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吹屋でベンガラの町観光  備中松山城から一足延ばして行こう

エディターズ

更新日: 2024年8月22日

吹屋でベンガラの町観光 備中松山城から一足延ばして行こう

高梁市街から車で40分の山間に広がる町、吹屋。
全国で随一のベンガラ産地として栄えた町です。
吹屋の町並み保存地区など、建物に残る往時の面影に思いを馳せ、じっくりめぐりたい。

吹屋ってどんなトコ?

日本六大銅山のひとつ
吹屋は、吹屋銅山とベンガラ製造で栄えた小さな町。最盛期の江戸末期から明治にかけて、これらで財を成した豪商たちが石州(現在の島根県)から宮大工を招き、石州瓦にベンガラ格子、塗り籠め造りの家々を造らせた。旧片山家住宅などが並ぶ約300mの町並みは重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

【岡山】吹屋町並み保存地区へのアクセス

約300mの通りに見どころが集まる町並み保存地区

車で
新見IC
⇩ 20km
吹屋町並み保存地区

バスで
JR備中高梁駅
⇩ 1時間/800円 備北バス
吹屋下車すぐ

問い合わせ先/高梁市観光協会吹屋支部 0866-29-2205
コメント/各施設に無料駐車場があるが、散策には保存地区内に数か所ある公設駐車場が便利。

吹屋の町並み保存地区

住所
岡山県高梁市成羽町吹屋
交通
JR伯備線備中高梁駅からすぐの高梁バスセンターから備北バスで1時間、吹屋下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
見学自由
休業日
無休
料金
情報なし

【吹屋×観光】広兼家の巨大な邸宅「広兼邸」

江戸末期に銅山経営とベンガラの原料となるローハの製造で巨万の富を築いた庄屋の邸宅。2階建ての母屋や土蔵、長屋などを石垣が取り囲む豪邸は山城のよう。内部見学もできる。

【吹屋×観光】広兼家の巨大な邸宅「広兼邸」

映画『八つ墓村』のロケに使われた

広兼邸

住所
岡山県高梁市成羽町中野2710
交通
中国自動車道新見ICから国道180号、県道33・85号を高梁方面へ車で27km
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉館、12~翌3月は10:00~16:00<閉館>)
休業日
無休(12月29~31日休)
料金
見学料=大人300円、小人150円/

【吹屋×観光】吹屋の町並みを代表する伝統建築「吹屋ふるさと村郷土館」

かつてのベンガラ窯元総支配人の邸宅。2階建て、入母屋の妻入りで、本床など伝統的な日本家屋の造作が随所に見られる。

【吹屋×観光】吹屋の町並みを代表する伝統建築「吹屋ふるさと村郷土館」

豪奢な暮らしぶりがうかがえる

吹屋ふるさと村郷土館

住所
岡山県高梁市成羽町吹屋699
交通
JR伯備線備中高梁駅から備北バス吹屋行きで1時間、吹屋下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉館、12~翌3月は10:00~16:00<閉館>)
休業日
無休(12月29~31日休)
料金
入館料(旧片山家住宅と共通)=大人400円、小・中学生200円/(旧片山家住宅と共通)

【吹屋×観光】街でひときわ目をひく豪壮な建物「旧片山家住宅」

ベンガラの製造販売を200余年にわたって手がけた片山一門の総本家「胡屋」の邸宅。母屋やベンガラ製造に関わる棟などが並ぶ。館内には資料を展示し、内部見学もできる。

【吹屋×観光】街でひときわ目をひく豪壮な建物「旧片山家住宅」

袖壁や出格子などが美しい

旧片山家住宅

住所
岡山県高梁市成羽町吹屋367
交通
JR伯備線備中高梁駅から備北バス吹屋行きで1時間、吹屋下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉館、12~翌3月は10:00~16:00<閉館>)
休業日
無休(12月29~31日休)
料金
入館料(吹屋ふるさと村郷土館と共通)=大人400円、小学生200円/(吹屋ふるさと村郷土館と共通)

【吹屋×観光】江戸時代の名士の家「西江邸」

2020年日本遺産に認定されたジャパンレッド発祥の地で、代官御用所も務めていた西江家。楼門、簡易白州、手習い場、駅馬舎、主屋、裏座敷をガイドと一緒に見学できる。

【吹屋×観光】江戸時代の名士の家「西江邸」

TVドラマ『悪魔の手鞠歌』で仁礼家のロケ地となった西江家住宅主屋ほか

西江邸

住所
岡山県高梁市成羽町坂本1604
交通
中国自動車道新見ICから県道33号を高梁方面へ車で18km
営業期間
通年
営業時間
10:00~16:00(要予約)
休業日
月・火曜(イベント展示替え期間休、年末年始休)
料金
特別見学・非公開部分見学(ガイド付、お抹茶菓子付き、大人のみ、予約制)=1650円/ベンガラ染体験(予約制)=1650円(スカーフ)、3300円(小ストール)、4400円(中ストール)/

【吹屋×観光】吹屋ベンガラって何?

