トップ >  北海道 > 札幌・函館・旭川 > 札幌・小樽 > 夕張・トマム > 

【トマム】雲海テラスの絶景を札幌から日帰りで!「雲海」遭遇率アップ法を伝授

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2023年1月30日

この記事をシェアしよう!

【トマム】雲海テラスの絶景を札幌から日帰りで!「雲海」遭遇率アップ法を伝授

星野リゾート トマム 雲海テラスは、一生に一度は見たい絶景としてメディアでもよく取り上げられるスポットです。雲海は「行けば確実に見られる」というものではありませんが、せっかく行くなら少しでも雲海発生の条件がそろう日に訪れたいですよね。

そこで今回は「これさえすれば雲海遭遇確率アップ」という方法を伝授するとともに、雲海テラスの楽しみ方をご紹介いたします!

まずはトマムの雲海風景&出現パターンをおさらい!

まずはトマムの雲海風景&出現パターンをおさらい!
出現条件が整えば、目の前には夢のような絶景が!

トマムで雲海が出現する確率はいったいどのくらいだと思いますか?

例年、雲海ゴンドラは5月中旬~10月中旬まで(今シーズンは7月1日より営業開始予定)営業しているのですが、シーズンを通しての平均出現率はなんと、40%ほどなのだそうです。

タイミング良く雲海発生日に見に行くことができれば、このような幻想的な風景を見ることができます!

せっかく北海道まで行ったのに、雲海を見られるか見られないかが2分の1以下という確率では、なんとも心許ない気がしますよね。

そこでまずは、雲海が発生する条件をおさらいしてみましょう。トマムで雲海が発生するパターンは3つあります。

①太平洋産雲海
太平洋高気圧による南風がトマムに流れ込み、海霧が発生することで出現する雲海です。雲は日高山脈を越えてくるので、流れるようにダイナミックな形をしています。

②トマム産雲海
朝方気温が急激に低下し、放射冷却が起こることで出現する雲海です。トマムの盆地内で発生した雲海で、まるで雲の絨毯を敷き詰めたようにモクモクとした形をしています。

③悪天候型雲海
低気圧が接近し、天気が下り坂のときに出現する雲海です。

同じ雲海とはいえ、どうせ見るなら悪天候型のどんよりとした雲海より、ご来光が拝める太平洋産雲海またはトマム産雲海を狙いたいものです。

雲海が発生しやすい条件とは?

最初に動画でチェック!

太平洋産雲海もしくはトマム産雲海を狙いたいと言うことはわかりましたが、共通の発生条件はあるのでしょうか? 一般的に北海道で雲海が発生しやすい条件は下記のような場合だと言われています。

  • 朝は冷え込みが厳しく、日中との気温差が大きい
  • 前日に雨が降るなど湿度が高い状態で、当日の天気予報は晴天である
  • 前日から当日にかけての風が弱い
  • 日の出前から午前8時くらいまで

この4つすべての条件を満たすのはなかなか難しそうにも思えますが、「雨が降った翌日が晴れ予報だったらチャンス到来」と言えそうです。

さらに風速が2~3メートル以内の予報だった場合、遭遇率はぐっと上がります!

星野リゾート トマム公式HPで発信している雲海予報を利用しよう!

星野リゾート トマム公式HPで発信している雲海予報を利用しよう!
翌日の「雲海予報」(トマムが発信している雲海予報画面キャプチャ)

シーズンになるとトマムでは翌日の「雲海予報」を毎日15時までに1日1回更新しています。
また、当日の雲海状況は、状況に変化があるごとに更新されます。当日朝の最新情報が確認できるので、こちらを利用しない手はありません。

こちらの2つの画面キャプチャを比較してみましょう。

どちらも発生確率は40%と同じ数字だったにも関わらず、実際に雲海が発生したのは9月2日だけでした。何が違っていたのでしょうか?

