【小樽芸術村】歴史的建造物とアートを同時に堪能!
旧三井銀行小樽支店、似鳥美術館が相次いでオープンし、グランドオープンを迎えた小樽芸術村。見どころいっぱいの芸術村をじっくり堪能しよう。...
函館は、江戸時代末期に日本初の国際貿易港として横浜や長崎とともに開港して以来、外来文化の影響を受けて発展してきた町です。
なかでも元町エリアは、函館港を望む坂沿いに、世界各国の領事館や教会が建てられた歴史があり、異国情緒あふれる街並みが今もそのまま残っています。
教会群や洋館などの見どころが市電の停留所1区間の距離に集中しているので、短い時間でたくさんのスポットを楽しむことができるのも大きな魅力です。
レトロな教会や洋館を坂を上り下りしながら歩く
元町エリアには函館山に向かって数多くの坂道が延びています。坂を上り下りしながら、王道の観光スポットやレトロな建物ウォッチング。 爽やかな潮風の中で函館の歴史を感じながら、おしゃれな街並みを楽しみましょう。
各観光スポット間の距離は近いため、短時間で見てまわれます。さらに時間を短縮するなら、レンタサイクルも利用してみましょう。
【所要時間】約2時間
START 市電 末広町
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① 八幡坂
⇩ 徒歩3分
② 天然酵母パンtombolo
⇩ 徒歩すぐ
③ 大三坂
⇩ 徒歩3分
④ 二十間坂
⇩ 徒歩3分
⑤ カトリック元町教会
⇩ 徒歩1分
⑥ 函館ハリストス正教会
⇩ 徒歩1分
⑦ 函館聖ヨハネ教会
⇩ 徒歩5分
⑧ 元町日和館
⇩ 徒歩3分
⑨ 旧北海道庁函館支庁庁舎
⇩ 徒歩2分
⑩ 旧相馬家住宅
⇩ 徒歩2分
⑪ 函館市旧イギリス領事館
<ひと休みスポット>ティールームヴィクトリアンローズ
⇩ 徒歩すぐ
⑫ 基坂
⇩
GOAL 市電 末広町
坂の上から函館湾を一望できるロケーションと、並木が素晴らしく、映画やテレビの撮影に数多く登場。道の先には函館市青函連絡船記念館摩周丸も見える。坂の名前はかつて函館八幡宮があったことに由来している。
<Photo Point>
坂の上の道の中央に立つと、ちょうど坂道の先に摩周丸が位置する写真を撮影できる
冬にはイルミネーションが綺麗!
大三坂沿いに建つ黄色い外観がかわいい大正10(1921)年築のパン店兼陶芸作品ギャラリー。建物は和洋折衷様式の古民家。天然酵母を使った香り高いパンと陶芸作品を販売する人気店。
<見学・撮影OK>
カンパーニュなどハード系のパンが豊富
「日本の道100選」にも選定されている坂道。名前の由来は江戸時代に坂の入り口に「大三」という郷宿があったため。郷宿とは公用で出てきた地方の村民が泊まる宿のこと。
<日本の道100選>
<Photo Point>
石畳とカトリック元町教会の組み合わせを収めるのがおすすめ!
明治12(1879)年の函館を襲った大火のあと、どんな火事でもくいとめられるよう、二十間(約36m)もの広い防火帯が整備されたのがこの坂。坂の幅が名前の由来になっている。
<Photo Point>
坂の頂上付近に建つ、瓦の大屋根が特徴の東本願寺とともに撮るのもいい
フランス人宣教師のメルメ・デ・カションが、江戸時代末期に仮聖堂を建てたのが始まり。建物は明治40(1907)年の大火で焼失したが、大正12(1923)年に現在の聖堂が再建され、高さ33mの大鐘楼も同時に建てられた。ローマ法王ベネディクト15世から贈られた貴重な祭壇も必見だ。
<内部撮影NG>
<Zoom up!> ●風見鶏●
大鐘楼の六角屋根の上には風見鶏がのり、建物の目印に
万延元(1860)年、日本初のロシア領事館の付属聖堂として発祥した日本最古のロシア正教会。聖堂内には約70枚のイコン(聖書などに出てくる出来事を描いた絵)が飾られており、おごそかな雰囲気だ。礼拝前などに鳴らす鐘の音から「ガンガン寺」という呼び名で親しまれている。
<内部撮影NG>
<Zoom up!>●クーポル●
緑の屋根に立つ葱花(そうか)状飾り。大小に6個立つ様子が印象的
<Zoom up!>●2連アーチ窓装飾●
ビザンチン建築の特徴的な装飾が施されている2連アーチ窓
聖堂内には約70枚のイコンが飾られている
明治7(1874)年にイギリスの宣教師が伝道を始めた、英国プロテスタントの教会。火災による焼失を経て、現在の建物は昭和54(1979)年に完成。中世ヨーロッパの教会に見られる建築様式で、どの角度から見ても十字架が見えるデザイン。
<内部見学NG>
<Close up!>●十字架●
建物のいたるところにある十字架。いくつあるか探してみるのもおもしろい
動物をモチーフにした雑貨を多く取り扱う雑貨店。手前のモスグリーンの建物は、大火後の大正10(1921)年築の趣きのある建物。
<内部撮影NG>
北海道有形文化財に指定されている洋風建築物。明治42(1909)年に建築、昭和57(1982)年に修復整備された。江戸末期や明治時代に函館や道南の政治機関の中心であった元町公園内にあり、現在は函館市元町観光案内所として活用されている。
<見学・撮影OK>
<Close up!>●コリント式の柱●
柱頭飾りのあるコリント式の柱が印象的
住所 北海道函館市元町12-18
TEL 0138-23-5440(函館市観光案内所)
交通 JR函館本線函館駅から市電函館どつく前行きで8分、末広町下車、徒歩5分
営業時間 9:00~17:00(7・8月は~19:00)
休業日 無休
欄間や窓ガラスなどに豪華な意匠が施されている和洋折衷の建物。館内や土蔵ギャラリーにある約260年前の江差屏風など充実した展示物が圧巻。2018年に国の指定重要文化財に指定された。
<内部撮影NG>
各所にヴィクトリア調の装飾が施されている洋室も備える
<Close up!>●窓ガラス●
表面がうねるように見える手作り窓ガラス
大正2(1913)年築、イギリス人設計士の手による建物で、コロニアルという建築様式を採用した。レンガ造りで外壁には塗装が施されている。昭和9(1934)年まで領事館として機能し、現在は、函館開港の歴史を伝える記念ホールやカフェが入る。
<見学・撮影OK>
<Close up!>●和洋折衷●
洋風のアーチ窓に和風の瓦葺き寄せ屋根と、和洋折衷の造り
当時の領事執務室を再現した部屋
イギリスから取り寄せた調度品を配したカフェで本場の紅茶を味わおう。店内からは中庭を見ることもできる。
アフタヌーンティーセット 1人分 1500円(写真は2人分)
バラコラーゲン入りのゼリーがのる薔薇ゼリーアイス 1個 750円
坂の下に明治時代に造られた里程元標の木柱が立てられ、坂の上は、江戸時代中期以降の亀田番所や函館奉行所、旧北海道庁函館支庁などが置かれ、函館の中心だったところ。
<Photo Point>
坂の頂上にある元町公園からは、また違った角度から眼下を一望できる
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