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岡山タウンと津山を結ぶ観光列車「SAKU美SAKU楽」で訪れる岡山県北エリア 運行&予約情報もばっちり♪

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年7月26日

岡山タウンと津山を結ぶ観光列車「SAKU美SAKU楽」で訪れる岡山県北エリア 運行&予約情報もばっちり♪

2022年7月1日より運行を開始した岡山市と津山市を結ぶ観光列車「SAKU美SAKU楽」(さくびさくら)。

JR西日本が取り組む「ふるさとおこしプロジェクト」の一環で、新幹線駅のある岡山市から、美作三湯に代表される岡山県北エリアの玄関口である津山市を約1時間20分で結ぶローカル線を走る観光列車です。

県北に名所が多い桜をイメージした淡いピンク色の車体が、自然豊かな風景の中を走り、車内では趣向を凝らしたお弁当やスイーツに舌鼓。
そんな素敵な列車旅はいかが?
詳細をご紹介してまいりましょう。

※記載内容は2022年6月現在のもので内容等予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

SAKU美SAKU楽ってどんな観光列車?

SAKU美SAKU楽ってどんな観光列車?
ヘッドマークはエレガントなリボン状の曲線で旅への優雅さと高揚感を表現

岡山デスティネーションキャンペーン開催(2022年7月1日~9月30日)に合わせ、JR津山線の岡山駅~津山駅間を運行。ネーミングの由来は、美しさや楽しさを「作」る、笑顔・花が「咲く」、その地の美しさや楽しさを探し求める「索」という、3つの「SAKU」をとっているそうです。車体は「キハ40系気動車」を改造したもので、車体のカラーは岡山県北を象徴する桜をイメージした淡いピンクとなっています。内装は緑あふれる自然を思わせるグリーンや落ち着きのあるブラウンを基調としており、両端には蔵元のある町「勝山」でSNS映えすると話題になっている暖簾が彩りを添えています。

車内各座席にテーブルがあり、ゆっくりと食事が楽しめる

車内にはアテンダントが乗車しており、沿線案内のほか、特製のお弁当や地元のスイーツの紹介をしてくれます。車内販売では、キーホルダーやクリアファイル、トートバッグなどのグッズが並び、どれも魅力的です。

オススメの商品を車内アテンダントに聞いてみよう!

SAKU美SAKU楽の運行情報と予約の方法

SAKU美SAKU楽の運行情報と予約の方法
画像:JR西日本

2022年7月1日(金)~9月30日(金)、津山線(岡山駅~津山駅)を運行するSAKU美SAKU楽の運転時刻や料金、予約の方法をご紹介します。

SAKU美SAKU楽の運転時刻

【 金・土・日曜日 】(臨時列車(1両編成)で運転)

岡山駅→→→津山駅(上り)
岡山発(SAKU美SAKU楽2号)10:50 → 津山着12:22
岡山発(SAKU美SAKU楽4号)14:33 → 津山着15:51

津山駅→→→岡山駅(下り)
津山発(SAKU美SAKU楽1号)12:52 → 岡山着 14:12
津山発(SAKU美SAKU楽3号)16:21 → 岡山着 18:17

【月曜日】(定期列車に連結して運行)

岡山駅→→→津山駅(上り)
岡山発(SAKU美SAKU楽2号)9:47 → 津山着10:59
岡山発(SAKU美SAKU楽4号)13:05 → 津山着14:14

津山駅→→→岡山駅(下り)
津山発(SAKU美SAKU楽1号)11:40 → 岡山着 12:50
津山発(SAKU美SAKU楽3号)15:53 → 岡山着 17:02

SAKU美SAKU楽の運転日

7月1日(金)~9月30日(金)の金・土・日曜と、同期間の月曜日。10月以降の運転日は現在調整中。ホームページ等でご確認ください。

SAKU美SAKU楽の予約方法(個人の場合)

SAKU美SAKU楽の予約は、みどりの窓口、みどりの券売機、e5489等では発売がないので、注意が必要です。日本旅行か、せとうち観光ナビ「setowa」で予約をしましょう。

利用日の1か月前の10時から7日前まで購入が可能です(発売数の上限に達し次第発売終了)。予約の際は、日本旅行の専用サイトから予約をし、クレジットカードでの決済となります。なお、月曜日乗車分のオンライン予約はできません。ご希望の方は日本旅行商品取扱店舗まで電話にてお申出ください。チケットの発券(駅受け取り)については、岡山駅の改札外にある指定席券売機にて発券してください。(関西発・中国発の利用客であれば、関西発・中国発の対象駅の指定席券売機でも発券可能です)JR津山駅では指定席券売機がないためチケットの駅受取サービスをご利用いただけません。

詳しくは日本旅行の公式サイトをご確認ください。

日本旅行専用サイトhttps://rsv.nta.co.jp/PlanDetail/plandetail/PD010001.aspx?TourID=3620835-995-001-001&Departure=61

せとうち観光ナビ「setowa」https://app.jwfm.setowa.jp/eticketDetails?ticket_id=TK133900

画像:日本旅行

SAKU美SAKU楽に乗車できる旅行プランはツアー会社でも予約できます

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

SAKU美SAKU楽の特製弁当とスイーツをチェック!

