【島根】松江・出雲1泊2日旅行プラン! 縁結びコンプリートコース
3大縁結び神社の出雲大社に八重垣神社、玉作湯神社を参拝観光。美肌の湯で有名な玉造温泉や松江のハッピースポットもいっしょに訪ねる、女子に人気の1泊2日のコースです。...
更新日:2021年6月19日
年に一度、日本中から八百万の紙が集まることから「神々の国」とも称される島根県。
松江には江戸時代の風情が色濃く残り、出雲には古代神話が今なお息づき厳かな雰囲気が漂います。
また、松江・出雲からひと足延ばすと、世界遺産の石見銀山や、水木しげるロードが有名な鳥取県の境港もあります。
歴史的な見どころや温泉、グルメなど、楽しみ方が盛りだくさん。
松江旅行に出かける前に、各エリアの位置関係を把握して楽しい旅のプランを立てましょう!
まずは松江の主要観光エリアの位置関係を把握しましょう。
位置関係を把握した後は、松江の魅力をギュッとつめ込んだ動画で松江観光のポイントを押さえましょう!
初めて行くならアクセスが便利で見どころが集まる、松江タウンか出雲大社周辺へ。出雲空港からは空港連絡バスの利用でどちらへも35〜45分ほどです。
松江と出雲の両方を訪ねるなら1泊2日がおすすめです。1日目は松江市内を観光して、周辺の温泉地に宿泊。2日目に出雲大社に向かうと効率的です。
JRの松江駅や出雲市駅周辺はバスが充実していて、松江〜出雲間も一畑電車が走っています。石見銀山や境港へ行くなら車がダンゼン便利。
どのシーズンでも楽しめますが、出雲大社に全国から神様が集まるとされる神在月(旧暦10月)に行くのがとくにおすすめ。冬場に行くなら雪情報に注意しよう。
松江の基本情報をチェックしたら、次はエリアの位置関係や特徴を押さえておきましょう。各エリアのおすすめ観光スポット、人気のグルメスポットもあわせて紹介するので、行き先に迷っている方は必見です!
歴史と風情を感じる城下町
かつて城下町として栄えた松江。中心部には松江城や塩見縄手などの歴史的な見どころが集まっている。縁結びで人気の八重垣神社や玉作湯神社、ひと足延ばして美肌の湯で知られる玉造温泉も訪ねたい。
関ヶ原の戦の功績により出雲・隠岐の大守となった堀尾吉晴が慶長16(1611)年に築城。天守に千鳥が羽を広げたような形の破風が用いられており、「千鳥城」とも呼ばれる。4重5階、地下1階の造りで、最上階からは松江の街や宍道湖が一望できる。
ヤマタノオロチ退治で名高い素盞嗚尊と稲田姫命がこの地で夫婦生活を始めたという故事にちなみ、二神を祀る縁結びの神社として知られる。稲田姫命が水を飲み、姿を映したといわれる鏡の池や、愛の象徴とされる夫婦椿などの良縁スポットが多数。宝物収納庫には二神の姿を描いた壁画がある。
神の湯と称えられた玉造温泉の奥にある神社。三種の神器「八坂瓊の勾玉」を作った玉作りの神様、櫛明玉命とともに、玉造温泉を発見した大名持命と少彦名命を祀る。境内の奥に願い石(真玉)と呼ばれる石があり、社務所で授かる叶い石を重ね合わせて祈ると、願い事がかなうといわれる。
日本火出初之社(火の発祥の神社)として、古くから出雲大社と並んで崇敬を集めた。大国主大神の祖先にあたる神祖熊野大神櫛御気野命(素戔嗚尊の別神名)を祀る。
かつて中級武士の屋敷が建ち並んでいた場所。500mほどの通りの中ほどに塩見小兵衛の屋敷があったことから、この辺りを塩見縄手と呼ぶようになった。黒板塀の侍屋敷と堀端に連なる老松が見せる風景は美しく、日本の道100選に選ばれている。
明治24(1891)年の約5か月間、八雲がセツ夫人と新婚生活を送った武家屋敷。母屋の三方には日本庭園があり、八雲は中央の部屋から3つの庭を眺めるのが好きだったそう。彼の著書にこの庭や屋敷が登場する。屋敷の一部公開。
勾玉がのったたらい湯に玉造温泉の源泉がこんこんと湧き出す。美肌に有効な成分をたっぷり含む温泉水を持ち帰りできる。持ち帰り後は5日をめどに使い切ろう。
小泉八雲や田山花袋など多くの文人墨客に愛された宍道湖の夕日は様々に表情を変え夕景の美しさは絶景。日本夕陽百選にも選定され「水の都松江」の象徴だ。