陶磁器の絵付けや防腐塗料などに使われる赤色顔料のことで、ローハ(結晶硫酸鉄)を原料に作られる。吹屋ベンガラは澄みきった赤色が表現できると珍重され、有田焼や九谷焼、輪島塗などに広く使われた。

【吹屋ベンガラとは】ベンガラ館

明治時代のベンガラ製造工場を復元した資料館で、4棟に分けて製造工程を紹介。

【吹屋ベンガラとは】ベンガラ館

館内にある水洗い碾臼室

ベンガラ館

住所
岡山県高梁市成羽町吹屋86
交通
JR伯備線備中高梁駅から備北バス吹屋行きで1時間、中野口下車、徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
10:00~17:00、12~翌3月は~16:00
休業日
火~金曜(12月29~31日休)
料金
大人300円、小・中学生150円(団体20名以上は割引あり)

【吹屋×観光】町並み保存地区の立ち寄りスポット

【吹屋観光×町並み保存地区の立ち寄りスポット】ベンガラみやげがそろう「おみやげ あさだ」

和紙やストール、焼物、Tシャツなど、ベンガラを使ったおみやげを販売。地元の特産品も扱う。

【吹屋観光×町並み保存地区の立ち寄りスポット】ベンガラみやげがそろう「おみやげ あさだ」

ベンガラ染シルクストール

御土産あさだ

住所
岡山県高梁市成羽町吹屋715
交通
JR伯備線備中高梁駅から備北バス吹屋行きで1時間、吹屋下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
10:00~17:00(閉店)
休業日
不定休
料金
ベンガラ染シルクストール=4500円~/ベンガラ焼の箸置き=200円(1個)/ベンガラ染タオルマフラー=1750~2150円/ベンガラ染Tシャツ=4000円/綿ストール=4000円/

【吹屋観光×町並み保存地区の立ち寄りスポット】地域の特産品を扱う「長尾醤油酒店」

【吹屋観光×町並み保存地区の立ち寄りスポット】地域の特産品を扱う「長尾醤油酒店」

吹屋の町並みの中心部にあるみやげ店。地酒や地ビール、地元の特産品を販売している。

【吹屋観光×町並み保存地区の立ち寄りスポット】地域の特産品を扱う「長尾醤油酒店」

元造り醤油酒屋の風格が漂う

長尾醤油酒店

住所
岡山県高梁市成羽町吹屋704
交通
JR伯備線備中高梁駅から備北バス吹屋行きで1時間、吹屋下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
8:00~19:00(閉店)
休業日
不定休
料金
吹屋のしょうゆ=930円~/吹屋のしょうゆ(1リットルペットボトル入り)=865円/吉備麹入り金山寺みそ=540円/味もろみ=620円/田舎味噌=480~735円/

【吹屋観光×町並み保存地区の立ち寄りスポット】レトロカフェでひと息「吹屋の紅や」

【吹屋観光×町並み保存地区の立ち寄りスポット】レトロカフェでひと息「吹屋の紅や」
高梁紅茶500円

茅葺き古民家を改修。地元で栽培した備中宇治の茶葉を使う和紅茶「高梁紅茶」が人気。

吹屋の紅や

住所
岡山県高梁市成羽町吹屋159-3
交通
JR伯備線備中高梁駅から備北バス吹屋行きで1時間、中野口下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
10:00頃~18:00頃(L.O.)
休業日
金曜(臨時休あり)
料金
ベンガラカレー(赤色・黒色掛け合わせ)=800円/高梁紅茶=500円/ふくやま産の地コーラ=450円/ベンガラカレー(持ち帰り)=550円/

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】エディターズ

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    岡山と沖縄にオフィスを構える、キャリア約30年の編集プロダクションです。旅行情報やタウン情報を中心に約1万件を超える取材や執筆の実績があります。旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」や「ことりっぷ」で岡山・四国・沖縄エリアの編集を担当しています。
    旅好きな全スタッフがさまざまなアンテナを張りめぐらして情報を収集・編集し、「思わず旅に出たくなる」記事をお届けしていきます。