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廃校になったノスタルジックな小学校に宿泊!西伊豆の大自然を満喫するモデルプラン 画像提供:西伊豆町役場まちづくり課

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2020年9月2日

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廃校になったノスタルジックな小学校に宿泊!西伊豆の大自然を満喫するモデルプラン

西伊豆にある青少年宿泊施設「やまびこ荘」 は廃校となった小学校を利用した宿泊施設です。館内はきれいにリフォームされていてとても快適。小学校だったころの面影が感じられどこか懐かしくほっとする雰囲気です。源泉かけ流しの温泉につかりながらリラックス。

のどかな山里にぽつんと一軒ある「やまびこ荘」に泊まり、ノスタルジックな雰囲気を味わいながら西伊豆の手つかずの大自然を楽しんでみませんか?

豊かな自然、見どころたくさんの西伊豆エリア

豊かな自然、見どころたくさんの西伊豆エリア
景勝地堂ヶ島を遊覧船に乗り楽しむ <写真提供:堂ヶ島マリン>

西伊豆は静岡県・駿河湾越しに美しく雄大な富士山が見え、手つかずの自然が多く残るエリアです。黒潮の影響を受け、年間を通じて気候は温暖海は抜群の透明感を誇り、海水浴やマリンスポーツなどのレジャー、海の幸を活かしたグルメも楽しめます。

ダイビングスポットとして知られている「黄金崎 」は駿河湾と富士山を一望できる岬。三島由紀夫の小説『獣の戯れ』 の舞台となったことでも有名です。

他にも、「伊豆の松島」と称される美しい景勝地「堂ヶ島」で、洞窟をめぐる遊覧船に乗ったり、4つの島からなる「三四郎島 」では、干潮時のみ道が現れる「トンボロ 」という現象を体験したり と、魅力的なスポットがたくさんあります。

西伊豆までのアクセス

西伊豆までのアクセス
ドライブしながら見る海も旅の楽しみの一つ

伊豆縦貫自動車道 が開通したことで、西伊豆へのアクセスはぐっと便利になりました。堂ヶ島まで車でのアクセスは東京、名古屋どちらからも3時間強から4時間ほどです。

<東京から電車・バスで西伊豆へ>
特急踊り子号 で下田へ(約2時間40分)。下田から堂ヶ島までは東海バスで約50分です。
堂ヶ島までの鉄道は通っていませんので、バスを利用してください。

<東京から車で西伊豆へ>
東京ICから東名高速道路を利用し、長泉沼津ICに向かいます(約1時間)。長泉沼津ICからは伊豆縦貫自動車道で、そのまま伊豆中央道に入り、修善寺へ(約40分)。その後国道136号で堂ヶ島まで約65分です。

いずれの方法でも約4時間かかりますので、朝はできるだけ早めに出発するのが良さそうです。なお、海水浴シーズンや連休は道路が混雑しますので、ゆとりを持った計画をしてくださいね。

<名古屋からのアクセス>
名古屋からの方は東海道新幹線で三島へ向かい(約1時間40分)、三島から伊豆箱根鉄道駿豆線で修善寺へ(約35分)。修善寺から堂ヶ島までは 特急バスで約80分です。
車の場合は、新東名高速道路で沼津長泉ICに向かいましょう(約2時間30分)

レトロな外観が素敵な「やまびこ荘」

レトロな外観が素敵な「やまびこ荘」
周囲の自然に溶け込む木造の校舎<画像提供:西伊豆まちづくり課>

今回の旅は、青少年宿泊施設として開業した「やまびこ荘」からはじまります。「廃校となった大沢里小学校を残したい」と望む地元の方たちの声によりはじまった施設で、主に青少年の合宿や会社の研修に利用されています。

空きがあれば一般の方も宿泊でき2カ月先までWEB予約も可能。タオルや歯ブラシなどのアメニティはありませんので持参しましょう。

趣のある古い校舎レトロな外観がとても素敵で、周囲の自然にほどよく溶け込んでいます。

■やまびこ荘
住所:静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里150
電話:0558-58-7153
交通:伊豆急行伊豆急下田駅から東海バス松崎バスターミナル・堂ヶ島行きで約50分、松崎で東海バス宮ケ原行きに乗り換えて33分、ねぎの畑停留所より徒歩3分
営業期間:通年
営業時間:チェックイン15:00、チェックアウト10:00
休業日:不定休
宿泊料:素泊まり=高校生以上3,520円、中学生2,860円、小学生2,530円、2歳~小学生未満1,980円 / 1泊2食付=高校生以上5,940円、中学生5,280円、小学生4,950円、2歳~小学生未満4,400円
webサイト:やまびこ荘