国宝・松江城の内堀・外堀、一周約3.7kmを50分かけてめぐる遊覧船。塩見縄手や椿谷など城下町の歴史と自然を色濃く残す景観が次々と現れ、船頭さんが名調子で楽しませてくれる。1日乗り放題なので、途中下船して町歩きの移動手段としても便利。雨や雪の場合も屋根があるので安心して乗れるが、運休やコース変更もあるので要確認。冬場はこたつ船も登場。
安来ICから車で約10分。創設者、故足立全康の出身地に建ち、目をみはるほどの美しい日本庭園と名画が調和する美術館。日本の美を極めた至極のコレクションがここにそろう。
水を描いた国内外の絵画や、版画、工芸、写真などを収集、展示する美術館。無料開放された湖側が全面ガラス張りのエントランスロビーやレストラン、野外彫刻が並ぶ湖畔から見事な宍道湖の景観が望める。
設計にも工夫を凝らした情緒的な3つの大浴場と貸切風呂で湯の癒しを満喫。日本海の幸、宍道湖七珍、しまね和牛を使った名物の会席「出雲本膳」や巫女服の体験サービスはここならではの楽しみ。
米穀店が営む和食店。甘みのある奥出雲産コシヒカリに、島根和牛や日本海の幸といった地元食材を組み合わせた丼メニューが人気を集める。昼は11種類、夜は5種類がラインナップ。
日本海や宍道湖の幸、島根和牛、旬の野菜など、食材は地元のものが中心。洋のテイストを加えたり、食材そのものの味を生かしたりなど工夫を凝らした料理は地酒とも相性バツグン。
江戸時代の町家造りの店構えが目を引く造り酒屋。格子や天窓を生かした吹き抜けの空間や中庭は、自由に見学できる。「蔵しっく館國暉」で約30種類の日本酒の試飲ができる。
明治10(1877)年に開窯し、現在は宍道湖のそばに工房を構えて暮らしに役立つ器作りを続ける。袖師焼の作風は簡素な中にも潤いがあり、どこかやさしげ。
出雲をテーマにデザインしたオリジナル御朱印帳をはじめ、伝統的な和柄やかわいらしくてポップな絵柄など、豊富な品ぞろえが魅力。数あるデザインの中から、お気に入りの一冊を選ぶことができる御朱印帳の専門店。
全国屈指の縁結びのふるさと
縁結びの神様・大国主大神を祀る出雲大社が観光のメイン。国造り神話にゆかりのあるスポットが点在する。また、そばやぜんざいなどの出雲グルメにも注目を。日本海の絶景を望む日御碕を訪れるのもおすすめ。
縁結びの神として名高い大国主大神を祀り、年間約200万人もの参拝者が訪れる神社。平成25(2013)年に「平成の大遷宮」のひとつの節目とされる本殿遷座祭が斎行され、全国からいっそう良縁を求めにくる人が増えている。
現在の社殿は、徳川三代将軍の家光によって着工以来10年もの歳月をかけて建てられた権現造り。国の重要文化財に指定されている。周辺には、日御碕海岸や灯台がある。
石積みの灯台としては日本一の高さ43.65mを誇る。明治36(1903)年に初点灯。外壁は石造り、内壁はレンガ造りの二重構造で、内部の見学も可能。
全国的には神無月と呼ばれる旧暦の10月だが、出雲では神有月と呼び、全国の神々が出雲に集まるという。神々はこの浜から出雲に上陸すると伝えられ、旧暦の10月10日には神迎神事が行われるパワースポットとして知られる。
出雲大社に隣接する大型博物館。わかりやすい展示と映像で、古代出雲の歴史が学べる。荒神谷遺跡の358本の銅剣(国宝)や加茂岩倉遺跡で発掘された39個の銅鐸(国宝)は見ごたえあり。また『古事記』や『出雲国風土記』に記された神話を、わかりやすく大迫力の映像で楽しめる神話シアターもある。
奥出雲町のたたら製鉄を展示と映像で紹介。日本で唯一操業されている日刀保たたらについて映像とパネル資料で紹介。実物大のたたら炉の断面模型と、体験できる3台の吹子は必見。定期的に地元刀匠による鍛錬実演を公開している。
昭和4(1929)年創業。出雲大社の御用達として知られるそば店。そばはひきたて、打ちたて、ゆでたての“三たて”にこだわる。そばつゆはウルメイワシと日高昆布を使ったこっくり甘めの味わいだ。釜揚げそばもおすすめ。
