
更新日: 2024年7月30日
瀬戸内の島巡り~直島・犬島・豊島で自然とアートを楽しむ~
「現代アートの島」として世界から注目を集める、岡山県と香川県の間に広がる瀬戸内海の島々。のんびりとした島風情にはことのほかアート作品がマッチする。島の風情と食とアート。ゆるやかな島時間に身をゆだね、ゆっくりと島旅を楽しもう。
島旅のコツ info
①船の時刻をチェック!
特に最終便に気をつけて。逃すと帰れなくなるので注意しよう。
②島内観光の足
島の道路は島民のためのもの。シャトルバスなどを利用し、車の乗り入れは自粛しよう。
③飲食店や宿は早めの予約を
店舗数や席数、宿の数は限られている。必要な場合は早めに予約しておこう。
瀬戸内の島巡り:アクセス
岡山県側から島へ渡る場合、玄関口となるのは宇野港と宝伝港。船の便数は限られるので事前にしっかりチェックしておこう。
※最新ダイヤは各船会社でご確認ください。
港へ
宇野港
本州から直島、豊島に渡る際の起点となる港。
アクセス:JR岡山駅から宇野線で50分、宇野駅下車、徒歩5分
駐車場:有料駐車場あり
宝伝港
本州から犬島に渡る船はこの港から。島へは車両、二輪車、自転車の乗り入れはできない。
アクセス:JR西大寺駅から両備バスで30分、西宝伝下車、徒歩5分
駐車場:有料駐車場あり
瀬戸内の島巡り①:直島(なおしま)
世界のアートファンがこの島に憧れる
海外からも注目を集める瀬戸内海の島アートの先駆けである直島には、個性豊かな美術館のほか、昔ながらの風景を残す町並みやアートプロジェクトなど見どころが点在している。移動には1時間に1~2本運行している町営バスやレンタサイクルがおすすめ。
レンタサイクル
宮浦港と本村港(返却のみ)にレンタサイクルがある。1日500円から(電動式は1500円から)。
T.V.C.直島レンタルサービス宮浦店 087-892-3212
直島のおすすめスポット① あいすなお
古民家カフェで玄米菜食ごはん
築90年の古民家を改装。郷土料理の呉汁など、野菜中心のおかずと寝かせ玄米のご飯がセットになった定食をはじめ、ヴィーガン対応のメニューがそろう。
あいすなお
- 住所
- 香川県香川郡直島町761-1
- 交通
- 宮浦港から町営バスつつじ荘方面行きで10分、農協前下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~15:00(L.O.)
- 休業日
- 月曜、祝日の場合は翌日休(年末年始休)
- 料金
- 1泊朝食付(シングル)=3480円~/なちゅらるケーキ=450円/豆乳アイス=400円/あいすなおセット=1000円/
直島のおすすめスポット② Cin.na.mon
港の近くでのんびりカフェタイム
直島近海で獲れた新鮮魚介や、採れたて野菜が味わえるカフェバー。バリエーション豊かなカレーメニューのほか、一品料理も充実している。
Cin.na.mon
- 住所
- 香川県香川郡直島町宮浦2310-31
- 交通
- 宮浦港から徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~15:00、17:00~22:00
- 休業日
- 月曜不定休
- 料金
- 1泊朝食付(シングル)=4000円/直島カレー=900円/マンゴースムージー=400円/
直島のおすすめスポット③ maimai
直島の元祖ご当地バーガー店
直島産のSOLASHIOで下味をつけた香川県の県魚、はまちをフライにし、自家製タルタルソースをかけて仕上げた直島バーガー690円〜が人気。
maimai
- 住所
- 香川県香川郡直島町本村750
- 交通
- 宮浦港から町営バスつつじ荘方面行きで10分、農協前下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~17:00(L.O.)