西伊豆町営 やまびこ荘(日帰り入浴)

住所
静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里150
交通
伊豆急行伊豆急下田駅から東海バス松崎バスターミナル・堂ヶ島行きで50分、松崎で東海バス宮ヶ原行きに乗り換えて33分、ねぎの畑下車、徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
12:00~16:30(閉館17:00、宿泊客がいない場合は閉館16:30)
休業日
不定休
料金
入浴料=大人600円、小人350円/

【1日目】沼津からやまびこ荘へ!自然に囲まれたロケーションが魅力

【1日目】沼津からやまびこ荘へ!自然に囲まれたロケーションが魅力
風光明美な沼津港 <写真:123RF>

東京を朝9時に出発し、11時前に長泉沼津ICに到着。沼津港周辺に寄り道して少しお散歩しましょう。周辺にはお寿司や海鮮丼など海の幸を堪能できる食堂がたくさんあるので、こちらでお昼を食べるのもおすすめです。

沼津から堂ヶ島まで向かう道は途中から海沿いのルートとなります。
堂ヶ島からは車で15分ほど。周辺にコンビニやスーパー等ありませんので、必要なものは事前に購入しておくといいでしょう。

15時頃に到着して、チェックイン。周囲には山や川があり、車で少し走れば海という恵まれた環境です。

静かな時間が流れるノスタルジックな校舎

静かな時間が流れるノスタルジックな校舎
廊下の雰囲気は学校そのもの!<画像提供:西伊豆まちづくり課>

中に入るとまたまた素敵!廊下は昔の学校の雰囲気そのもので、「6-1」のようにクラスを示す札がついている通り、客室は元教室。平成23年にリフォームされたそうで明るい雰囲気が印象的で、「廃校」と聞いて思い浮かべる、古くて暗いイメージとは真逆です。

校内 には学級文庫があり本を自由に読むことができます。廊下にお茶セットやポットが用意されているので、お部屋でお茶を飲んでくつろぐことも!

これはお風呂!? 25mの温泉プール

これはお風呂!? 25mの温泉プール
温泉を利用したプールは温かい

建物の裏側には25mプールがあるのですが、こちらはなんと、「温泉」を利用したプールなのです!お温は温かいので秋に行っても泳げますよ。

肌寒い時期にはやはり勇気がいりますが、子どもたちは全く気にしない様子。温泉のお湯ではありますが、塩素が入っているので水中メガネはあったほうがよいでしょう。

源泉かけ流しの温泉<画像提供:西伊豆まちづくり課>

もちろん源泉かけ流しの温泉も楽しみの一つ。
なんとこの温泉は元職員室だったのだとか。無色透明のお湯はとても柔らかく、気持ちのいいお湯です。体の芯まで温まり、疲れがとれてリフレッシュできます。

家庭科室のような食堂で地元のお母さんたちの家庭料理を味わおう

家庭科室のような食堂で地元のお母さんたちの家庭料理を味わおう
お鍋に唐揚げ、温かい家庭料理に舌鼓

17:30、お風呂からあがり、お部屋のこたつでごろごろしていると館内放送が。食事を知らせる合図です。ホテルでは味わえない、素朴な放送にほっこりします。
遊び疲れてお腹がペコペコ。どんな料理が出るのか楽しみです。夕食の時間は17:30~18:00と少し早めなのでたくさん遊んでお腹を空かせておきましょう。

食事をいただく場所は、家庭科室を思わせるような食堂。鍋料理や唐揚げなど、地元のお母さんたちが心をこめて作った、温かい家庭料理に大満足です。

畳に布団をしいて川の字で寝よう

畳に布団をしいて川の字で寝よう
部屋は畳敷きで落ち着く空間<画像提供:西伊豆町役場まちづくり課>

やまびこ荘の客室は、もともと教室だった場所。畳のお部屋で、布団を敷いて眠ります。
最近の住宅では部屋に畳がないことも多いですし、普段ベッドで寝ている子どもたちにとって、自分たちで布団を敷き、親子そろって川の字で寝ること自体がとてもいい思い出になりますね。
都会の夜とは違い夜は真っ暗。天気の良い日なら満天の星空が見えますよ。

