「松籟庵（しょうらいあん）」へは渡月橋から大堰川に沿った散歩道を川上へ徒歩で約20分。観光客もまばらになってくる落ち着いたロケーションです。

お店は、戦前に総理大臣を務めた近衛文麿公の別邸と呼ばれたお屋敷。手をのばせば届きそうなところまで樹々が茂り、緑に囲まれたお座敷で食事を楽しむことができます。さらに、注目したいのが、部屋にかけられた書画の数々。松籟庵の女将でもあり、世界的にも活躍する小林芙蓉さんの作品です。

豆腐懐石の松籟5060円（昼席のみ）

メニューは森嘉の嵯峨豆腐を使った湯豆腐をメインにした懐石仕立てのコースが何種類か用意されています。美しく盛り付けられた八寸や生湯葉、揚げ出し豆腐、デザ―トの豆腐アイスクリームまで、豆腐好きにはぜひ味わいたいものばかり。コースによっては、女将の感性とひらめきから創り出される一品が添えられます。（内容は季節により変わります）

また、湯豆腐のお出汁のおいしさに、豆腐ダレを入れてお吸い物のようにして最後まで味わう人もいるそう。エメラルドグリーンに輝く大堰川を眺めながら、極上の湯豆腐懐石を味わってみましょう。

1908（明治41）年、京都で一番古い花街である上七軒で創業の老舗和菓子店。その嵐山店は、天龍寺の門前通りにあり、いつもおみやげの和菓子を買い求める人で賑わっています。

上生菓子を始め、さまざまな和菓子がありますが、「夏柑糖（なつかんとう）」は売り切れ続出の人気菓子。夏みかんの中身をくり抜いて、そこに夏みかんのゼリー（寒天）が入った涼やかなお菓子です。また、京風月餅の香果餅（こうかもち）もおみやげにピッタリです。

わらび餅1320円。黒蜜ときな粉をたっぷりとかけて

その店奥には、「茶房 玄以庵」があります。生菓子をお抹茶とともに楽しめるいわゆる和カフェです。店のイチオシメニューは注文を受けてから練り上げるわらび餅。上質の秋取りわらび粉を100％使用した品です。塗の器に入ったわらび餅は、まず何もつけずにわらび餅本来の味を。次に黒蜜を付けたり、きな粉を付けたり、両方を付けたりといろいろアレンジして味わってください。

和菓子作り体験3300円（7日前までの予約制）

また、老松では、和菓子作りの体験も行っており、和菓子の職人さんが教えてくれます。生菓子3個と干菓子を作り、作ったお菓子はその場でお抹茶とともにいただいたり、持ち帰ったりもできます。

老松嵐山店は、おみやげを買ったり、和カフェでくつろいだり、そして和菓子作りの体験もできるというお店。うまく使うと嵐山観光の質がグンとアップします。

天龍寺から大堰川へ出る路地裏に「パンとエスプレッソと嵐山庭園」があります。パン屋さんと、カフェ、そしてその間には庭園がある文字通りのお店です。少し分かりにくい路地裏にありますが、渡月橋からは、川上へ向かい嵯峨嵐山文華館の手前を右へ、しばらくすると石仏群があるのでそこを通り越して右へ曲がると左側に見えてきます。

お座敷席やテーブル席、個室のある広い店内

白いのれんをくぐると、茅葺屋根の建物にまたまたのれん。そこには「エスプレッソと」と記されたのれんがかかっており、ここがカフェであることが分かります。この建物は、築210年の京都府指定有形文化財の歴史ある「旧小林家住宅」を改装したものです。それぞれの席から庭園を眺めることができます。

ブランチにぴったりなブランティーセット「松」2800円（ドリンク付き）

こちらで、ぜひ味わいたいスペシャルメニューはブランティーセット。下段にはお隣の「パンと」で焼き上げたパン、上段には生ハムやチーズ、サラダ、ケークサレ、フルーツサンドが盛られています。もちろん、抹茶のティラミスやカヌレなどのスイーツも！

行列ができていることも多いのですが、待っている間は庭園でまったりと過ごすこともできますよ。

『遺留捜査』第7シーズンが木曜ミステリーとしてのラストシーズンとなってしまうことに、ショックを隠せないドラマファンも多いのではないでしょうか。

11年間、幅広い世代に愛された刑事ドラマであり、ストーリーが紡ぐ優しい世界観に毎回癒やされてきました。“最後のメッセージ”を心に焼き付けながら、それでも物足りない方は、ぜひドラマのロケ地を訪れて余韻に浸ってみてください。

リアルタイムに見れなかった！という方は、民放公式ポータル「TVer」でも視聴できますので、ぜひご覧になってくださいね。