- 休業日
- 月曜不定休
- 料金
- 直島テッパンcombi=1340円/直島バーガー=640円~/直島物語=750円/直島限定麦酒(3種)=750円/ソフトドリンク=400円~/
直島のおすすめスポット ④海の駅「なおしま」
島の情報やおみやげはココで
直島の玄関口、宮浦港に隣接したフェリーターミナル。乗船券売り場や観光案内所、カフェのほか、おみやげの販売所も備えている。
地元直島産の天日塩、SOLASHIO500円
SOLASHIO塩ドーナツ(6個)450円
海の駅「なおしま」
- 住所
- 香川県香川郡直島町2249-40
- 交通
- 宮浦港からすぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 観光案内所は8:30~18:00、特産品売り場は9:00~、カフェは10:00~19:00(12~翌2月は~18:00)、時期・施設により異なる
- 休業日
- 無休
- 料金
- かぼちゃキーホルダー=1650円/SOLASHIO=500円/直島の塩ドーナツ=450円/塩きんつば=680円/塩キャラメル=260円/塩サイダー=230円/塩アイス=330円/
瀬戸内の島巡り:犬島(いぬじま)
島風情とともにアートめぐりを楽しむ
大坂城の石垣にも使われるなど、古くから良質の花崗岩の産地として知られた島。明治時代に10年間だけ稼働し、のちに閉鎖した銅製錬所跡を保存、再生した犬島精錬所美術館、集落に点在する犬島「家プロジェクト」などが見どころ。
島内でのアクセス
小さな島なので、島内の移動は徒歩で。犬島港から島の南側まで徒歩約15分。
犬島のおすすめスポット① trees 犬島店
海辺に建つまったりカフェ
築70年以上の民家を改装した店。靴を脱いで上がり、くつろぐスタイルがここちいい。おすすめは犬島チキンカレー。オリジナルラベルのビールはおみやげに。
trees 犬島店
- 住所
- 岡山県岡山市東区犬島324
- 交通
- JR岡山駅から両備バス西大寺行きで35分、西大寺バスセンターで両備バス東宝伝行きに乗り換えて43分、西宝伝下車すぐの宝伝港から定期便で10分、犬島港下船すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:30~16:30(閉店17:00、日により異なる、夜は前日までの予約制)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 犬島チキンカレーset=1000円/手作りプリン=400円/地ビール=600円/
犬島のおすすめスポット② Ukicafe
アート鑑賞後にちょっと立ち寄り
家プロジェクトI邸のそばにある古民家カフェ。パスタ料理や自家製のバナナのうきわケーキ500円などが味わえる。店内ではアート作品の展示やグッズ販売も。
Ukicafe
- 住所
- 岡山県岡山市東区犬島293-2
- 交通
- JR岡山駅から両備バス西大寺行きで35分、西大寺バスセンターで東備バス東宝伝行きに乗り換えて43分、西宝伝下車すぐの宝伝港から定期便で10分、犬島港下船、徒歩7分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 休業日
- 火曜
- 料金
- タコとキノコのトマトソース=900円/バナナのうきわケーキ=500円/
瀬戸内の島巡り:豊島(てしま)
豊かな自然と食に恵まれたアートの島
標高336mの檀山がある豊島は、坂道が多い緑豊かな島。近年はアートの島としての注目度も高まっている。島内の各エリアへはシャトルバス(1日4~7便)か、電動のレンタサイクルがおすすめ。シャトルバスは島民優先のため乗車定員がある。
レンタサイクル
土庄町電動レンタサイクル(豊島観光協会:0879-68-3135)
電動サイクル(台数制限あり)は4時間まで1000円、以降1時間ごとに100円。
レンタカー
レンタカーあき:090-7897-8660
半日3800円から(応相談)、8時間5000円から。いずれも保険料込み。軽自動車、7人乗りのみ2タイプ。
豊島のおすすめスポット① 唐櫃棚田
棚田の曲線が美しい日本の原風景
荒廃した休耕田を、唐櫃棚田保存会をはじめ、多くのボランティアがよみがえらせた。海に向かって棚田が広がる絶景スポット。
豊島のおすすめスポット② 唐櫃の清水
檀山から湧く貴重な水
弘法大師が掘りあてたという言い伝えが残る湧き水。地元の人々には「清水」と呼ばれ親しまれてきた。現在でも付近の田畑を潤している。
豊島のおすすめスポット③ 島キッチン
島のお母さんのもてなしごはん
アート作品である建築や料理をとおして、豊島の豊かさを体感できるレストラン。島で採れる食材を使った料理や、旬のフルーツを使ったオリジナルドリンクが楽しめる。
島キッチン
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃1061
- 交通
- 家浦港からバスで12分、唐櫃岡集会所前下車、徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~14:00(閉店16:00)
- 休業日
- 火~金曜、祝日の場合は営業(年末年始休)
- 料金
- 島キッチンセット=1650円/島野菜添えキーマカレーセット=1320円/季節のドリンク=600円/
豊島のおすすめスポット④ 海のレストラン
海が一望できるテラス席で豊島の旬を堪能
ランチは石窯で焼き上げる本格ピッツァがおすすめ。 ディナーは地元産の食材を使ったイタリア料理のコースが味わえる。
マルゲリータD.O.C. 2090円
海のレストラン
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町豊島家浦525-1
- 交通
- 家浦港から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~16:30、ディナータイムは18:00~(予約制)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- マルゲリータD.O.C.=2200円/
豊島のおすすめスポット⑤ いちご家
自家製いちごのスイーツでひと息
いちご農家が営む店。自家製いちごソースやコンポートを使ったソフトクリーム、クレープ、かき氷などが人気。11月中旬から6月頃には生のいちごも登場する。
いちごソース (左)いちごジャム(右)各(100g)530円
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【筆者】エディターズ
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岡山と沖縄にオフィスを構える、キャリア約30年の編集プロダクションです。旅行情報やタウン情報を中心に約1万件を超える取材や執筆の実績があります。旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」や「ことりっぷ」で岡山・四国・沖縄エリアの編集を担当しています。
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