぎょうぼがいわや)という間口40mの洞窟があり、鳥居と社が建てられている。大雨などで河川が増水した場合は、参拝できないことがある。
天照大神の岩戸開きの神話を伝える神社で、岩戸川をはさんで西本宮と東本宮の二つの社殿からなる。西本宮は天照大神が姿を隠した洞窟「天岩戸」を御神体とする社。天岩戸への立ち入りは許されないが、社務所での受け付けのあと、神職の案内により、岩戸川を隔てた遥拝所から参拝することができる。西本宮から東本宮までは歩いて10分ほど。
天孫降臨の際、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の道案内をした猿田彦大神(さるたひこおおかみ)と、天照大神(あまてらすおおみかみ)を岩戸から出すために踊った天鈿女命(あめのうずめのみこと)の夫婦を祀る。夫婦和合、縁結びのほか、芸事にご利益があるといわれ、参拝する芸能人も多い。
高千穂あまてらす鉄道では、旧高千穂鉄道の線路を活用した観光用スーパーカートを運行している。コースは高千穂駅をスタートし、高千穂鉄橋で折り返すおよそ5.1km。途中2か所のトンネルを抜けると、緑に囲まれた山里の風景。おもちゃのようなかわいい外観のカートが時速25kmで軽快に走る。
高千穂峡の玉垂の滝から引いた湧水を使った流しそうめんが目玉。小窓から竹樋を伝ってそうめんが流れてくる形式で、アトラクション的に楽しい。冷や汁(夏期限定)、ヤマメ塩焼き、そばぜんざいなど、宮崎の郷土料理が手軽に食べられる。真名井の滝もすぐ近くにある。
南国の自然やグルメを楽しむ
海が近く、季節の花が彩る南国ムード満点の街。繁華街にはチキン南蛮や鶏の炭火焼などのご当地グルメを看板にした店がそろう。南国フルーツたっぷりのスイーツも人気。
日本の初代天皇「神武天皇」を祀る神社。東神苑には国の天然記念物に指定されているオオシラフジが育つ。フジの樹齢は400年以上、根回りおよそ3m。見ごろは4月中旬。
国生みの神様、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)と伊邪那美尊(いざなみのみこと)夫婦を祀る。近年、参拝者が急増したのは、恋愛パワーが強力とのうわさから。境内にはスピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんが認める御神木、すぐ近くには伊邪那岐尊がみそぎを行ったというみそぎ池がある。
黒松林の間に伝統的な英国式の庭園を発見。イギリスのトップガーデンデザイナー、ロビン・ウィリアムス氏が設計・監修したもので、ガーデンハウスを中心に、東西南北にそれぞれ趣の異なる庭園がある。
チキン南蛮の定番スタイルともいえる「タルタルソースかけ」を発案。「味のおぐらチェーン」の総本山…とはいえ、山形屋百貨店の裏手の路地にあり、見つけにくいが、たびたび行列ができる人気ぶり。カラッと揚げた鶏の胸肉まるごと一枚分を甘酸にサッとくぐらせ、自慢のタルタルソースはたっぷりと。
舌の肥えた地元客が太鼓判を押す人気店。直営農場で育てた「みやざき地頭鶏」を使い、もも焼き、刺身、チキン南蛮など専門店ならではの豊富なメニューをそろえる。
食肉製造と卸業を営むミヤチクの直営店。最高ランクの「宮崎牛」を鉄板焼き、しゃぶしゃぶ、すき焼きなど多彩な調理法で楽しめる。
宮崎市の中心部にあるフルーツパーラー。宮崎産のマンゴーをはじめ旬のフルーツを使ったパフェの種類が豊富。夜遅くまで営業していて、飲んだあとの締めに食べる地元っ子も多い。
野球ボール大の大福の中に粒あん、イチゴ、栗、クリームチーズが詰まった「なんじゃこら大福」で有名。店に入ると茶と菓子の試食サービスでもてなしてくれる。
海風がここちよい、南国シーサイドドライブへ
宮崎市南部から都井岬にいたる国道220・448号は「日南フェニックスロード」と呼ばれる人気のドライブコース。青島神社や鵜戸神宮などのパワースポットも点在し、海を眺めながらの開運旅が楽しめる。
ビロウジュをはじめとする豊かな亜熱帯植物に覆われた青島は、日南海岸国定公園随一の景勝地。引き潮時には、島の大きさの数倍に広がる波状岩「鬼の洗濯板」があらわれて陸続きになる。島の中央には、縁結びや安産でも知られる青島神社が鎮座している。
亜熱帯植物に囲まれた小島、青島の中央に鎮座する神社。神話に登場する彦火火出見命(山幸彦)と豊玉姫命夫婦を祀ることから縁結びや安産、航海安全にご利益があるといわれ、境内では若い女性の願掛けをする姿が見られる。社殿は鮮やかな朱色で、青い空とのコントラストが美しい。
彦火火出見尊の妻、豊玉姫命が鵜草葺不合尊を生んだといわれる神社。海を見下ろす急な石段を降りた先の洞窟に本殿がある。造りは本殿、幣殿、拝殿が一体となった権現造り。縁結び、子授け、安産、育児祈願などに訪れる参拝者が多い。
青島から南へ、木々に囲まれたゆるやかな坂道を上りつめると、突然目に入るのが青い日向灘と波状岩が織り成す景色。日南海岸国定公園随一の眺めとして知られる堀切峠だ。海岸沿いには遊歩道が整備されている。
高さ10mから50mの断崖に囲まれて太平洋に大きく突き出した岬。世界的にもめずらしい天然記念物の野生馬「御崎馬」が中央の丘陵地帯に生息している。都井岬ビジターセンター うまの館、都井岬灯台、御崎神社などがあり、遊歩道も整備されている。