当日朝の雲海情報(最新情報の画面キャプチャ)

こちらは9月1日と2日、当日朝に確認できた最新情報です。
両日ともに確率は同じで、湿度と風速にもそれほど差があるわけではありません。

ところが、朝の冷え込みは2日の方が大きく、しかもその日の天気予報は晴れ。これは雲海が発生しやすい条件によりマッチしています。
その結果、2日は見事に雲海が発生したというわけです。

雲海予報はこちら(今シーズンは7/1より更新予定)>>星野リゾート トマム

当日朝の最新情報はこちら>>星野リゾート トマム

確実に見たいなら札幌から日帰りでフットワーク軽く!

確実に見たいなら札幌から日帰りでフットワーク軽く!
シーズンの中でも9・10月は雲海から日の出が見られることも

一生に一度は見たいと思わせるほどの絶景を確実に見るには、日帰りでフットワーク軽く訪れるのがオススメです。

当日朝の最新情報次第では途中で引き返すことも可能ですし、当然ながら宿泊費用がかからないので何度もチャレンジすることができます。札幌中心部からトマムまでの距離はおよそ145km、高速を利用して片道2時間程度です。

日帰りで何度もチャレンジすることが難しい場合は、トマム内のホテルに宿泊してチャレンジすることも可能ですが、多くの方は数週間前から予約して行くことになるので天気次第の運まかせになってしまいがちです。

少ないチャンスをモノにするため、帯広市にビジネスホテルを予約しておくのも一つの手。当日は以下のようにフットワーク軽く動けるのが理想です。

【当日の動き】

  • 雲海ゴンドラの営業開始時間の1時間前には到着できるよう逆算して出発
  • 雲海予報の最新情報をチェックし、確率が低い場合は引き返す
  • 発生する可能性が高い場合は山頂まで行ってみる
  • 見られなかった場合、帯広市へ向かい帯広観光を楽しむ!

この方法ですと、万が一見られなかった場合でも帯広観光というお楽しみがありますし、翌朝、札幌方面へ戻る前にもう一度チャレンジすることができるのです!

札幌へ引き返した場合はさらに約145km、2時間も費やすことになりますが、トマムから帯広へ向かった場合は片道約65km、1時間で到着できます。

翌朝再チャレンジする場合の負担も少なくて済みますし、帯広市内にはリーズナブルなビジネスホテルがたくさんありますので、当日予約でも十分に宿が確保できるでしょう。

もちろん、トマム内にあるホテルに宿泊しながら雲海遭遇を狙うことも可能ですので、簡単に2つのホテルをご紹介します。

「リゾナーレトマム」

「リゾナーレトマム」
全室スイートのサウナ付き展望ジェットバス

ホテル「リゾナーレトマム」は、展望ジェットバスやサウナが付いた全室スイートの贅沢なホテル
北海道の大自然と溶け合いながら極上のリゾートステイを楽しむのにぴったりなホテルです。

部屋全体に雲海をイメージしたクッションやハンモックが用意されているコンセプトルームや、雲海テラスを貸し切れるアクティビティなどが用意されています。
価格設定が高めですので、ウェディングや記念日を過ごすのにオススメです。

「トマム ザ・タワー」

「トマム ザ・タワー」
ホテルの前には牧草ロールや干し草のベッドなどのフォトスポットも

比較的リーズナブルな金額設定で、広大なトマムを隅々まで満喫したいアクティブ派にオススメのホテル。

北海道らしく「鮭」をテーマにしたコンセプトルームも用意されており、小さなお子さまのいるファミリー層や若いカップルに人気のホテルです。

いざ山頂へ! 山麓付近の天候が悪くても諦めないで!

いざ山頂へ! 山麓付近の天候が悪くても諦めないで!
山麓駅に並んでいると雲海発生を知らせるパネルが!
ゴンドラ内から見た雲海ゴンドラ山麓駅付近

発生条件が整ったらいざ、ゴンドラに乗って山頂にある雲海テラスを目指しましょう。
山麓駅で順番を待っている間に「雲海発生中」を知らせるパネルが掲出されており、期待は最高潮に高まります。

しかし、ゴンドラに乗ると山麓駅付近にはどんよりとした分厚い雲が低く垂れ込めているのが見え、「本当に雲海が発生している?」と不安に……。

山麓と山頂では天気が異なります。太平洋産雲海またはトマム産雲海の場合、山頂の方が天気が良いと言うこともあり得るので、この時点で諦めてしまわないよう注意してくださいね!