江戸時代後期から約220年も続く出雲そばの老舗。地元出雲の玄そばを中心に国産そばを丁寧に石臼引きし、香り高くコシの強い麺が特徴だ。ウルメイワシからとった伝統のつゆは、さっぱり上品な味わい。
出雲ぜんざいを全国に広める「出雲ぜんざい学会」のアンテナショップ。大粒の大納言小豆を使用。甘辛の両方を楽しむために塩味を効かせ、汁が多いのが特徴だ。白玉や焼き餅など具材もバリエ豊か。
出雲ぜんざいや門前だんごが評判の甘味処。おいしさの秘けつは仁多のもち米を100%使った餅をはじめ店主によって厳選された素材だ。6種類ある門前だんごも人気。
出雲大社二の鳥居(木の鳥居)が目の前にある複合ショップ。縁結びグッズからご当地グルメまで出雲のいいものが何でもそろう。
出雲の「縁」を結ぶ「縁結び箸」が人気の店。家族・仕事・健康のご縁を願う夫婦箸もたくさんあり、ここでしか買えない縁結び箸に1膳3分で名前を無料彫刻してくれる。出雲大社参拝の記念に残る土産にぴったりだ。
獲れたて魚介と妖怪体験を楽しむ
漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の作者、水木しげる氏の出身地。境港駅前から続く水木しげるロードには、不思議な妖怪たちの像やテーマパークが集合する。漁港の町ならではの、鮮度抜群の魚介グルメも見逃せない。
本殿は大社造りを2棟並べた美保造りと呼ばれる珍しい建築様式。主祭神はミホツヒメノミコトと「えびす様」ことコトシロヌシノカミ。縁結びのご利益があるほか、漁業、海運、商売繁盛の守り神として信仰されている。
JR境港駅前から約800m続く水木しげるロードは、153体もの妖怪ブロンズ像が立ち並ぶ不思議な雰囲気のストリート。まるで妖怪の世界に迷い込んだような気分に。
妖怪グッズが並ぶショップや妖怪ラテを販売する妖怪茶屋などがあるミニテーマパーク。屋外には鬼太郎やねこ娘などさまざまな妖怪オブジェが立ち、無料で記念撮影が楽しめる。
境港で水揚げされた海鮮を中心に地元の食材を使用したどんぶりを提供。人気NO.1の特選海鮮丼は厳選した魚介を豪快に盛り、自家製の丼用だし醤油で味付けした自慢の一品。
日本海で獲れた魚介と海産物の加工品を豊富にそろえ、刺身や切り身、焼き物なども販売する。シーズンにはマグロの解体ショーが行われることも。市場内の鬼太郎大漁社も人気。
ノスタルジックな世界遺産
石見銀山と温泉津温泉は、国内14番目に世界遺産に登録された観光地。山間に残る坑道跡などの史跡やレトロ感あふれる町並みは、一度は見ておきたい風景のひとつ。散策のあとは、日本有数の名湯につかって疲れを癒そう。
火山活動によって形成された三瓶山。室の内と呼ばれる低地を囲むように、男三瓶、女三瓶など6つの峰が環状に連なり、周辺ではキャンプ、山登り、ウォーキングなどが楽しめる。男三瓶山北麓から室の内にかけて、天然記念物の三瓶山自然林が広がる。
代官所直営の間歩「御直山」のひとつ。江戸時代前半に開発され、200年以上にわたり良質な銀や銅を産出した。全長約600mのうち157mを公開する。通り抜け用に設けられた新しい坑道には、石見銀山絵巻(写真)の一部を展示。
大小6基、総ガラス張りのピラミッドが目を引く砂の博物館。メインゾーンのタイムホールでは世界最大の一年計砂時計の「砂暦(すなごよみ)」や「鳴り砂」などを展示し、定期的にガイダンスを開催。「砂の工作」コーナーでは、砂絵づくりが体験ができる。
美しい海岸線が続く島根県立石見海浜公園内にある水族館。海底トンネルや逆L字型水槽、タッチプールなど、工夫を凝らした展示で世界の海からやってきた生物とふれあえる。
石見銀山遺跡の価値や魅力、全体像などを伝えるガイダンス施設。展示室では模型や映像を通して、世界に影響を与えた石見銀山の歴史や鉱山技術をわかりやすく紹介している。
山陰で唯一、日本温泉協会の最高評価「オール5」で認定されたかけ流し湯温泉。しびれるような心地よい生の温泉は体を芯から温めてくれ、免疫力アップや未病対策に好評。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!