飫肥城は周囲およそ2.7kmの城内に松尾の丸、中の城、本丸の城を配した平山城だった。百年杉を使って復元した大手門、書院造りの松尾の丸は見ごたえがある。城内の飫肥城歴史資料館では飫肥藩ゆかりの資料およそ220点を展示。
日南海岸を望む広大な公園のシンボルはイースター島のモアイを修復した日本の功績により、世界で唯一、島の長老会から許可を得て完全復刻した7体のモアイ像。ほかにも太陽の丘にある蝶の地上絵や世界の昆虫展、ユネスコから直接許可を得た世界遺産の紹介パネルなどのスポットがある。
人気のドライブルート、日南フェニックスロード沿いの道の駅。1階は物産館と売店、2階は海が一望できるレストランになっている。ウッドデッキは大海原が見渡せる絶景ポイント。
太平洋の荒波が創造した自然の神秘に感動
宮崎県北部の海岸沿いの日向は、日豊海岸屈指の絶景スポット。黒潮が流れる日向灘でとれた海の幸を堪能しよう。かつて城下町として栄えた延岡には、多くの史跡が残る。
延岡市街の南にそびえる標高251mの山。延岡築城の際に城山にあった愛宕神社を遷したことが名前の由来という。天孫の瓊瓊杵尊と木花開耶姫が出会って結婚したとの伝説から出逢いの聖地とされる。東側にある公園には、展望台やモニュメントがあり市街地を一望する。夜景がとくにすばらしい。
自然がつくり出すロマンチックな風景が眺められる「クルスの海」。岩場に囲まれた海が「十」の文字に、近くの小さな岩場と合わせて「叶」の文字に見えることから、思いを込めて祈ると願いが叶うといわれる。
日向岬の突端にあり、さえぎるもののない日向灘の大パノラマが見渡せる。駐車場から展望台までは遊歩道を歩いて10分ほど。眼下には柱状岩の海岸線が広がる。
天照大神を祀っている神社で、「日向のお伊勢さま」と呼ばれる。白波が上がる日向灘の沿岸、切り立つ柱状節理の上に建つ社の姿は荘重で、神々しいたたずまい。境内には瓊瓊杵尊が大海原を眺め祈願するために立ったと伝わる「神座」をはじめ、神々の存在を示すかのような神秘的なものを見ることができる。
創業大正5(1916)年。日向灘の深海にすむ小魚「メヒカリ」が、刺身、塩焼き、唐揚げ、すしなどがフルコースで登場する「めひかりフルコース」はおすすめ。観光客にはメヒカリの唐揚げのほか、チキン南蛮など延岡の郷土料理が並ぶ「ふるさとコース」も好評。
のどかな田園地帯で雑貨探しと古墳めぐり
宮崎県のほぼ中央にある西都原は、日本最大級の古墳群があり、春の菜の花、秋のコスモスが有名。照葉樹林に囲まれた綾町は、世界最大級の大吊橋がある町。工房やギャラリーが多いのも特色のひとつ。
ユネスコエコパークに登録された綾の森を満喫するなら、歩く吊橋としては世界最大級の高さ142mの照葉大吊橋。周囲は照葉樹の森で、網目状の歩道部から綾川渓谷を真下に見ることができる。側面も格子状になっていて、スリル満点だ。
東西2.6km、南北4.2km、形も規模もさまざまな300基以上の古墳が点在する国の特別史跡。天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)陵とされる「男狭穂塚(おさほづか)」、木花開耶姫(このはなさくやひめ)が眠るといわれる「女狭穂塚(めさほづか)」は宮内庁による陵墓参考地のため立ち入り禁止ながら、鬼の窟をはじめ内部まで見学できる古墳もある。
地上3階、地下1階の建物は、古墳の葺石や石室をイメージした造り。西都原を中心とした古代から現代までの歴史を考古学的な観点から解説。本物の土器や石器の一部は、直接ふれて観察することができる。
創業昭和57(1982)年の元町窯の敷地内にある。綾町をはじめ県内外の作家約40人が手作りした手芸雑貨やアクセサリー、服、元町窯の器を置く。隣接の「元町ベーカリー」の自店製パンも販売。
霧島の山間にたたずむ温泉と花畑を訪ねる
宮崎県と鹿児島県の県境にあたる、標高1200mの高原地帯。霧島は日本屈指の温泉郷で、坂本龍馬が新婚旅行に訪れた地として知られる。霊峰霧島に抱かれた自然美豊かなスポットをめぐり、名湯につかって旅の疲れをリフレッシュしよう。
瓊瓊杵尊を祀り、国家安泰から家内安全までご利益があるといわれる古社。現在地に移ったのはおよそ500年前とされ、霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返した歴史をもつ。老杉に囲まれた朱塗りの本殿をはじめ、建造物のほとんどが重要文化財で、南九州最大の規模と歴史を誇る。
コカ・コーラウエスト社の公園工場。予約不要の工場見学のほか、コカ・コーラの歴史がわかる国内外の貴重な資料700点の見学、季節の花が咲くフラワーガーデンや遊歩道の散策ができる。
「道の駅霧島」としても親しまれているスポット。霧島はもちろん遠くは桜島まで一望する標高670mからの眺望は、爽快感たっぷり。展望レストラン、売店、ロードトレインをはじめとする各種遊具がそろう。
霧島神宮温泉のなかではめずらしく硫黄臭の漂う温泉で、男女を問わず源泉泥湯が好評。美肌作用はもとより、肌に塗った泥が発汗作用をうながし、ダイエットにも効果がある。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!