【富士山麓】いつ行く? 季節の見どころ&イベントをチェック!
歴史ある祭りや季節を感じさせる多彩なイベントが数多く催される富士山麓。事前にチェックして旅の計画を立てよう。...
更新日: 2022年8月13日
富士山麓には、山岳信仰の中心となった神社が多数点在しています。
中でも世界遺産に登録されている9つの浅間神社は、富士山信仰と縁が深く、遥拝所からはかつて人々が仰ぎ見た富士山を拝むことができると、近年話題になっています。
全国に1300か所ある浅間神社ですが、祀られている浅間大神(あさまのおおかみ)は、富士山の神様とされ、噴火(山の怒り)を鎮めるために祀られています。
そんな日本最強とも言われる富士のパワースポットをチェックしてみましょう。
富士山信仰の歴史を紐解くことができる9つの浅間神社。
日本一の絶景が楽しめる新倉富士浅間神社(新倉山浅間公園)、富士山信仰の拠点となった富士山本宮浅間大社、日本武尊が富士の遥拝地として定めた北口本宮冨士浅間神社。富士登山道の守護神とされる東口本宮冨士浅間神社、朱色の鳥居越しに富士山が眺めらる河口浅間神社、富士山本宮浅間大社の前身とされる山宮浅間神社、富士講の聖地である人穴浅間神社(人穴富士講遺跡)、かつて富士修験の拠点であった興法寺を構成した堂社のひとつ村山浅間神社、須山口登山道の起点となる須山浅間神社の9つの神社が富士山を中心として点在しています。
2013年には富士山信仰という文化的な資産価値が認められ、世界遺産に登録されました。元は富士山の噴火(山の怒り)を鎮めるために建立され、歴史的には武田信玄や徳川家康にも崇められてきた神社ですが、代表的なスポットをご紹介してまいりましょう。
富士山信仰の拠点となった神社
全国の浅間神社の総本宮として讃えられる神社。富士山の噴火を鎮めるため、浅間大神を主祭神として祀っています。参拝は、大鳥居からスタートして、堂々と参拝者を迎える楼門を通り、徳川家康が造営した社殿で参拝。参拝後には、授与所で富士山が描かれたお守りや御朱印を授かりましょう。
美しい富士山柄のお守りなどが並ぶ
御朱印や御朱印帳もある
登拝者が禊をした神聖な場所で、富士の伏流水が湧出する美しい池。水源には水屋神社が建っています。
水は容器に入れて持ち帰ることができる
霊峰の北麓にある厳かな雰囲気の神社
日本武尊が富士の遥拝地として定めた歴史ある神社。桃山様式の本殿、西宮本殿、東宮本殿のほか、8棟の社殿が国の重要文化財に指定されています。参拝は、杉並木の参道を通り、日本最大の大鳥居をくぐると、重要文化財の手水舎があるので澄んだ水で清め、その後、拝殿で手を合わせた後は、授与所で美のお守りを授かりましょう。
杉並木の参道
富士登山道の守護神で世界文化遺産構成資産
富士山東口(須走口)登山道の起点となる神社で、大同2(807)年の創建。富士山大噴火の際に鎮火の斎事を行なったといわれています。武田朱印状や県指定天然記念物のハルニレも見どころとなっています。世界文化遺産構成資産のひとつ。
有数の富士山ビュースポット
新倉山中腹にあり、富士山と富士吉田の市街地を一望できる公園。398段の階段を上った場所に建つ忠霊塔は、今では富士吉田のシンボル的な存在にもなっており、日本を象徴するような美しさとして海外から撮影に来る人がいるほど。例年の桜の見ごろは4月上旬頃で、新緑や紅葉のシーズンも人気となっています。
新倉富士浅間神社は慶雲3(706)年創建の浅間神社。新倉山浅間公園は神社の境内地なので清潔に心がけて参拝し、展望台へ向かいましょう。
さくや姫階段を昇った先にある忠霊塔の横に展望デッキがある
富士山本宮浅間大社の前身と伝わる
本殿に当たる場所に建物がなく、富士山を望む遙拝所を設けるという独特な形態で、古代の富士山祭祀の形とされています。遥拝所から富士山そのものを神様として遠くから拝むと、静謐な空気に包まれた神秘の富士山を眺めることができます。
洞穴の「人穴」を中心とした富士講の聖地
世界遺産に登録されている人穴富士講遺跡は、人穴浅間神社の境内にあります。江戸の富士講の開祖・長谷川角行が修行、入滅したとされる洞穴周辺の遺跡で、信者が建立した多数の碑塔群が残っています。
昭文社旅行ガイドブック編集部にて編集歴約20年。関西在住の編集者。アウトドア、文学、映画&ドラマ、雑学なんにでも興味津々。中川政七商店をはじめとした「日本の古きよき物」も日々こつこつ収集中。わりと最近、KPOPのおっかけも始めました。旅行・おでかけネタを中心にミックスカルチャーな情報を発信します。