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厳島神社のシンボル 大鳥居の魅力をチェックしよう

まっぷるマガジン編集部

更新日: 2024年6月7日

厳島神社のシンボル 大鳥居の魅力をチェックしよう

瀬戸内海にどっしりと立つ厳島神社の大鳥居。
2022年12月に柱の塗装・補修・修理が完了して美しい姿に生まれ変わりました!

岸や社殿から眺めることができるが、干潮・満潮を利用すれば間近にその迫力を体感することも!
大鳥居へ迫る2つのアプローチをご紹介。

厳島神社の大鳥居にクローズアップ!

スケールも魅力もビッグサイズ!

厳島神社の大鳥居にクローズアップ!

今の大鳥居は約140年前のもの

平安時代から数えて、現在の大鳥居は8代目。明治8(1875)年に建て替えられた。

木造鳥居としては国内最大級

高さ約16mもあり、ビル4階に相当。さらに主柱の根回り約10m、重さ約60tで、木造としては国内最大級を誇る。

全国的に珍しい海上に立つ鳥居

島そのものが信仰の対象だった宮島。嚴島神社へも陸からでなく海上から参拝することもあったため、拝殿の沖合約200mに大鳥居がそびえる。

じつは地面の上に立っているだけ!

地中に柱を埋め込むのではなく、みずからの重みだけ立つ大鳥居。柱の下に百数本の杭を打ち、地盤を強化。その上に礎石を並べ基礎とすることで、自重だけで立つことを可能にしている。

干潮時は、歩いて大鳥居に接近!

砂浜へ降りて歩いて近づこう
潮が引く干潮時は、大鳥居の根元まで歩いて行ける絶好のチャンス!普段は目にすることができない水面下の柱も見ることができる。

干潮時は、歩いて大鳥居に接近!

干潮時は大鳥居の大きさを体感できる絶好のチャンス(写真提供:広島県)

この中には小石がいっぱい!
鳥居の重度を安定させるために、箱型の笠木と島木の中には、約7tもの小石が入っている。

主柱の樹齢は500年以上!!
樹齢500年以上、根回り10mのクスの自然木で、20年以上の歳月をかけて探し出された。

海側と社殿側で異なる扁額
海側には「嚴嶋神社」、社殿側は万葉仮名で“神を斎き祀る島”を表す古称「伊都岐(いつき)島神社」とある。扁額の文字が異なるのは大変珍しい。いずれも有栖川宮家の9代目当主、有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと)親王の御染筆。

海側

社殿側

太陽と月が描かれている
陰陽道の影響を受け、東側には太陽、西側には月が描かれている。

西側

東側

いざ大鳥居へ!砂浜から歩いて大接近

参拝上の注意
●潮位101cm以上の場合は、根元まで行けない。
●水が引いてもぬかるんでいるので、汚れてもよい靴で行くのがおすすめ。

いざ大鳥居へ!砂浜から歩いて大接近

1.嚴島神社周辺の階段やスロープから砂浜へ降りられる。

いざ大鳥居へ!砂浜から歩いて大接近

2.潮の通り道は干潮時でも海水が残っているので、飛び石を利用して。

いざ大鳥居へ!砂浜から歩いて大接近

3.根元まで到着!潮の跡が大鳥居に残っていて、その位置にビックリ!

いざ大鳥居へ!砂浜から歩いて大接近

4.横から下からと、その迫力ある姿をいろいろな方向から眺めてみよう。

満潮時は舟で大鳥居に接近!

海上の大鳥居を舟でくぐろう
平清盛の時代は舟に乗って大鳥居をくぐり、嚴島神社へ参拝したといわれている。昔ながらの参拝順路を体験できる「ろかい舟」に乗って、大鳥居に近づこう。

ろかい舟

予約不要
櫓と櫂で進む小舟に乗って宮島沖を運航する古式ゆかしい遊覧船。案内人のガイドに耳を傾けながら、所要約20分の船旅が楽しめる。

拝観の際の注意
●運航期間内でも大鳥居をくぐれる潮位時しか運航しない。必ずHPで確認を。
●人数が集まり次第、不定期に出発。予約不要なので、運航し始めたらすぐに乗船したい。

ろかい舟

宮島沖へ出航。エンジンを使わないため、波音がここちよく響く

ろかい舟

移動すること約5分、大鳥居が目の前に!二拝二拍手一拝の参拝を行なうと、舟はゆっくり大鳥居をくぐる

ろかい舟(宮島遊覧観光)

住所
広島県廿日市市宮島町
交通
宮島桟橋から徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
10:00~15:00の満潮前後
休業日
荒天時、潮位が低い日、要問合せ
料金
乗船料=大人1000円/(時期により異なる)

屋形船

【2時間前までの予約制】
舟に乗って夜の拝観はいかが?
屋形船で嚴島神社沖を周遊する夜限定のクルージング。ライトアップされた大鳥居や社殿を海上から一望。所要約30分。

0829-44-0888(アクアネット広島)
7:55、18:35、19:15、19:55、20:35、21:15
7月7日、管絃祭の日、花火大会の日
乗船料1600円
期間 通年
宮島第三桟橋

屋形船

ライトアップを船から望む

干満リズム

干潮・満潮は約6時間周期

干潮は1日2回、満潮も1日2回。約6時間ごとに繰り返されるので、1日滞在すれば干潮と満潮の両方の姿を見られることも。

干潮・満潮は約6時間周期

満潮時

⬇約6時間⬆

干潮時

干満の時刻、潮の高さは毎日変わる

干満時刻は1日約50分ずつ遅れていくため、毎日時刻が変わる。さらに海面の高さも日々変わるため、干満差があまりない日もある。

潮の高さ・時間がわかる潮汐表

大鳥居に近づくには、海面の高さ(潮位)、時間を知ることが大切。宮島観光協会の公式サイトでは潮汐表を公開しているいので、事前に確認しておこう。

ボーダーラインをチェック!

干潮だから大鳥居の根元まで行けるとは限らない。ボーダーラインがあるのでご注意を。

【ボーダーライン】
干潮時は100cm以下
干潮時でも潮位が101cm以上だと、水が引き切らず根元まで歩いていけない。
満潮時は250cm以上
海に浮かぶ嚴島神社を見るなら潮位250cm以上を狙おう。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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