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「縄文時代って何年前?」縄文の時代を年表をかんたん解説!縄文時代の日本を俯瞰する

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月12日

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「縄文時代って何年前?」縄文の時代を年表をかんたん解説!縄文時代の日本を俯瞰する

およそ1万年続いたといわれる縄文時代。その間にあった急激な温暖化と寒冷化を、縄文人たちは乗り越えてきたのです。年表で時代ごとにまとめました。

縄文時代の年表

縄文時代は、土器を基準に6つに区分されています。それぞれの時期の様相と土器の特徴を見ていきましょう。

草創期(1万6500年前~1万1500年前頃)
旧石器時代から縄文時代への移行期にあたり、定住生活は浸透せず、いまだ移動生活が中心でした。この時期に深鉢形の縄文土器が登場したことから縄文時代の幕開けとして位置付けられています。

土器の特徴:煮炊き用の尖底および丸底の深鉢が唯一の形式。土器の出土数は少ないのですが、草創期の後半になると、豆粒文・隆起線文・爪型文などの縄文が装飾として用いられるようになります。

早期(1万1500年前~7000年前頃)
急激に温暖化したため、海水面が上昇し、日本列島の地形や植生が大きく変化します。それに合わせて食料の種類も増え、煮炊きも本格化し定住生活が始まりました。魚介類も豊富に採れ、貝塚が作られていきます。

土器の特徴:依然として深鉢が唯一の形式で、炉周辺の柔らかい土に底部を挿して使用する尖底が多く見られます。また、関東地方に撚糸文、中部・近畿地方に押型文と土器の文様に地域色が表われ始めます。

前期(7000年前~5470年前頃)
温暖化が進み、海水面の上昇で海が陸地に入り込む縄文海進が起こります。人々は台地の上に住みながら、近くの低地を作業場として開発していきました。ウルシなど利用する植物も増え、人口も増加しました。

土器の特徴:煮炊き用の円筒形深鉢が多く見られます。竪穴住居内の平坦な場所に設けた炉に置くため、平底深鉢となります。また盛り付け用の浅鉢や、漆塗りの土器も登場します。

中期(5470年前~4420年前頃)
縄文文化が最盛期を迎えました。大規模な集落が増え、人口も縄文時代を通じて最多の26万人を超えています。炎を象った火焔型土器「縄文のビーナス」と呼ばれる妊婦の土偶はこの時代に製作されたものです。

土器の特徴:大型土器の胴部に隆起文様、炎を象った火焔型土器などが登場します。土器の型式の分化も進み、深鉢や浅鉢に加え、吊手土器壺型土器などが現われます。縄文に代わって竹管やヘラで文様をつけた土器が見られるようになります。

後期(4420年前~3220年前頃)
気候が寒冷化へと転換します。これにより食料採集などを含めた生活のあり様も変わり、集落や社会構造が変容期を迎えます。北海道や東北北部では特別な墓が出現。平等社会に変化の兆しが現われました。

土器の特徴:小型の土器が増加。器形も用途によって多様化が進み、木の実や酒などを入れたと思われる土瓶形の注口土器も出現しました。儀式に用いられたとみられる香炉形土器双口土器なども見られます。

晩期(3220年前~2350年前頃)
東北で亀ヶ岡式土器遮光器土偶が生み出された時代です。九州では3000年前頃から水田稲作が始まったため、晩期は200年程度の地域差があります。弥生時代との連続性についてはいまだ解明されていません。

土器の特徴:芸術的な小型土器が東日本を中心に作られます。とくに精巧な亀ヶ岡式土器が作られたのもこの時期のこと。西日本では弥生文化の受容によって逆に簡素化が進み、深鉢と浅鉢ばかりになります。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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