山頂に広がっていた雲海

山麓駅の様子からは綺麗な雲海が見られる可能性が低いように感じていましたが、広がっていた光景はご覧の通り。
遠くに見える山からのご来光が拝めますので、日の出前に山頂駅に到着していることも大切なポイントになります。

雲海テラスにはお楽しみがいっぱい!

見事、雲海に遭遇することができたら、まずはゆっくりと日の出を堪能してください。

日の出が見られるのはシーズン中の9月・10月で、9月には雲海ゴンドラの営業開始時刻が4:30からとなる「サンライズゴンドラ」が運行しています。
言葉では表現できない感動が待ち受けていることでしょう。たった数分間しか味わうことができない貴重なご来光です。

雲海テラスにはお楽しみがいっぱい!

クラウドプール/ふわふわのネットを歩けば雲の上を歩いているような感覚に

雲海テラスにはお楽しみがいっぱい!

クラウドベッド/白くて丸い雲粒をイメージしたクッションに体を預ければそこはもう雲の上

雲海テラスにはお楽しみがいっぱい!

クラウドウォーク/毎日違う表情を見せてくれる雲海の上を歩いてお散歩

雲海のポストカードは1枚200円(税込)

灯台デッキにある「雲のゆうびん屋さん」では雲海のポストカードを販売。メッセージを添えて青いポストに投函すれば、世界中どこでも切手を貼らずに送ることができます。

てんぼうかふぇで販売されている雲海コーヒー500円(税込)は雲の形のマシュマロ付き

ご来光を堪能した後は展望スポットで散策したり、「てんぼうかふぇ」でオリジナルメニューを味いながら楽しみましょう。

何度でもチャレンジしてほしいトマムが生んだ奇跡の絶景!

雲海遭遇率を少しでも上げる方法、いかがでしたか?
この方法を実際に試し、3回中2回、雲海に遭遇することができました。シーズンを通した出現率が40%であることを考慮すると、少しは確率を上げられるのではないかと思います。

帯広で1泊する際は十勝ばんえい競馬や帯広豚丼などお楽しみも多くありますので、「帯広観光のついでに雲海が見られればラッキー!」というくらいの気持ちで、気軽にチャレンジしてみてくださいね!

星野リゾート トマム 雲海テラス

住所
北海道占冠村北海道占冠村中トマム
交通
JR石勝線トマム駅から無料シャトルバスで5分
営業期間
5月中旬~10月中旬
営業時間
5:00~8:00(時期により変動あり)、9月は4:30~8:00(サンライズゴンドラ運行)
休業日
期間中無休、ゴンドラは期間中荒天時
料金
ゴンドラ(往復)=大人1900円、小学生1200円、ペット500円/(障がい者手帳持参でゴンドラチケット割引あり)

北海道の新着記事

【函館駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット3選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、函館駅周辺(徒歩20分圏...

【旭川駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット5選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、旭川駅周辺(徒歩20分圏...

【大通駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット8選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、大通駅周辺(徒歩20分圏...

【小樽駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット9選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、小樽駅周辺(徒歩20分圏...

【釧路駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット6選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、釧路駅周辺(徒歩20分圏...

【円山公園駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット3選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、円山公園駅周辺(徒歩20...

【中島公園駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット9選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、中島公園駅周辺(徒歩20...

【南小樽駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット5選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、南小樽駅周辺(徒歩20分...

【稚内駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット3選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、稚内駅周辺(徒歩20分圏...

【富良野駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット6選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、富良野駅周辺(徒歩20分...
もっと見る

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。

皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ >  北海道 > 札幌・函館・旭川 > 札幌・小樽 > 夕張・トマム > 

この記事に関連するタグ