SAKU美SAKU楽の特製弁当とスイーツをチェック!

車内での最大のお楽しみは特製弁当とスイーツ。乗車する列車によって内容が異なるので、事前にチェックしておきましょう。

SAKUSAKU楽2号(岡山→津山)※金・土・日の場合

画像:JR西日本 ※写真はイメージです

吾妻寿司による岡山の伝統を感じられる食材豊かな『岡山ばら寿司』の特製弁当。名物「岡山ばら寿司」で有名な岡山の誇る老舗の味をぜひ味わってください。

画像:JR西日本 ※写真はイメージです

沿線のお土産は「福の町たけべ「福の袋」〜福渡のいいもの詰め合わせ〜」。サニーデイコーヒーのドリップコーヒーや、建部ヨーグルトののむヨーグルトなど、岡山駅と津山駅の中間に位置する福渡駅の地元ならではの品の詰め合わせとなっています。

※内容・品数は列車によって変わります。また、他の駅のお土産品を提供する列車もあります。

SAKUSAKU楽1号(津山→岡山)※金・土・日の場合

画像:JR西日本 ※写真はイメージです

寺田シェフ監修特製弁当 岡山県北イロドリちらし(提供/Okayama Table TERRA)は、岡山が誇るイタリアンシェフ寺田真紀夫氏が監修した地元の食材にこだわった特製弁当。味わい深いローストビーフをはじめ、色とりどりの野菜が玉手箱のように美しく、目にも嬉しい内容となっています。

道の駅くめなんが提供するプチゆずミルクセーキ。久米南町の特産品「ゆず」と豆乳で作った濃厚なミルクセーキで、凍らせた豆乳は甘すぎずさっぱりした味で、食後のデザートにピッタリ。

画像:JR西日本 ※写真はイメージです

美咲町物産センターが提供する、アイデア料理研究家makoさん監修スイーツ。テレビやSNS等で注目される『家政婦マコ』さんの技アリの一品が楽しめます。

アテンダントが一人一人に手渡ししてくれる

SAKUSAKU楽4号(岡山→津山)※金・土・日の場合

画像:JR西日本 ※写真はイメージです

14時33分出発の列車につき、メインはスイーツとなります。一口サイズの見た目もかわいいミニタルトで人気の、フレッシュタルトのお店 STYLEが提供する岡山のスイーツセット(白桃ドリンク付き)でオリジナルのスイーツが楽しめます。また、おみやげは2号と同じ「福の町たけべ「福の袋」〜福渡のいいもの詰め合わせ〜」となります。

SAKU美SAKU楽3号(津山 → 岡山)

特製お弁当は、1号と同じ岡山県北イロドリちらしとなります。また、おみやげは2号と同じ「福の町たけべ「福の袋」〜福渡のいいもの詰め合わせ〜」となります。

SAKU美SAKU楽から眺める津山線のユニークな駅をご紹介

SAKU美SAKU楽から眺める津山線のユニークな駅をご紹介

SAKU美SAKU楽に乗って津山線を移動していると、ユニークな駅に目が留まります。降車することはできませんが、注目の2つの駅をご紹介します。
SAKU美SAKU楽1号と3号の場合、津山駅を出発して、列車が岡山駅に向かって走ること十数分、亀甲駅(かめのこうえき)を通過します。たまごかけごはんの聖地をしても有名な美咲町にある亀甲駅の駅舎からは、亀の頭が飛び出すという何ともユニークなデザインです。

駅の中や周辺にも亀のモニュメントがあります。駅の程近くに伝説の亀甲岩があることから、亀にあやかりこのデザインになったとか。さらに駅から足を伸ばすと、古墳群などがあり、駅ではレンタサイクルもできます。

2012年に駅舎がリニューアルされ、今のデザインとなった

駅舎内にレンタサイクルがあり、1回300円(最大利用時間は10時間)

機会があれば、ぜひ亀甲駅にも足を運んでみてくださいね。
列車が通過するタイミングで、美咲町の名物にちなんだ「黄身だんご」と「美咲フルーツバターサンド」をいただきました。

いずれも冷えた状態で食べるのがベスト!冷たいうちにどうぞ

さらに岡山駅に向かって進むと、次は弓削駅を通過します。こちらの駅では、町のマスコットキャラクターであるカッピー君が駅入り口に鎮座しています。車内からはカッピー君は見えませんが、各駅停車の旅をされる際はぜひお立ち寄りくださいね。