【2日目】早朝の楽しみは手つかずの自然の中でのハイキング

【2日目】早朝の楽しみは手つかずの自然の中でのハイキング
周辺には豊かな自然が広がる<画像提供:西伊豆まちづくり課>

やまびこ荘の朝の楽しみは、気持のいい朝の空気を吸いながらのハイキング。施設から徒歩2分ほどの仁科川に行ってみましょう。
ハイキング中、鹿の親子に遭遇!鹿の鳴き声が聞けるのも、豊かな自然のおかげですね。

7:00過ぎにやまびこ荘に戻り、食堂に行ってみるとすでに朝食の用意がされていました。早朝のハイキングのおかげでお腹がぺこぺこ。運動後の朝食はごちそうで、ご飯をおかわりしてしまいました。
チェックアウトは10:00までですので、それまでのんびり過ごしてくださいね。

遊歩道から天窓洞をみてみよう

遊歩道から天窓洞をみてみよう
遊覧船から遊歩道を歩く人の姿が見える

堂ヶ島には天然記念物にも指定されている「天窓洞 (てんそうどう)」と呼ばれる洞窟があります。海岸の壁を波が侵食してできたもので、洞窟の天井内中央部には直径十数メートルの穴が開いており、そこから差し込む光が青い海を照らしています。

後ほど遊覧船で天窓洞の中に入りますが、遊歩道からは洞窟を見下ろすこともできます。丸く開いた穴からは、青い海と時折通りすぎる遊覧船が見えますよ。これから乗る遊覧船に期待が高まります!

ここは日本の青の洞窟!天井からの光は幻想的

ここは日本の青の洞窟!天井からの光は幻想的
天空洞の天井から差し込む光が神秘的<画像提供:堂ヶ島マリン>

いよいよ遊覧船に乗りましょう!遊覧船乗り場「堂ヶ島マリン」の受付でチケットを購入します。遊覧船で洞窟をめぐる「洞窟めぐり遊覧船」は15~20分間隔で運航所要時間は20分です。ライフジャケットを着用し「いざ出発!」とすっかり船旅気分。心地よい風を感じながら船から見える数々の島と青い海にうっとりします。

天井の穴から降り注ぐ光は、とても神秘的で心が洗われるかのよう。洞窟内は薄暗いのですが、天井からの光が海を青く輝かせ、まさに日本版の青の洞窟といっても過言ではないでしょう。

遊覧船を降りると時刻は12時過ぎに。堂ヶ島周辺には海の幸を活かした食堂やレストランがたくさんあるので、この周辺でランチをいただきましょう。

■堂ヶ島マリン
住所:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2060
電話番号:0558-52-0013
営業期間:通年
営業時間:9:00~16:30 ※新型コロナウイルスの影響による
休業日:年中無休(波の状況により欠航あり)
交通アクセス:東名沼津IC、新東名長泉沼津ICから函南塚本ICまで約20分、伊豆中央道で修善寺まで約20分、国道136号で堂ヶ島まで約65分
料金:洞窟めぐり=大人1300円、子ども650円
webサイト:堂ヶ島マリン

「世界の中心で愛をさけぶ」のロケ地松崎をちょっとお散歩

「世界の中心で愛をさけぶ」のロケ地松崎をちょっとお散歩
山、川、海、美しい自然となつかしい町並みが魅力の松崎(写真撮影は春)

食事後は西伊豆から少し足をのばし、堂ヶ島から車で10分ほどの場所にある「松崎町」を お散歩してみます。ここはドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』 のロケ地としても有名 な場所。山田孝之さんと綾瀬はるかさんの切ないロマンスを彩る、松崎のきれいな青い海や緑の田圃、素朴な町並みが印象的ですね。

「花の町」としても知られており、季節の花々が楽しめます。春は桜やキンセンカやひなぎく、ツツジ、初夏は紫陽花、秋はツワブキ、冬は梅が見ごろ。伝統あるなまこ壁造りの建物をゆっくり眺めながら町をのんびりお散歩してみませんか。

旅のクライマックスは海に沈む夕日

旅のクライマックスは海に沈む夕日
海沿いに見える夕日が美しい

そろそろ旅も終盤。堂ヶ島方面に戻りつつ帰路につきます。西伊豆の美しい海に沈む夕陽が旅のクライマックスをさらに盛り上げてくれるはず!

今回ご紹介したエリアは、ダイナミックで手つかずの自然にあふれ、3密を気にすることなく楽しめる場所ばかり。のんびりした時間が流れる西伊豆の自然を味わいつくしてみませんか?

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