カッパとハッピーを掛け合わせて「カッピ―」君となったそう

弓削駅通過のタイミングにて、久米南町特産のゆずを使ったスイーツ、プチゆずミルクセーキをいただきました。リピートしたくなるおいしさです。

お楽しみは尽きません。車内でアンケートに答えると、素敵なマスキングテープがもらえます。岡山といえばマステ。ここでしか入手できない貴重な一品は見逃せません。

簡単なアンケートに答えるともらえるマステ。絵葉書は乗車客全員がもらえる

津山線に沿うようにして流れる旭川

法界院駅手前では、岡山県三大河川の一つ旭川の雄大な流れを車窓から望むことができます。法界院駅を過ぎれば、岡山駅はもう目の前です。

1時間20分の鉄道旅、下り線の旅のゴールは岡山駅

岡山駅構内にはSAKU美SAKU楽のモニュメントが飾られています。桜やひまわり、花が盛大に咲き誇る季節にまた再訪したくなりました。

津山駅からはじまる、岡山県北エリアの旅のおすすめ

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森忠政が12年の歳月をかけて築城した

岡山県北エリアの有名観光地といえば、蒜山高原や湯原、奥津、湯郷からなる美作三湯(みまさかさんとう)の名が挙がります。その玄関口にあたる津山は、西日本有数の桜の名所である津山城(鶴山公園)を筆頭に、歴史情緒漂う城東町並保存地区や、旧津山扇形機関車庫がシンボルの津山まなびの鉄道館など、観光スポットが点在しています。またグルメでは津山ホルモンうどんが全国的に有名。地元のスーパーではおひとり様用の焼肉が並ぶなど、肉、とりわけ牛肉の消費量が多いことでも知られています。ぜひ津山を訪れた際には、ここでしか食べられない、新鮮なホルモンを味わってください。

津山城の南に建つ津山観光センターでは、特産品コーナーや食事処があり、レンタサイクル(3時間400円)も実施。ぜひ観光の最初に立ち寄ってみよう。

B’z稲葉浩志さんの出身地としても有名な津山に、2019年素敵なお宿がオープンしました。ザ・シロヤマテラス津山別邸は、8階にある露天風呂付大浴場があり、お風呂から津山城を一望することができます。ジェットバスや寝湯、サウナなども備え、旅の疲れがリセットされます。またペット連れ可の専用フロアーもあり、ワンコ連れファミリーにも大好評。特別客室にはテラスが付いており、桜満開の津山城を眺めることも。ぜひお好みの季節を選んで訪れてみてください。

ザ・シロヤマテラス津山別邸公式HPはこちら

画像:ザ・シロヤマテラス津山別邸HPより

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津山からひと足のばして行きたい、話題の奈義町現代美術館へ

津山からひと足のばして行きたい、話題の奈義町現代美術館へ
開館28年を迎えるNagiMOCA

せっかく津山まで来たなら、今SNSなどで話題のアートスポットまで足を伸ばしてみませんか?奈義町現代美術館(通称:NagiMOCA)は、3組の作家と建築家磯崎新との共同制作で創られた、空間そのものが作品というユニークな美術館。太陽、月、大地がテーマの展示室があり、ギャラリーではさまざまな企画展を開催しています。「太陽」では、アートと一体になった写真をユニークに撮りたいという人が多く訪れるように。ぜひ素敵な一枚にチャレンジしてくださいね。

宮脇愛子『うつろひ』。奈義町の風や水を表現している

荒川修作+マドリン・ギンズによる「太陽」

© 1994 Estate of Madeline Gins.  Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.

奈義町現代美術館

住所
岡山県勝田郡奈義町豊沢441
交通
中国自動車道津山ICから国道53号を奈義方面へ車で14km
営業期間
通年
営業時間
9:30~16:30(閉館17:00)
休業日
月曜、祝日の翌日、月曜が祝日の場合は開館(12月28日~翌1月4日休)
料金
一般・大学生700円、高校生500円、小・中学生300円(75歳以上・障がい者は証明書・手帳持参で無料、企画展のみは一般・大学生200円、高校生以下は無料)

SAKU美SAKU楽で素敵な岡山旅をしましょう

「ふるさとおこしプロジェクト」のコンセプトである「知れば、もっと好きになる。」を体現したような今回のSAKU美SAKU楽の旅。これまで車でサっと立ち寄っていたエリアも、電車で時間をかけて訪れると、また違った旅の楽しみ方ができます。車窓からの風景を眺め、道中の景色を心に留めながら現地に降り立つと、旅の深みがこれまでより一層深いものに。そんなちょっとプレミアムな旅に、ぜひ行ってみませんか?

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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